第3講 同級生2
〜フィールド型恋愛AVGの完成〜
97/1/22開講、3/18最終更新
1、同級生システムの完成
同級生システムは1の時にはまだまだ荒削りな部分がありましたが、2に至ってほぼ完成することになりました。
1と比べると、シナリオもしっかり作られイベントも練られています。桜子のイベントはそれまでの18禁ゲームでは考えられないものでした。(^^;
ときめきの影響を受けたためか、全体的にソフト化し、アダルトゲームからの脱却に比較的成功している点でも評価できます。
えっちしてもクリアできないキャラがいたり、逆にえっちしなくてもクリアできるキャラがいるというのが、えっち=クリアだった今までの恋愛SLGとは異なり、えっちが恋の一つの通過点でしかないことを最初に打ち出した作品であり、よりリアル性を増したと言えるでしょう。
恋愛SLGで大切なことはキャラに萌えられるかどうかということともう一つ、恋愛の展開に無理がないか、です。
同級生2は鳴沢唯や杉本桜子などキャラを立てるのがうまかっただけでなく、2週間という短い時間の中でも「ドラマ」を作ることに成功した数少ない恋愛SLGの1つなのです。
キャラ立ての成功とドラマ性。同級生2がブレイクしたのにはそれなりの理由があったのです。
2、ゲーム性と難易度
同級生1は非常に簡単なゲームでした。しかし、フラグ立てが簡単になればなるほどただのえっち紙芝居になってしまい、ゲーム性とは程遠いところに行ってしまいます。(^_^;
2はそれを踏まえた上で、イベントの発生条件などを非常に厳しくし、難易度を上げました。
しかし、そこには1つの問題があります。
会話の選択肢で分岐してイベントが発生するかどうかに継れば自然なのですが、同級生2はある時間にある場所に行かなければならない、という条件で縛ったのです。これはランダム性が非常に高いと言わなくてはなりません。
もちろん、恋愛にランダムな条件が全くないと言えば嘘になります。しかし、たまたま会えなかったからハッピーエンディングにたどり着けなかった、というのはちょっと納得できないでしょう。ゲーム性を持たせるために難易度をあげる、というのは良いのですが、それを実現する方法にちょっと無理があった気がします。
あるキャラの気分値を上げることで別のキャラの気分値を下げてしまうことがあるなど複雑になってはいるのですが、相変わらず同時クリアという概念が残っているのも問題でしたね。
3、ちょっと主観的な評価(^_^;
※注:★は5個が最高。
原画 | ★★★★ |
CG | ★★★ |
シナリオ | ★★★★ |
キャラが 立っているか | ★★★★ |
システム | ★★★★ |
操作性 | ★★★★ |
BGM | ★★★★ |
ゲーム性 | ★★★★★ |
え○ち度(笑) | ★★★ |
どきどき | ★★★★ |
せつなさ | ★★★ |
恋愛SLGと しての完成度 | 78点 |
4、キャラクタ各論
- 鳴沢唯
同級生2のヒロイン。血の継らない妹というある意味非常に萌える立場にある彼女が絶大な人気を得たのは当然とも言えるでしょう。(^^;)ありがちなヒロインらしくないヒロインとして成功した数少ないキャラでもあります。イベント的も非常に多く、最も苦労するキャラの1人。
- 鳴沢美佐子
唯の母親。こっちは非常にマズい気がしないでもありません。仮にも義理の親である訳ですし。(笑)年齢的にも最低でも34歳、普通でいくと40歳程度の女性が攻略対象になるのは熟女フェチでないと考えられないことですね。(爆)しかもそれじゃ唯がかわいそう過ぎます。
- 水野友美
主人公の隣に住んでいる優等生。ちょうどときめきの詩織に眼鏡をかけたような感じです。優等生にありがちなように、何でも自分で解決しようとして全てを自分で背負ってしまうようなところがあります。イベント的にも苦労する人の1人。
- 篠原いずみ
ボーイッシュな(と言うよりもほとんど男な(^_^;))女の子。でも本当は女の子らしい一面も持っています。サバサバした性格で人気のあるキャラの1人ですね。
- 舞島可憐
人気アイドル。アイドルでもそれを鼻にかけるところがないところが人気の理由でしょうか。
- 加藤みのり
半分眼鏡っ子ですね。(^^;)花が好きな優しい女の子。見かけで人を判断してはいけない、ということでしょう。本当の優しさとは何か、考えさせられますね。
- 南川洋子
バイクが好きな男勝りの女の子。強がっているけど、誰だって悩みの1つや2つあるものです。他の娘と告白のされ方が違うのがちょっと問題でしょうか。
- 都筑こずえ
2には1の鈴木美穂ほど典型的ロリ系はいません。それに近いのがこのこずえと久美子、でしょうか。唯一の下級生で、性格が(お子様+子供)/2というちょっと問題ありあり。
- 安田愛美
自宅の近くの保育園の先生。優しくて相手を立て、一旦好きになると相手のために何でもしてしまうという1つの理想的なタイプではありますね。(^_^;)
- 田中美沙
同級生1で人気No.1とも言われる美沙が2年後友達の所に遊びに来る、という形で登場。前の主人公とは別れてしまった、という悲しい設定になっています。男勝りは相変わらずですが、2年の間に相当成長しており、非常に奥の深いキャラになりました。「過去」があるというのは話に深みを持たせてくれるものです。
- 野々村美里
バスガイド。かなりバカ娘な感じがしないでもありませんが…。かなりオマケキャラ的な存在ですが、人気はそこそこあります。
- 片桐美鈴
主人公の担任の先生。見かけは派手だけどしっかりした考えの持ち主。えっちシーンはどこまで現実でどこから夢なのでしょう?(笑)
- 永島久美子
永島佐知子の娘。18歳には見えない子供さで一部には人気があるようです。(笑)子供系+おバカ系ですね。えっちしなくても告白できるのがよいところでしょうか?(^_^;
- 永島佐知子
旅館のおかみで未亡人。この人も熟女フェチ以外用のないキャラかも。(笑)更に、性格がかなりイカれていてお馬鹿キャラなので、あまり人気がないのも無理はないかも知れません。(^^;
- 杉本桜子
同級生2の陰のヒロイン。一応隠しキャラということになっています。彼女のはかなさ、シナリオとBGMがベストマッチしてできた泣けるイベントは秀逸。彼女の人気の一役を買っています。前半がインパクトありすぎるため、後半が平凡に見えてしまうのが難点でしょうか。
5、キャラクタの分布(笑)
| 活発 | ← | | → | 大人しい |
お姉さま系 | 永島佐知子 | | 鳴沢美佐子 | | 片桐美鈴 |
↑ | 田中美沙 | 南川洋子 | 野々村美里 舞島可憐 | | |
| | | | 加藤みのり | 水野友美 |
↓ | 篠原いずみ | | 鳴沢唯 | 安田愛美 | 杉本桜子 |
子供・ロリ系 | | 都築こずえ | 永島久美子 | | |
右下半分がちょっと薄いかな?という感じは否定できませんね。厳密な意味でのロリ系がいませんし…。(^^;;)相変わらず年上系が充実しているけど人気の点では…。
6、同級生2の恋の「カタチ」
同級生と同じくフィールドをまわって各女の子に関わるイベントを見つけて行きシナリオに沿って仲良くなるタイプです。相変わらず同時に親密になれてしまうのですが、今回は時間の制約がかなり厳しいのでしっかりタイムテーブルを作る必要がありました。もっとも、同時に仲良くなるということ自体がおかしいのであって、本当は1人だけと仲良くなっても間延びしないような作りが必要なのですが……。
詳しい攻略法についてはきんた@SANNETさんのページや同級生2攻略ガイドにありますので…。(^^;
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