チルドレン達は、秋月の思うがままに設定されてます。
ドタバタ熱血バカ騒ぎSSの始まりはじまり。
We did it! 〜 奇跡 〜
Written by秋月 和至
「シンジ!絶対、負けんじゃないわよ!」
アスカが叫んだ。
それは、暑い、熱い、時を告げるセレモニーだった。
その日、クラスは、異様に盛り上がっていた。男子は気合十分だ。すべては、次の時間に向けられている。
授業終了の鐘がなった。
「おっしゃ〜!野郎ども、気合いれていくでぇ!」
トウジが勢いよく席をたつ。続けとばかりに何人か席を立つ。
「相変わらず、暑苦しい奴だ。」
「トウジはこういうの大好きそうだからね。」
と、ケンスケ、シンジは言葉を交わす。
トウジを先頭に、更衣室へ向かう男子。慌ててついていくシンジとケンスケ。
「なんで、あぁ男の子達って盛り上がれるのかしら?」
「バカ、ばっかりだからじゃないの!」
とは、ヒカリとアスカ。
「じゃあ、シンちゃんも、バカに入るわけ?」
並んでいたアスカとヒカリの間に割り込むレイ。
「レイ!」
「綾波さん!」
「ね、アスカ。どうなの。」
「シ、シンジは、昔からバカだから、とうぜんよ!」
「ふ〜ん。」
ヒカリとレイは意味ありげな視線をアスカに送る。
「もう!なんなのよ!二人して!」
「べつに〜。ちょ〜っとアスカが素直じゃないだけよね。ヒカリちゃん。」
「そうそう。」
そそくさとアスカから離れて、更衣室に向かうヒカリとレイ。
「ちょっと、まってよ!二人とも!」
「アスカが、シンちゃんと、ドコマデいったか言ったら待ってあげる!」
「なっ!」
レイの一言に、真っ赤になって立ちつくすアスカ。
「二人して仲良く帰ってるのは、みんな知ってるんだからね。」
レイの言葉が、アスカの何かに火をつける。
「待ちなさい!レイ。あんた、どこまで知ってるのよ!」
怒涛の勢いで、レイに迫り来るアスカ。
「きゃ〜。アスカに襲われる〜。」
どこまでもめげないレイ。笑いながら駆け出す。
「あの二人、結構仲いいわよね。」
土煙でも上げそうな勢いで、走りぬけた二人を、見送りながらヒカリは言った。
「……廊下は走っちゃいけないのよ!」
ふと、思いだしたヒカリ。だが、それに答える者は誰もいなかったりする。
こちらは男子更衣室。
「シンジ、今日は絶対勝とな。」
「うん。勝って、優勝しよう。」
二人は拳を軽くぶつけ合う。
「いい友情だぁ」
なぜか、カメラを構えたケンスケがいった。
「……………………。」
「お前、なにやっとんねん?」
「あぁ、気にしないでくれ。」
「気にするな、ゆうたかて、めっちゃ気になるわい。」
トウジはケンスケからカメラを取り上げた。
「何するんだよ!」
「今日は、大一番なんや、お前もしっかりせんと、わいがパチキかますど!」
「わ、わかってるよトウジ。」
トウジの気迫に押されるケンスケ。しかし、カメラはしっかり取り返していた。
そんな、二人を見ながら、シンジは事の始まりを思い出していた。
それは、体育教師“日向マコト”の一言がきっかけだった。
体育は、二クラス合同で行われていた。
そこで、各クラスごとを、2チームごとに分けて、各チーム2回総当たり戦のサッカー大会をする事となった。
しかも、優勝チームは、無条件で体育の成績を5にすると、日向マコトは言った。
さらに、最終戦は、女子まで見に来ることになっている。
これで燃えないやつはいない。案の定、トウジと愉快な仲間たちは、燃えた。
成績は第5節終わって、トウジ率いるシンジ達のチームは、2勝1敗2分けで勝ち点8の現在2位。
1位のチームは2勝3分けで勝ち点9で、差は1点。なおかつ、3位のチームは2勝2敗1分けで勝ち点7と接戦なのだ。
だから、負けられない。今日は、1位のチームと直接対決。勝てば優勝、負ければ3位に転落という最悪の場合もある。ここまで頑張ったんだ。絶対勝って終わりたい。シンジの胸には、勝利の2文字しかなかった。
「よし、いこか!」
トウジの声にみんな、更衣室からでていく。
「シンジ!」
「アスカ!」
更衣室の近くの廊下に、体操服に着替えたアスカが、立っていた。
「アスカ、どうしてここに?」
「そんなこと、どうでもいいから、ちょっとこっちに来て。」
「アスカ、そんなにひっぱんないでよ!」
アスカにズルズルと引っ張られて行くシンジ。
「あの二人、なにやっとんのや?」
「さぁ…………………。」
呆然とする、トウジとケンスケ。
で、校舎裏。人影は二人以外なし。
「どうしたんだよ。アスカ。いきなりこんなとこに連れてきて。」
「………………。」
さっきからシンジの方を見ないアスカ。
「もうすぐ授業始まっちゃうよ。」
シンジは、せかすように言った。
アスカは、いきなりシンジの方に向くと、シンジを引き寄せた。
柔らかい感触が、シンジの唇に当たる。
「………………………」
数秒後、息が触れ合う距離で、アスカが、
「勝利の女神の『キス』だからね。」
アスカはその場から慌てて走り去った。
「普通、女神のキスは勝った後にもらうんじゃあ…………。」
錯乱しているシンジは、ズレたことを口ばしっていた。
その頭の上を、授業開始の鐘が鳴り響いていた。
「シンジ!どこほっつき歩いとったんじゃ!」
「ごめん。ちょっとね。アスカが………………。」
「あんまり、見せ付けないでくれよ。」
トウジ、ケンスケににじりよられるシンジ。
シンジは逃げるように、視線を外すと、
「あっ、カヲル君!」
「おはよう。シンジ君。」
「今日は、でられるの?」
「もちろんだよ、シンジ君。今日はとても調子がいいんだ。」
カヲルは、少し儚げに微笑む。
「そうか、渚が来てくれたんなら、わしらの勝利は間違いなしや!」
「まったくだよ。」
トウジとケンスケは言った。
「無理しないでね。」
「心配は要らないよ、シンジ君。」
ポン、とシンジの肩を叩くカヲル。
「うん!わかったよ。カヲル君。」
笑顔を返すシンジ。
シンジとカヲルは中学に入ってからの付き合いだ。カヲルは長い闘病生活のせいで、髪や瞳、肌などの色素が抜け落ちていた。髪はグレーに、瞳の色は赤く、肌は白人より色白だ。
いくら病気から、回復したからといえども、色素が極端に少ないカヲルには、夏の日差しは厳しいのだ。だから、体育は、週一回しか出られない。
「よーし!みんな集まれ!」
体育教師な日向マコトが号令をかける。
ぞろぞろと男子生徒が集まる。
「今日は最終戦だ、悔いのないようがんばってくれ。俺からはそれだけだ。」
男子生徒達は、それぞれアップを始める。
一時間で、二試合行うので、1ハーフは、10分の試合。しかも、グランド全体を使うので、A対Bの試合の時は、CとDは休み、C対Dの試合の時はAとBは休みとなる。
今日は、“トウジと愉快な仲間たち”対“ブラッドデビル”、“アンブレラ”対“焼き肉定食”の試合だ。
“アンブレラ”対“焼き肉定食”の試合がはじまった。現在第三位のアンブレラの一方的な試合だった。
「ねえ、アスカ。碇君に声かけなくてもいいの?」
「授業前に、話したわ。」
「えー。じゃあ、アスカ、さっき私と話してたこと実戦したんだ。」
レイは、わざとらしく驚く。どうやら、さきほどのアスカの行動は、レイの入れ知恵だったようだ。
「そ、そんなこと、ある訳無いじゃない。」
「ホンとかなぁ?」
「しつこいわよレイ!」
顔を赤めらしアスカはいった。これでは何かありましたと、言っているのと同じ。
「アスカ。」
「シンジ。」
シンジが三人娘に、駆け寄ってくる。
「がんばるから、ちゃんと見ててね。」
「まあ、せいぜい、頑張って、あたしに格好悪いとこを見せないようにすることね。」
意地悪くアスカが言う。グランドから、終了を告げる笛の音が響く。
「大丈夫!僕には勝利の女神が、ついてるからね。」
そう言うと、シンジは、グランドに向かって走りだす。アスカは、その言葉に耳まで赤くなった。
「やっぱり。」
と、レイはつぶやく。
「なにが、やっぱりなの綾波さん。」
小声で尋ねるヒカリ。
「実は、さっきね。アスカに、『勝利を呼ぶキスよ!』なーんて事してあげたら、シンちゃん頑張るんじゃないのていったの。」
「うん、うん、それで。」
「あの様子じゃ、たぶん実行したみたい。」
「…………………………」
あきれて、なにも言えなくなったヒカリ。
(なにもまぁ、そこまで盛り上がらなくても。)
とは、レイの思考。
そして、試合。
右サイドバックにシンジ、左サイドバックにカヲル、ミッドフェルダーにケンスケ、ワントップにトウジ。それぞれのポジションに散っていく。
笛の音が、高らかに響きわたる。
「シンジ!絶対、負けんじゃないわよ!」
アスカが叫んだ。
― 奇跡はこれから始まる ―
はい、後書きです。
いやぁ、あやうくサッカー小説を書くところだった。(笑)
一応、続きも考えてはいますが、現段階では、おもいっきりサッカー小説しています。読みたい方が、いらっしゃるならメール下さい。(いないと思うが……。)
えーっと、この小説のサッカー話について。
実はこの、体育教師が優勝チームの成績があがるといってましが、これは僕の実体験で、あった話です。ちなみに試合方法も、対戦成績も、“アンブレラ”、“焼き肉定食”というチーム名も、実際僕が高校時代、体育の授業であったものです。
実体験までネタに使う男、秋月 和至。かなりバカみたいです。
平岡さん、こんな小説載せて、後悔してません?
では、みなさん、ごきげんよう。さようなら。
本当に、最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
『瑞○陸上競技場にて』
平岡:なぁんだ、今日はJリーグの試合ないのか。
加持:そうだな、さて秋月君の小説の感想を聞かせてもらおうか。
平岡:もぉ最高ですよ。レイちゃんも粋なことアスカちゃんに吹き込んだもんです。
加持:勝利の女神の『キス』か。シンジ君としては男冥利につきるな。
平岡:どんな奇跡が起こるのか楽しみですね、加持さん。
加持:もちろんだ。強く続編を希望する。
平岡:秋月さん、よろしくお願いします!!
加持:・・・ところで、試合がないのにどうしてここにいるんだ?
平岡:そりゃ、サッカーモノなんだからサッカー場からコメント書かないと。
加持:次回はフランスだな。
平岡:旅費は加持さん持ちですよ。
加持:さ、先に帰るな。じゃ。
平岡:ちっ、逃げたか。
秋月さん、本当にありがとうございます!
後悔なんてしませんよ、むしろ感謝します!!
それと申し訳ありませんが、横罫線を引かせてもらいました。
あ、実体験は僕もよく使いますよ。そこに創作つっこんじゃいますけど。
加持さんとも言いましたが、僕も続編希望しています。
さあ、読者のみなさん!今すぐ続編希望を出しましょう!!
秋月さんへの感想メールは・・・s0411@silver.ocn.ne.jpまで。