そこで今まで「恋愛SLG」という言葉で全てを表現していたのを「恋愛ゲーム」と置き換え、これを全てを包括する用語にすることにしました。
そしてその中でバーチャコールシリーズに代表されるようなよりリアルに近い疑似恋愛・恋愛シミュレータを目指す方向性にあるものを恋愛シミュレーション(恋愛SLG)、そして現在の恋愛ゲームのほとんどがこちらに入ると思うのですが、センチメンタル・グラフティやToHeartに代表されるような、ゲーム内・あるいは自分の中で再構成して恋愛物語を紡いでいく恋愛小説・恋愛映画的な方向性にあるものを恋愛シーナリー(恋愛SNG;scenery)(ほとんどそれはノベルにも近いのであって「ゲーム」なのかどうかすら分からないのですが…)と仮にこの恋愛SLG研究会ホームページでは分類することにします。
非常に紛らわしくて分かりにくいですが、ここでは慣れて下さいね。(^^;;;
全体を包括する用語 | 方向性による分類 | システムによる分類 |
恋愛ゲーム | 恋愛SLG (こっちは全角) | SLG(こっちは半角) |
AVG | ||
恋愛SNG | SLG | |
AVG |
ただし「恋愛SLG研究会」は名前を変える訳にはいかないのでそのままになってます。もちろん恋愛シミュレーションだけでなく恋愛シーナリーも扱っていくのでよろしくお願いします。m(__)m
問、恋愛シミュレーションゲームにおける音声はどのようなものだと捉えていますか?
できれば〜というのが範囲が広いために多くの回答を得ましたね。(^^;;
「絶対必要」とする人がいる中で、「不必要」という意見にも注目しなくてはならないところです。
今回は非常に多くの方にたくさん書いて頂いたので、できるだけ多くのご意見を載せることにします。
恋愛ゲームをプレイする人にはもちろん色んな人がいます。恋愛ゲームに対するスタンス、どういう経過で恋愛ゲームをするようになったか、によって恋愛ゲームにおける音声そして声優の存在は異なるものになると思います。
私はどこから派生したかによって大きく分けて「恋愛ディリバティブ(derivative;あるいはオリエンティッド(oriented)?)」「ゲームディリバティブ」「アニメ/声優ディリバティブ」の3つに分けられると考えています。これは後の講で書くことになるかもしれませんが、ここでは「恋愛ディリバティブ」の立場から論じることにしますのでご了承下さい。m(__)m
初期のPC恋愛ゲームではメディアはFDでしたから、制限された容量の中でキャラクタに音声を入れることはほとんど不可能でした。
しかし、CD-ROMが登場することによって状況は大きく変わりました。ときめきメモリアル(1994)は音声を初めて本格的に導入し、またその効果を最も良く引き出したゲームの例でしょう。
それ以後、恋愛ゲームで音声が使われることがほとんど当たり前になっていきました。もちろん、その中では恋愛ゲームのアニメ的なリンクや声優ブームも影響を与えたと言えます。
今回はこの恋愛ゲームにおける音声がテーマです。
「恋愛ゲームに音声は必要なのか?」と聞かれれば全体としての考え方は1の結果にも表れているように、「イメージが合うならあった方がいい」ということになるでしょう。いらないと思う人は音声カットすればいいのですから(だから当然音声OFF機能必要ということ)、ないよりはあった方と考えるのも自然です。
もちろん文章でしか伝えることのできないものもあるでしょう。しかし、微妙なニュアンスや感情など、文章で伝えるより音声で表現した方がやりやすい場合の方が圧倒的に多いと思います。パソコン通信などでもニュアンスが伝わらなくて困るからこそ顔文字が発達したのですし。(^_^;
このことはどのゲームでも同じな訳ですが、特に恋愛ゲームの場合はコミュニケーションに重きが置かれているだけに影響力が大きくならざるを得ません。
英単語を覚える時に、単語を眺めているだけでなく音読した方が効果が上がりませんでしたか?そういう人は特に恋愛ゲームでもテキストを読むだけより喋ってもらった方がきっと頭に残る(心に伝わる)でしょう。個人差はあると思いますが、多かれ少なかれ音声にはそういう効果があるのだと思います。
しかしこれは現状の恋愛ゲームでは音声の効果が十分に生かされていない場合が少なからずあるということなのではないでしょうか。あと某ゲームのように音声が余りにもヒドいとか。(笑)
つまるところ冒頭でも書いたように、絶対必要ではないにしても、「キャラクタのイメージに合うかどうか」が全てなのであって、合っていれば問題ないし、いらない人はOFFすれば?ということで丸く収まってしまいそうなのですが。(^_^;;
#ということで音声ON/OFF機能は必須です。(^^;>ソフトハウスの皆様
ただし、もともと音声がなかったゲームに移植されて音声が入る場合は話が違うようです。
少数派どころか誰もがそう思う所だと思います。(^_^;
音声がないならないで人は一種のフィルタをかけて(笑)文章を頭の中で「聞く」ことができますので、今まで作られていたイメージが音声の付加によって崩れてしまうことは嫌われるようです。ですから、音声を入れるなら初めから入れろということですね。最近はPCゲームでも音声が入るのが普通になってきたので問題ないと思いますけど。
また、これに関連しては音声がデフォルトで入ることによって想像力が減退するのではないか、という意見もありました。
しかし、恋愛ゲームのアニメ化・映画化は技術の進歩の中で「活字離れ」とともに時代の流れ、恋愛ゲームの進化の行く先のような気がしています。
それが良いことがどうかは今は分かりませんが、個人的には肯定的に捉えたいです。
音声はあるに越したことはない、ということなのですが、あくまでそれはシナリオの効果を高める演出だけものであったはずです。
しかし、最近の状況を見ると、音声、そして更には声優に重きが置かれてしまっているゲームがなきにしもあらずな気がします。次はこの問題を考えます。
問、最近、恋愛シミュレーションゲームに(限らずですが)やたらと有名声優を起用したり、声優の名前ばかりを前面に出す傾向が見受けられますが、声を当てる際にはどうするのがいいと思いますか?
これはほとんど愚問でした。(^^;;
2でも書いたようにイメージに合うかだけが問題なのであって、声優は誰であっても構わないんですよね。
そう、声優は誰であっても構わないんです。
私ももちろん声優属性はかなりある方だと思いますが、恋愛SLG研究会には声優ページというものがありません。意図的に作ってないとも言います。
だって、私たちが聞くのはそのキャラの声であって声優さんの声ではないでしょう?恋愛ゲームのキャラを1人の人格として扱うことが使命なのであって、そこに現実の人間が存在してはおかしいのです。
しかし、現実は逆の方向を辿っている気がします。
有名声優の名前を前面に押し出したゲーム、まさに「声優ゲーム」が氾濫する実状をどう考えたら良いのでしょう。
そうですね。アンケートからもしそういうニュアンスを読みとられた方はごめんなさい。
ただ、「有名声優を出して初回限定特典や発売記念イベントを噛ませばある程度の販売数が見込めるだろう」的な安易な企画が最近目につく気がするのは気のせいでしょうか。
一つの考え方として「声優ゲーム」を新しいジャンルとして認めてしまおう、というものがあります。
声優ブームの加熱とともに、実際にそういう声優メディアへの需要が大きくなっているというのは確かなことです。現在が供給過剰かどうかは一概には言えませんが、一定量の供給は必要な訳で、頭から否定することはできないと思います。ただ、それで「ゲーム」を名乗るのはやめて欲しいし、他の本来のゲームと同じ価格を要求するのはどうかというのが個人的な意見ですが。
#もっとも「ゲーム」じゃないという点では恋愛ゲームでもゲームになってないものが多いですけど。むしろ「ゲーム」という概念そのもの拡大解釈しなければならない時代になって来たのかもしれません。
私が一番言いたいのは、それをソフトハウス側が「恋愛ゲーム」とごちゃ混ぜにして欲しくないと言うことです。恋愛ゲームではキャラクタが主役であって声優を意識させないのが理想なのですから、声優の名前だけが1人歩きしているようでは話になりません。有名声優を使うなと言うのではありません。名前にこだわらずキャラクタのイメージに合うかどうかを最優先で決めるべきだということなのです。
シナリオやシステム、グラフィックがパッとしないから声優で(初回限定特典とか発売イベント〜の類も含む)カバーする、というのは問題外です。
「声優ゲーム(ゲーム?)」そのものを否定はしません。でも、「恋愛ゲーム」とは別次元のものとして作って欲しいというのが切なる願いです。声優人気にあやかった安易な恋愛ゲームが作られることで本質が損なわれてしまうことを恐れているのです。
#(余談)ところが、「キャラクタというフィルタを通して声優に恋している」人も存在する訳で、この場合は少々事情が違います。とりあえずここでは深くは取り上げないということで…。(^_^;;
追記。
おまけとして、今回のアンケートで今一番好きな声優さんを尋ねた結果を載せておきます。
問、声優で今一番好きなのは誰ですか?もしいらっしゃいましたらよろしければ書いて下さい。(^_^;
予想通り分かれに分かれました。(^^;;;
なお、たくさん書いて下さった方は一番最初の声優さんを回答としました。また、同一順位では五十音順に並んでいます。()内は声を当てている代表的な恋愛ゲームです。分かる範囲だけですが。(^_^;;;
自分の好きな声優が出ていたらそれ「だけ」で買うか?という質問に対しては、1〜2割ほどが買う、という意見でした。その他は判断材料の1つにはなったとしても結局はゲームの出来次第であるというのが多かったです。「ゲーム」を買う人にとっては当たり前のことなんですけどね。
ええ、私だって桜ちゃんとデートさせてくれるならそれ「だけ」で買いますよ、もちろんね。(爆)
そこら辺はソフトハウスの皆様に頑張ってもらいましょう(^^;;;;;;;;)ということで、ではまた次回。(^^)/~~~~~~