美しい香りの条件として次のようなものが挙げられます。
 但し、ここで言う「美しい香りの条件」とは、市販香水(完成された香水)の香りではなく、創香(香りを創る)上でのお話しになります。

 

私が香水を作る上でどのような点に注意しているかをまとめてみました。


1.美しい香りであること

   個人の好みの差を越えた、皆が納得する個性のある芸術的な美しさ


2.香りの調和がとれていること

香料、アルコール、蒸留水のバランスがよく、トップノート〜ラストノートまでが、美しいハーモニーを奏でるような調和の取れた香り


3.香りにオリジナリティーがあること

自分の個性が前面に出て、輝きがある
例えば、今まで使っていなかった香料を取り入れてみるとか、新たな発想のもとに香りを創る


4.香りに適度な拡散性があること

サッと接した時に適度な広がりがあること
香りが生きていること
ツンツン(柑橘系だけでまとめると鼻につく香りになるので)するだけでなく、トップ〜ラストへと広がっていく香り


5.香りに持続性があること

テーマやイメージに合った香りが長く続くこと
例えば、エタニティ(永遠)という香りなのに、余りに揮発度が高く持続性がないとイメージに合わずにおかしい。
逆に儚さをイメージしているのに、ラストが長いとおかしい。

(出典:「香水からのメッセージ」 平尾京子先生著 郁朋社)

 そして最後に最も重要なことは、いかに愛情を込めて作ってあげるか...
ということです。
 人に、そして自分に夢を見させてあげられるような素敵な香りを創れるように、これからも頑張っていこうと思っています。