第一主題 第二主題 交響組曲 音楽院

にとうしんでん

分類:3D格闘
機種:プレイステーション
発売:TAKARA
制作:ジャパンヴィステック
CODE:SLPS-00485
価格:5800円(税抜き)
発売日:1996年9月20日
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  登場するキャラクターに扮したモデルと武器CGとの合成でくり広げられるオープニングデモは闘神伝2を連想させるものがあります。 ポリゴンキャラクターこそほとんど登場せず、また緊張感を盛り上げる内容とデフォルメキャラクターたちとのギャップ〜むしろそのギャップを楽しむためのデモと思われますが〜があるにせよ、より自然な合成とキャラクターイメージの再現という点からは闘神伝2よりもデモの仕上がり自体は上と言って良いかもしれません。
  ただ一つ、各キャラクター共ににとうしんでんの衣装であるにも関わらず、新たなデザインが起こされたエリスのみデモでは闘神伝2の衣装をまとっている点には違和感を覚えます。

SYSTEM  技合成システムや通常の格闘ゲームのようにボタンを連打しては技が発動しないこと等を説明するために、解説ムービーを使用していること自体は評価できます。 ですがゲームを起動した際にボタンの位置が必ず操作説明にあることは、実に細かい点ですがプレイを繰り返すための妨げとなる感を否めません。 またムービーの内容がデータ容量のかなりの比率を占めている印象を受けるのは、本末転倒ではないでしょうか。
  当方が格闘ゲームをあまり得意とはしていないため、技合成システムの特性を生かしたプレイは、残念ながらさほど楽しむことはできませんでした。 このようなプレイの仕方では基本技4種・必殺技2種の組み合せは技数が少なくもの足りなく感じられ、また連打していては技の出始めのモーションを繰り返すのみとなることからも、初心者よりも中級者向けの内容と考えられます。 余談ではありますが、技合成システムは闘神伝3における連技に受け継がれている様子です。

MUSIC  全体に軽快なリズムとメロディで統一され、明るい雰囲気です。 1曲1曲は短く、普通にプレイしている間におそらく1ループしていることでしょう。 闘神伝のシリーズとしては音楽CDとしてBGM再生が可能な最後の1枚です。 音楽トラックは2トラック以降、スタッフロールに使用されているイメージソングも再生可能ですので、是非一度ゲームから離れて音楽単体をもお楽しみください。

GRAPHICS  キャラクターたちのデフォルメはタイトルに反して三頭身ほどですが愛らしく、また表情も豊かでマイム機能による滑らかな動きと共に、その変化を見ているだけで楽しい気分になることでしょう。 対戦相手は必ず2Pカラーとして登場しますので、特に本編キャラクターでは配色に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
  キャラクター以上に力を入れられているのが各ステージで、特に前景が音楽に合わせてリズムをとるように揺れる様には、弱い方は視覚酔いの心配も必要かもしれません。
  ロード中は次ステージの対戦キャラクターの一枚絵が表示され、一部のキャラクターではこれが大変好評の様子です。

CHARACTERS  闘神伝本編よりエイジ,エリス,ソフィア,トレーシーそして隠しキャラクターのヴァーミリオン、にとうしんでんオリジナルとしてリカ,リュウジ,シュウ,バイフーの、合計9名のキャラクターが登場します。
  ここで大変気になりますのは、本編登場キャラクターの男女比率です。 隠しキャラクターで辛うじてバランスをとっていると言えなくもありませんが、通常プレイに使用できる本編キャラクターでは男女比が1:3。 あまりにも偏っています。 人気の面でこの結果となったと攻略本のスタッフインタビューに書かれていますが、本来入れるはずであったカインと入れ替わりのトレーシーとで、バランスを崩してまでの人気差があるかと言えば疑問が残ります。 エイジとカインとが戦闘スタイルの面で酷使しているためといわれたならば、ある程度の納得を得られたでしょうが、ゲーム性に触れることなくキャラクター人気を優先されれば、声優ファンに対する媚ではという邪推を捨て去れません。 カインというキャラクターをさほど贔屓にはしていない当方がこのように感じるのであれば、決して少なくはないカインを第一贔屓としているファンの落胆は、見過ごすには大きすぎたのではないでしょうか。
  一方でにとうしんでんオリジナルキャラクターの人数は、お遊び作品としては多すぎると言って過言ではありません。 一人一人に焦点を当てた際には長所が映えるとは言え、全体でみた際の個性の薄さ、そして本来なら学園祭ならではの設定を前面に出すべきオリジナルキャラクターのほとんどが折角の舞台設定を設定を殺している等、総じて中途半端な印象…と言うべきでしょうか。

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