撮影: 2000.3.25

3月25日(土)に碓氷峠交流記念財団(碓氷峠鉄道文化むら)主催で行われた「碓氷線ウォーキング」の様子をお知らせします。
当日はほぼ晴天ながらも時折冷たい強風が吹く天候でしたが、ほぼ定員一杯の182名におよぶ方々が参加されました。参加者の大部分は松井田から高崎近辺の中高年の方達で、日頃鍛えた健脚で66.7パーミルの急勾配や碓氷川渓谷歩きを楽々とクリアし、早春の碓氷峠を満喫しておられました。
全コースを財団職員と横川運転区OBボランティアの方達が引率し、各ポイント地点ではボランティアの方達による説明が行われました。参加者の皆さん全員には、財団より当日入園券を兼ねた「完歩証」と記念品が贈られました。
今回の「碓氷線ウォーキング」のルートは以下の通りでした。
往路: 碓氷峠鉄道文化むら→碓氷関所跡→新線(中山道踏切→旧丸山変電所→霧積川橋梁→「くつろぎの郷」裏)→「アプトの道」完成部分(旧線第1トンネル−第2橋梁−第3トンネル)→「アプトの道」工事中部分(第3トンネル−第4トンネル−第5トンネル−第3橋梁)→碓氷川渓谷ハイキング路→碓氷湖(昼食休憩)
復路: 碓氷湖→「アプトの道」完成部分(旧線第3トンネル−第2橋梁−第1トンネル)→「くつろぎの郷」→坂本宿→碓氷峠鉄道文化むら→解散(碓氷峠鉄道文化むら見学)

5月27日にも今回とほぼ同様のウォーキングが松井田町主催で予定されていますので、是非ご参加ください。(詳細は、松井田町役場にお問い合わせください)



「アプトの道」から碓氷湖を見下ろす。第2トンネルを出て66.7パーミルの登り坂をしばらく行くと碓氷湖が見えます。
碓氷湖は1958年に完成した坂本ダムのダム湖です。1963年に廃止されたアプト式旧線末期には列車の窓より似た光景を見ることができました。


おなじみの第3橋梁。今回のウォーキングのハイライトです。第3橋梁の上を渡り国道18号旧道に下ります。66.7パーミルのきつい登り坂からようやく解放されました。


第3橋梁の下を流れる碓氷川の渓谷沿いに碓氷湖へ下ります。渓谷沿いに碓氷湖に通じるハイキング路ですが、結構きつい道です。
しかし、碓氷峠の豊かな自然を満喫することができて素晴らしい気分になります。


碓氷湖に戻ってきました。ハイキング路沿いに碓氷湖の周囲をまわります。来る時に登った「アプトの道」が対岸に見えます。



碓氷湖にかかる「夢のせ橋」。湖を周回するハイキング路の橋です。右奥が今回下りてきた碓氷川の渓谷。左奥は中尾川の渓谷です。



ボランティアの方による説明が行われています。



「アプトの道」のトンネルを歩きます。今回の参加者は歩き慣れた方達が多く、ハイペースのウォーキングです。




「アプトの道」の麓側終点。往路で登ってきた新線下り線に突き当たります。ここから右手方向の「くつろぎの郷」敷地内を横切り坂本宿へ出ます。



坂本宿の旅籠屋「かぎや」前。ボランティアの方による説明を受けます。



碓氷峠に向うJRバス関東「旧道碓氷線めがねバス」とすれ違いました。



ご主人とともにウォーキングに参加した犬。したがって、厳密な意味での参加者は182名+犬一匹でした。



なお、今回ルート中、新線(中山道踏切→旧丸山変電所→霧積川橋梁→「くつろぎの郷」裏)および「アプトの道」工事中部分(第3トンネル−第4トンネル−第5トンネル−第3橋梁)は通常は立入禁止区域ですが、今回企画のために特別に立入が許可されました。当分の間は、今回のような企画に参加する以外は同区間への立入りはできません。危険防止ならびに文化財保護のため、無許可での立入りは絶対にしないでください。なお、一般の方の趣味的目的での立入りが松井田町もしくはJR東日本より正式に許可されることはありません。

また、今回、「アプトの道」沿いと碓氷川渓谷にゴミや違法投棄された産業廃棄物を多く見かけました。過去、町ボランティアによる清掃が行われてきておりますが、より徹底した違法投棄取締りと訪問者のモラル向上のための施策が必要です。





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