「突撃 !! 狛江の晩御飯」

まだやってたの?失礼な。本家ヨネスケ師匠のは終わったけど狛江ではまだまだやります 突撃狛江の晩御飯第六回! 表看板ではそんな気配もないがはいってみると以外にもジャズが流れている。そんなお店 は山ちゃん&モシモシコアラがとことん突撃してやるぜ! そんなわけで本日のターゲット は、居酒屋「かつや」


ついつい突撃!!

富士銀行狛江支店の裏通り。といえばわかる人はわかるかな。すし屋の浜勘、天一、フォン テーヌなどなどの名店が並ぶ道沿いに
「かつや」と目立つ看板の店がある。 ついつい揚げ物屋を連想してしまいがちだが、お店の由来はズバリ、マスター勝也さんの名 前。この名前になったのは7年半前。親子2代で21年続けているそうだ。(ちなみにご両親は 大のジャズファン。) 店はこじんまりとまとまっている。カウンターとそれに沿うようにテーブル席。20人もはい れば目いっぱいだろうか。しかし、カウンター内から全てのお客さんと会話ができる。 コミュニケーションこそこのお店の最大のおつまみ!それを演出するのがバックに流れるJA ZZ。けっして会話の妨げにはならない。主にかかっている古いスイングジャズやジャズボー カルが心地よい。会話にはかつやさんと板さんの前田さんの名コンビが絶妙のタイミングで ボケとツッコミをいれてくる。さらに会話がもりあがってゆくという寸法だ。
さて、お料理。今日はおすすめをいくつか出してもらうことにした。活きの良いお刺身から はじまり、家庭料理風のおつまみをいただいてゆく。
680〜850円。納得のお値段だ。この日 出色だったのは「うまき」。うなぎと卵のコンビネーションが絶品。日本酒党のわれらは、 やはり「今月の地酒」の張り紙にに目がいってしまう。見透かしたかのようにかつやさん。 「今月の地酒って書いてありますけど、好評のものは来月もとりよせますよ」とのこと。 さっそく今月のお酒、珍しい佐賀県産「純米吟醸 天吹」にトライ……これはまじでうまかっ た。マスター、また仕入といてね。

いかだに挑戦! 狛江名物「狛江いかだレース」(毎年7月開催)に毎年出場しているかつやさん。いかだの名 前は「それいけ、かつや号」。(なんとストレートなネーミング!)ことしで6回目の出場だ そうだ。「イズミスイングってあのファンファーレやってるとこ?」そうそう今年もやりまし たよ暑い中。皆様に喜んでいただくならどこででもやるのだ。でもうちらはジャズバンドなん だからそこんとこよろしく! 11:30頃かつやさんのかわゆい奥さん「ゆかさん」の登場だ。店内がぱっと華やかに・・。彼女 もいかだのレディース部門に出場している。名前はなんと「それいけ!ゆかたん号。」全員女 性でゆかたを着ていかだを漕ぐのだそうだ。さそがし涼しげなことだろう。 イズミも今度出たいよねぇ。いかだ上でラッパを吹き鳴らすのだ!
この店のよさはなんといっても家族的な雰囲気。この日出会ったサングラス女性(イズミの中村 オーナーのお知り合い)
タマノさん、ジャズドラマーのアベさん、などなど超個性的なお客さん達 ともすっかり打ち解け、楽しく盛り上がってしまった。また宜しくお願いシマス。 そして、最後は「そば」。なんでも先代の頃からわざわざ取り寄せて出しているそうだ。こしが しっかりしていて、旨い。締めにそば、んー幸せだ。今日は良い店に来たという実感に浸れる、 そんな瞬間だ。





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●居酒屋 かつや
日曜定休

■富士銀行狛江支店裏通り
■TEL03-3480-1038

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●取材後記
会計をすませ、
店をでるとマスターは必ず外まで出てお見送り。これぞひとりひとりのお客を大事 にする「かつや」ならではの姿勢。脱帽です。そうそう、かつやファミリーの皆様。イズミ35周 年ライブにもきていただき、本当にありがとうございました。

文  山本郁夫
写真 もしもしコアラ


(2001/11/27掲載)


第五回「JAZZ& BLUES "add9th"」

久々の登場、約半年ぶりの「突撃狛江の晩ご飯」。第5回は狛江でJAZZとBLUESが聴けるバー、 「add9th」。なんと週末にはライブもやっている。狛江でライブが聴ける店「add9th」とは 一体?山ちゃん&モシモシコアラが突撃する!!


それでも突撃!!

「音楽が好きで、人間が好きで、都心まで行かなくとも、地元でLIVEが楽しめる空間があっても良いんじゃないかと思って始めた」という
マスターの古角さん。とても男前だ。

10席ほどのカウンターに座りまずはビールで乾杯。いつ飲んでも旨い。BGMは「V.S.O.Pクインテット」。フレディ・ハバードは素晴らしい。

店内は以外と広くカウンターの他に小さなテーブルが4つ、そして小さなステージとピアノ。
ここが彼とここに来るお客さんの「舞台」だ。
「常連だからとか、一見だからなんて関係ない。真面目な奴、あくの強い奴、いろいろな方が居らっしゃる。逆に言うと役者が揃ってる。とにかくお客から学ぶことは本当に多くて実におもしろい」
この日も次々にお客さんという「役者」がやってくる。それをマスターは笑顔で迎える。
そして皆、その舞台で思い思いの時を「演じて」いく。
派手な演出のない落ち着いた店内で2人はほろ酔い気分。ビールも2杯目に突入した。

そして、BGMはマスターのお薦め、チャールズブラウン「ONE MORE THE ROAD」。ブルースだがどちらかといえばジャズに近い。ジャズファンでも十分楽しめる一枚だ。

97年6月のオープンというから、ちょうど4年が過ぎた。週末に行われるライブでは数々のアーティストがこの舞台に色を添えている。元憂歌団の内田勘太郎もトリオで出演。

マスターとは”ブラザー!”と呼び合う仲だそうだ。その他、南正人やグレッグ・リーも出演。

さらにはイズミスイングもコンボ編成で出演したことがある。

古角さんは若いミュージシャンも積極的に応援している。狛江市音楽連盟に所属し、「狛江バンドフェスティバル」を強力にバックアップ。自身も“ジュークジョイントブルースバンド”のギタリストとして毎年参加しているのだ。ギターへのこだわりは?との問いに
「335も弾けばグレコも弾く。弦は切れたら張り替える」。こだわりがないことがこだわりなのだろうか。
楽しい時間はあっという間に過ぎるものBGMはいつの間にかハンクモブレー、マスターは結構ジャズ好きだ。
ハードバップを聴きながら、狛江の夜は更けていく・・・。

最後にマスターから一言。
『この大好きな住み慣れた狛江でこのような場を与えていただいたことに本当に感謝している。もっともっとこの狛江の地で文化的に何かしらの協力ができれば幸せだなぁ。大それた事はできないけど一歩一歩すすんでゆきたい。またこの店を通じてたくさんの素晴らしい方々とお知り合いになれたことに心から感謝しております。狛江も捨てたもんじゃないゾ!』




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●add9th(アドナインス)
PM7:00-AM1:00(日曜定休)

■狛江市中和泉1-2-6 B1
■TEL 03-3480-4996
狛江市役所向側。東秀の左B1




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●取材後記
いやはや、狛江もこういうお店がある街になったんだなぁと思うとうれしくなります。
ライブの日(金・土)は「生」の迫力を是非体感してみよう。知らない出演者でも、
飛び込んで聴いてみると意外に楽しんでしまうことがしょっちゅう。良いと思ったら
掛け声かけてステージと一緒にもりあがる。これが基本だね。
そんな時の生ビールは絶品!うまいぞ〜

文  山本郁夫
写真 もしもしコアラ


(2001/7/3掲載)

 


第四回「理容室マサ」

突撃!狛江の晩御飯。第四回の今日は私のいきつけの床屋さん「マサ」を紹介してしまおう。えっ。床屋っすか?どこが晩御飯なの?まあ、細かいことはぬきにして。ここは、ジャズが聴ける床屋!なんたって以前イズミのメンバーも出演したライブをやったことがあるくらいなんだから。???エー!は早くいきましょうよ。あわてなさんな。ここは完全予約制。よーし電話するぞ―。かくして、前代未聞の予約突撃とあいなった。


またまた突撃 ! !

一週間後。


いつもながらの髭を蓄えた渋い
マスター「マサさん」が出迎えてくれた。渋いってゆうか、怖いっすねぇ。確かになかなかの迫力だ。アルトを持たせればジャッキーマクリーンそっくりになるだろう。マサさんにカットしてもらうモシモシコアラ、びびり気味だ。

取材にあわせて他のお客さんをいれなかった為、貸しきり状態となった店内。今日はたっぷりジャズを聴こう。とマサさん、ジャズ床屋の本領発揮。特注工事により壁面にうめこまれたスピーカーから大音量でアルトサックスの音色が飛び出してきた。床屋とジャズ。これがじつにしっくりくる。経験も話題も豊富なマサさん、
「俺の親父も髪結いでねぇ~。」小粋に語りつつ、カットのハサミはひっきりなし。いつのまにか、モシモシコアラもすっかりリラックスしている。

私をいつもカットしてくれるのは、マサさんの
愛娘「ミハル」ちゃん。彼女のとびきり明るいキャラクターがこの店のもうひとつの魅力。とにかく活発なミハルちゃん。ミートステーションは、高校の頃よく行ったよねぇー。と豪快に笑い飛ばす大物ぶりは、さすがに親譲り。おしゃべりしているうちにカットが終わるという印象だ。女性も大歓迎!カットもパーマもOK。とのこと。さすが3代目、しっかりPRを忘れない。

我々取材陣のカットも無事終わり、
いよいよインタビュー。

このお店はいつから?の質問にマサさん、
「昭和41年開業だからかれこれ35年になるかな。」

なんと
イズミスイングと同い年である。お店には、イズミのメンバーが寄贈した1台のピアノが置いてある。ここでライブを企画して以来、自分でもジャズピアノに挑戦しているミハルちゃん。何か弾いてよ。とこちらが頼むやいなや、既にピアノの前に座っていた。

「き、緊張するなぁ。」といいつつ「ジョージア・オン・マイ・マインド」をばっちり聴かせてくれた。
(ということにしといてあげる。)

カット開始!

●理容室 マサ
(要予約)
■東京都調布市入間町2-5-9
■TEL 03-3309-2205
狛江からは仙川通り「御代橋」バス停すぐそば

店内スピーカー
これが実に良い音です!

ミハルさん生演奏!
ミハルさんの生演奏

かっこいい?
山ちゃん、きまってる?
みなさんと
マサさん、ミハルさんと

●取材後記
取材後記
このごろは、スピーカーからジャズではなく、ケーブルテレビで懸け競馬を楽しみながら・・という場面も多いようだ。
「HPを見た!!」といえば、優先的にCDにします。ただし、「俺の気に入ったやつじゃないとかけないよ!」だそうな。ミハルちゃん、実はこのときほぼ出産予定日だった。ほんと大変なときに突撃してごめんなさい。そして、無事出産おめでとう。


文  山本郁夫
写真 もしもしコアラ


(2001/1/10掲載)

 


第三回「ミートステーション」

第3回焼き鳥「ミートステーション」である。実は今思えば、取材はまだまだ寒い3月の某日夜。そんなわけで、レポーターのモシモシコアラは、かなり気合が入っていたのだが・…。


モシモシコアラ再登場!

今回は、モシモシコアラがばっちりレポートさせてもらおう。「土屋酒造編」では、レギュラーの座を山本2号に奪われ、蔵出し新酒を飲めなかった。そんな悔しさを胸に、今夜もチャリンコでGO!!


ミートステーション店内

焼鳥屋「ミートステーション」
かなりベタベタなネーミングのようだが、その由来は・・・聞き忘れた。早速店の中へ。結構客は入っている。「おおー、やまちゃーん」と優しそうな笑顔で迎える大将。「狛江市民でここを知らない奴はモグリだよ」(by 狛江市音楽連盟会長。)
今夜は本当に寒いが、そんな寒い夜でもまずはビールで乾杯。やはりビールはうまい。かなりお腹を空かしている2人は早速食べ物を注文。もちろん、焼き鳥。その他にも、焼鳥屋か〜?と思わせるようなメニューが多い。「ナマコ」「ゴーヤチャンプルー」等々。注文したのは、「焼き鳥」と「レバ刺し」、そして「モツ煮込み」。この煮込みがまたうまい。早くも、ビール2杯目に突入し、良い気分。
「本日のおすすめ!」といって出てきたのは「豚のホーデン刺し」。豚の睾丸を輪切りにして、薬味と一緒にたべるのだ。これがなかなかいけるのだが、歯ざわりが、なんともせつない。「そろそろ焼酎、行きますか」山チャン36歳、焼酎はおっさんの飲み物だ。「焼酎行くでしょー」モシモシ26歳、焼酎の良さを体が感じ始める年頃だ(?)。そして出てきたのは、壱岐の酒「無一物」。ストレートかロックがおすすめ。とても飲みやすい。こうして、、取材どころではなくなった・・・。
やはり思ったとおりである。モシモシコアラ、まだまだ甘い。すっかり取材を忘れて飲んでいる。我々の精神「突撃」を忘れちゃ困る。と、言うわけで、選手交代。

ミートステーション入口



お店のモットーは?の質問にじっくり考えたのち、「そうねえ。はじめての人でも常連さんでも平等に接すること。」真面目な答えが返ってきた。トイレには、イズミスイングのライブ情報をはじめ、お客さん持参の各種イベントのビラ、ポスターも気前良くはってくれる。この取材時もJAZZ IN KOMAEのビラをお客さん達に配ってくれたのだ。大感謝…である。

笑顔の素敵な大将

最後に、(モシモシ君を指差し)
「彼を動物に例えるとなんだと思います?」「コアラかな?」・・…即答であった。

●取材後記
往年を知る人にとっては、テント張りの屋台風の店構えがなつかしい。駅前再開発で景観の様変わりした狛江駅周辺の中で、改装されはしたが、しっかり昔の雰囲気が残っているのがうれしい。
ミートステーションはひとりで来店する人も意外に多い。こんな大将やお客さん同士の会話がはずむお店は、カウンターに座れば遠慮はいらない、狛江の「のんべ」達の心のふるさと(ステーション)なのだ。

●ミートステーション メモ
■狛江駅南口ロータリー沿い。狛江駅徒歩1分

文  山本郁夫
写真 もしもしコアラ

(2000/11/30掲載)

第二回「土屋酒造」

土屋酒造は都心部では本当に珍しい、いわゆる「地酒」を製造、販売している本格的な造り酒屋である。酒の基本は水。狛江は、多摩川が象徴する「水」の町。かつては涌き水がこの地を潤し、われら「イズミスイングオーケストラ」の名も元を正せば沸き出でる泉から発生した狛江の町名「和泉」が起源とされている。


とにかく突撃 ! !

平成12年1月某日、日曜日。土屋酒造の敷地内で新酒の試飲会
(写真 右)である。土屋酒造では、年に何回かこの会を催し、市民に酒をふるまっている。新潟出身で酒にはちょっとばかしうるさい私としては胸を躍らせつつ「チャリ」をこいだ。

間もなく到着。いかにも老舗の造り酒屋を思わせる落ち着いた建物である。造り酒屋の象徴 「杉玉」が出迎えてくれる中、進んでゆくと・・
いるいる。先客たちがすっかり落ち着いてテーブルを囲んでいる。卓上にはラベルのはっていない720ml瓶が何本か置いてあり、皆勝手に飲んでいる。なんと飲み放題だ。さらにはおつまみで、スモークしてあるお新香のサービスも・…。(これが絶品)
遠慮のいらない雰囲気にすっかり安心した私は、取材を開始したのだった。そのターゲットとは・・。


敷地内にひときわ華やいだ雰囲気の一角。本格的な取材関係者とおぼしきカメラマンのレンズの先には桜の枝(造花)を手にした女性が立っていた。そう、彼女こそ創業125年の土屋酒造の蔵元、
土屋桜子さん(写真 右)。実はテレビにも度々出演し、日本酒のイメージアップに貢献するその筋では有名な人なのである。
私が取材を開始しようとした間もなく、彼女、カメラマンとともに建物(蔵)の中へ入ってしまったきり出てこない。ダメダコリャ。ここは、じっくり「待ち」である。

さっそく試飲開始。独特の香りがする。この正体はなんだろう。 … 間もなく「なぞ」は解明された。酒蔵の人が実に丁寧に解説してくれる。この日の酒は
「しぼりたて」。もろみから搾り取った酒は、熱処理を施し、殺菌を行うが、この日のは絞り口(ふな口)からそのまま瓶詰にしているため、麹菌が生きているのである。「1秒でも早く飲んでください。」との事。 その他専門的な話をおもしろおかしく解説してくれる。


そうこうしているうちに約1時間が過ぎた。なかば、あきらめかけていたところへ、ついに
桜子さん登場。なんと取材に快く応じてくれたのである。「おまたせしてすみません。」「いえいえなんせ突撃ですから…。」 (まずい。酔ってしまった。)

かつてはコンピュータの開発、なかでもいまをときめく情報通信の分野にとりくんでいた桜子さん。実家を継ぐはずであったお兄さんの死により、急きょ全く違う酒の世界にとびこんだのだ。
「『夏子の酒』の話そのままだねって皆に言われてしまうんですよ。」(さわやかな笑顔で語ってくれる。)
「狛江在住の宮尾登美子さんのお住まいからここが見えるそうなので、『蔵』もこの酒蔵を見ながらイメージしたかも。」 (取材しようかな。)
「ジャズのコンサート、案内下さいね。」(感激である。)

土屋酒造入口


●土屋酒造メモ
■東京都狛江市岩戸南1-5-2
■TEL 03-3489-4753 FAX 03-3480-5151
世田谷通り一の橋交叉点を岩戸方面へ入り直進
http://town.hi-ho.ne.jp/tsuchiya/
http://www.fit.ne.jp


土屋 桜子さん
笑顔の素敵な桜子さん





薫手酌
ついつい手酌で..




桜子さんとツーショット
桜子さんと感激の一枚

夢吟醸桜子

●取材後記
この日購入したのは
「吟醸純米 しぼりたて」「夢吟醸 桜子」の2本。菌が死なないうちに、さっそくいただく。「しぼりたて」は、よーく冷やして飲むと実にうまい。お気に入りのレッドガーランド「GARLAND OF RED」を聴きながら、気分はすっかり和泉酔ing♪。翌日はは月曜だってのに宴は、はてしなく続いたのであった。ちなみに、翌朝も目覚めスッキリ。お勧め。

文  山本郁夫
写真 山本 薫


(2000/2/29掲載)

 



第一回 岩戸北 「いち絵」


いざ、突撃!!

取材日は2000年1月21日、気温零度。とても寒い夜に決行された。狛江市内の取材である、移動は当然"チャリ"だ。21:00すぎ、店に到着。 薄暗い感じの入口、このような店では珍しくはないが・・・。 扉を開け中へ、店内の幻想的な雰囲気が出迎える。実は普段もよく来ている店なのだが、こうして改めて見ると、インテリアのこだわりが随所に見られる。 壁に掛かる絵がきれいに浮き上がる。そう、ここのマスターは舞台照明が本業なのだ。そして驚くのがレコードの数となによりその質の良さ。しかし、JAZZ BARと言わないところが憎い。「自宅にあるのも含めれば2000枚くらいかな」と、マスター。オスカーピーターソンの「the trio」が流れている。ピアノトリオが好きだとか。「やっぱねぇ、ビルエバンスが一番かな」、 納得の答えだ。誰でも言える。 「でもねぇ、もっと好きなのはアバンギャルドなんだよね」、アイタタ。 そう、この店は怪しい音楽がかかることが多い。が、それがいいのだ。アバンギャルドがこの店の雰囲気を作っている。

「いち絵」ではごくたまにだが、ライブもやっている。過去にはジョン・ヒックス(P)も出演したことがあるという。
そんな「いち絵」マスターの小沢さん。彼は長髪で年齢不詳な感じだ。しかし意外なことにここの店の売りの一つは「ハーブティー」。寒い夜に散歩がてら、ハーブティを飲みながらJAZZを聴くのもいいのでは?

●マスターから一言
「JAZZが好きな人も、そうでない人も大歓迎です。もちろんJAZZ以外の音楽も聴けます気軽に飲みに来てください。」

いち絵店内


●お店メモ
■狛江市岩戸北2-8-16
■TEL 03-3430-8755
■小田急線「喜多見」より徒歩5分 
電力中央研究所(電研)前の通り沿い。
オレンジ色の看板が目印。
■定休日   火曜日


いち絵看板1
いち絵看板2 ●取材後記
この店に出会ったときの衝撃は忘れられません。正直、狛江にこれほど個性的なジャズの店があったなんて知りませんでした。写真家でもあるマスターの見事な作品で埋め尽くされた壁面、調律の狂ったピアノ、    舞台でも活躍しているママさん…。とにかく絵になるお店です。最近は、狛江の文化発信地としての風格も・・…。狛江のイベント情報がわかります。ただし、マスターがかなり忙しいので、店があいているかどうかは運次第。あいてたらめっけもんですよ。

文   山本郁夫
写真 もしもしコアラ


(2000/1/28掲載)