季節はずれの海岸は、僕たちの他に誰もいなかった...
肌寒いくらいの風は、僕にとってなぜか判らないけど...優しく...気持ちよかった...
時折聞こえる、彼女のはしゃぎ声が、なんだか判らないけど、嬉しくもあり...
でも、少し寂しく感じたりもした...

「シンジ〜」

「.........」

「シンジ〜、返事しなさいよ〜!」

何度目かの彼女の呼ぶ声...
でも、僕はその声に対してどう反応したらよいのか、判らなかった...

タッタッタッタッタッタタ...
彼女がこっちに来たみたいだ...でも顔を上げるのがなんだか辛かった...

ドンッ!

「うわっ!」
一瞬目の前が真っ暗になる...
視界が戻ると、目の前には彼女がいた...

「アスカ...」

「あんたね〜、いきなりこんな所へ連れてきて、自分一人で黄昏ないでよ!」
怒っているんだ、と思ったけど、顔はなぜか笑っていた...

アスカが目をつむった...
顔が近づいてくる...
唇が触れ合う感触...

僕は何がなんだか判らなかった....

 


WithYou発売&攻略おめでとう記念
(意味不明)
彼女の嘘
Presented by ボヨボゾbyobzo

「お願い!」
そう言って、ヒカリが両手を合わせて頼んでいる...

「ちょっとヒカリ、そんなこと言われても...」

「無理を言っているのはわかるの、でも、おねーちゃんから言われちゃって...」

「ん〜、でも...」
ちらっと、前の方を見る...シンジと眼があった
でも...シンジはばつが悪そうにして、教室を出ていってしまった...

「ね、お願い!碇君には悪いと思うけど、会うだけだから」
また両手を合わせて頼み込んでくる...

「うん、わかった...」
何でそう言ってしまったかは判らなかったけど...
シンジの名前を出されたことが、私をイライラさせた...

「えっ、本当に?恩に着るわ!」
私は、ヒカリにはめられたらしい...
でもそれもどうでも良かった...

 

 

 

『アスカ...何話していたんだろう...会うとか会わないとか...
 洞木さんのお姉さんが関係しているみたいだけど...』

そんなことを考えていたら、気が付けば屋上に来ていた...
昼休みの屋上は、昼食を食べる生徒でごったがえしていた

何度か、一緒に食事をしない?と誘われたけど、そんな気分じゃなかったし
一緒に食べても、どう会話したら良いか判らなかったので、悪いけどと断った

誰もいない一角を見つけて、腰を下ろす...
よく判らないけど、心の中がもやもやしていた...
そらは雲一つなく、もう秋だというのに少し暑かった...
澄んだ空が何となく恨めしかった

「碇?」

「何?」
ケンスケだった...

「ああ、邪魔しちゃったかな?」

「いや、そんなこと無いよ。どうかしたの?」
ちょっと一人で居たかったけど...

「ん、いつにも増して元気がないからさ。考え事かい?」

「ああ、うん」
いつにも増してって、そんなに普段から暗いのかな...そうかもしれないけど...

「碇は、内にこもりすぎだよ...それが、優しさに繋がっているのかもしれないけど...」

「う、うん。そうだね...」

「ああ、ごめんごめん、別に責めるつもりじゃないんだ。もう少し自分の思いや考えを言った方が良いってことさ。
 そうそう、アスカがデートするみたいだね。」

「えっ?」

「さっき委員長が頼み込んでいたよ。お姉さんの知り合いから頼まれたみたいだね。」

『さっき、下で話していたのがそうなんだ...』

「何でそれを僕に...?」

「なんとなくさ...まあ、関係ないかもしれないけど、一応同居人だろ?気にならないか?」

「あ、うん、少しは...」

「はぁ〜、まあ俺には関係ないけどさ...じゃ」

それから、教室へ戻った...
教室へ入るときに、アスカと眼があった...
心の中に、何か変な気持ちが沸き上がるのがわかった...
不自然に視線を外し...席に着いた...
アスカは、どこかばつの悪そうな顔をしていた...きっと僕も同じ顔をしてるんだなと思うと、少し滑稽な気がした...

気が付けば、ベットの上だった...
気絶してたわけじゃなく、学校から、ネルフへ行ったことも、訓練をしたことも何となく覚えている...
綾波とアスカと一緒に電車で帰ってきたことも...ただ、どことなくぼんやりしていた...
明日アスカは...そう考えると、なんだか気分が悪かった...
何故気分が悪いのか、何となくわかっていた...
でも、それを振り払うために、何かをするのが怖かった...
自分でも、逃げていると思った...

 

「シンジ、...お風呂空いたよ。」

「あ、うん...、もう少ししたら入るよ」

「......」

「.........」

「シンジ...」
「アスカ...」

「「何?」」

「あ、アスカこそ何?」

「あんたから言いなさいよ...」

「あ、うん、...何でもない...ごめん」

「謝る必要はないわよ、...私明日早いから...それだけ」

「あっ...うん...朝食は?」

「...いらない...もうねる、おやすみ...」

「あ、...おやすみ...」

 

......パタン

『アスカは、何か言おうとしたのかな...?』
考えていても、何を言おうとしたかわからなかったから
お風呂に入って寝ようと思った...

「ふ〜、入るか...」
誰に言うともなく、そう呟いた...

 

ザバザバザバ〜

「ふぅ〜...」
不思議なもので、湯舟につかると、今までのモヤモヤが消えていった...
湯気のせいで、視界は真っ白だった
さっきの僕に似ているな、と思ってしまって、苦笑した...

「ん?」
ぼ〜っとしていると、鏡に目がいった...
湯気のせいで、鏡も曇っている...
ただ、ぼやけているけど、何かの跡が付いているみたいだった...

ザバッ

僕は、鏡に近づいて、ジーッと眺めてみた...

「...シ........ン.........ジ......!!」
確かにそこには、シンジと書かれていた...
誰が書いたのだろう...とは思わなかった...
良くみんなに鈍いと言われる僕でも誰が書いたかわかった...
筆跡が僕の良く知っている人のものだった、
それに、いつも掃除はきちんとしている...だから...

しばらく湯舟につかったあと、僕も寝ることにした...
明日の朝は早くなりそうだ...
出来ることならこのまま決心が鈍らないでくれれば良いなと思った...
それと、今アスカには顔を合わせたくないなとも...

 

 

 

「はぁ...」
ベットに入ってから28回目のため息...

『私...何を期待しているんだろう...』
そう自問してみる...そして、帰ってくる答えは1つ...
そうであって欲しいと思う...でも、それを認めたくないと言う気持ちもある...
もし、それを認めてしまえば...今までの自分を否定する気がした...

「シン...ジ」
声に出してみる...胸の奥が、ギュッと痛くなった...
不思議な感情がわき起こる...

「好き...」
顔が熱い...鼓動も少し早い...
誰も聞いていないのに...誰かに聞かれている気がする...
誰かに聞いて貰いたい...誰に...

......シンジに....

「ふぅ...」
29回目のため息をついて、携帯に手を伸ばす...

プルルルルルルルルルル....ガチャ

「あ、ヒカリ...ごめん。あの...え、うん、ごめんね...」

ガチャ

「ありがと...」
もう...寝よう...きっと明日の朝は、早いから...

 

 

スッ...パタン

 

思ったとおり、シンジはキッチンにいた
『朝食はいらないって言ったんだけどな...』

「おはよう」
いつもの笑顔で挨拶してくる...昨日とは別人のように
どこか、ふっきれた感じがした...

「おはよう...って、あんた人の話聞いてなかったの?」
これじゃ子供だな...と思いつつも、ついつい言ってしまう

「ああ、でも、やっぱり食べた方が良いよ...はい」

「ふぅ...しょうがないわね...少しだけ貰うわ」

 

結局、全部食べてしまった...格好悪い...
でも、シンジは嬉しそうだった...
シンジは、私が早起きした理由を知っているのだろうか...
もし知っているとしたら...何でこんなに...
やっぱり...

 

「じゃあ、私出かけるから...」

「あ、うん。...僕も出かけるんだ...」

「そう...」

 

それから会話が無くなった...
私と、シンジは一緒に家を出た...
シンジは...あたしの後を歩いている...

 

「ところで、あんたの用事って何なの?」
別に沈黙に耐えれなかったわけじゃないけど...
たぶん、あいつの方からは話しかけてこないだろうと思って...
しかたなく...しかたなく、シンジに聞いた

 

「............」

 

シンジは、何も答えない...
ただ、拳を握りしめたり...開いたりしている
私は、シンジが何か言うまで待つことにした...

 

 

どれくらい経ったのだろう...
僅かな時間だったのかもしれないけど...私には酷く長い時間だった...

 

「............」

 

シンジは、相変わらず黙ったまま...
そして、彼の手には...私の手が握られていた...
二人とも...何も話さない...
私は、シンジに手を引かれるまま、電車に乗った...
周りの人には、酷く滑稽にうつったかもしれない...
でも、何となく幸せな時間だった...

気が付けば...海だった...
どこかで見たような海....
...!TVだ!...TV番組で紹介していた海...
番組とは違って、人は全然いなかったけど、間違いなかった...
私が「行きたいな」と言ったことを、シンジは覚えていてくれたらしい...
不覚にも...涙がでそうになった

 

 

「「んっ」」

 

 

気が付いたら、アスカの手を引いて海へ来ていた...
気が付いたら、アスカとキスをしていた...

まるで...夢の中みたいだ...そう思ったら...

「んんんっ!」
アスカに鼻をつままれた...苦しい...

「くっくるしいよ...あ、アスカ...」
本気で苦しかった...夢の中じゃないなと思った...

「あ、アスカ...やめてよ...」

 

「「んんん」」

息を吸い込んだとたん...アスカがキスしてきた...
気絶しそうだった...
でも、とても心地よかった...

 

聞こえるのは波の音と...彼女の吐息だけ...

 

− お し ま い −

 


あとがき...

ども、こんにちは、はじめまして、お久しぶりです...ってどこかで聞いた台詞ですが、ボヨボゾです。

まずはじめに、「平岡さん、まことに申し訳有りませんでした!」

某所のOFFで、「SS投稿させて貰っても良いですか?」と言ったのは8/16の事...

そして今は、9/19...すみませ〜〜ん!m(_)m

言い訳は山ほど有るのですが...まあ完成したからと言うことで...(オイ!

実は、8月中に完成させて送るつもりでしたので、もうちょっと渚のロマンスみたいなお話だったのですが...

もう秋ですね...台風も来てます...ダメじゃんってことで、今回のお話になりました

内容は...薄いっすね(^^;

まあ、さり気なく、LAS度は高いと思います...(そうであって〜

気に入っていただけると、とっても嬉しいです(^^)

気に入らなかったら...すみませんです(^^;

ではでは...未だにEVA_Dを読んでいるボヨボゾでした...感想...待ってください(T^T) 


みつめていたいコメント<意味不明

『某喫茶店』

平岡   :ああ、ボヨボゾさんから投稿が(T-T)/
神主の娘:なーに、ないてんのよあんた。
帰国子女:そうよ。どうしたの?
平岡   :いや、ホント嬉しかったから・・・。
神主の娘:はいはい、分かったわ。でもわざわざこんなところまで来てコメントしなくてもいいでしょう?
帰国子女:そうよね。私たちこの世界とは別なんだから。
平岡   :いいじゃないか!手伝ってくれても・・・とりあえず、作品の感想をば。
       うーん、久しぶりにゴロった(注:動詞。ゴロゴロするぐらい甘いこと)ねぇ。
帰国子女:そうね。なんだか二人とも初初しいわ。14歳だよね?シンジ君とアスカちゃんって。
平岡   :うん、そうだよ。
神主の娘:ま、あんたじゃこーいう作品は書けないでしょうね。いっつも中途半端だもの。(-o-)
平岡   :ほっとけ(--#
帰国子女:まぁまぁ、二人とも(^^;
       でもアスカちゃんの心の動きが細部に渡って表現されてて、思わず応援したくなちゃった。
       それに似てるような気がするの。
平岡   :誰が?誰に?
帰国子女:アスカちゃんが・・・・・・に。
神主の娘:ば、っ。なんで私がこの娘に似てるの?似てないわよ。
帰国子女:なんで?おてんばで意地っ張りなところなんて、昔からそうだと思うケド?
神主の娘:・・・意外にはっきり言うようになったじゃない、あんた。
帰国子女:えっ?・・・あはははは。
平岡   :ヲイヲイ。でもさ、シンジ君さすがだよ。アスカちゃんがちょっと言ったことでもしっかり覚えてるんだもんなー。
神主の娘:そりゃ好きだったら相手のする行動一つ一つ、口にする言葉の一つ一つが大切に思えるからじゃない?
       もっともあんたみたいな、がさつな男じゃそこまで期待できないけどねー。
平岡   :やに突っかかるね、今日は。
帰国子女:苦しくなるぐらいのキスかぁ。
神主の娘:な、何よ、突然。
帰国子女:えっ?あ、その、あの・・・な、何でもないのよ。ただ少しうらやましいかな、と思って。こんなこと私にはできそうにないから。
神主の娘:最初から諦めてはダメよ!ダメで元々ぐらいの気持ちであたってごらんよ。あんたは可愛いし、いい子なんだから。
帰国子女:ありがとう。
平岡   :いいねぇ、幼なじみってゆーのは。
神主の娘:あんたにもいるでしょ、男女に限らず。
平岡   :まぁ、ね。この二人も・・・十年ぐらいすると「幼なじみ」っていう関係になるのかな?
帰国子女:きっと二人なら「婚約者」ぐらいになってるんじゃないかしら。
神主の娘:それ、私も思う。
平岡   :こういうことが想像できるってことはとってもすばらしい作品だからなんだよね。
帰国子女:もちろん。
神主の娘:ほら、あんたお礼いいなさい。
平岡   :わかってるよ。ボヨボゾさん、LAS度の高い作品を投稿していただき本当にありがとうございます!
       たんのーさせて頂きました。また機会がありましたら是非とも投稿して下さいね!!!
神主の娘:厚かましい発言だけど、できたら私たちからもお願いするわ。ね、真奈美
帰国子女:うん!そうね、菜織ちゃん。ボヨボゾさんどうかよろしくお願いします。
平岡   :さて、読んだ読者のみなさんは必ずボヨボゾさんに感想を送って下さい!!
       あなたの一言が次の作品を生む原動力になります!
       ボヨボゾさんへの感想はこちら(byobzo@lares.dti.ne.jp)まで。

アスカ  :あの・・・アタシたちの立場は?
シンジ  :なんか、乗っ取られちゃったみたいだね。
アスカ  :呑気にいわないでよっ!バカシンジィ!!


 [top][EVAnovel index][contribution]