「とらうま in 1974」


なにはともあれ、「デビルマン」といへば、トラウマ。

ある統計(?)によると、永井豪先生のおかげでナニに目覚めたガキは、私の年代の70%との噂である。

そういう楽しい「目覚め」ならいいんすけど、僕の場合トラウマとの第3種接近遭遇がデビルマンだったような..

キツかったすよ。

まあ、いまじゃあ永井豪先生にちょっち感謝してるような..

そもそもテレビからはいったのが間違いだったのかなー。
「~だーれも知らない知られちゃいけーないー」なーんて、ちょっとブキミだったけど、まあフツーのアニメだったTVバージョン。
当時(小学4年)ぼくもTVの原作コミックはTVとかなりテイストが違うってことは、うすうす気付いてた。

仮面ライダーしかり、キカイダーしかり。
いわゆる「原作」のほうが、ちょっとアダルトチックで難しかったりして..
事実、最近知ったことだが、石森章太郎先生は子どもに社会問題を考えさせるためにマンガを書いていたそうだ。
そういえば、仮面ライダーにも「公害問題」などが出てきてたっけ。
(最近知ったことだが、原作の仮面ライダーではショッカーの正体は日本政府らしい。)

まあ、僕としては、「原作」をよむことで、ちょっちオトナの世界を覗いてたような気分になってたわけだ。

だから「~あれっっわーだれっだ、だれっだ、だれっだ」で「デビルビーム」なんて言うノリで、TVを見てたし、「マガジンの原作ってもうちょっとエッチがあるのかなー」ぐらいに、思ってた。

兆候は、あった。
わが家になぜか、誰かが買って置いていったマガジンが一冊。
それには絶叫する明が扉になっている、あの、合体する話が載っていた。

「なんか怖い顔だなー、やたら血がイッパイ出てるなー、この了ってひと誰?、デビルビームとか全然使わないじゃん..」
などなど、平和なテレビ版がベースにあった僕には違和感の嵐..

そしていきなり、「ジンメン」!

そうなんですよ。
完全な無防備なままで、合体前の不動明のようだった僕は、読んじゃったんですよ、アレを。
ムゴすぎる。
あまりに月並みな表現ですが、ムゴすぎっすよー...

ま、皆さんご存じのとうり、サっちゃんとかいう不動明のもとご近所の女の子(5、6才ぐらい)が、デーモン軍団の妖獣ジンメンっていうカメのお化けのようなやつに「食べられて」(字のままの意味です、念のため。)しまうんっすよ。
ここまででもけっこームゴいんっすけど..
ジンメンってやつは、食べた人間の顔を一定時間背中の甲羅に「表示」するんっすよ。
だからデビルマンはジンメンに迂闊に手が出せないってわけ。
死んだとはいえ、サっちゃんはじめ犠牲者の皆さんがジンメンの背中でまだ呻いてるんっすよ..

敵が自分の体中に「人質」を張り付けるってパターンは「マジンガーZ」でもありました。
アレも結構壮絶だったけど、機械獣の体中のガラスのドームに閉じこめられていたのは人質の女子供(全裸)だったりしてちょっとエロかったけど、デビルマンの方はエロさの微塵もない展開。

悩み抜くデビルマン。
サっちゃんの覚悟のひとこと「私はもう死んだんだもの..」をうけて、サっちゃんの顔を突き破ってジンメンの体をえぐる..

極限の状況、極限の行為。

「金田一少年」5000年分の内容がたったの3ページほどで語られてしまう。

と、いまだからこんな文章書いてますが、当時はキツかった。
ショッカーの怪人が倒されたら、細菌で苦しんでいた人たちがアッサリ回復して、あとは少年仮面ライダー隊が自転車こぐだけ..てなもんばっかり見てた子供にゃー、あれは....

はっきり言って僕は一週間ぐらいほとんど口がきけなくて、親に「どうしたの」といわれてしまいました。

だが僕の受難はさらに続く..

そうですアレですよ..牧村家の崩壊!

少年マガジンの長い歴史の中でも1、2を争う..いや争いようがないダントツグロ1位!

アレ。

美樹のカーチャン全裸血まみれ片腕モゲ逆さ吊り!!!!!!

忘れもしない、T取県K吉市S和町の散髪屋!
いやー、凄かった。

単行本でいうと5巻の部分なんっすけど、もうとにかく本屋に近づけないんっすよ。
デビルマンの4巻とか5巻が置いてあると、店自体が異様な緊張に包まれてるようなカンジがして..

いまでこそ、「中世魔女狩り」という文脈を与えられてるから、なるほど、てなかんじで見れるんですけど、なんの予備知識もない小学生に「母親」(不動明の母ではないにしろ)が、全裸にされて、ベルトコンベアーだか印刷機みたいなもので拷問されて腕がもげた血まみれの死体のド・ド・ド・ドアップ!を見せるんだから..

小学5年の僕になりかわって、永井豪、講談社、散髪屋に一言言いたい。

かんべんしてくれ!俺は3ヶ月ぐらい口がきけなかったぜ!!


とうとうここまで読んでしまいましたねぇ..
さあ、次はあなたの番ですよ.. 「とらうまっ子倶楽部」へGO!!


「俺とデビルマン」トップへ