スペイン人の起源


渡辺ヤスヒロ


 地球の自転速度は約24時間である。これは決して普遍的なものではない。有史以来特に変わったことはないと思われる。しかし長い地球という星の歴史から見れば、そうでない時期も確かに存在していたという証拠があるらしい。
人が地下等の外界と隔離された環境で生活すると25時間程度のサイクルになるという実験結果がある。
『決まった就寝時刻を過ぎて夜更かしをすると、やがて以前の就寝時刻か来ても眠くならなくなり、更に夜更かしが出来る様になる。』と言う現象がある事は知られているが、これも以前の地球の自転速度が、今より遅かったために起きていると考えられる。そうでなければ決まった就寝時刻には眠くならなければならないのに、夜更かしをしても眠くならない点が説明できない。しかし、ここでそう言った事象とは別の結果を出す生活習慣を持つ人種が存在することを見逃す事はできない。
スペイン人にはシエスタ(午睡)と言う習慣がある。シエスタとは異常に長い昼休みを取り、その間に昼寝すると言う習慣のことである。まるで幼稚園児の日課の様だが、スペインでは、気候的に午後の一番暑くなる時間は労働には向かない。そのための合理的な措置だと思われていたが、現実問題としてスペインより暑い国や地方には、そんな習慣は存在しないのである。その上、どんなに貧困で生活に困っていても、どんなに勤勉であっても、とても寝ていられないほど忙しいスペイン人であっても、この習慣はスペイン人であれば止めないと言う。これは単にスペインが怠け者の国だ、と片づけて終わる話なのだろうか?いや違う。そうではない。ここまで特殊な習慣は地球上どこを探しても見当たらないと言う点から導き出せるもっと合理的な結論があったのである。
 つまり、彼等スペイン人は、一日に2回睡眠を取る事により1日12時間というサイクルで生活しているのだ。ならば1日6回食事を摂っているのか、という疑問が出るかも知れないが、食事の回数等と言う物は文化/習慣的な色合いが強く、一日3回と本能的に決まっている訳ではない。朝は忙しいから食事を摂らない人や、夜食を毎日食べる人、三時と十時には決まっておやつを食べるとか、そう言った話も良く考えてみれば、食事の時間や回数が人によって違うことを示していると、言えなくもないのである。しかし睡眠は、ほとんどの国や地域で1日1回であろう(ただし子供は除く)。
 これらが示す事実はただ一つ。スペイン人は1日が12時間程度の場所に住んでいた事があった、と言う事だ。そしてそこは、おそらくこの地球上ではない、自転が12時間の星だろうとも言えるのだ。
世界共通の常識を覆して存在するスペインのこの習慣は怠け者であると言う仮面に隠れた宇宙からの侵略者の持つ数少ない地球人との差異に他ならない。彼等はスペインの後に南米へも侵略を開始していたことは歴史上の事実である。侵略癖があるのかも知れないし、長い時間をかけて地球全体を征服するつもりなのかも知れない。
あなたのまわりにも昼寝の習慣がある人はいないだろうか?牛を殺したりフラメンコを踊ったりしている人はいないだろうか?彼等こそが宇宙から来たスペイン人の末裔なのだ。侵略されない様に気をつけねばならない。


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