おまけ小説



注意事項
このお話は怪作勝手にミレニアムキングダムの後編の続きを書いたものです。本来の続きを読みたかったら平岡さんにメールをだしませうね。
なお、本編ミレニアムキングダムの雰囲気がすきな方は、まるっきりぶちこわしなので読まない方がいいでしょう。

それでもいいかたは、どうぞ。
 


 二人だけになった病室で、アスカは再びシンジの手を握りしめて、包帯の巻かれた彼の顔を見つめた。

「いい? 今度はアタシの番。アンタが拒否し続けたアタシをずっと待っていてくれたように、今度はアタシが待つの。アンタの笑顔が戻るまで」

 アスカには、シンジが少し微笑んだようにみえ、つられるように彼女も笑顔を浮かべる。

 雨は勢いを増さず、シトシトとまだまだ降り続きそうである―――。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 雨が突然止んだ。
 

 ドガッ。
 

「うわああああああん、シンジィィ!!」

 アスカがいきなりドアを蹴破って部屋の中に飛び込んできた。

 そしてそのまま寝ているシンジに飛びつく。

「わ、わわ!?アスカァ?」

 シンジは顔をひきつらせながらもアスカを抱きとめた。

「ああ、また‥‥結構コレ苦労したのに‥‥」

 青葉シゲルが嘆いている。

 そう。

 これはお芝居。

 ゼーレを倒して平和になった世界でシンジの父ゲンドウの始めた製作会社『プロダクション・ネルフ』の最新作品『ミレニアムキングダム』の撮影だったのだ。

「シンジィ、シンジィ、あのまま目を開けてくれないなんてヤだよぉ」

「アスカ‥‥大丈夫、僕はここにいるよ?」

 プロダクションネルフはワンシチュエーションドラマをずっと撮っていたが‥‥ゲンドウがそれには飽き足らず、長編大作をつくると言い出して今回のシナリオが決まった。

 アスカには、今回のシナリオは相当にきつかったらしい‥‥。

「う〜ん、こういうアスカとシンちゃんも、ま、別の可能性ってことであったかもしれないのよねぇ〜」

「ミサトさん!」

 アスカをさらに泣かせるようなことを無遠慮なことを言うミサトに、シンジは非難の声をあげる。

「ごめんごめん‥‥でもあなたたちをずっと戦わせていたら、こんなことにもなっていたかもしれないと思うとね‥‥」

 ミサトの口調は真剣に、ちょっと反省しているようなものにかわった。

「それにね、シンちゃんアスカちゃん?こう考えてみたら‥‥」

「葛城さん!ちょっと‥‥!」

「なに?日向くん?」

「次回作の話で司令‥‥いえ、社長が‥‥」

「わかったわ〜」

 ミサトはシンジの耳もとに口を近付けて囁いた。 
 
「シンちゃん、アスカをなだめて頂戴ね」

「はい‥」
 
 
 
 
 

 アスカは泣き止んではいたが、まだ目が赤かった。

「シンジを助けようとして、でも結局何もできなくて‥‥あたしってそんなふうになっちゃうかもしれないのかなぁ、シンジを傷つけるだけになっちゃうのかなぁ‥‥ねぇシンジィ」

「僕も、アスカを傷つけるような男になるかも‥‥しれなかった」

「『かった』?」

「うん、僕らは自分を認めることが出来なかった‥‥それでお互いを認めることもできず傷つけあうことしか出来なかった‥‥」

 アスカは暗い顔のまま、コクリとうなずいた。

「でも、僕達は今では、自分のことも相手のことも認められるようになった‥‥そうだよね?アスカ。以前は僕もアスカのことを何もわからないし、知ろうともしなかった‥。今でもアスカのことでわからないことがあるけど、僕はもっともっとアスカのことを知りたいと思う。だから、絶対アスカに対して心を閉じたりしないよ」

 アスカはようやく笑顔に、シンジの大好きな笑顔になった。

「うん‥‥‥アタシも、シンジに心を閉ざしたくないわ」
 

 そうして二人はひとつに重なった。
 
 
 
 

 ハッピーバースデイ、アスカ‥‥。
 
 ありがと、シンジ‥‥‥。
 
 
 
 

 おわり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ふ‥‥問題ない。全てシナリオどうりだ」

 ニヤリ。


ゲンドウの書いたシナリオの続きを知りたい方は、こちらへ本編の感想を送ってください(笑)


おまけ小説のオおまけコメント

『プロダクション・ネルフ製作課長室』

ミサト:やられたわね。さすがは怪作君ね。あのつまらない贈り物をつかってこういうラストを持ってくるなんて。
アスカ:ホォ〜ント。アタシの誕生日記念に相応しいわね。
平岡 :こらこら、お二人さん。勝手ばっかり言わないで下さいよ。
ミサト:おお、諸悪の根元のご登場ね。
平岡 :そんな人を悪役扱いしないで下さいな。
アスカ:なんかアンタ、複雑な表情してない?
平岡 :まぁそれは……。
ミサト:分からないでもないけどねー。
アスカ:何でよ?
平岡 :や、凄く嬉しいですよ。俺の作品をこういう風に使っていただけるなんて。でも正直雷打たれた気分です。
アスカ:そりゃそうよねぇ。アンタのより数段面白いオチよね。
平岡 :芝居オチと夢オチは『最後のカード』ですが、こういう使い方は巧すぎですよ。
ミサト:やたらシリアスだからよね。こういうオチにすると最高ね。
アスカ:アンタのnozさんのとことへ送った、「God Bless You.」なんかよりずっといいわね!
平岡 :かっ! せからしかっ。言われると思ったけど(^^;
ミサト:まぁ、とりあえず怪作君のお手柄よね、これは。
平岡 :怪作さん、ほんとうにありがとうございます。
アスカ:アタシからもアリガトね。アタシの誕生日記念なんて、少し照れるけどさ。
平岡 :おぉお、柄にもなく……

バキッ

平岡 :あう〜。
アスカ:フン! 内容が分からなかったらnozさんの所の投稿と、「ミレニアムキングダム」を読めばわかるわ。アタシの活躍読んでね!
ミサト:感想は怪作さんまで送って頂戴。あなたの声が次の作品を生み出す力になるのよ。(kaisaku@anet.ne.jp)

 


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