八神についての考察



八神いぶきは、私がめぞん一刻で一番好きなキャラと言っても良いかもしれない。「大嫌い!」と言う人も少なくないが、どうしてだろうか?あれほど魅力的で面白いキャラクターはめぞんの中でもそうそういない。

八神は登場キャラの中では一番状況(?)を把握している。五代が響子を好きなことは当然としても、響子も五代を好きなことを早い段階から気付いている。八神が登場する9巻までで、この事実に気付いたキャラは殆どいない(“例の”3人組はもしかしたら・・・)。途中参加のキャラなのに、かなり早くから気付いていた。響子が五代の(ハートマークつき)シャツを洗濯した時にピンとくるなんて、特筆すべきであろう。

なかなかそぶりを見せない響子に写真を送りつけ(一方的に)「宣戦布告」をして、女子高生の“若さ”に任せて押し切ろうとする。その時の行動が突拍子もなくて微笑ましい。鋭さと子供っぽさを併せ持つ魅力的なキャラクターだと思う。

ただ、作者も手に余ったのであろうか、響子に「弱虫!」と言って去った後、最後まで登場しなかったことがとても残念である。三鷹とこずえは別れのシーンがあったのに、八神はなんとなく終わってしまい、“お邪魔虫”的扱いだったように思える。TV版だともう少し活躍(?)するが、やはり中途半端だった。そのため完結篇(劇場版)できっちりと決着をつけたのであろうが、あれは出来(内容)が・・・。

めぞん一刻の中でも特に強烈な個性を持っているだけに、恋愛に絡めることができなかったのだろうか? それとも、『女子高生の恋』とはあのようなものなのだろうか? 男性の私としては、永遠の謎である(爆)。


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