鴬の滝
うぐいすのたき
旧中山道の山中村は、古くは東山道の山中宿でもあった。
荷を運ぶ馬をひく馬子や、駕篭かき人夫たちが杖を立てて休む立場もあった。
今須峠をのぼる人や峠を越してきた旅人にとって、ここには旅の心を慰める珍しい滝があった。
滝の高さは一丈五尺(約4.5m)と記録されており、水量も豊かであった。
何より冷気立ち上り、年中鴬の鳴く平坦地の滝として街道の名所のひとつとなった。
室町期の文学者で関白太政大臣でもあった一条兼良は次の歌を詠んでいる。
夏きては なく音をきかぬ 鴬の
滝のみなみや 流れあふらむ
(関ヶ原町観光協会案内板より)
(1998.5.10)
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