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2003/04/25(金)


 人間の盾。まあ、この活動については、第三者の命は当事者の命より尊いというような傲慢な考えが見えるよな、と思っていたんだが、これなんかを見ると、そういうご立派な人ばかりではなかったようで。http://2.pro.tok2.com/~higashi-nagasaki/g_a/G53-53.html
 家を焼かれたりした人も多いわけで不謹慎であると言えば不謹慎ではあるけども、「私が行って戦争を止める」のよーな善意の行動より、「現用兵器の実戦状態を生で見たいから行く」「戦争の雰囲気を味わいたいがために行く」という方が分かるよ。善意より、人間の欲望の方が理解は出来る。
 世の中善意で動く部分より欲望で動く部分が大きいと思うんだよね。戦争反対というのはオレもそうなんだけど、善意で抑制するより、出来ればみんなの欲望を戦争をしない方に誘導するようなスキームを作る方が無理がないだろうと思う。実際、先進国間で戦争が事実上根絶されているのは、核戦争になっちゃって絶滅戦争になるとか、戦争をするのが経済的に大変な負担だというばかりでなく、製品・原材料の輸出入先などとしてお互いを利用し合う方が遙かに大きな利益を得られるからだろう(問題はそういう利害を越える思いこみ(イデオロギーとかさ)を持っていたりする場合でね・・・)。
 人間の盾って、見物者として戦地に入る手段としては実はなかなかリーズナブルなのかも知れない。オレはさすがにここまで軽率なことをしようとは思わないけど(^^;)。実際これで死者が出てもおかしくはないわけで、彼らが無事帰れたとしたらそれは単に僥倖に過ぎないとは思う。

2003/04/23(水)

シグマリオンIII
 この大きさならもう、ミニノートPCの方が汎用性がある分良いと思うなあ。どうせ立って使えるようなもんじゃないから、起動・復帰時間の問題はそんなに大きくないし、XPなら、Win98とかと違ってハイパネ復帰後も安定して使えるようだし。あと、動作時間の問題は、Centrinoで大幅に改善されているようだしね。
 価格自体は他の商品の競争力を一気に減衰させるほどお安いが、Nドコ縛りというのも恒例であり、額面通りに受け取ってはいけない。H"が使えるのならもの凄いコストパフォーマンスだが、そもそもそうであればこんな価格で手に入らない(まあまたぞろヘビーユーザーからプロテクトを回避してH"等を使うような裏技やツールが出そうではあるけど)。それを考えると、あらためてSL-C700って安いよなあと思う。
 SL-C700は、タッチタイプが(変則だけど)辛うじて可能、ポケットにも収まるというギリギリのところで、これ以上大きくなると使うのは苦痛になる。掃除したついでに久々にA300引っぱり出して使っているんだけど、理想を言えば、やはりA300くらいの大きさぐらいじゃないと常時携帯するには辛いくらいだもんなあ。VGA液晶じゃなくていいから、もっと薄くて軽くて電池が保つC700ライクなのが出るとちょっと魅力かも。特にVGA環境だとHandSKKが使えないのがちょっとね・・・。
 A300使うと、A300結構電池の保ちが良いのにも驚く。まあ、電池切れしたら内蔵メモリ全てパアなんで保ってもらわないと困るが・・・。あとバックアップがどういうわけか上手く動かなくて復旧できないのが困った。とりあえずSKKとターミナルだけは新規に入れたが、SKKを使っていると間違ってタスクバーの時間表示をタップして変更ダイアログを出すのがウザい。これを禁じるために、時間表示を切るユーティリティを使っていたんだが、それがどこにあるのかわかんねー(^^;)。

2003/04/15(火)

横浜事件
 裁判所も随分くだけた判断をするようになったなあ、と思う。確かに終戦後に有罪判決で刑に服するなんてのは、当人たちにとってはたまったもんじゃないだろう。窃盗などの刑法犯じゃなくて、治安維持法という政治犯、しかも拷問による冤罪としたら、何重の意味においてもとても承服しきれんわなあ。
 しかし一方、判事というのは法律バカに徹しなくてはいかんので(恣意的な適用が許されてしまったら法治国家としての根幹が揺らいでしまう)、法律が現に廃止されていない以上、いくらポツダム宣言受諾したからっていったって、はいそうですかじゃあ治安維持法適用は無効ねってなことにはならないわなあ。
 だから当時の判事たちに対しては、彼らはあくまで法律に従っただけであって、それを後生の人間に間違っていたと断罪されるのはやや同情を禁じ得ない面もあるんだが。
 でも、終戦で天皇制自体の存続すら危ぶまれている大状況を考えてみれば、尚治安維持法を適用しようとした石頭ぶりは、これはこれで今の目から見れば近視眼的だったと評価せざるを得ないけどね。「この期に及んで体制護持を主目的とした治安維持法適用などナンセンスだ。やめちゃおう」とは考えなかったのだろうか。まあ、この辺、闇米を食べず配給だけで通そうとして餓死してしまった判事がいたくらいだからねえ。真面目なのも考えものだよ、特にああいう変動期では。
 それと、戦前の日本の国家権力は、冤罪で人をしょっ引いて拷問で自白させてその自白だけを根拠に有罪にした挙げ句に刑死・獄死させたなんていうことをしょっちゅうやっていた下らない存在だったんよ、というのは折りに付け再認識して損はないだろうとも思うね。横浜事件はあくまでその一例。刑事事件一般についても、冤罪の実数を示したデータってのはないだろうけど、当時の制度は冤罪というものについてアパシーな制度で、刑事訴訟手続において冤罪に対する安全弁がほとんど存在しなかった。捜査機関や検察を盲目的に信頼した甘い制度だったのですね。終戦後、刑事訴訟法を総取り替えして種々の予防措置を講じた現制度においてすら、冤罪が根絶できてないことを考えれば、間接的にだけど戦前の冤罪の多さは類推できるというもの。

露出
 カメラを使うようになると、人間の目が如何に融通が効いているのか良く分かる。日頃目にする「青空を背景にした町の風景」を、カメラで撮って青空を綺麗に青く見せようとすると建物は真っ暗になり、建物をディティールまで見せようとすると空がトんでしまう。自分の目で見ると、どちらも破綻なく見えているのに。デジカメでもビデオでもフィルムカメラでも何でも良いけど、基本的にはこれは変わらない。
 人間の感覚が対数的でダイナミックレンジが広いのに対し、カメラの露光範囲が非常に狭いかららしいんだけど、この人間の対数的露出機構を回路で実現して広いダイナミックレンジを実現するCMOS画像センサが公開された。ここ
 現状は35万画素レベルで応用範囲は限られているのだけど、トンネルを想定した撮影例を見ても、確かに肉眼で見た感じに極めて近い。これは結構「革命的」なことではないかと思う。今後に注目。

2003/04/13(日)

イラク戦争
 政権崩壊により、バグダッドは無政府状態に。略奪は電気も食べ物も不安定な状況では仕方ない面はあるだろうが、これが新たな悲劇の引き金にならなきゃいいんだが。
 それにしても、民衆の抵抗意欲が低かったのは幸いだった。共和国防衛隊を含めた正規軍が当てにならないのは湾岸戦争時に暴露された旧ソ連製兵器の能力等から開戦前から予想されたことだった。が、民衆の戦意は予想以上に概ね低かったようで、これはある意味無駄な犠牲が抑えられて良かったと思う。特に、わずか2週間で補給路が500kmにも延びた様は、毛沢東主義者なら目を輝かせるだろう、パルチザン活動の舞台となってもおかしくない急所だったが、そのような抵抗は殆ど見られなかったようだ。自国の領土を他国の軍隊が進軍しているのに対してこれだけ抵抗が低いというのは、やはり長期独裁の恨みを買っていて民心はフセイン政権から離反していたということなのだろう。本気で戦う気になったらこんなもんじゃ済まんよ。
 イラクの民衆の感情としては、米国がしゃしゃり出てくるのはいけ好かんが、経済的成長も見込めずばくちに負け続けた抑圧的な体制が永続するのよりはマシといったところなんだろうか。

2003/04/10(木)

タイヤ
 最近愛車のタイヤがチビていて交換をどうするか考えているんだけど、ついでにタイヤのおべんきょ。僕の場合、ライダー出発点がオフ車なもんで公道でのスポーツライディングとは縁遠く、一時は若干スポーツよりのバイク(R1100RS)に乗ってもみたんだが、結局オレの使い方ではどツアラーの方が合っているということで現状はやっぱりスポーツライディングとはほど遠く(何せ高速道路が一番快適に走れるマシンだからなあ・・・)、どうもタイヤにはあまり注意がいかなかったんだけど、やはりタイヤの種類や消耗によってマシンの挙動が随分違うというのは実感するところであり。
 で、『タイヤの科学と』(和歌山、グランプリ出版)を読んだのだけど、その辺の理屈が良く分かりました。タイヤは歪むことでグリップ力を発生し、歪むことでコーナリングしやすくなるのね。特にリアステアのメカニズムが詳述されていて、初めて理屈が分かったよーな。
 リアタイヤの変形によるリアステア感覚って、実体験で何となく得心が行くモノがある。いや、今のバイクではリアステア感覚は掴めないけど(この辺が今のマシンのイマイチ味気ないところでもあるんだが)、大型二輪免許を取るとき、教習所のCB750の操作感覚を掴んだと感じたのは今思えばリアステア感覚を掴んだということだったようだ。
 それまで単純に「スロットルを閉じればバンク、開ければ立ち上がる」という理解だったんだけど、まあこれはバイクの挙動の大基本でこれ自体は正しいんだと思うんだけど、S字か何かの入り口が、怖々進入している感じでうまく行かない。スピードは低速なんだけど相当キツイカーブで、スロットルを開けるとマシンが起きてしまうと思いこんでいたので、スロットルほとんど全閉で進入するんだけど、スロットルを閉じてしまうと車体が不安定でコーナー途中でふらつきハンドルでムリヤリ修正して曲がったりして、どうもカチッと決まらないし、スロットルを閉じてバンクという感覚も薄かった。待ち時間などで教習の模様を観察していると、上手い人はなんてことなくスムーズに曲がれてるとこなんだがなーとちょっと悩んでいたのだった。で、教習前のウォーミングアップ走行というのがあって、教官と教習生の後を走っているうちに、確か教習3時間か4時間目に突如天啓の如く、バンクさせた後スロットルをあえて開けた方がスムーズに曲がれることを掴んだのであった。これを掴んだ後スラローム走行も上手く出来るようになったと思う。その当時はそれが何でなのかという理屈はよく分からなかったんだけど(まあとにかく理屈より免許が欲しかったしな(^^;)、これは要するに、スロットルワークによってリアへの荷重がかかり、リアタイヤのスリップアングルが増大して旋回性が増した、という理屈のようだ。なるほどなー。
 この機に、今まであまり把握してなかったタイヤのサイズも把握。メトリック表示は大体分かりました。愛車のサイズは、フロント120/70ZR17、リア160/60ZR17。タイヤ幅が120mmで扁平率70のホイール17インチ(SIとインチがチャンポンだな・・・)。Zは速度カテゴリ(300km/h許容)、Rはラジアル。

バグダッド制圧
 死傷者がむやみに出るだけの徹底抗戦がなかったことにホッと一息。
 しかし、フセイン大統領を狙ってレストランを空爆したのは疑問。民間施設を狙って多数の民間人の死傷者が予想される中で爆撃を強行したのはいかがなものか。姑息としか言いようがないし、細部のシチュエーションや規模は違えども、9/11テロと大して違わないじゃないか。
 大義を実現させたいのなら、その大義にもとる行為をしないよう、自分を律しなくてはならないと思う。力のある者なら尚更だ。基本的に米軍の方がフセイン政権よりは相当マシとは思っているんだけど、そういう信頼を裏切らないよう、正当な手段にも重々注意してもらいたいものだ。

気候
 すっかり春めいてきた。自宅近くの小学校の桜はもう散ってしまっている。
 先月の中頃から風邪なんだか花粉症なんだか分からないんだが、咳が止まらず喉痛く、酷いときは喉が痛いが為に眠ってもいられないと、体調を崩していたのも、気温の上昇と共に、ようやく回復。先週末薬局で処方してもらった喉の薬(炎症を治すのと、膿を排出するもの)も効いたようだ。
 しかし、気候が春めいてきても、グリップヒーターと高レベルのウィンドプロテクションのおかげでそれほど冬が辛くないバイクなので、以前より春の喜びは薄いかな。
 それより暑くなるのが堪えるんだよなあ・・・。

2003/04/09(水)

イラク戦争
 戦車の砲撃で西側の二人の報道関係者が死亡。まあ戦争しているわけだからこういうことが起きてもある程度はしかたないにせよ、軍が開き直るっつーのはあまりにも拙劣だと思う。豪華なプレスセンターを用意して周到なメディア戦略を展開していた筈だが・・・。敵は一体誰なのか。「ペンは剣より強し」を自分相手に実践されたらまずいでしょうが・・・。
 結局、どこの国も軍人は所詮軍人でしかないってーことですかねい。


 眠って見る夢の話。
 シリーズで見る夢ってのはないだろうか。僕の場合、何ヶ月かおきくらいに、学生時代住んでいた学生アパートを舞台にするシリーズ?があって、今日の夜、これを久々に見たんだが、何か若干パターンが変わっていた。
 そのシリーズってのは、何故か、学生の時住んでいた学生アパートをどういうわけか未だに借りていて、しかしちゃんと家賃を払った覚えもないので、大家さんから隠れるように怯えながら住んでいるっつーものである。シリーズといっても連続性はなく、また、間取りとかは毎回微妙に変化がある。実際には鉄筋3階建ての3階の1室だったんだけど、建物が木造になったり大きくなったり、エレベーターがついたり。が、覚えている範囲では、隠れるようにして住んでいるのは共通している。懐かしいのと情けない(^^;)のとで目を覚ます頃に「ああまたこの夢を見たか」と思い、あまり夢の内容は覚えていない方だと思うんだけど、このシリーズは結構覚えている。
 で、今回見たのは、ちゃんと居住手続を全て済ませていて(大家さんは何か別の人だったが)、堂々と借りるようになったというパターン。これは覚えている中では初めて。荷物をどんどん運び込んで、「これで別荘が充実したぞ」とか言って堂々と喜んでいる。隠し押し入れなんてのも見つけて(実際にはそんなもん当然なかったんだが)、「おお、こんなところに収納が!」と喜んで何を入れようとか考えている(^^;)。
 俗に、夢は願望が現れたモノ、と言う。確かに今の狭い住居にかなり辟易はしているんで、そういう日頃のプレッシャーが夢で願望として現れるというのは筋道が通ってはいる。実際、月30000円程度なら、近い場所に荷物置き場を借りても良いのかな・・・という気もしているんだよな。
 一方で、脳科学の本によると、夢を見るのは海馬の働きで、昼間に起きた出来事を整理する際に脳に見せるイリュージョンだとも言う。しかし、一体どんな記憶を整理するときに、こんな夢を見るっていうんだろうか??不思議なモンである。

2003/04/06(日)

あさチャン
 日本橋(恵美須町)で買い物ついでに、2ちゃんねるのバイク板で知った表記の定食屋に寄ってみる。とにかく量があるということで、腹具合は割とemptyな状態で行ったのだが・・・。
 確かにかなり凄い分量。2種ミックス普通盛り550円でお腹いっぱい。大盛りなんて多すぎて食えん。学生向けな感じだ。でも味も悪くないので、コストパフォーマンスはかなり良好。ファーストフードに行くよりはかなりマシっぽい。
 ちょっと裏通りに面していて、店構えもちょっと入るのには抵抗がある感じ。この電気街に通うようになってもう10年弱になると思うが、全く知らなんだよ。しかも2ちゃんねるの、それもバイク板で知ることになろうとはね・・・。

2003/04/03(木)

素朴な疑問
 イラク戦争で疑問に思ったことはないだろうか。クウェートから進攻した米軍のうち、チグリス=ユーフラテス川を迂回して南から回り込んだのが米陸軍第3歩兵師団。まあ、「歩兵師団」ってのは、これはミリタリーにそう詳しい人でなくても、そこそこ聞き慣れた戦術単位だろう。しかし、もう一つの拳である米海兵隊第1「遠征軍」ってのは聞き慣れない人が多いと思う。
 僕も、通常、こういう状況で軍と言えば師団を越える大きな集団を指すことが多いので、一方が師団でなのに一方が軍では、単位が合わないとか思ったりした(中央軍というのがあるんだけど)。実は海兵隊の「遠征軍」は、師団・旅団・連隊・・・という古典的な序列とは異なる考え方で編成された、米海兵隊独自の戦術単位なのだ。
 米海兵隊にはMAGTFという独自の組織形態の思想があるってのは以前読んだ本に書いてあったのをおぼろげに思い出して、もう一度読み直して確認した。MAGTFとは、砲歩工補に機甲部隊航空部隊もミックスした3次元的編成で、任務に即応して緊急展開するための機動部隊だ(Marine Air-Ground Task Force)。規模としては、大隊規模のMEU、旅団規模のMEB、そして師団規模のMEFに3分され、このいずれの規模においても独立して戦場に投入できる融通度の高さを持っている。紛争の規模などに応じて、最適の単位で迅速に効率よく戦力を投入できるわけだ。そして、今現在イラクにいるのは、この最大規模のMEFであり、MEFを訳せば「海兵隊遠征軍」なのである。(中公新書『』)
 Web上でこの辺のことや、海兵隊自体についてかなり丁寧に取材されているのが、NHK沖縄の隣人の素顔だ。非常に読み応えがあり、基地としての沖縄の現状と海兵隊という組織を知る上で有益だった。NHKにしては、というと失礼に聞こえるかも知れないが、かなり本気な取材。今、イラクで米陸軍第三歩兵師団に同行取材している油井記者のレポートもある。米軍担当?
 例えば、MAGTFという概念自体は以前読んだ米海兵隊の本で知っていたが、これを「マグトフ」と読み、「EMU」を「エミュー」と読むなんてことは、ここで初めて知った。病院ではO型の血液を集中してストックしているってのは、普通の医療現場ではO型血液を別の血液型に輸血することは避けられているらしいので、細かいことよりとにかく救命を優先する野戦病院的シビアな姿勢が印象的だったり。書物だけではなかなか分からないところが報告されていて、参考になった。



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