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2009/05/31(日)

TOEIC本番
 近鉄で東大阪の近畿大学にてTOEIC受験。一番前の列の席で左スピーカーの真ん前の席だった。会社の集会室だと容積がそれなりにあって音が結構反響していたんだけど、100人程度の教室でかなり良いスピーカーを使っていたので、音が聞こえにくいということは無く、聞き取りの出来なさを環境のせいにはできなくなった感じ。実際、前回2月に会社で受けたときよりは出来たような「気がする」。Part2が意外と良く聞き取れた感じ。でも肝心のPart3と4は、結構対策していったのだけど、その割にはあまり出来なかった感じ。前回よりは出来ていたと思いたい。リーディングはいつもと同じ感じで、文法語彙で数問「?」って思うのがあったのと、とにかく大量に読む必要があって見直す余裕とかなかった。でも時間自体は5分くらい余裕を見て終えられたので、前よりは少し早く読めたようだ。内容もほぼ理解できた。前回より出来ていると良いなー。
 隣の若い男性はリーディングの1/3くらいが空欄だった。多分僕が彼と同じ年代の頃にはその程度しか出来なかったと思うんで、別にバカにしたりはしない。
 反省点としては、リスニング、特にシャドーイングをもっとやる必要があると思う。それと、今回対策で取り組んできたイギリス英語の酷い訛りは本番ではそんなに出ないということはどうやら確かなようなんで、あまり国別に対策する必要はないのではないかと思う。7月にもあるけど、一応受けるつもり。
 近畿大学は駅から正門まで商店街が続いていて、学生街って感じだった。普段と違う環境で刺激にはなったと思う。
 まあ、取りあえず1つ大きな仕事は片づいた。ちょっと開放感。

2009/05/30(土)

TOEIC
 明日はTOEIC本番。いつもは土曜日に会社で受けるのだけど、今回は個人で申し込んだので、日曜日に近畿大学で受ける。月曜日は休みを取った。今日は1日家でまったりと学習。本番が近いとやはり集中力が出てくるなあ。
 EMチャージをメインマシンのThinkPadR61とネットブックのEeePC901に設定。前のUSIMカードにはさみを入れて、解約申込書に貼付して返送した。
 EeePC、どうも動作速度が極度に遅い。モバイルノートPC、やっぱり買い換えたいかなあ。

2009/05/29(金)

郵送
 定額給付金の申し込みを投函した。たかが12,000円だけど、有効に活用させてもらおうと思う。6月に振り込まれることになれば、ボーナスとも合わさってそれなりの額が手に入ることになる。がまぁ、大物で買うものはないかなー。軽いモバイルノートPCはちょっと欲しいけど、lenovoのセール次第な感じ。ああ、空調ベッド風眠がちょっと欲しいかも。12,000円では足りないけど。
 あと、イーモバの解約用紙も来ていた。EMチャージの新しいSIMカードも同封されていた。EMチャージはオンラインで手続きが若干必要なようなので、昼休みとかで使うかも知れないので、今日のところは解約せずにおく。明日、SIMにはさみを入れて解約用紙とともに返送しよう。これで、モバイル通信関連は、PHSもデータ通信も定額縛りはなくなった。

2009/05/26(火)

Ultralight タイプVS
 NECの新しいネットブック。Luiというシンクライアントのきょう体に、ネットブックを入れている感じ。
 実物を見るまで質感等は分からないが、魅力的だ。750gで軽い。液晶が高解像度すぎない。SSD64GBで約10万円。TrackPointもどきのスティックもついている。XPダウングレードが付いており、ハードウェアスペックとOSのバランスに無理がない。同じようなカテゴリーの、Vaio Pよりも良いのではないかと思う。今持ち歩いているEeePC901の代替にはピッタリだ。ただ、ネットブックとしてはちょっと価格が高いけど、SSD64GBならばまあ納得か。メモリが1GB固定ってのが少し不安だけど、XPなら十分だろう。まさに良い塩梅って感じだ。
 と思ったらVaioのPでもXPモデルが出るようだ。最初からそうすれば良いのに・・・。XPではSSDは32GBしか選べない。が、EeePCの4GBで鍛えられた身には、XPのCドライブが32GBなんてのは夢のような大容量だ。ただ、ソニーのBTOサイトでは今はSSD32GBはグレーアウトしていていくらなのか分からない。VistaモデルのBTOで試すとHDD60GBからSSD64GBにすると1万円上がる感じなので、HDD60GBとSSD32GBは恐らく殆ど変わらない価格ではないかと思う。ちょっと上がったとして大まか70,000円か。これも結構良いかもなー。7月ってのがちょっと引っかかるけど。
 ホントは光学ドライブ内蔵したThinkPadX301が良いんだけど、lenovoの直販で16万円と今となってはプチブル的プライシングであり、ちょっと身に余る。SSD搭載・光学ドライブ搭載で12万円くらいでないと、許容できない。X200だと光学ドライブがない割にはちょっと重く、使いでがあまりなさそう。表面的には安い中古は、バッテリのへたりとか心配だし、SSD換装する手間もコストも必要ということを考えると、実際には新品との価格差はそれほどないと言うべきだと思う。
 lenovoの直販サイトで5月28日までX200/X200sにウルトラベースが無料というキャンペーンをやっているんだけど、平日1万円引きというクーポンが付くというメールが来た。で、CTOでOSをVistaHomePremium、64GBSSD、DVDスーパーマルチを試しに選んだら、X200で131,141円、X200sで141,221円となった。ウルトラベースと光学ドライブが付いているとはいえ、UltralightやVaioPより大きく重いX200/X200sで価格が倍かあ。あと、ウルトラベースが700g弱、ドライブが150gだから、ウルトラベース+ドライブだけで重さはUltralightVS/VaioPと同等になってしまう。これに本体を付けると2kgを上回り、大まか同じような重さだったT43を考えると、X200/X200sをウルトラベース装着状態で持ち歩くのはやはりキツイような気がする。X301でSSD/DVDスーパーマルチモデルがこの価格ならなあ・・・。とはいえ、バッテリ周り等のユーティリティの出来などのThinkPadクオリティを考えれば、ThinkPadにもメリットはあるんだよなあ。光学ドライブも常に必要というわけではなく、CDを買った後や英語教材を買った後、出先でリッピングが出来るというのが主な欲しい理由だから、頻度としてはそう多くはないしねえ。
 とちょっと迷っている。まあTOEICが片づくまでは何も買わないと思うけど。

2009/05/24(日)

英語
 来週にTOEICの試験。タイミングの悪いことに新型インフルエンザのリスクがあるような気もするけど、まあ仕方なし。行ってくる。受験票も届いた。
 『武士道』の音読は結構しっかりやった。確かに効果は出ていて前よりも「単語」は良く聞こえるようになってきたような気がするけど、文節単位だとまだまだまとまった意味を取れることの方が少ない。『武士道』は切りの良いところで中断してTOEICリスニング試験用に特化した学習ネタということで、練習問題をやって特に出来なかったのを中心にPart3とPart4の問題文を16個用意してiPodに入れた。試験まではこれを中心に聞いたり音読したりすることにする。今回は前回の試験から3ヶ月くらいしか経っていないが、普通の半年分くらい学習したような感じもする。教材をiPodで通勤途中で聞いたり、以前は面倒くさがってやらなかった音読をやったりしてる。飛躍的な向上でなくて良いので、ちょっとでも結果が出て欲しいものだ。

2009/05/23(土)

イーモバ解約
 イーモバイルを解約申し込み。郵送で解約用の書類を送ってくるので、それに書き込んではさみを入れたSIMカードを同封して送り返せば解約となるとのこと。EMチャージ用のSIMカードはその後送られるらしい。ちょっと時間がかかるが仕方ないか。
 EMチャージポイントは90日したら無効になってしまうのだけど、ちょっと厳しすぎないかあ?まあイーモバイルとしてはやはり定額で契約してもらった方が良いというのは分かるけど、3ヶ月ってのはねえ・・・。チャージ単位も決まってしまっているので、チャージ分を100%全く無駄にせずに使い切ることの方が難しいような気がする。うむむ。

2009/05/21(木)

ケーズデンキ
 ケーズデンキは近くにショップがなくCMで見かけるだけであまり縁がないんだけど、このインタビューは面白かった。頑張りすぎない、あえてトップには立たない(量販店はトップに立つとトップに立った順番に自滅していく。星電社、第一家電、ダイエー・・・)、不況期にこそ新規出店、残業はしない地道にやるってのは、結局持続可能な成長ってこういうことでしか達成できないってのが真理なのかもしれないと思った。
 CMで受ける印象とは違って、非常に合理的で精神主義を排した、僕が好む社風に感じた。新金岡に店があるようなので、自転車ででも一度覗いてみたいと思う。
 関係ないが、漢検報道。勲章記念パーティの息子のスピーチ「足るを知る」に、失笑。贅を尽くした豪華なパーティ席上で、お前が言うか。「勲章もらって豪華パーティ」という余りにもなスノッブさにもうんざり。この一点だけで肥大した自己愛が透けて見えるってもんだな。

2009/05/20(水)

イーモバイル
 イーモバイル、昨年の2月に契約して1年3ヶ月経った。多い月は6,000円ほど、少ない月は3,000円弱かかっているが、基本的に使いたい時期は長期の休みに限られていることが多く基本料金がやはり無駄だ。僕が契約した頃にはなかったのだけど、プリペイド方式のEMチャージであれば使いたいときにピンポイントで使えるし、料金も1日で630円・7日で2,205円とリーズナブルだと思い、ちょっと情報収集。
 EMチャージ用の端末は安いのでは7,000円くらいからあるが、手持ちの端末が無駄になってしまうので、出来れば手持ちのを有効活用したい。既存のユーザーがSIM差し換えとかで何とかしている例はないかなあと思ってググると、どうやら解約の申し込みをするとEMチャージの案内もされて、3,000円分チャージされたSIMが希望すれば送られてくるとのこと。
 イーモバイルのサイトでは何にも案内がないんだけど、これなら願ったりかなったりだ。解約した場合、2年縛りの途中解約になり解約手数料が発生するけど、1月当たり2,000円で、解約した方が3,000円/月の基本料金より安い。
 プリペイドの設定とかに若干癖があって注意しないと無駄が生じてしまうおそれがあるけど、それさえ気をつければ、EMチャージの方がトータルコストは安くなりそうだ。明日にでも解約とEMチャージの申し込みをしてみよう。

2009/05/19(火)

3代目
 トヨタの3代目プリウスが発売。既に8万台の予約を抱え、納車は5か月待ちだとか。月産1万台ということなのでもっと待たなくてはいけないかも。
 先のGWで2代目プリウスに感銘を受け3代目にも興味はあり、人気が出るのは実感として良く分かる。ただ、僕は通勤には使わず3連休や長期休暇でしか使わないので、自分で所有するのはC/Pが極端に悪くてレンタカーにならざるを得ないと思う。駐車場代だけで年間20万円程度かかり、夏冬GWと秋5連休の年4回めいっぱいレンタカーを借りてレンタル代が大まかその程度だから、僕の使い方では自家用車の所有が金銭的に割に合うことは「絶対にない」とすら言えるだろう。駐車場がタダで更に極端に安い車ならあり得ないことではないが・・・。3代目プリウスも、トヨタレンタカーで6月くらいから順次配備されるようなので、借りられるようになれば試したい。
 合理的といえば、プリウスは「乾いたぞうきんを絞る」トヨタのカイゼンにあるような徹底した合理性があるようにも思われ、この車はそういう意味では、カローラとかクラウンとかよりも、良い意味でも悪い意味でもトヨタのカルチャーの本質を表現した車なのかもと思ったりする。道具としては合理性一本やりでも全く不都合無く、というかむしろそうであるべきである場合もあり、単車と違って四輪に殊更思い入れのない当方としては、まあ割と受け入れやすい文化だとも思う。味気なく、せせこましいツマラン文化だと切り捨てる人もいるだろうけどね。
 7月の3連休は既にインサイトを予約している。夏期休暇はiQ、9月の5連休に3代目プリウスを借りてもイイかも知れない。借りる時に多少の手間等はあるけど、自分の興味のある車を興味の向くままに試せるのもレンタカーの良いところだ。あとやはり高速の定額化の影響も大きい。1000円という金額も大きいが、軽も普通車も同じ料金になったことが大きい。これがなければ普通車をこんなに借りることなかったと思う。軽自動車に比べれば単価の高い車を借りているので、その分はレンタカー会社も儲かって、ささやかだろうけど政策の目的である経済効果も出ているんではないかと思う。
 あと、GWにプリウスを借りたニッポンレンタカーから5,000円分の割引チケットが届く。8%くらいの割引かな。今度借りるインサイトに使ってみよう。

漢検理事長親子逮捕へ
 報道されていた理事長親子の協会への食い物ぶりが事実であるなら逮捕もやむなし、同情の余地もないという感じだなと思う。恐らく、私物化が余りにも常態化してしまっていて、本人たちが問題意識を感じることもなくなるくらい感覚がマヒしていたんではないかと思う。
 協会の中で、理事長としての処遇と、人事や協会方針の決定とかで権力をふるうのに満足してれば良かったのに。下っ端さらりまんとしてはそれだけでも大したもんのように思えるんだが、満足できなかったんだろうなあ。ここにも強欲、greedが垣間見える。

2009/05/18(月)

新型インフルエンザ
 新型インフルエンザ、神戸・大阪北部という近場で感染が拡大しており、一気に緊迫度が高まってきた。更に、八尾市の小学生が感染との報道もあり、既に関西の広範囲に拡大してしまったのではないだろうかと疑われる。僕の住んでいる大阪市南部も安全地帯と断定できなくなったようだ。
 会社からは今のところこの新型インフルエンザについての自宅待機等の指示は出ていない。大阪府内の学校は休校、ただし政令指定市の大阪市と堺市は通常通りという、何か良く分からない対応で、さすがにチグハグなので午前だけで午後から帰したようだ。感染拡大が疑われるなら大都市ほど休校の必要性は高い筈で市の対応には若干疑問がある。朝、登校中の児童を見ると、マスクをしている子が多く、送り出す保護者もさぞ不安だったろうと思う。あと、マスクはもはや売り切れで入手難だ。花粉症対策で買ってた残りがあるけど5枚くらいしかなく補充せねば・・・。
 僕も外出から帰ったらうがいと手洗いを実施しているが、もっと気をつけるようにする必要があるだろう。ただ、幸いに僕の場合は徒歩通勤なので不特定多数の人と一定の空間を共有せざるを得ない鉄道などの公共交通機関を使う人に比べれば感染の機会は少ないと思う。まあそうやって職場に来ている人と空間を長い時間共有するのでやはり感染の恐れはあるし、スーパーなどの店舗でも感染する恐れはあるので、注意はしなくてはいけないけど。

2009/05/11(月)

『戦争詐欺師』(菅原出、講談社)
 イラク戦争へ国策を誤った原因の1つを詳細に論じたノンフィクション。一気に読んでしまった。直情的で非分析的なネオコン一派が暴走して、官僚セクショナリズムも相まって、国しいては世界をめちゃくちゃにしていく様子が良く分かる。ベトナム戦争のロバート・マクナマラ国防長官や、更には戦前の日本の陸軍中央と関東軍すら連想させられた。
 イラク占領後の暫定政府の出した破滅的命令の経緯は、象徴的。ラムズフェルドの頭の悪さに歯がゆささえ覚える。ブッシュ政権末期にCIA長官は穏健派に交代、オバマ政権になって、国防総省からもネオコン一派は完全に駆逐されたので、今は相当マシになったんだろうと思われ、そこは救い。未だに、ひどいネオコンは関東軍中枢と変わらないくらい、頭でっかちで地に足の着いた情勢分析が出来ていない。
 「イラクがアルカイダと手を組んでいるに違いない」という、一種のトンデモ学説に、軍事利権や亡命イラク人などが飛びついて、情報機関をフル活動させてそれっぽく理論武装して(結局これらの理論武装は全て誤りだったのだが)国策を誤ることになる。無害なトンデモ学説ばかりではないということか。
 あと、ネオコンって言葉は、元々は、60年代に極端に左傾化した民主党から離脱した、ユダヤ系の民主党タカ派を示すというのは初めて知った。英語の勉強で読んだアメリカ政治体制の本では、ネオコンにユダヤ人が多いということまでは書いてあったが。
 キャラ的には、アーミテージのキャラが強力だった。写真とかはないんだけど、インタビュー部分を読むとあの容貌がすぐに思い起こされる。あれには勝てんよなー。あと、パウエルは戦時中の日本陸軍中枢部もかくやというネオコンばかりの中まともぶりが際立ち、オバマはある意味パウエルの更に凄い版なので、やはりこの人には期待したいと率直に思う。ヒラリーは思想的にややネオコン寄りでちょっと心配だが、まあ上がオバマで国務省のスタッフも穏健派なので大丈夫かなと思う。
 著者は1969年生まれで僕と同世代。英語力がうらやましい。

2009/05/08(金)

再出発
 米国の金融不安が若干おさまりつつあるようだ。あとはGMとフォードの行方が不安材料か(クライスラーだけは破綻→フィアット提携ルートで再生が決まったので)。
 トヨタ自動車株を成り行きで買い注文。ついでにSHOEI株も一つ買い増し。久々の買い注文。SHOEIはここしばらく値動きがあまりなくて安心して買いに行けるが、トヨタは今の円安と株高状況がどうなるか分からないので、やや恐怖を感じながら買いに行っている。まあ前買った時より2割ほど安く買えたからイイかとも思うが。長期投資のつもり。SHOEIはリーマンショック以後の急落でも手放さず耐えられた銘柄なので、まあもう手放すことは(投資不適格と判断されるような場合以外は)ないんではないかと思う。他の株もぼちぼち買い戻すかなー。6月が期限だというGMの再建計画の成り行きとかを見た方が良いか・・・。

2009/05/07(木)


 プリウスに感銘を受けたので、時期を見計らってトヨタ自動車株を買おうかと思う。我ながら単純だけど。面倒になってきたので銘柄の仮名表記はもうやめる。

2009/05/06(水)

プリウス
 昨日まで外出していた。
 今回は天王寺のNIPレンタカーでプリウスを借りた。E-Bクラスという予約でシビックハイブリッドかプリウスかという車種だったけど、結局常識的にプリウスになった。非常に感銘を受けたので書き記そうと思う。
 プリウスを6日間借りて、大阪−香川往復、大阪−埼玉−長野−大阪と移動して、移動距離は1500km以上。ほぼ1日中車で移動した日が何日かあった。高速メインで、四国ではうどん屋巡り、埼玉でも70kmほど一般道を走り、高速でも大阪から埼玉では中央道の岡谷くらいまで断続的に渋滞していて、割と燃費が上がりにくい状態だったと思う。しかし、結局燃費は21km/lを下回らなかった。酷い渋滞にかからなかった長野からの帰り道では23km/lに達した。車重が1トンを大きく超える車としてはやはり燃費は優秀であり、特に渋滞や街乗りでも、燃費が下がらないのは実に驚異的だと思った。普通のガソリン車だと、一気に悪くなってしまい、街乗りオンリーだと10km/lを切るなんてことも珍しくないのだが、プリウスは20km/lを平然とキープしている。高速道路での燃費はかなり燃費の良いガソリン車という感じで最高燃費はさほどでもないが、渋滞・街乗りといった厳しい条件でもさほど燃費が悪くならない、という感じだ。燃料タンクの容量が45リットルなんだけど、上手くやれば無給油で1000km走れるなとか思った。3代目のプリウスでは排気量が上がるため、高速でも更に燃費が上がると思われる。あと、燃費が良いせいで、ガソリンの残量計の減りが遅い感じもした。
 燃費の大きな要因として、自動車の運動エネルギーを回生しているため、普段捨てている運動エネルギーや位置エネルギーの一部をバッテリーに蓄えておけることがある。また、ガソリンエンジンが苦手な低回転領域はある程度モーターに任せることで、トータルとしての効率がガソリン車に比べて向上しているのも大きい。モニターを見ると非常にきめ細かく制御をしていて、エンジンのOn/Off、駆動力をモーターに回すかどうか、モーターだけで走るか等々、車速とアクセルの踏み込みなどに応じてめまぐるしく制御を切り替えており、この細かい制御も燃費向上に大きく寄与していると思われる。
 しかし、そうしたことで実現される低燃費という数字に見られるスペック以上に、この車が新しい、大げさに言えば革新的だと思うのはインターフェイスだ。
 プリウスではイグニッションボタンを押してもエンジンはかからない。寒冷時には暖機のためスタートして少ししてからエンジンがかかることがあるが、それでも大きなセル始動音は全くない。ブルっというかすかな振動がハンドルに伝わる程度だ。多くの場合、始動してもエンジンはかからず、モーターだけで動き出す。モーターで20km/hまで加速した後エンジンが始動して駆動力を供給し出す。全ては車が判断しており、ユーザーはアクセルの踏み込みを意識して運転すれば良く、煩わしさはない。変速レバーは従来のAT車のレバーとは全く違っており、パーキングは独立してボタン化され、前進と後進の切替と、Bというエンジンブレーキを積極的に使うモードがあるだけ。車を動かすために、イグニッションキーを回してセル始動、セレクターレバーをパーキングからドライブに入れるというガソリン車の流儀とは違って、イグニッションもボタン、パーキングもボタン。セレクターレバーも通常のAT車の物とは若干違う。全体的に、殆ど電気自動車と言ってかまわないようなインターフェイスだ。
 カーナビのモニターを地図からエネルギーモニターに切り換えると瞬間燃費が刻々と変化しているのも面白い。モーターだけになると、燃費は99.9km/lと表示される。(実際にはエンジンによって発電機を回しているので燃費ゼロではないが。)
 特に渋滞や街中で思うことだけど、ガソリン車だとアイドリングが明らかに無駄で燃費を悪くしていると思うような状況で、エンジンを止めてモーターで走り、無駄を省いており非常に気持ちが良い。また、その上更に、減速時や下り坂などで運動エネルギーを回生し、ガソリン車なら殆ど捨てるしかないエネルギーを回収してしまう点も無駄が無くて好ましく感じる。
 例えば長い下り坂を下る場合、ガソリン車だとエンジンブレーキがかかるが見方を変えると強制的にエンジンを回しているわけで燃費は悪化する。クラッチを切れば惰性で運転できるが、エンジンブレーキは使えなくなるしアイドリングは回避できない。プリウスなら、アイドリングストップしている上、回生ブレーキで位置エネルギーを電気エネルギーに変えて後で使うことが出来る。実際、アップダウンが続き後続車が無くてスピードの変動を気にしなくていい間は、モーターオンリーで走ることが出来て、この間の燃料コストは殆どゼロとなる。ドライバーはアクセルを踏み込み過ぎないように気をつけさえすれば良い。窓を開けて走ると耳障りなエンジン音はなく、音的にも快適だった。
 車に趣味的な思い入れが殆どなく、単に移動手段として考えてるような人間にとっては、この合理性が非常に気持ちが良い。正直、ガソリン車には戻りたくなくなってしまった。
 車としての加速性や大きさなどにも不満はなかった。プリウスは相当売れている車種だけど、乗ってみると、何で世の中でまだガソリン車が主流なのか不思議になるくらい、非常に良くできていると感じた。旅行中、高級車といわれる車や、高級スポーツカーも何度か見かけたが、何というか、自動車と馬車が代替わりしていた頃に、高級馬車を見ているかのような感じすら受けた。あるいは、東芝のハイブリッドレコーダを使い出した頃に感じた、徹底した合理性やユーザビリティともちょっと似ているような気がする。RD/VARDIAユーザーはプリウスを気に入る人が多いのではないかと思う。
 それと、レンタカーでオプションはそんなに充実してないかと思ったが、バックモニターが付いていて、取り回しはラクだった。自動パーキング機能もあったけど、使い方がよく分からないのと、大きさの割に取り回しが良くて(まあ相変わらず下手で駐車は一発では決められないが)それほど切実に使おうとは思わず、結局使わなかった。ハッチバッグの後面がシースルーになっているのも、後ろ方向の車両の見切りをしやすくしていると思う。
 数少ない悪かった点。シガーソケットのある場所が分からなかった(後で調べたら運転席左側のボックスの奥にあるとのこと。そりゃ分からねえべよ)。インパネにタコメーターがないのだが、走行中はエンジンが回っているのかどうか振動や音では確認しにくいため、タコメーターが欲しかった。デジタルインパネの速度計の追随がゼロコンマ何秒か遅延しているのが気になった。エコランには減速しているのか加速しているのかの判断が必要な場面が多いので、ちょっと使いづらく感じた。まあそのくらい。
 次の7月の3連休は、早速、同じNIPレンタカーで今度はホンダのインサイトを予約した。プリウスより500円だけ安い程度。今回の旅行中でも時々見かけたが、コンパクトでプリウスとは違ったパッケージングだと聞いており、楽しみだ。高速道路1000円定額によって、軽自動車を長旅で使う経済的メリットはかなり薄らいだので、高速定額期間中は普通車のハイブリッド車をメインに借りて使うようになるだろうと思う。それとこうなってしまうと、もはや単車は長距離の移動手段としては金銭的にも見劣りしてしまうとつくづく思う。R1150RTだと高速では20km/lを超えるけど、街乗りすると12km/l程度に落ちてしまう。しかもハイオクだ。プリウスなら最高条件なら23km/l、街乗り含めても21km/lで、レギュラーで走るので、単車より安く走れるということになる。BMWのR1150RTは、燃費面では軽やガソリン普通車相手ならトントンといったところだったのだが、プリウスにはどの局面でも勝てないと思う。
 その上、二輪用のETCの車載機が1年以上待ちというくらい逼迫しているらしく、今からだと定額がフルでは使えない可能性が高い。12,000円が2,000円になるような棒引き的割引を半年とか1年のレベルで使えないのは流石に辛い。といった諸々を考えると、単車購入はさらに実現可能性が低くなってしまったかもと思っている・・・。買うなら高速定額終了後ではないかとすら思ったり・・・。つくづく、日本の高速道路と単車は、支離滅裂なお上のせいで相性を悪くさせられていると思う。



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