| 近鉄名古屋駅で競技開始を待つ新型アーバンライナー21000R系「UL−R」 |
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球団設立以来初めて日本シリーズを制した近鉄バファローズのオーナー企業、近畿日本鉄道株式会社(本社:大阪)は、日本シリーズ優勝記念として製作された新型特急車両を一般に公開した。
「優勝の立役者となった背番号20主砲ローズ選手にあやかり」(同社幹部)、現在甲特急で約2時間かかる難波−名古屋間を1時間20分で走破するべく、従来の21000系(通称アーバンライナー)を大改造。
ローズ選手の頭文字をとってUL−R(21000R系)と名付けられた漆黒の車両は、380kWの大出力モーターを全車両に搭載し、抑速ブレーキをも取り付けないことにより最高速度180km/hで走行する。座席は全席デラックスシートとなり、乗車券・特急券の他にデラックスシート券が必要。
次期ダイヤ改正から近鉄難波−近鉄名古屋駅間を完全ノンストップで1日に2往復する予定で、所要時間は新幹線とほとんど遜色がなくなるためにJR東海は競合区間の割引サービスを打ち出して乗客の確保を図る模様だ。
しかし乙特急が途中駅で通過待ちを強いられること、また騒音・安全問題など、沿線住民からの反発も招き始めており、営業運転開始までには紆余曲折も予想される。
【中里毅運転手の談話】
「空転検知装置は切らないように努めます。」
(09:51)
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