DCR-TRV9インプレ98/12/03
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このページのサムネイルは以下のような感じです。

ディマージュの映像  撮影したJPEGファイルをjth.exeにてサイズを縮小(160×120)。
TRV9の映像  DVカメラから自作PCへS端子を通してキャプチャ。キャプチャサイズは352×240。静止画をビットマップへ変換、さらにそのbmpファイルをjpegへ変換、jth.exeで横160に縮小(DVフォーマットは、縦横比が通常よりやや横長(720×480)です)。

ディマージュ:ミノルタ製のVGAデジカメ、Dimage/V。
TRV9:ソニー製デジタルビデオカメラ、DCR-TRV9。
画像をクリックすると、拡大画像が表示されます(ディマージュは360×270ドット、TRV9は352×240ドット)。



 まず、ディマージュとの比較。

屋上01TRV9TRV9による映像。
寮の屋上からのショット。自然な色合い。
屋上01DimageDimage/Vによる映像。
上と同ポジ。赤みが目立つ。
屋上02TRV9TRV9による映像。
Win95ライクな青空(^^;)
屋上02DimageDimage/Vによる映像。
赤みが目立ち、ちょっと「青空」っぽくはない。色あせたフィルム風。

 ディマージュは直にjpeg出力してくれるが、TRV9では、現状の環境では一度アナログ出力してそれをアナログ端子経由で自作PCにキャプチャして取り込むという迂回をしなくてはならず、DV本来のパフォーマンスは発揮できていないが、これでもかなり使い物になる映像だと思う。ディマージュはもう使うことはないかも・・・。
 色については比較にならないほどTRV9の方が忠実で、撮影時刻は昼12:30頃だが、ディマージュの方は何だか夕方みたいな色になってしまっている。 どうも、ディマージュの調子がおかしいようだ。こんな変な色ではなかった筈だが・・・。比較としては参考程度に。
 今回の比較方式では、解像度については厳密な比較は出来ないので、解像度については比較しない。しかし、TRV9は思ったよりは良く撮れていると思う。これでDVの性能をフルに生かせる環境が整ったら、おそらくディマージュを遙かに凌駕する画質になるはずだ。


 以下はTRV9の単独での夜間撮影。

天王寺交差点繁華街は明るく、撮影に問題なし。
建物繁華街でなくても街灯程度の明かりがあれば、問題なく視認できる。街灯の照り返しだけでビルの表面が写るくらい。
月月が出ていたが、月だって撮れてしまう。ディマージュからは考えられないワザ。ここでは少し暗く感じられるが、アナログモニターに出力してみると、もう少し明るく撮れており、建物の輪郭なども、もっとはっきりとらえられてる。
日本橋広角日本橋歩道橋の上から堺筋に臨む。夜の日本橋電気街。明るく見えるが、ショップは閉まっている時間帯。肉眼ではかなり明瞭に見える信号の青・赤が目立たないのが意外。
日本橋望遠上と同ポジで望遠(多分光学最大望遠)。夜間でレンズに入ってくる光量が恐ろしく少ないのに、鮮明にズームが効くのには驚く。「まあこんなに暗くてその上ズームしたら看板の文字とかは分からねえだろうなあ」とかダメモトで(液晶モニターでも暗くて細かいところはあまり精密に確認できない)ショップの看板をズームで撮ったら、量販店名の入った大きな看板の文字はもちろん、かなり小さい看板の細かい文字まではっきり視認できる。
通天閣天王寺公園北の歩道橋の上から通天閣を狙う。かなり望遠。やはり三脚欲しいな・・・。
ニュービートル?上と同ポジで車の流れを撮っていると、VWのニュービートルらしき車を偶然とらえる。現物を初めて見る。かなりズームして寄ってみる。ビートルのライトが路面を照らしている様子がよく見える。

TRV-9感想:
 強い!夜にはむちゃくちゃ強い!
 暗いところにこんなに強いとは思わなかった。ほぼ肉眼で見えているのと変わらないか、それより明るく撮れている。この高感度と、昼間撮影の際の高分解能が両立しているから、技術の進歩はスゲーもんだ。っていうか、ビデオカメラってこういうものなのかも知れないけど。
 しかもここにあるのはサイズは小さいし、アナログ変換して劣化している映像。DV本来のクオリティであるiLINK(IEEE1394)接続した場合どうなるか、実に楽しみだ。また、この分なら、メモリースティックなどデジタルスチルカメラ機能を持つ上位機種DCR-TRV900のスチル画質はかなり良いのではないだろうかと思われる(TRV900は3CCDでしかも静止画はプログレッシブスキャンで記録)。
 ディマージュでこんな暗さでフラッシュなしだと、ゲインアップの赤いノイズ出まくりで、画面真っ赤っかになる筈。夜間撮影は画質からいってもTRV9で決まりか。しかもこの上、暗所撮影用ナイトショット(赤外線撮影)という機能も用意されている(ま、ナイトショットは白黒になって画質は相当落ちてしまうけど)。
 しかし、なりがでかいので、なかなかデジカメのよーに気軽に撮るのは難しいなあ。夜、これを持ってウロウロしていると、あからさまに不審(^^;)。なるほど、TRV5とかシャープのビューカムPDとか、小さいのも良いかもね。あのサイズでアナログ入力があればなあ・・・。

補足:(98/12/06)
 TRV9のACアダプタ兼バッテリーチャージャー、ACアダプタとチャージが排他ってのはどうにかならんか。今時のノートPCだったら、使用中に充電出来るなんて特に特徴にもならない機能だってのに・・・(ただし、これ、486時代には立派な商品特徴であった。当時のノートPCは、使用中に充電できないってのがフツーだったのです)。チャージ終了までの時間を分単位で表示してくれたりする辺りは凄く立派なのに、こういう基本的なところで抜けているなあ・・・。しかも、このACアダプタ兼バッテリーチャージャー、本体に付属するもんじゃなくてオプションだもんなあ。重ねて言うが、今時のノートPCで、使用しながら充電できず、しかもACアダプタがオプションなんて商品があったとしたら、できそこないの烙印を押されても仕方ないんじゃないかって気がする・・・。まあ、それほどヘビーに使わなければ問題ないということなんだろうが、そんなに安いもんでもないのに納得がいかん。