Australia(VK6)の6m


Perth West Australia
30.Oct-05.Nov.2002


VK6の6mマンとのEyeball QSO

 2002年10月30日から11月5日の日程で、西オーストラリアのパース(Parth)を訪れた。 初のオーストラリア訪問となる今回の目的は、11月1日-3日の「SEANET 2002 Convention」への参加だった。
 毎年、東南アジアの各国が持ち回りで開催している「SEANET Convention」では、 会場に記念局が設置されていて参加者は誰でも自由にこの局を運用出来る事になっている。
今回のParth大会では記念局・VI6SWA(Seanet West Australia)が設置された。
 10月31日、6mでQRVしたVI6SWAを真っ先に呼んできたのはVK6SJJ・Steveだった。 QTHは同じPerth市内。この後、パースでは御馴染みのVK6HK・Don、VK6RO・Grahamなどが次々にコールしてくれた。 信号は当然、RS59+。
このQSOの翌日、VK6RO・GrahamがVI6SWAの設置されているAcacia Hotelまで会いに来てくれた。  彼の手にはQSLと共に、私(JA1RJU)がCQ誌の6mエディターをしていた当時に紹介した写真入りのコラムが握られていた。 大感激の初のEyeball QSOだった。
 11月3日に出掛けたHamfest 2002の会場でVK6RO、VK6JJ、VK6WD、VK6HK、VK6SJJなど、Perthの6mの常連局とEyeball QSOを楽しんだ。


20数年前にCQ誌の6mコラムで紹介した時の切抜きを持って会いに来てくれたVK6RO・Grahamと
右の写真は初QSO(1981年)当時のVK6RO


Perth Hamfest 2002 でEyeball QSO


Perth Hamfest 2002の会場で会ったVK6の6mアクティブ局
左からVK6RO.VK6WD.JA1RJU(VK6KK).VK6JJ.VK6HK


(左)VK6JJ・JohnとVK6RO・Graham/Perthでの初QSO局はVK6SJJ・Steve


VK6WD・Wayn(左)/VK6HK・Don(右)


VK6JJ(右)とJA1RJU(VK6KK)/Hamfest 2002の会場でアワードの資料を展示していたVK6LC


Australiaの免許事情=VK6KKの誕生=

 オーストラリアでは所定の書類を添えて申請すれば、外国人に対してもアマチュア局の免許は与えられる。
 免許証の発給は、ACA(Australian Communications Authority)により行なわれているが、 今回申請した西オーストラリアのパース(Perth)では、現在所持するアマチュア局の免許証、 パスポート、ビザを添え、窓口に備え付けの申請書と共に提出するだけで受け付けてくれた。
 JAのライセンスが昔の4枚綴りの分厚いものなので、普段は外国に持参していないため、 今回はFCCとCANADAの両方の免許を添えて申請。 ビザはインターネットで引き出した"電子ビザ(ETA)"のCopyだけ。 当然の事ながら日本の免許証は使わなかったため「英文証明書」は必要ない。 免許証は20分ほどで発給された。
 申請書を窓口に出すと、別の係員が2文字コールの空きリストを持って現れ、 「この中から好みのコールサインを選べ」とのこと。 リストには"AN"から"ZQ"まで、目移りするほどのかなりの数の空きコールがあった。 ダブルコールで"YY"なども良いかな?と思ったが、CWでは長くなるのでパス。 私が外国で良く使っている"JU"は無かったため、最終的に私の6mの初VK QSO(1958年!)だったVK4KKにちなんで"KK"を選び、晴れて?VK6KKが誕生した。 「VK6RJU」はオーストラリアではビーコンと間違えられるので最初から考えなかった。
VKの"KK"は昔?からVK4KK、VK5KKなど6mでアクティブな局が多く、個人的には馴染み易いコールサインだ。 今回は申請場所がHOTELだったため、免許期限は3ヶ月の短期免許。もちろん必要に応じ更新も可能。
免許証の発給と同時にTAX INVOICEと運用ガイドが渡される。
TOTAL OF INVOICEの内訳は:Licence Tax $27.00、Charge Amount $7.00、GST Amount $0.70、 Total A$34.70を支払う。


担当者のLeonie brewer嬢からVK6KKの免許を受け取るJA1RJU/ACAのあるPerth市の256ビル


"今まで6mでVK6KKを聞いた事は無いがVK6IPがKKのハンドルを使っているぞ"とVK6ROは笑っていた。


Acacia Hotelでの運用

 Acacia HotelにはSEANET2002が開催されていた期間、VI6SWA(Seanet West Australia)が設置された。 使用RIGは、KENWOODのTS570にバーチカルと2mレピーター用にYAESUのFT-90+GPと言った簡単なものだった。
出発前に現地に問い合わせたところ、6mの運用は予定していない事が判り、 急遽、FT-100と6m用の4el(Radix)アンテナを持参する事にした。
同行したJA1BRK・米村さんが、今回のオーストラリア行きに合わせてVK1BRKの免許を取得されたため、 SEANETとは別に独自の運用も考慮しての決定だった。
実際にはSEANET終了後、このAcacia HotelのVI6SWAの部屋はVK6KKの運用場所となった。
 この時期、VK6JQなどが毎日の様に夕方からEUとQSOしていたため、少なからず期待して出掛けたのだが、 同じ西オーストラリアでもPerthは位置的に南に寄り過ぎているためコンデションは大違い。 VK6JQが住んでいるBroomeとPerthは約2,000Kmも離れており、関東から沖縄ほどの距離。 こんなに離れていては同じパスは望めないと納得した。 それでも滞在最終日の11月4日の夕方から、VK6HKがQSOしているSP、OH、DLなどのEUの信号を聞く事が出来た。
 PerthからのJAに対するコンデションもオープンの頻度は、VK6北部とはかなり少ない感じ。 滞在期間中にJAが最も良く聞こえたのは11月2日で、09:00z頃に9N7SZとXV9DTにパイルアップしているJA'sの信号が強力に入感していた。


移動に便利だった"振り出し式"が変更され組み立てが面倒になったRadixの4el(RY-S64)アンテナ。
6mのアンテナはTS-570の持ち主、VK6XC・Benに寄贈したので彼の6mの信号が聞こえるかも


VI6SWAとVK6KKの6mの運用に使われたFT-100(100W)とVI6SWAのHFデスクで。RIGはTS-570


SEANET 2002