サントラに使用した楽器達(第七回)

TG-100
(シンセサイザー:音源)

YAMAHAの最初のGM音源。

管理人さんが永らく愛用していた音源でもあります。

CD作成時に、音源に加わりました。

良い意味で、ヤマハの考える音について宣言した機種。

派手ではないが地味でもないバランスはCS−80以降のシンセサイザーの歴史を感じます。

特にリズム部分にはRXシリーズで築いたバランス感覚が生きていると思います。

あえて他のメーカーが派手にしがちなスネアドラムやオープンハイハットを地味にまとめたセンスには頭が下がります。

CDでは、曲調に合わせて、ドラムセットの音色調整を執拗に行ったのですが、その際のこの機種の働きには特筆すべきものがあると思います。

音色については現在の音源は、大容量を利用して「アタックは派手でサスティーンが貧弱」になりつつありますが、容量を節約するためにサスティーンの「一波形」の調整に要した時間を考えると、非常な努力が払われたのではないかと思います。

少し重ねてやると、音色はさして変らないのに、音の存在感が増すという特性は、非常に潔いと思います。

内蔵のエフェクトが貧弱なせいで、実力が低く見られていますが、他の音源と混ぜて、「部屋鳴り」をシミュレートするリバーブと組み合わせた際の、リズム隊の実力は、今回のCDとオリジナルのゲーム版との違いを聴いていただければ判ると思います。

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