2012年9月北海道(自転車)旅行 トップページ 2012年9月8日(土) 組合のセミナー後、荷物をあわててまとめて自宅を出発。余裕を見ていたはずだがぎりぎりになってしまった。 予定では梅田まで自転車で自走するつもりだったか、20時発の新快速に18時40分自宅出発では、輪行袋への収納等を考えるととうてい間に合いそうにないので、天王寺出発に変更。キャップを忘れたことに気が付いて、天王寺出発で余裕ができたこともあり、天王寺のスポーツDEPOでキャップを買ったりして、天王寺で自転車組立。ちょっと久々なせいか、リアキャリアがあるせいか、ちょっと手間取り、また、東舞鶴までの切符を窓口で買ってたりしたら、ぎりぎりで間に合わなくなってしまって、大阪駅2000発の新快速(京都で特急まいづるに乗り換え)に間に合わず、23時にフェリー乗り場に着けなくなってしまった。 フェリー会社に電話したら30分くらい遅れても良いとのことなので、特急まいづる直通でなく、特急きのさき・綾部から快速に乗り換えることにした。これで23時17分くらいに着くので、あとはタクシーで港まで行くことにした。ちょっと特急券が綾部から東舞鶴分が無駄になるのと、タクシー代が発生するがやむを得ない・・・。 京都駅で乗り換え。ホームで駅そばを食べてお腹を落ち着かせて、それでも30分以上時間がありとりあえずホームに向かったら(31番線だった。といっても京都のホームは番号がとびとびだったりそのくせ0番ホームなんてのがあったりしてちょっと変わっている)、きのさきは既に入線していて乗客も乗れる状態になっていたので乗り込んで発車を待つ。最初はがらがらだったけど、出発時には半数以上の座席が埋まっていた。特急きのさきは国鉄特急タイプの昭和レトロな車両だった。デッキと客席部分の間のドアが手動だったり。でもこのドアが自動だと、最後尾の座席後部に置いた自転車にセンサーが反応して開閉が止まらなくなることがある(先日の吉野からの帰りの近鉄特急がまさにそうだった)ので、輪行中の人間にとっては手動の方がありがたいかも。 特急きのさきは反対列車が鹿と衝突して、電車が12分ほど遅れる。さすが山陰本線というべきか。間の悪い・・・。既にフェリーの乗船がぎりぎりなので気が気でない。やはり大阪2000発の新快速を逃した影響は大きかった・・・。園部で舞鶴線に乗り換え、東舞鶴まで。東舞鶴2330着、タクシーで港へ向かう。タクシー代は夜間の割増があって1000円ちょっとだった。 見通しが甘く反省。帰りの稚内-旭川、旭川空港−関空ではもっと余裕を以て行動したい。 乗船は輪行袋に収納したまま、旅客入口から入船。フロントで自転車は預かってもらう。 今回はツーリングAという最安のを選んだ。ツーリングSと悩んだけど、まああまり贅沢しても仕方ないと考え。早めに予約したからか、窓がある側のベッドに当たり、対面ベッドに人がいなかったため、結果的に窓がある分ツーリングSより良かったような。 出港前に早めに風呂に入り、ちょっとウィスキーの水割り缶とつまみを食べて就寝。 なお、天気予報では、明後日くらいから雨になる見込み。まさに明後日から旭川出発で自走するつもりなのに・・・。予報がはずれてくれることを願う。雨のなか100キロは走りたくないなー。雨なら輪行かな・・・。 2012年9月9日(日) フェリーにて。 朝6時前に一度起きるが、朝食が8時からなので寝直し。昨日バタバタしていたので寝足りなかったが、起きたら元気。朝から朝食バイキングをがっつり食べてしまった。 外は雨。大丈夫なのか? WiMAX、ウィルコム、ソフバンの3回線持っているが、船内では全滅。ネット環境なしではちょっと不安。 コインランドリーがあるので、あまり汚れていないが、昨日の夜着ていたレーパンとかを洗濯したり。 午前中は本を読んで過ごした。『ゼロ!』という熊本市の動物愛護センターの殺処分ゼロに向けた取り組みの本。感動的で目が潤む。犬の話は弱くてダメなんだよなあ。でもこれ、凄く良い本なので、組合でも薦めてみようかと。 昼頃、フォワードデッキという展望室で、テーブルとコンセントがあったのでここでPCを使って日記編集。雨はやんだが曇天。白波の立つ中を船は進む。水平線以外何も見えない。 昼食後、REGNO DUALで電子書籍を読んでたら眠くなったので少し昼寝。15時頃、フォワードデッキにてPCで作業。少し雲が薄くなってきたが、進行方向は雲が多く青空は殆ど見えない。 PCで作業してたら、ソフバンの電波が入りだしてきた。電波は不安定でスピードも出ないが、何とかネットに接続して天気を確認。どうも小樽は今雨降っているようで、明日の午前にかけて雨のようだ。小樽でも輪行袋に入れたままバスとかで小樽駅前まで移動した方がいいかも。小樽では早朝の食堂に行ってみたかったが、雨の中ではちょっと無理かも知れん。とにかく本格的に走りだす明日の午後からは天候が回復してくれることを祈る。 夕食、少し控えめにしたがそれでも800円かかってしまった。割高だ。 日没後デッキに出てみると半袖では少し肌寒いかもという感じ。北に来たなあという実感が少し湧いてきた。 予定通り20時過ぎに、小樽到着。あいにくの雨。フェリーターミナルからタクシーで小樽駅経由でホテルへ。一緒のフェリーにいた人から乗合の提案があってそれに乗った。駅まで1000円、ホテルまで1200円ほどだったが、その方から700円頂いてしまった。 雨のため、明日からの予定練り直し。旭川から美深までの自走は取りやめ、輪行する。旭川駅に手荷物預かり所があるらしいので、そこで自転車とかの荷物を預けて、旭山動物園に行ってみる。当初、始発に近い電車で小樽を発つつもりだったが、自走しないため時間に多少余裕が出来たので、小樽でちょっと朝食をゆっくり取って、昼頃旭川に着く感じで行こうかと思っている。 もともと美深はプロローグ的なライドで、その次の日の美深〜稚内200kmが本番だと思っていたので、美深までなら雨で流れてもまあやむを得ないと諦めている。しかし、何としてでもその次の日は走りたいところ。でないと何のために来たのかわからなくなる。 ほぼ丸一日船に揺れていたので、ホテルで風呂に入ってからもなんか揺れているような感じ。 2012年9月10日(月) 早朝、歩いて1.5km程度のところの市場でやっている食堂で、イカ刺し定食を食べる。うにとかいくらとかと迷ったが、どうせ稚内で飽きるほど食えると思って。早朝はかろうじて雨は降ってなかったが、予報では1日雨みたい。今日も自走は無理か。 雨のため、小樽から旭川に電車で向かう。 札幌までディーゼル3両の快速。札幌から旭川まではスーパーカムイ。 車窓はいかにも北海道の感じ。だが妙に見覚えがあるような気がする。ああ、北陸に似ているんだな。福井から石川にかけての水田地帯と共通している感じ。建物が全然違うけど。 建物といえば、瓦屋根の家がほとんどなく、屋根の様式も随分違う。多分雪だと思う。暖炉用の煙突がある家も多く、冬の厳しさを推し量れる。 昼頃旭川に着く。旭川駅の観光センターみたいなところの手荷物預かり所で自転車とバックパックを預けて、バスで旭山動物園に行こうとしたが、ちょうどバスが出たばかりで30分弱時間が余ったんで、近くの山頭火でからみそラーメンを食べた。山頭火は旭川が創業の地とのこと。 旭山動物園まで約30分。雨はやまない。それにしてもさすがに涼しく、19度。旭山動物園では1時間ちょっとで大型の動物は見られたので良かった。 旭川で手荷物を受取、快速なよろで名寄まで行く。快速なよろ、とりっぱな名前が付いているが、1両ディーゼルのワンマンカー。この辺りになるといよいよ北海道らしい風景になってくる。特に塩狩峠近辺は、線路以外に、家屋はおろか、道路、電柱、送電線等人工物が一切目に入らない本当の山奥。関西では関西線という奈良から三重にかけての路線がかなりな山奥だが、さすがに道路も並行して走っているし、そこここに人の気配が見えるもんだが・・・。凄いねえ北海道。 最初は全部雨だと思ったので、名寄からバスを使って今日の宿泊地に行こうかと思っていたんだが、車窓から判断すると殆ど降っていないようなので、名寄から美深まで鉄道を乗り継いで、美深で下車して宿泊地までは自走することにした。 美深までも結構凄いが、平地なのでそんなに山奥感はない。が、駅は窓のついたコンテナをぼんとおいてJRの看板付けて駅ですってなもんで・・・。関西線では同じような無人駅でも結構立派な日本家屋風な駅舎があったりするんだけど、やっぱり雪が凄いだろうからそんなの維持できないんだろうな・・・。 美深到着、自転車を組み立てる。薄暗くなってきた中を急いで走る。時間との勝負。30km/h近くを出して快走。幹線道路である国道40号だが交通量はほとんどなく、舗装の状態も滑らかで良い。凄いいい道だ。何とか真っ暗になる前に到着。なんせ街頭も見当たらないので、貧弱なライト一個では危ない。到着後しばらくして雨が降りだしてきた。 宿泊施設で宿の夕食。茶碗蒸しが妙に甘くて、これが北海道の味付けなのか?と思ったり。 テレビで天気予報を見る。今日いっぱいは雨だが、上川から稚内は明日は晴れるとのこと。頼む晴れてくれ・・・。 2012年9月11日(火) 9.11。 朝5時半に起床する。外を見るが、天気はどんより、路面は濡れている・・・。テレビで天気予報を見たら、今日も明日も道北は雨のようだ。 とうてい雨の中を走る装備でもないので、今回は帰ることにした。10分ほど考えたけど、こういう時諦めはいい方だと思う。サンクコストは考慮しない原則。 出来た時間を利用して、自宅でがっつり電子書籍の自炊しようかと思う。 早速、飛行機を確認。スカイマークの今日の旭川便は空きがあるようだ。すぐに予約。関空割で17,000円ほど。直前なので倍くらい高いが、それでもANAとかの半額。続いて明後日の稚内の宿とスカイマークをキャンセル。とてつもない田舎の温泉施設だけど、無線LANがあってPCで作業出来たので効率が良くてありがたかった。 がっかり・・・。日頃の行いが悪いせいか・・・。 8時頃出発する段取りで帰り支度。本来なら、朝食も取らずに稚内に向けて走り出すつもりだったが、朝食もゆっくり取って支度する。朝食を取りながら、本来は北海道でうまいものを散々食い倒したかったがと思い、少し侘びしくなる。いや美味しい朝食だったんだけど、別に本州でも食べられるようなものだったので・・・。 8時過ぎに出発。曇ってはいるが雨は降っていない。道路も大体乾いている。が山の稜線は半分雲がかかったようになっており、いつ降りだしてもおかしくない感じ。がっかりがっかりといいつつ、美深駅まで約9kmを走行。素晴らしい道だった。20kmも自走できなかったが、それでも北海道の片鱗は感じたような気がする。 美深駅で輪行袋に収納。このまま飛行機に載せるつもりなので、一応リアディレーラも外してビニテでフレームにつけて破損対策とした。1時間近く待って、組合の人たちにお土産を駅の観光協会の売店で買ったり、いかにもローカル駅然とした美深駅(有人駅だがとても特急が停まる駅とは思えない)を写真で撮ったりして、スーパー宗谷を待つ。考えてみれば、予定では明後日のスーパー宗谷で稚内から旭川に向かって、旭川から飛行機で帰阪する予定だったので、自走する部分を思いっきり省略した感じ。 スーパー宗谷で旭川。旭川駅で降りてバスに向かうが、何か部活か何かの集団が占拠してしまってバスに乗れず、仕方なくタクシーで空港に向かうことになり予想外に散財。 旭川空港は市内から15kmほど離れていて、タクシー代は3,000円オーバーだった。 旭川空港は比較的新しい空港。仙台空港とちょっと似ているが、規模は半分くらいかな。仙台空港は鉄道が通っているが旭川空港はそういうのはなく、鉄道が空港に接続してないと厳しいのを身を以て体験した。 自転車とバックパックを手荷物預かりで預けた。CO2ボンベはエアを抜こうとしたら何故かネジが機器にはまらず、そのまま係員に不要品として渡してしまった。ちっちゃい六角レンチが金属探知で引っかかって係員に説明したり。飛行機はこういうのが面倒なんだよなあ。 12時40分の飛行機で旭川出発。飛行機はボーイング737。比較的新しい機体で仙台に行く時に使ったMD-80のナローボディよりは横幅が広くて、また席もガラガラで窓際の席で隣に人もおらず、のびのび使えた。一眠りしたらすぐ1時間経って、関空まであと30分というくらいで目が覚めた。陸地が見えるんだけど、いったい自分が南北どっちに向かっているのかよく分からずどこなんだろうなあと自分の地理データベースを一生懸命引っ張りだして照合してみるがサッパリ分からず。一時、瀬戸内かなあという景色もあったが・・・。無事関空に到着。 関空はヨルダン出張以来かも。ちょっと懐かしかった。JRで最寄り駅まで。大阪はもっと暑いかと思ったが、今日は28度くらいだったらしくてそんなに暑く感じなかった。 17時半頃自宅に着いた。ちょうど今日は労組の委員会があるので、着替えて行ってみて、他の委員を驚かせたり。今日美深で買ったおみやげを持って行った。午前中まで旭川にいたとは自分でも信じられない不思議な感じ。飛行機凄いなと思う。 ということで、完全に不発に終わった北海道ロングライドだった。でも、行き帰りを飛行機にすれば、4日間の休みがあれば旭川から稚内は行けそうという感触を得た。飛行機による輪行も経験できて経験値を上げたし、また季節のいい時に再挑戦したい。 |