小歌劇 音楽院

  ではっ、『同人大武会&忘年会レポート』。 長文で(殴)激しく行くぜっっ!!

【プロローグ】

  1998年12月29日(火)、午後4時45分。 東京有明ビッグサイト西館エントランスホールは、人間の大洪水状態であった。 間抜けな忘年会主催者は、かねてから「準備は万端だが、詰めが甘い」ことで知られており、その再証明達成も間近なようだ。 この時点で携帯電話は、断線しつつも「店で合流」、「そちらへ向かいます」、「迷子になってます」の3件の連絡を受け取っていた。 私は、人間床上浸水の真っ只中で立ち尽くしながら、『こんなムチャクチャな混雑の中で、ほぼ初対面の人間同士が出会う事なんかできるんだろーか』…そう呆然と考えていた。 既に閉会前から、私のスペースに来てくれていた4、5人が不安そうにこちらを見ている。
…やっぱ、やるしかないか。
羞恥と使命感に打ち震えつつ、持参してきていたスケッチブックを縦に広げる。 そこには、黒のマジックで
『受付ご案内・同人大武会御一行様』
と、黒々と書かれてあった。 途端に突き刺さる視線の嵐。 嘉月さんが「どひー、むっちゃ恥ずかしいやんかー!。私でも、ようせえへんでぇー!!」と、引きまくってくれる。 …判っとるわ、あほたれ。 同人女にはな、恥と判っていても、やらねばならないことがあるんじゃいっ!。 怯んでいる彼女の手を、がっきと引っつかんだ。
「うふふ、ゆあちゃーん。さ、いい子だから、お姉さんと一緒にコレを持とうねぇ〜。うふ、うふふふ」
  問答無用である。 オンリーイベント主催者だった彼女なら、見知っている人も多かろう。
「いぃーーやぁあああっ」
「F−1のキャンギャルよりゃ、恥ずかしくねえっ」
  十秒後、私たちは『ご案内嬢』となって、大混雑に向かって微笑んでいた。

【第一章】

  取りあえず集まってくれた参加者たちを掻き集めて、お台場ワンザの『クイクイ』に向かう。 ゆりかもめの駅舎が見えないぐらいの人間が、渦を巻いていた。 このほとんどはバス乗り場への行列だ。 方向を見失いつつも、なんとかワンザビルの店までたどり着く。
  ビル内は大行列だが、この時期に予約なしで食事ができると思っているなんて信じられない。 この時点で合流していないのは、先にチェックインしてから直接店に来る、すずむしさん達の3人。 迷子のほーばさん、の合計4人。 あああ、ほーばさんっ、どこにいるのぉっ?。 不安と錯乱のあまり「♪迷子の迷子の仔猫ちゃん〜♪」が頭の中で回り出している。 電話で乾杯予定の、みうやさんからコールが入ったが、少し待っていていただく。 私が本当に歌っちまう前に、連絡が来るといいんだが。 錯乱しつつも、ほーばさんから連絡が入ったので、駅改札前に場所を変更して迎えに行った。 駅改札前でも、例のスケッチブックを広げる事しばし、ようやく発見。 初対面の感動もそこそこに、お店へダッシュした。
  …なんとか全員が揃う。
  ネットフレンズやFAXフレンズ、明日手伝いに来てくれる17歳の男子高校生クンまで引きずり込んだ、総勢13名。 半数以上が初対面の方達だ。 会えてこんなに嬉しい初対面の方達と言うのもめずらしい。 みうやさんからの電話で、しばし盛り上がる。 携帯への電話だから料金大丈夫かなと思ったが、ちゃんと対策済だったらしい。 一緒に乾杯!

  食うぞ、飲むぞ、しゃべり倒すぞー、ああ、しあわせだー。 初対面多しの自覚を皆様持っていらしたのか、ジャンル外の方とも自ら話題を探して同調してくださっていたのが、また嬉しい。 かなり興奮しつつも、話題が途切れることはなかった。 皆様、いい方だなぁ。
  私は、これを見ているだけで充分に報われた。 で、料理は結構おいしかった。 だが、量が尋常ではない。食べても食べても、また次の皿が出てくるのだ。 最低ランクのコースでも良かったような気がする。 ゆあさん、少しは食べたまえ、酒のピッチが早いぞ。
  食べ過ぎ状態で店を出る。 宴会が長引いたので、電気蛇さんとほーばさんに、ここでお別れ。 さすがにゆりかもめもガラ空きだけど、  気を付けて。 また明日会おうね。
  …では、二次会の『同人大武会』にまいりましょうか。

【第二章】

  お台場・ホテルメリディアンパシフィックに、1Fバンケットフロアから、こっそり入る。 実は、ここのホテルのビデオ音声が、どうやっても大音量になってしまうので、すずむしさんの部屋のテレビで試してみたかった。 …おおおっ、さすがデラックスルームっ!。 ゴージャス、マーヴェラス、ワンダフール!!。
「ゆあちゃーん、うちらの部屋と全然ちゃうでー。すごーい。やおいの部屋やー」
「やおい言うな」
  しかし、テレビの音声は調節できなかった。 くっ、口惜しいっ。 仕方が無いから、無音声だ。
  まずは、持ち込んだ「香港版・闘神伝3」で、しばらく狂乱する。 …カインの腰を指差して「プリティー・ケツ〜」とか言ってたの、誰だったっけ(苦笑)。

  えーと、ではトーナメントを…。 そこで、皆様の疲労度が、かなりのものだというのに気がついた。 相当、さっきの店でハイテンションでしゃべっていたらしい。 ふむ、ざっと練習試合でもしてみるか。 背後で手の空いた者が、すずむしさんのコピー本製本を手伝う段取り(完璧だ…)。 それで判明したのだが、実は全員がほぼ横並びの腕だったのだ。
  有り体に言おう。 まさにそれは『へっぽこ』であった。 トーナメントを、至急「交流会」に変更する。
  もひとつ、あからさまに言うならば、それは『俺のへっぽこさ加減を見てみやがれ!大会』に変質してしまっていた。 やんぬるかな。 いや、予測して然るべきだったかも知れない。 『自らを殺つ合戦』どころぢゃなかった。 しかし、人間の操るキャラと闘うのがこんなに楽しいとは、久しく忘れていた感覚だった。 たっ、楽しい…。
  結果としては、『最強優勝者』が、にーにさん。 淡々として、尚かつ強かった。 気がついたら負けているの。 凄い!。
  そして、栄えある『へっぽこ大賞』は、最弱を選ぼうにも余りに横並びの接戦なので、タイトル変更。 日本なら明石、世界ならグリニッジの大基準、『スタンダード・オブ・へっぽこ大賞』として、嘉月ゆあさんが受賞(むりやり)されましたー。 ひゅーひゅー♪。 どんどん、ぱふぱふー♪。 ゆあさんに負けた方は『へっぽこの下』として涙に暮れる。 勝てた方は『へっぽこの上』として、にーにさんとのバトルへランクアップでございまーす。 にーにさんと、ゆあさんに栄光あれっ。  一同、礼っ。

  参加者には、私が会社からお歳暮配布でもらってきた、アロマテラピーグッズをプレゼントさせていただきました。 すずむしさんも、コピー本が出来て良かったね(ホチキスいっぱい失敗して、ごめんなさーい)。
  大会終了したのは午後11時をまわっていたので、電気蛇さんがいたら、間違いなく「床にマグロ組」だった。 元気な姿で、ジタンさんのスペースの売り子をしてらしたけど、楽しかった?。
  …反省事項・次はホテル日航東京で。 それと、せめて主催者は特訓しておきますです。 来夏は、にーにさんの『最強大賞』と、ゆあさんの『へっぽこ大賞』を賭けて、本気でバトル致しましょう。 …夏の方が、疲労が激しいんだけどなー(苦笑)。 それでは、果てしなく続く拙文に、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
  …あー、書いた書いた。 みうやさんにも感謝します。 でも、この駄文の渦、どーしましょう…。
<完>

【エピローグ】

  1999年8月の同人大武会については、アンゴルモアの大王さえ来なければ、お台場の某ホテルにて開催いたします。 忘年会ならぬ前夜祭も、敢行するでしょう。 皆様のご参加を、お待ち申し上げております。

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