人生最大級の愚挙(?)



ここで(敢えて)私の恥を晒します。今まで(23歳現在)で数々の(?)愚挙を犯してきた私ですが、これほど愚かしいことは・・・。でも、もう6年前のことですから、「そろそろ冷静に見つめ直しても良いかな」と思いますので・・・。

私がめぞん一刻にはまった時期(1990年)には、既にTVシリーズ・劇場版は終了していました。鑑賞できる映像資料は、総集編・劇場版・OVA(一刻島ナンパ始末記)のビデオだけ・・・。TV版を見ることは当時不可能でした。そんな時(1990年10月頃)、「VT24発売!」との情報を友人から仕入れたのです(LD24が発売されていたことは当時知りませんでした)。

価格は142,000円・・・。しかし、私の意志は既に固まっていました。勿論、「後々レンタルされるかもしれない」という心配はありましたが(この予想は的中しました)、いつレンタルされるか分からない当時の状況と「TV版を見たい!」という(今思えば考えられない)気迫が私を後押ししました。

問題はどうやって資金を捻出するか? でした。当時高校生の私はアルバイトはしておらず、小遣いは月5,000円程度・・・。しかし、今まで一度も使ったことのなかったお年玉を一部切り崩して、予約締切(1991年1月)までにどうにか資金を掻き集めることができました。人生始まって以来の凄まじい買い物・・・でも、後悔はしませんでした。レンタルの脅威(?)はあるものの、「やっとTV版が見られる!」という嬉しさの方が遙かに勝っていました。

標準・3倍でダビングして、マスターテープはそのまま保存。3倍テープで何度も見ました。特に、最終話(96話)は今まで1,000回は見たような気がします・・・。めぞん一刻に対する思い入れもさることながら、当時の体力と気力は信じられません。

Line

・・・と、ここまでならまだ笑える範囲(?)なのですが、更に私は愚挙を・・・。1年半後(1992年9月)、MOVEMENT(KAC会報)で「めぞん一刻LD24再販!」との記事を見てまたまた欲しくなってしまったのでした。最大の理由は「画質の保存が効くLDでもう一つ!」ということでしたが、もう一つ重要なのは(1992年6月頃)VT24がレンタルされるという情報を掴んだからです。「私は何のためVT24を購入したのだろうか?・・・そうだ、LDはレンタルされない!」という訳の分からない理屈(?)により購入を決意しました。

とは言え、価格は150,000円・・・。アルバイトもしていないし、小遣いも増えていない・・・。しかし、私はお年玉を使うことなく締切(1993年1月)に間に合わせました。今では、どうやって捻出したのか覚えていません(^-^;)。こちらは未開封のまま自宅に保存してあります。現在、中古店では50,000円〜80,000円で販売されています。本当に馬鹿なことをしました。「後悔していない」と言えば嘘になります。

しかし、これだけは言えます。めぞん一刻は私の高校生活に多大な影響を与え、アルバイトもしていない高校生に2年間で300,000円を捻出させるほど魅力ある作品であった、と・・・。

(1998/11/01)


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