アニメディープファイルW2
154 (3月30日掲載)
コミック「スターオーシャン セカンドストーリー」


 僕がみなさんと同じ頃に見た作品で、衝撃を受けたもののひとつは、海外TVの「宇宙大作戦(スタートレック)」でした。その作品は、宇宙船エンタープライズ号の活躍を描いたものですが、未来の世界の科学技術だけでなく、医学や他の惑星の文明などの細かい設定が、さも当り前のように自然に描かれているのが驚きでした。今回紹介する作品のタイトルを見て、スタートレックのような作品かな、と思ったのですが、少し違っていました。

 主人公・クロード=C=ケニーは宇宙船カルナスの乗組員。ある日、クロードは、惑星ミロキニアの奇妙なドームを調査中に、不思議な世界に迷い込んでしまいます。

 クロードが迷い込んだところは、エクスペルと呼ばれる、中世のヨーロッパのような世界でした。そこで、怪物に襲われそうになっていた少女・レナを助けたクロードは、彼女の家に世話になります。クロードは、レナを助けたことで、伝説の勇者ではないかと人々に期待されます。そして、その世界に異変と災厄を起こしている、謎の隕石・ソーサリーグローブの話を聞き、調査に向かいます。はたしてクロードは、エクスペルを危機から救い、元の世界に戻れるのでしょうか?

 実はこの作品もゲームが原作です。そのせいか、基本的には宇宙ものなのですが、物語は、次々と怪物や敵を倒していく、ファンタジーRPG(ロールプレイングゲーム)風になっています。元の世界では「普通の人」である主人公が、異世界でヒーローとして活躍する、というのは冒険ファンタジーの基本パターンです。僕は読んでいて「もし自分が異世界に放り出されたら、こんなに立派に振る舞えるだろうか?」とおもわず考えてしまいました。(今回はユキさんからのリクエストでした。)