2001/05/24(木) ■ハンセン病控訴 これが政治のリーダーシップってゆーことですね。単に人気取りかもしれんが、心がどこにあろうと、行動が正しくなくては他人は評価してくれませんってことだと思います。森っちだったらどう対応しただろうかね? まあ、他に山ほど行政訴訟を抱えている役所からすれば問題の多い判決だったんではあろうけど、まあその辺は個々の事例で訴えていけば良いことではないか。確定ったって、所詮地裁の判決なんて上級審でいくらでも覆せるわけだし、そんな抽象的な法律論争なんて、患者の高齢化に伴う問題早期解決の要請の緊急度にゃ比べるべくもないってのが大人の判断ってもんだろうよ。 とりあえず、望ましい形で解決されるようで良かったです。 ■山形大入試 これ、かなり滅茶苦茶な話だよなー。最近の不況で比較的学費が安い国立大の人気は高くなっているらしいので、なおさら。 特に思ったのが、情報公開制度ってやっぱり必要だわってこと。 この事件の発覚のきっかけが今年から可能になった入試の結果を本人が閲覧できる情報公開制度だったんだが、もしこの制度が無かったら、誰も気がつかず、ずーっと間違ったシステムで行っていた可能性が高いんだよねえ。まあ、理系学部の入試で、国語の現代文と古文・漢文って理系からすればかなりマイナーな教科だったから見逃されていたという面はあるかも知れないが。しかし、受験生の心理として最低限必要な教科に絞りたいというのはかつていやってほど経験したことで実によく分かるので、現代文に集中して勉強していた受験生が割を食ったのは可哀想で、ちゃんと手当してあげて欲しいと思う。不幸中の幸いというか、新年度が始まって2ヶ月程度しか経っていないので、時間的には編入もそう困難ではないだろう。学生数が増えてしまうので、施設や教員などの増強といったフォローも必要になるだろうが。 あと、卒業しちゃった人とか全然違う進路を選んだ人にはどう対応すべきかってことだよなあ。地方国立大の出身者として自分の身に当てはめてちょっと考えると、人生が全然違ってきてしまうくらいな筈なんだが、卒業してから「実は貴方は当大学に合格されていました」なんてことを聞かされても対応に困ってしまうよねえ。その大学が第二志望以下なら「ああそうでしたか」てなもんで全然影響はないだろうが、第一志望だった場合はねえ。自分に当てはめて、社会人生活2年目くらいでオレの第一志望で落とされた某大(しかし山形大と同じ東北地方の国立大)から「実は・・・」なんてことは聞かされたくないよなー。歪められた人生?とか考えるとぞっとするよ。金で埋め合わせできることじゃないよなあ。あ、これホント他人事じゃないかも。でも怖いから確認なんかしたくありませんが(^^;)。 共通一次は自己採点のみだったし、二次の結果も合否の通知のみだった。少なくとも何点取って何位で合格した、くらいのことは知っておきたかったような気はかなりするね。 2001/05/17(木) ■靖国神社参拝問題 たまには硬い話を。 首相の靖国神社への参拝問題だが、大反対である。公式だろうが非公式だろうが、指導的立場にある人間が行うようなことではない。もちろん、戦没者を悼む気持ちは確かに大事であって、本当に公平な戦没者慰霊碑というものがあって参拝するのなら、そうするべきだと思う。そういう心に対して外国から文句を言われても、信を曲げることはない。その点では小泉首相は正しい。 しかし、靖国神社は、太平洋戦争を日本とアジアを守る戦争であったと強言してはばからないカルト教団である。オレが言っているんではない。ここを見れば、彼らが自分でそう言っているのが分かるだろう。こんなネオナチと五十歩百歩な歴史観しか持たない連中の運営する宗教施設に、一国の首相がお参りに行く。周辺諸国が警戒しない方がどうかしている。心は正しいのだが行いが間違っているのだ。 こんな中途半端に過去を美化する連中より、愚かだった戦前の日本を率直に反省し、二度とこのような愚かしいマネをしないよう子孫に伝えてくれる、そういう団体にこそ戦没者を祀って欲しいものだよ。 宗教団体という問題もあるが、それははっきり言って些末な問題だろう。問題は、戦没者全体を公平に弔う非宗教的なモニュメントがないってことだよなあ・・・。 あ、偶然なんだが、前の総理が私が大学時代を過ごした県、今の総理が幼年期を過ごした県の選出議員で、ごくかすかな縁があるね。 2001/05/16(水) ■ザウルスMI-L1発表 うーむ。キーボードが打ちやすくなっただろうこと(どう考えても今のキーボードのキーの形状は間違っている)、ブラウザが縦表示対応になったことくらいだろうかね、オレ的に訴えかけられたポイントは。ブラウザはE1でもアップデートできるように希望。 もう一つ、クレードルが出た。ザウルスでは超かったるいPCとの接続より、充電が出来るスタンド台って意味でちょっと欲しいかも。 2001/05/15(火) ■スバル360 ちょい前だが、NHKの『プロジェクトX』でスバル360の開発苦闘物語を取り上げていて印象的だった。「庶民のためのファミリーカー」を目指して、家庭を犠牲にして開発に打ち込んだ開発者が、苦心の末世に出たスバル360を買って高原へ家族旅行、クルマの中で"You're my sunshine"を合唱、なんて泣かせる話じゃないですか。 ねじり棒サスペンションってのはトーションバーサスのこったね。ドイツ軍戦車だ(^^;)。 あと、スバル360のエンジンは、番組内でスペックの言及がなかったのでネットでちょいと調べたら、空冷2ストローク2気筒360cc、最高出力はわずかに16馬力。20馬力くらいはあるかなと思っていたが、さらに弱弱。しかも排気デバイスがない頃の2ストロークだから、低回転域のトルクはさぞや細かったことだろう。今思うと、こんな非力なエンジンで4人乗り乗用車っていうのが、そもそもかなりムチャというか、いじましい話だよなあ。何せパワーは今の250ccの単気筒バイクにも劣るわけで。これで4人乗せて箱根の峠を好タイム(25分?)で走りきったというが、今のカローラ・シビック・サニーレベルの平均的乗用車ならおそらく比較にならないほど速く走りきってしまうのではないだろうか。車体は3倍くらいの重さだが、パワーは3倍どころじゃない(ピークパワーじゃなくて常用域の中低回転域では特に)筈なので・・・。道路自体が今とは全然違っているだろうけどね。 |