『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -1999年06月-

■例によって・・・1999-06-55 (Sun)
眠れないので、「ステラバスター・ミトの大冒険」をぶっ通しで見る。

泣く。泣く。泣く。

こんな仕事してると、家族とか一家を構える、っていうのと無縁な生活になる。

ウチは色んな理由で両親は孤児に近い境遇だ。

だから、本当の祖父、祖母っていうのは知らない。いや、親子関係もテレビなんかを真似て必死にそれらしくしてきたのかもしれない。

うちの家には歴史がない。

自分が家庭を持って子供を持てば、初めて3世代を実感できる。

そう思いながら、それどころではない道に踏み込んだワタシ。

だから、アニメの家族ネタには辺りはばかる事無く泣けるのです。

震えながら、泣く事ができるのです。

ホント。バカみたいだけど。泣くしかないのです。

■東芝ネタ・・・の残したもの1999-06-56 (Mon)

まぁ、こんだけ新聞紙上を賑わせているので、いまさら伏せ字にしてもしょうがないか・・・と。

終わり方としては、ベストではないがベターではある。

インターネット上の住人(?)としては、社員のプライバシーの問題は??とか、色々と議論されずに終ったなと感じますが、現実世界の住人としては、自分の勤めてる会社が当事者であった場合は、とりあえず終らせた方が良いと考えると思います。

結局、ワタシも含めたインターネット参加者に『宿題』が突きつけられた形ですが、その宿題を解明するための『教材』になってくれ、とは誰も東芝さんに強制する事は出来ません。


宿題一つは、社員のプライバシーの問題。HP上で音声を公開された方は『会社の社員としての立場』で公開されたわけですが、『一個の個人という立場』も存在するわけです。

『会社の社員という立場』で音声を公開されることを会社がOKとみなした場合、『一個の個人という立場』で不利益を被らないように、会社は配慮する必要がある。

公開をする側も、公開するデータが『会社の社員という立場』『一個の個人という立場』の2面性を持っていて、後者はみだりに侵してはならぬという事を肝に銘じなければならない。

今回の場合、
1:まずは文書による公開
2:それに対して、文書内容が著しく事実と違うという指摘
3:それでは音声ファイルを公開するという申し出
4:申し出に対する回答
こういう流れを取っていないとマズいな・・・と。

業務上の失敗があった場合、会社側から社員として降格させられたり・・・そういう事はあっても、プライバシーについては全く別個に扱われないといけない。
「失敗したんだから、オマエの責任」。そうなってはいけないでしょうね。

そうなるとサポート業務担当する社員の背負うリスクがあまりに大きすぎる。
「給料に『プライバシーを無視される』分まで入っていないぞ」ということになる。


ネットに参加する人間は、そういう部分で「自分なりのモノサシ」をもつ必要が出て来たとも言えます。
これを、しっかり持っていないと次の宿題でてこずる事になりかねません。



次の宿題は、図らずも対企業の交渉方法として、インターネットが強力であるという印象が出来上がった事。

職業として、企業を攻撃することを生業としている一部の人に、非常に有効かもしれない方法を示したということ。

ま、はっきり言えば「総会屋・特殊株主」と称される人達ですね。

それに対する対抗策を、企業は考えないといけませんが、もっと怖いのは、そういう人達の事を知らない一般のインターネットユーザーが巻き込まれる可能性があるということ。

アナタがリンクした、BBSにリンクを書き込んだサイトを運営しているのがそういう人達で、別のチャンネルから恐喝が行われているとしたら・・・。

アナタの行為は恐喝を幇助していることにならないか。

インターネット上に情報を公開して、何を根拠に恐喝するかというと、Hit数であり、Net上での盛り上がりなんですよ。極論すれば、良く読めば「トンデモ情報・与太話」の類でも、Hit数、Net上の盛り上がり方によっては、非常に優秀な攻撃手段となる。

当然情報の公開サイドは、一般市民を装い、企業の論理に踏みにじられた被害者を装い、あの手この手で、アナタの義侠心を刺激するでしょう。アナタの熱いココロは、なんとかしたいと思うでしょう。

ところが、そのサイトが既に「特殊株主サイト」と警察関係にマークされていた場合。

そのサイトのBBSに書き込み、あちらこちらでリンク入りの書き込みをしているアナタもマークされる恐れがある。

当然、同情したり、煽ったりするサクラが出現するのは、アダルト有料サイトも一緒ですよね(ちょっと違うか)。

それとアナタが同一視される。だから、アナタのメアドや、ハンドルは記録されてしまう。

もし、捜査が行われた場合、通信傍受法案とセットになると、住所氏名までわかってしまう。

内容が恐喝という犯罪がらみだと、捜査サイドではそうして当然でしょうね。

知らない間に「鉄砲ダマ」にされていた。

こら怖いですよ。

サイトを見て、その内容を判断する。その判断力が求められる。「判断力が無い」ことが理由の不利益はあなたに降りかかってくる。

知らないメールに付加されたEXEファイル、起動してコンピューターのデータ破壊されても、「そらアンタがバカですわ」と言われる。このサイトをご覧の方なら「うんうん」とうなずいて下さると思います。

でも、サイト内容の判断を誤った結果は、マシンの中じゃなく、現実のアナタに降りかかる。

そんな可能性が出てくるかも。

といって、全部のサイトを疑ってかかったら、疲れますよね。

何か、自分の中に基準を持たねば。そんな風に考えたのです。

「安モン買いのゼニ失い」とか、『オバアチャンの経験則』みたいなのありますよね。そんなのでも良い。

Hなニュースグループをご覧になっていると判ると思いますが、SPAMの書き込み名って、しばらくすると判りますよね。

Saga(←これならまぁ大丈夫か)
Sweet−Saga(←少し怪しいぞ)
Saga@凄いshot.com(←間違いなく地雷だ)

こう、野生のカンが冴え渡るんですよね。そんなものでも良い。

何か基準が欲しいんですよね。

と、最後の喩はいつものごとく落ちるとこまで落ちましたが・・・。

残った宿題がこの2つだというのは、真剣に考えた結果なのです。

■なんだか・・・・。1999-06-57 (Tue)
詰んでます。精神状態がちょっとニュートラルから下。

楽器をなんとかしないとなぁ・・・。

でも新しいモニタシステムを入れると
1:床が抜ける。
2:電源が落ちる。

まぁ、どっちかだろうなぁ・・・。

でも、いまさら別の部屋へスタジオを移すとなると・・・。
エレクトリックグランドの移動・・・死ぬな。下敷きになって。

答えが出ない考えに浸っていると「うわあああああああ」と叫びたくなる。

まだ叫んだ事はないですが。叫んだら今頃病院だ。

部屋から部屋へ、マルチケーブルを這わせるという恐ろしい考えに行き当たる。
あれは禁止。値段が高すぎる。しかも信じられないほど重い。

ともかく・・・詰んでるのに必死で耐えているというのがラブリーなのです。

・・・全然ラブリーなことナイナイ(笑)


久しぶりに冷房を入れて、タバコ吸って、ネタとか考えてると、無性にギターが弾きたくなります。

それも、いわゆるジャズギターという奴です。フュージョンじゃなくって。

ジャズ喫茶に入り浸ってたころの刷り込みでしょうか。

コーヒーはあまり良くないので、熱い紅茶飲みながら。

今日は、「ジャンゴ」という曲を久しぶりに弾きました。

ジャンゴ・ラインハルトという若くしてこの世を去った、天才的なジプシージャズギタリストがいます。
彼の死を悼んで作られた、メランコリックな曲。MJQ(モダン・ジャズ・クァルテット)の演奏が有名。

同様に追悼の曲に「アイ・リメンバー・クリフォード」というのがあります。
クリフォード・ブラウンという天才トランペッターに捧げられた曲。
この曲もギターで弾くと凄くいい味を出します。

なぜか、そんなタイプの曲にギターは似合います。

右手と左手が同期しないと音さえでない、物理的に速く弾きにくい楽器なんです。
ただ、その代わりに楽器上に同じ音程の音が複数あるので、他の楽器では出せないコードの味がある。
だから、ミディアムスローの曲が似合うのかもしれません。

「結局ギターは速く弾くための楽器じゃない」この単純な事を納得できるというか、諦められるのに相当な時間がかかった気がします。
どうしても、技術の向上に色気が出ちゃいます。

やっと、冷房のなか、クールなフレーズを弾けるようになったってことでしょうか。

それは、年を取ったという事でしょうか。

■明日は・・・1999-06-58 (Wed)
免許の書き換え時の講習なのです。

でも何故に「9時」。

起きてから2時間半はモーローとして機嫌が悪いワタシにとって、7時前に起きろというのは「死んで下さい」と同義語ではないですか。

ということで無理をして早寝したら案の定起きてしまいました。
さ、これから非情の二度寝なのです。

オモテが出るか、ウラが出るか。

ともかく目覚し時計に全てを託して寝るのです。でわでわ。

■今日は・・・1999-06-59 (Thu)
考え込むことが沢山あったので、もう夜中だ。

この日記を読んでる人には判ってもらえると思いますが、ワタシは分析をするのが好きです。

できるだけニュートラルに。何の余計な情報も無い状態で。

でも、自分だけは分析しきれないのです。何故か・・・死ぬのが怖い。
考えれば考えるほど、自分は役立たずのつまらない人間に思えます。

確かに曲を作っています。中には良い出来の物もあるかもしれない。
でも、家庭を持って、子供を育て上げて・・・そういう営みに比べて自分の生き方はなんて脆弱なんだろうと思います。

ワタシが今の仕事を選んだ時「誰も傷つけずに生きていきたい」と考えていました。
結果はどうだったか。他人を傷付けることはありませんでしたが、身近な人々、両親に多大な迷惑を掛けたと思います。

今は思います。「人を傷付けても良い。そう思えるほど大事な家族を、子供を持ちなさい」って。

もう戻ることはできない道。でも後ろを振り返ってそう思うこともあるのです。引き返せない分岐点を見て、悔いることもあるのです。

その時、「終った」と思いながら「終れない自分」を見つめながら、堂々巡りの考えから離れられなくなるのです。

■追記・・・1999-06-59 (Thu)
だから、自分がつまんない奴だなぁ・・・って考えることは誰にでもあります。

その度に死んでたら、日本の人口密度、こんなに高くならないですよ。

ただ、折々に後ろを見返すのも必要だな・・・と。

私の好きなギタリストの渡辺香津美さんの言葉にこういうものがあります。
「後ろ向きに前進するしかない。」
これは、未来のことは何も判らないで見えるのは過去にやってきたことだけ。
それを見ながら進行方向に背中を向けて、ずんずん進んでいくんだという事だったと記憶しています。

だから、時々後ろを振り返るのです。

■ついに・・・1999-06-60 (Fri)
6月も60日になると、暑いですよねぇ(←これだけが言いたかったのか)

食べたくないよぉ〜というカラダに無理矢理ソーメンを押し込んでます。
ソーメンを買って食べてみて、「こりゃえーわ」と思ったので翌日さらに買い込んだら、イナカからソーメンを送ってきました。

うーむ、じゃ、急いで古いの食べなきゃね・・・というわけでソーメンに首まで漬かっているのです。

あのソーメンの一束の量って、まちまちなんですね。気が付きませんでした。
昨日で古いのが終って、今日から新しいのになったんです。
ま、2食分だから2束かな・・・そう考えて湯がいたんだけど・・・。

あやややや、いつもより多いぞ。

で、ドンブリにいっぱいになったので、とりあえず食べる。なんとか4割ぐらいを食べて、冷蔵庫に入れて5時間後に残りを食べようと思うと・・・。

・・・・・。量が戻ってるわ。

メンの太さが当社比50%アップしてますがな。

なんとかキャベ2様の御利益をうけてまた食べる。
ふぅ。残りは3割ほどだ。

で、次に冷蔵庫を開けた時に、当社比80%アップしてないか怖くて冷蔵庫を開けられないのです。

■たまらなく・・・1999-06-61 (Sat)
暑い・・・。6月も最後の日になるとこんなもんすかね(←またそのネタか)

もーいっかい夜が明けると、いよいよ8月。
1ヶ月、日記の日付書き換えるのも、しんどかったですねぇ。

せめて同様なアホな事やってるところ無いかな、と思ったけど無かったです。
ということは、ワタシは筋金入りにアホということかいな。

・・・何かイヤやな。

今日は、久々にソーメン無し。
「濃い」事を色々考えまくらないといけないのですが、アタマが働かない。
きっと、これは栄養が薄いんだと思ったので、レバー食べました。

細く切って野菜といためて、ニラが無かったのでタマネギですが。
ワタシ、レバー好きですから。対照的に、管理人さんの唯一といって良いほどキライなものです。

同じ会社のとき、一度焼肉に行って、管理人さんの横で延々とレバーを食ってたような記憶があります。

本気で作るときは、軽くカタクリ付けて煙が出そうなぐらいの油でジュワッとすると、あぁ、お店のレバニラ・・・って感じになるんですけど。

一度だけ「レバニラ炒め」と「レバ炒め」のあるところで「レバ炒め」を注文してお持ち帰りした事があります。あ、なんか甘辛より塩が多いかな・・・・と食べすすんでいるうちに・・・。何故かシイタケが。(*1)

腰抜けましたがな。すぐに、「消毒」と称してジンのがぶ飲みしました。

やっぱ、あちこち痒かったです。でも倒れて寝ちゃいました。
それからは、絶対に「レ・バ・ニ・ラ」と大声であたりはばからず叫んでます。

*1:ワタシはキノコ類のアレルギーが強烈なのです。ダシに使っても当然駄目、体調が悪いときは同じ部屋で煮炊きされても、ジンマシンが出ます。

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