加茂神社
かも じんじゃ
御祭神は別雷命[わけいかづちのみこと]、倉稲魂命[うがのみたまのみこと]、伊弉諾命[いざなぎのみこと]、
伊弉冉命[いざなみのみこと]、菅原道真公。例大祭は十月五日。
勧請の年代は不明だが社前に宝暦三年、弘化二年と刻まれたもの、文政十年御屯宮と刻まれた石灯篭などがある。
その昔、京都の上賀茂神社を勧請したものと伝えられる。
江戸時代、加賀の堀丹波の守が参勤交代の折り妻女が産気を催したので
当社に立寄り御加護を祈願したところ、産気が治まり無事国許に帰着の後、
玉のような男子を出生したといい、安産守護の神として信仰が厚い。
明治四十一年に付近の数社を合祀して、翌年村社に指定された。
大正八年に拝殿を焼失したが本殿は無事であった。
本殿。「競べ馬」の彫刻が見事である。
木曽街道・上尾宿・加茂之社(渓斎英泉)
浮世絵では加茂神社の幟に、出版元「竹ノ内板」「保永堂」の宣伝が描かれている。
浮世絵とほぼ同じ視点から現在の様子。
(1999.9.8)
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