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Macintosh HDDがクラッシュ(しかけた)記録
2004.Jan.11
実際にトラブルが起きた時の記録です。というか、
めずらしくDiskFirstAidのログを記録したので、そのメモ(笑)
■異変発生
不意にMacがフリーズ(マウスカーソルも動かない)して、強制再起動をかけた。
すると、起動音(ジャーン)がして画面が灰色になり、そこにニコニコMacが出たところまではいつもどおりだったけど、
次の瞬間に再び起動音(ジャーン)が鳴った。おかしい、と思って画面を注視しているとニコニコMacが消え、
?マーク入りのフロッピーディスクのアイコンが点滅(これはシステムが見つからないという合図)、
ヤバい。
すぐニコニコMacが出たものの、ハードディスクのガリガリ音がいつもと違う。
起動したOSのバージョンもいつもと違って、SCSI接続の外付けHDDに入れておいた非常用のもの。
結局、外付けHDDで起動はできたけど、常用システムとデータの入った内蔵HDDを、
初期化しますか?と聞いて来た!
■状況把握に向けて
初期化は当然キャンセルし、一応、そのまま普通に再起動してどうなるか見る。...やっぱりだめ。
ヤバさ倍増。去年もメインHDDがクラッシュして復旧に手間取ったし、
予備HDDも十分にはないのでピンチ。ええと、最初にPRAMクリアとかしたほうがいいか?
ちょっと待て、最初、起動音が2回鳴ったのは確かにPRAMクリア時の挙動に似てるけど、
だからといってPRAMクリアがこういうときに正解と言うことはないだろう。
最初の様子から考えると、HDDが読めないとかHDD上の情報が吹っ飛んだ可能性の方が高いと思う。
HDDについて考えよう。
そう、去年のクラッシュのあと内蔵HDDはRAIDにした。
でも冗長性は無い構成なのでデータ保護についてRAIDの恩恵はなく、
普通と同じでHDD自体が故障してたらOUTだ。
まずは内蔵HDDが動いてるか見たいけど、Macを開ける作業が(というより、
開けるために周りを整理するのが)大変なので、とりあえずソフトで状況を調べよう。
となれば、ソフトを起動する前に余計な周辺機器を取り外すため、一度システムを終了し、
余計な周辺機器の電源を切っておいたほうがよさそうだ。(本当はケーブルも外すべきだが、
SCSIケーブル配線やターミネータ移動を間違うとイヤなので、それを避けるため電源を切っただけにした。)
■中身は残っていそうだ
再起動してアップルメニューからAppleシステムプロフィールを起動、
デバイスとボリュームのところで内蔵HDDが認識されてるか確認。
よく考えれば「初期化しますか?」のダイアログが出ていたから認識はされていたはずで、
初期化する容量も合っていたからHDD自体のトラブルでは無さそう。
さらにシステムプロフィールでも、HDDのフォーマットがHFS+と、正しく認識されてることが判明。
容量もフォーマットも正しいから、データ救出ソフトで救出できそう。
それならまだMacを開けなくてもいいだろう、まずはDisk First Aidだ。
■第一回 Disk First Aid
Disk First Aidを起動して検証したら修復が必要と出たので、そのまま修復を実行。
ディスク“Macintosh HD”を検査中です。
“Mac OS 標準”ボリュームの構成を検査中です。
Wrapper システムファイルをチェックしています。
“Mac OS 拡張”ボリュームの構成を検査中です。
ロックされているボリュームの名前を検査中。
エクステント BTree を検査中。
エクステント・ファイルを検査中。
カタログ BTree を検査中。
カタログファイルを検査中。
問題:MountCheck で重大なエラーを検出しました。
カタログ階層を検査中。
ボリューム・ビットマップを検査中。
ボリューム情報を検査中。
問題:ボリューム・ヘッダは多少修復が必要です, 1, 0
ディスクを修復中。
「ディスクを修復中」はHDDからガリガリ音が出っぱなし。こっちの心臓もドキドキ。
でもがんばれ〜と応援するのが精一杯...。
しばらくして、
ボリューム“Macintosh HD”の修復が完了しました。
修復の結果、デスクトップにそれまで無かった内蔵HDD(Macintosh HD)が自動的にマウントされ、
それ以外にもデスクトップに置いていたアイコン達が戻って来た、復活だ。よしDisk First Aid偉い!と感謝。
さっそく中を開いてデータを救出したいけど、その前に念のため再起動、と。
よく読むと、最初は「ディスク」と表示してるのに最後は「ボリューム」なのはなぜ?
とか、「多少修復が必要」の「多少」って何?っていう疑問はあるけど、
その場ではそんなことを気にする余裕無し。
■第二回 Disk First Aid
しかし、再起動しても最初と同じ経過で非常用システムが起動する。
内蔵HDDの中のデータが壊れたのか?Disk First Aid失敗か?
と思ったけど、とりあえずもう一度Disk First Aidを実行してみよう。
あ、その前に、起動ディスクを非常用システムに設定して、
内蔵HDDにはできるだけ触らないようにしておく。ついでに再起動する。
ディスク“Macintosh HD”を検査中です。
“Mac OS 標準”ボリュームの構成を検査中です。
Wrapper システムファイルをチェックしています。
“Mac OS 拡張”ボリュームの構成を検査中です。
ロックされているボリュームの名前を検査中。
エクステント BTree を検査中。
問題:BTree ヘッダー誤り, 0, 0
エクステント・ファイルを検査中。
カタログ BTree を検査中。
カタログファイルを検査中。
カタログ階層を検査中。
ボリューム・ビットマップを検査中。
ボリューム情報を検査中。
ディスクを修復中。
前回の残りがあったのか、新たに発生したのか、前回修復できたからこそ見えたエラーなのか...、
それはわからないけど、今回も修復中はガリガリ音がして心臓もドキドキ、ガンバレ〜。
ボリューム“Macintosh HD”の修復が完了しました。
よし。
■第三回 Disk First Aid
修復が終わっても安心してはいけないというのが前回の教訓。そこで、もう一度検証。
ディスク“Macintosh HD”を検査中です。
“Mac OS 標準”ボリュームの構成を検査中です。
Wrapper システムファイルをチェックしています。
“Mac OS 拡張”ボリュームの構成を検査中です。
ロックされているボリュームの名前を検査中。
エクステント BTree を検査中。
エクステント・ファイルを検査中。
カタログ BTree を検査中。
カタログファイルを検査中。
カタログ階層を検査中。
ボリューム・ビットマップを検査中。
ボリューム情報を検査中。
ボリューム“Macintosh HD”は問題ありません。
これで大丈夫だろう。とりあえず再起動しておこう。
■ようやく触る
再起動してちゃんとマウントされたのを確認して、内蔵HDDを開く。
開いた瞬間にフリーズするということもあり得るので緊張したけど、
気のせいかいつもより少し多めのガリガリ音の後、無事に開いた。
そのまま一気にフォルダを開いていって重要データだけ非常用システムのHDDにコピーする。
コピーが終了して一息。良く見たら非常用システムはCDを作れない構成になってる。
USBとFireWireは使えるけど、これ用の大容量のバックアップ装置は持って無い。
非常用システムでCDを作成できるようにするのもいいけど、最低限のバックアップはできたし、
常用システムが生きてそうだから、常用システムに戻るのがよさそうだ。
■システムが認識されない?
ところが、起動ディスクを内蔵HDDに戻そうとすると、
ディスクは認識されてるのにその上にあるシステムが認識されて無い(選択肢に現れない)。
あれ?とDisk First Aidで検証しても「問題ありません」。
そんな、システムフォルダはさっきあったはずなのに、と見て気がついたけど、
システムフォルダにMac OSアイコンがない(つまり起動可能なシステムとして認識されて無い)。
それなら簡単、システムフォルダを一旦開閉すればいい。
Mac OSアイコンも無事復活、起動ディスクの切り替えもできて、再起動だ。
■復活
いつものガリガリ音にいつもの起動画面、ようやく戻れました。
さっそくCDにバックアップの追加分を実行。結局、データは少しも消えてはなかったようで助かりました。
改めて、Disk First Aid偉い!
それにしても最初の異変からバックアップ終了まで約2時間。
半分以上はバックアップの時間だったと思うけど、長かった...。
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