退院祝いSS「きっかけは突然に・・・」の続編に当たります。

なぜシンジ君は怪我をしたのか?

歩み寄った二人はどうなるのか?

それを囲む周りはどう冷やかすか?

では、その後の二人を見てみましょう。

幸せは日常に・・・

 

病室でベットに座って寄り添う二人。

「ねぇ シンジ。」

「ん? 何? アスカ。」

「なんで事故にあったの?」

「あっ。言ってなかったね。」

あくまで普段なシンジ。アスカに気を遣わせないためか、そてとも天然なのか。

「えぇとね・・・・」

「トントン・・・」

シンジが説明しようとした時、ドアがノックされる音がする。

「はい? 空いてますけど?」

答えるシンジ。その時のアスカの顔は、少し不満そうだ。

(誰よ、もう。せっかくシンジと話ししてたのにぃ)

そして、入って来たのは一人の男の子とその母らしい女性

「あんた、誰よ」

不機嫌さが言葉に出てしまうアスカ

「あっ 君は・・・」

「お兄ちゃん・・・ 大丈夫?」

すまなそうな顔の男の子。シンジは安堵の表情を現している。

「怪我、なかった?」

「・・・・・うん。」

男の子はどうしていいのか分からないようだ。

「ほら、ケンちゃん、お礼言わないと」

「お礼?」

優しくたしなめる男の子の母。アスカは状況が把握できていなく、怪訝な感じである。

「うん。お兄ちゃん。助けてくれて、ありがとう!!」

「無事でなによりだよ。」

「お兄ちゃん、その手・・・」

「ああ、これ? ちょっとぶつけただけだから。たいしたことないよ。」

心配そうな男の子。シンジは気遣いげに答える。

「すいません。うちの子のせいで・・・」

「いいえ。本当に大丈夫ですから。」

「シンジ? ど・う・い・う・こ・と」

どうやらアスカは話の中に入っていないのが、気に入らないようだ。

「ごめんなさいね。うちの子が車に引かれそうになったのを、助けていただいて。そのせいで、彼氏怪我してしまったのですね。」

「か、彼氏・・・」

彼氏という言葉に反応してしまうアスカ。その頬はほんのり赤い。

「ほ、本当に大丈夫ですから。あまり気になさらないで下さい。」

どもるシンジ。そんなアスカを見ていると、こちらも意識しているようだ。

「御両親の方にもご挨拶したいのですが・・・」

「母はいません。父も忙しい身なので・・・」

「すいません・・・・」

暫し沈黙が支配する。男の子は何かよく分からないようであるが、雰囲気だけは察しているようである。

「大丈夫ですよ。シンジ、一人ってわけじゃないですから。」

沈黙を破ったのはアスカ。しかも爆弾発言だ。

「アスカ・・・・・・・」

「そうみたいですわね。」

嬉しそうなシンジ。その言葉で救われたのか、母親も笑顔で答える。

 

「そろそろ失礼しますわ。お体にさわりますし。ケンちゃんもご挨拶・・・」

「うん。お兄ちゃん、お大事に。」

「ありがとう、ケン君。」

「あんた、もう飛び出しちゃだめよ。」

「うん。お姉ちゃん。お兄ちゃんのことよろしくね。」

「それじゃぁ お元気で」

「じゃぁ ねぇ」

そして去っていく親子。しかし、ドア越しの声が聞こえる。

「お兄ちゃんとお姉ちゃんなんか、パパとママみたいだね。」

「ふふっ そうね。」

子供とは恐ろしい爆弾を置いていくものだ。それを聞いていた二人はというと、

「ははっ やっぱ、そんな風に見えるのかな?」

「シンジ。アタシとは嫌?」

「そんなことあるわけないだろ。夫婦喧嘩って言われるのも、もっともなのかなって。」

「喧嘩するほど仲がいいか・・・」

「でも、もっと仲良くなりたいね、アスカ」

「うん!!」

頬を赤らめて下を俯いてしまうアスカ。そんなアスカをかわいく感じるシンジも頬が赤い。

 

 

他愛も無い談笑の時を過ごしていると、面会時間の終了を告げるアナウンスがする。

「あっ もうこんな時間か」

「長話しちゃったね。シンジ体は大丈夫?」

「うん。大丈夫だよ。様子見で入院しただけだからね。」

「そう。じゃぁ、アタシ帰るね。大人しくしているのよ。」

「うん。アスカも気を付けて帰ってね。」

「アリガト。・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

沈黙してしまう二人。別れずらいのであろう。しかし、口を先に開いたのはシンジであった。

「なんか、別れずらいね。」

「うん。もっとお話していたい。」

「本当だね。明日になればまた会えるのに」

「ふふっ ホント。いつもそうだったのにね。」

「じゃぁ 二人同時に言って終わりにしよう。」

「うん。せーのっ」

「「じゃぁ おやすみ、アスカ(シンジ)」」

そして後ろ髪を引かれながら出て行くアスカ。それを手を振って見送るシンジ。

別れてから二人は、時同じくして同じ事を呟く。

「「いつもそうだったんだよな(ね)」」

こうして二人は眠れぬ夜を過ごすこととなる。お互いの知らぬところでユニゾンしながら。

 

 

 

翌朝

「はぁぃ かつらぎでぇす」

電話に出たのは寝不足のアスカ。

「えっ? えっ? シンジが・・・ 病院から消えた!?」

「何? 今度は何? アスカ!!」

アスカの叫び声に、さすがのミサトも起きたようだ。こうして再び青い弾丸が、爆音をあげて駆け抜けることとなる。

 

病院にて

「ちょっと リツコ!! どういうことなの!!」

「ごめんなさい。私がついていながら。」

「もう。諜報部はなにやってんのよ!!」

「まったくもって呆れるわね。諜報部も見逃すなんて・・・」

という悶着をするミサトとリツコ。一番心配であろうアスカはというと。

「アスカ? 大丈夫?」

「だっ 大丈夫よ、ミサト。こ こここ こういう時は慌てちゃだめよっ!!」

「あなたが一番慌てているわよ。」

突っ込んだのはやはりリツコ。確かにアスカが一番慌てているようだ。

「とにかく思い当たる場所を当たってみないと」

さすが作戦部長。対応が早い。

「そうね。諜報部も探しているから。大丈夫よアスカ。」

「アスカ。行くわよ。」

「うん。ミサト」

アスカを気遣うリツコ。責任を感じているようだ。そんなリツコの言葉に後押しさて出て行く二人。

 

「それにしても、どこいったのかしら?」

「・・・・・・・・・・」

沈黙のアスカ。なにか考えているようだ。

(ひょっとしたら・・・)
(でも、まさかね)
(しかし、シンジのやつならありえる)

どうやら何か思い浮かんだようだ。

「ミサト、マンション戻って!!」

「うちへ?」

「そう。」

「そこにシンちゃん、いるの?」

「たぶん・・・・」

(シンジのやつ。もしそうだったらただじゃおかないから!!)

疑問符を浮かべながら運転するミサト。確信めいた、しかし不安そうなアスカ。そして、二人は葛城家へ。

 

「あら。カギ開いているわね。かけ忘れたかしら?」

(やはり!! シンジ!!)

猛烈にドアを開け、飛び込んでいくアスカ。それに続くミサト。

「シンジ!! 」

「あっ おかえり〜。アスカ。ミサトさんも一緒だったんですね。散歩ですか?」

ずっこけるミサト。

「シンジ!! あんた何やってんのよ!!」

「えっ 朝ご飯作ろうかと思っていたところだけど・・・」

「ちょっと、シンジ君?」

シンジ、ボケまくりである。

「バカ  バカ バカ バカ バカ!! こんなに心配させて・・・ なんで・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・グスン」

「アスカ・・・・・ ゴメン・・・・・・・ 大変なことになっちゃってるみたいだね。」

どうやら、アスカの涙声で、シンジはどういうことか分かったようだ。

「ホントよ シンちゃん。なんでこんなことしたの?」

「いつも通りに起きちゃって。アスカ達、ご飯どうしているのかなぁと思って。病院から出ていっても誰も止めなかったから。ハハハ・・・・」

「はぁ こんなことって起きるのかしら? 諜報部しめないといけないかしら?」

「もうっ そうやって人のことばかり気にするぅ」

シンジは苦笑い。ミサトは呆れている。アスカにいったては、少しお怒りのようだ。しかし、偶然のみで諜報部から逃れるシンジ、恐るべし。

「やっちゃったことはしょうがないから、今度からは勝手なこうどうしちゃだめよ、シンちゃん」

「はい。すいません。ミサトさん。」

「謝るくらいなら、しないことよ」

「うん。アスカを心配させるようなこと、もうしないよ」

「分かったならいいわ。」

どうやら、丸く収まったらしい。しかし、収まったと思うと、

「でも、アスカ。よく、シンちゃん、ここにいるって分かったわね。やっぱ愛のちからぁ?」

「なにいってんのよ!! セオリーじゃない、セオリー!!」

安心したのかミサトはいつもの調子になっている。アスカは真っ赤だ。

「はいはい。そういうことにしておくわ。リツコに連絡してこよ〜とっ。」

「ミサトぉ。もうっ」

「はははっ。アスカ 朝ご飯なににする?」

いつもの葛城家に戻ったようだ。

「あんた。まだ言ってんの。その手でどうするのよ?」

「じゃぁ、どうするのさ?」

「アタシが作ってあげるわ。」

「アスカが?」

「アタシには出来ないって言うのぉ。」

「そうじゃないけど。あんまりやらないからさ・・・」

「うっ 確かに苦手だけど・・・・・」

シンジに痛いところつかれて、引き気味のアスカ。

「じゃぁ 一緒にやろ!! アスカがいればこの手でも出来ると思うよ。」

「アタシがいれば・・・・・・ うん。いいわよ!!」

シンジにっこり。つられてアスカもにっこり。

(シンジの笑顔って魔力あるんじゃないかしら?)
(さっき怒ってたこと忘れちゃったわ)
(シンジの笑顔・・・・ 今日も見れてよかった)

「さぁ アスカ。作ろうよ。」

「うん。」

料理を始めた二人。ミサトが電話を終えて返ってきた。

「シンちゃん連絡しといたから。あら? アスカがご飯作っているの?」

「ありがとうございます。ミサトさん。」

「アタシが作るのがおかしいのっ!?」

「ははっ そんなことないわよ。楽しみにしてるわぁ」

そう言ってイスに座るミサト。お喋りしながら料理する二人を見ながら、

(これでいつも通りか。)
(幸せってこんなカタチなのかもね)

そう感じるミサトの行動は・・・・ からかうしかないようだ。

「アスカが料理する気になるなんてねぇ。隣にシンちゃんいるからぁ?」

「何言ってんの。アタシがやらなきゃ誰がやんよ!!」

素直じゃないアスカ

「はははっ・・・・・」

ちょっとがっかりシンジ。しかし、アスカは小さな声で

「離れるのやだから。シンジの役に立ちたいからよ」

ちょっと素直になったようである。

「アリガト、アスカ。うれしいよ。」

耳元で囁くシンジ。アスカはもう真っ赤っかである。

「これからも手伝ってくれる?」

「うん。ず〜っとね(ハート)」

この後、葛城家のキッチンでは、アスカがエプロン姿でシンジの側にいることが多くなったとか。

written by nark


[後書きみたいな物]

どーも、なーくでございます
一身上の都合で閉鎖した私のサイト
残った拙作を引き取ってくださった平岡さんに多謝!!

第2弾は「幸せは日常に・・・」
一応、「きっかけは突然に・・・」の続きになります
強引に”らぶらぶっ”という感じに持っていこうとしてますね
うーん、いいのかなぁ

こんな物載せて頂いていいのかな?
足を引っ張らなければいいのだけど・・・
平岡さんのHPの益々のご発展をお祈りしております


エセ関西弁男ゥズのコメント

『楽屋』(爆)

トウジ:なんでやねん!!
平岡 :いきなりツッコミからかい!
トウジ:そりゃそうやろがっ。なんで『楽屋』やねん。
平岡 :天然ぶるなや、ジブン。俺ら二人で上方お笑い盛り上げてこて、コンビ組んだんやないか。
トウジ:いつの話や!
平岡 :まぁええわ。前回、主役のお二人さんにご登場頂いたんはええけども、ただの痴話喧嘩で終わってもうたから、今回は君に白羽の矢をぶっすり立てたワケや。
トウジ:ほか。なら真面目にいこか。なんつーても今回はケンの存在に尽きるやろな。
平岡 :ホンマや。爆弾的一言残した瞬間、「ナァァァイスゥ! ケンちゃん!!」って叫びそうになったで。
トウジ:子供ちゅう生き物はオヤクソクの使いどころを知らんもんやさかい、偶然ヒットすることもあるんやな。
     しかしあれやな、センセと惣流、えらいこっ恥ずかしい別れ方しとる。

平岡 :『●京ラ●・ス●ー●ー』っぽく見せてるところがなーくさんのにくい演出やね。
トウジ:なんやそれ、文字だけ見るとモールス信号見たいやな。
平岡 :うまいっ。さすが俺の見込んだ男だけはある。
トウジ:そ、そう誉めるなや。照れるで、ホンマ。
平岡 :は、単純王やなぁジブン。
トウジ:うるさいわ、ボケっ。
平岡 :しかし君が単純王ならシンジ君は鈍感王、もしくはマイペース王やろうな。
トウジ:ホンマやな。勝手に病院からいなくなりよって、どれだけネルフの人たちに心配かければ気が済むんやろ?
平岡 :せやな。ま、結果的にシンジ君とアスカちゃんにはプラスになったようやし、ええんやないの?
トウジ:は〜ぁ、愛は盲目やのぉ。
平岡 :そういうこっちゃ。ところでジブンはどないなってんねん?
トウジ:ワイ? ワイが何かあるんか?
平岡 :それ、ボケやのうて、本気か、ジブン?
トウジ:本気も本気。マジと読んでまうぐらい本気やで。
平岡 :からあかん。ジブンこそ鈍感王やで。もう付き合うてられへんわ。
トウジ:なんやねん! もうええわ。
平岡 :ああ、行ってもうた。まあええわ。ともかく、二人とも幸せそうでええこっちゃ。

     感想は是非ともなーくさん、ご本人へ!(nark@imix.or.jp


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