第一主題 第二主題 第三主題 交響組曲 音楽院

闘神伝昴

分類:3D格闘
機種:プレイステーション
CODE:SLPS-02022
制作:TAM−SOFT
発売:TAKARA
価格:5800円(税抜き)
発売日:1999年8月12日
備考1:メモリーカード(1ブロック) 備考2:アナログコントローラ対応
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STORY  前作「闘神伝3」より10年の時が流れ…  前作まで物語の中心に据えられていましたのは人間でしたが、今回は人ではなく物。 エイジ・シンジョウの白虎の剣,モンドの青龍の槍,カオスの玄武の盾,そしてウラヌスが手にあった朱雀の弓。 これら四聖武具こそが物語の中核を成しております。
  参加各チームに一人ずつ、四聖武具の一つを手にした言わば四聖武具の継承者が存在し、闘いを勝ち抜いた者は相手チームにあった四聖武具を手にします。 そして闘神大武会すべてを勝ち抜いたとき、四聖武具は「闘神伝」の物語が始まって以来、初めて一処に集うこととなるのです。 この時、四聖武具を集めあげた者に何かが起こります。 そして集められた四聖武具の横取りを目論む者の存在…
  穿った表現をするならば…哀れにも物に秘められた大いなる力に見入られ、振り回され、踊らされる、愚か者どもの末路。 戦士達の心を思うなれば、それぞれに追い求めるものへと寄せる想いを物に託した、そのような物語と言えましょう。

SYSTEM  ゲーム内容の詳細は後述いたしますが、格闘ゲームとしての各種モードもシリーズ前作から格段に増え、その他のミニゲームやデータベースなど大変盛りだくさんな内容であり、一つのソフトとしての充実度は大変高いと思われます。
  ゲームとして最も重要な要素である戦闘システムは、闘神伝第一作の姿勢に立ち返ったと思われる印象となっております。 そのように感じられる最大の要因の一つに、闘神伝3に於ては廃止されておりましたリングアウト制の復活が挙げられましょう。 弾き飛ばした相手をステージ外に叩き落とす,突進型必殺技の暴走で落下する,そういった闘神伝ならではの場面の数々は、個人的に大変嬉しく感じられます。 またステージによっては変則的に床が抜け落ちる等、リングアウトによる逆転勝利が狙いやすくなっている場合もあり、これを闘いにくいと感じられる方は、オプションモードにて設定解除が可能です。 なおチームストーリーモードで登場するステージはすべてリングアウト有りですが、タイムアタックモード等で登場する個人ステージにはリングアウトの無いステージも存在します。 このリングアウトの無いステージで闘神伝3の様に壁や天井を生かした攻撃を可能としていれば、より戦闘スタイルに幅が出たのではと、惜しまれる感も否定できません。
  新しく導入されたシステムとしてフリーランがあり、自由な方向へと駆け抜けることができます。 これによってステージ際へと追い詰められた際、移動幅の調整が困難な側転以外にも脱出の手段が得られました。 フリーランではある一定距離を移動した後は一カ所での足踏み状態となり、暴走によるリングアウトは制御されています。 また、今回はオーバードライブゲージの保留蓄積が可能となり、最大で三回連続の究極宝技の発動も可能です。 オーバードライブゲージが三つ蓄積れた状態で発動可能な鬼神降臨モードは、攻撃力が増大するものの時間と共に自キャラクターの体力がぐんぐん減少してゆき、緊張感溢れる戦闘を楽しむために発動を狙うのも楽しいことでしょう。 また鬼神降臨モード発動の効果に「四聖武具」継承者のみ特有の表現が施されていることも、物語を追う上では見逃せません。
  プレイ中スタートボタンにより一時停止した際、メニュー内に使用キャラクターの必殺技のコマンド一覧が表示されます。 チームバトルの特性上、一人のキャラクターを使い込むのに時間がかかることからも、特に初心者に大変嬉しい機能です。 また一人の使用キャラクターと一人の相手とを選択し、ただ立ったままで攻撃他の動作をせず人形状態の相手に技の練習を行うプラクティスモードも用意されています。 相手となる人形は技を受けた直後に体力がすべて復活するため、ゲーム終了は起こりません。 またプレイヤーが入力したコマンド状況もモニター表示され、正確なコマンドを入力できているかのチェックも行えます。 チーム内で扱いキャラクターがいるがためにストーリーモードをクリアできない方、技の練習を行いたい方は、このプラクティスモードを活用なさるとよろしいでしょう。
  欠点を特筆することは好ましくありませんが、各種プレイ時のデータの読み込み速度が大変遅いことにも触れるべきでしょう。 戦闘に秒殺を可能とする場合など、明らかにプレイ時間よりも読み込み時間の方が長く、その待ち時間たるや読書をする等の「ながらプレイ」を推奨しているかとまごうばかりです。 尤も一方では読み込み状況をゲージとして表示することにより、読み込み待ちの体感時間を短くする工夫がなされている点は、大変好印象を抱きます。

GRAPHICS  ゲームの顔とすべきプレイ画面でのポリゴングラフィックは、残念ながら大変荒いものであり、「闘神伝」とほぼ同程度のクオリティとなっております。 ミニゲーム「闘神大舞会」にて登場する各キャラクターのデフォルメ姿からは、通常のポリゴンに使用されているテクスチャと同一であることが見て取れます。 本来SDとして使用されるべきテクスチャが何らかの…おそらくは容量不足等の理由により流用されることとなったのではと推測されます。 技の演出のグラフィックもまた、技によりキャラクターにより程度に激しく差が開いているため、統一感に欠ける印象を否定できません。 この為、闘神伝昴の購入を迷っておいでの方への助言としては、ポリゴングラフィックの美しさを重視なさる場合には購入を見送るべきでしょうと、伝えざるを得ません。
  一方でオープニングデモに使用され、また発売前に雑誌「ハイパープレイステーションRe-mix6月号(1999年6月16日発行・定価980円)」「電撃PlayStationD19 Vol.108(1999年6月25日発行・定価980円)」付録のCDに体験版として収録されていた2Dグラフィックアニメーション,キャラクター選択時の顔グラティック,ロード待ち表示画像,各キャラクターのストーリーモードエンディング絵等は、いわゆるアニメタッチの画像としては美しい仕上がりであるため、激しく開いたギャップに強い違和感を感じる方も少なくないかと思われます。 ことスタジオ4℃制作のオープニングデモはシリーズ初の2Dアニメーションによるもので、テンポ良くキャラクターたちの出会いや生い立ちを暗示する内容はストーリー性を強調した今回の内容と非常に良く調和しており、映像としての仕上がりも大変美しい逸品です。 チームストーリーモードにおける各種デモは3Dポリゴン画像によるムービーとなっておりますが、これらの演出が2Dアニメーションであったならばと惜しまれます。

MUSIC  各ステージ毎にイメージに合わせた様々な楽調の音楽が取り揃えられ、またストーリーモードの導入により様々な場面、様々なキャラクターに合わせ、ミニゲームも含め大変数多くの音楽が用意されています。 ゲームCDには音楽トラックが含まれていないため、そのままCDプレーヤーにかけても音楽を聴くことはできません。 ですが御安心を。 後述いたしますデータベースモードにて、ゲーム内に使用されている全ての音楽を単独で聴くことのできるBGMモードが用意されています。 ゲーム中で聴き終えることのできない長い曲や、各種効果音等のために聞き取ることの出来ない細やかな音色も、BGMモードにて存分にお楽しみいただけます。
  個人的にお勧めいたしますは、対ランスロット戦の音楽です。 弦楽器と管楽器が競い合うオーケストラの響きに、時折リズムを変えながら流れる旋律はバレエ音楽を連想させ、アーサー王伝説に登場する騎士の名を冠したランスロットに大変良く調和しております。 また古風なランスロット戦の音楽と対照的な、リズミカルなキャラクター選択画面の音楽もまた印象的で、ミニゲームのダンスゲーム中にこの音楽が使用されていないことが不思議に感じられる程です。
  また勝利条件として一人に対する勝利条件を複数回戦勝利に設定している場合、「闘神伝」にてそうであったのと同様に一回戦終了時に音楽が終了せず完全な勝利を得るまで流れ続けることもまた、個人的には特筆したい事項です。

チームストーリーモード

  三人一チームの形態をとる今回の大武会では、プレイヤーはまず参加チームを選択し、そして次にどのキャラクターの立場に立ってストーリーを進めるかを決定します。 プレイ中においては試合の合間に展開されるデモンストレーション,チーム敗北時の会話,戦闘順等は選択キャラクターに因らず固定となりますが、晴れて大武会の勝利チームの座を獲得し四聖武具を集め終えた際には、選択キャラクターの身に起きた出来事を知ることが出来ます。
  チーム戦は一般的な勝ち抜き戦となり、勝ち残った場合は次試合に持ち越される際に、使用キャラクターの体力が一定量回復します。 腕に覚えのある方は、先鋒キャラクターのみにて勝ち進むことに挑戦なさるのもよろしいでしょう。 三試合が行われる間、使用チーム内での試合に赴く順は試合毎に入れ替わり、かつ固定となっております。 四聖武具の四の数字にちなむとは言え、自チームを入れて参加四チームのみ。 僅か三試合のみを勝ち抜き大武会の覇者と呼ばれるは、残念ながら手ごたえの不足を感じざるを得ません。

タイムアタック

  一人のキャラクターを選択し、自分自身の2Pキャラクターを含む全員との戦闘を行って全12回戦すべて勝ち抜くまでの時間記録を競う、一人プレイ専用のモードです。 チームストーリーモードには登場しない個人ステージ内にはリングアウト設定の無いステージも組み込まれ、勝利条件が複数回戦である場合には、前回戦で消費されなかったオーバードライブゲージは同一対戦者時には次回戦へと持ち越されます。 したがって二回戦目開始早々に秘伝必殺技から開始したり、鬼神降臨モードを発動させ連技にて旬殺を狙うことも可能です。 惜しいことに勝ち抜いた後にチームストーリーモードの様なエンディングによるねぎらいはありませんが、キャラクターが入れ替わるチームバトルよりも特定のキャラクターに限ったプレイを楽しみたい方へお勧めします。 また一対一の闘いにて勝ち抜き戦を行った、かつての闘神大武会の雰囲気を今一度楽しめることも特筆すべきでしょう。

チームタイムアタック

  1つのチームを選択し、タイムアタックモードと同様に全チームとの戦闘を総て勝ち抜くまでの時間記録を競う一人プレイ専用モードです。 ルール上でチームストーリーモードと異なる点としては、リングアウト無しのステージが含まれていること,相手チームとして自チーム内のキャラクターの2Pも登場することの二点です。 チームストーリーモードにて各チーム最低一人そしてヴァーミリオンにてノーコンティニュークリアするという特定の条件を満たした後であれば、自由にキャラクターを組み合せたチーム編成をとることが可能です。 一人で三人を闘い抜くことを前提とした最強の能力をもつキャラクターだけは、チームタイムアタックモードにおいても単独行動のスタイルを貫き、チーム内に組み込むことはできません。 チームストーリーモードのようなエンディングデモは存在しませんが、お好みのキラクターを集めることで、ストーリーモードとは違ったプレイヤーの思い入れをこめたプレイを楽しめることでしょう。

VS

  格闘ゲームとしては標準的に用意されています1対1もしくは1チーム対1チームの、プレイヤー対戦です。 残念ながら当方には対戦プレイを楽しむ相手が身近には居りません為、プレイ感想をお話することは不可能です。 御家族や御友人に格闘ゲームを楽しまれる相手がおいでの方は、どうぞCPU戦とは違ったプレイをお楽しみください。

サバイバル

  VSモードと同様に格闘ゲームの機能としては標準的な、一キャラクターを使用して体力が完全に尽きるまで対戦し、勝ち抜いた人数を競うモードです。 対戦相手には1P・2Pカラーだけでなく、後述しますグッズモードにて衣装違いのデータを獲得済みのキャラクターは3P・4Pカラーも対戦相手として登場します。 一戦終了毎に一定量の体力が復活するため、秒殺を狙ったプレイを行えばかなりの人数を勝ち抜くことが可能でしょう。 最強のキャラクターを使用した場合など、プレイヤー自身の根気との勝負となるかもしれません。

グッズ

  このモードはゲーム開始当初は使用出来ず、チームストーリーモードを1チームクリアした後に使用可能となります。 一定の条件下で闘い、勝利することで別コスチュームやファニーウエポン,ミニゲームを入手可能で、得られた各種データはデータベースモードで見ることが出来ます。 条件は六種類あり、通用する技が投げのみ,使用キャラクターの体力が技を受けずとも減少していく,勝利条件がリングアウトのみ,崩れ落ちるステージ内で短時間に勝利する,双方が鬼神降臨モード状態で開始,的の体力が常に回復し続ける…と、様々にプレイヤー側に大変不利な条件が並び、それ故に挑戦のしがいがありましょう。 このグッズモードは、技の練習用としてプラクティスモードの次段階に使用することでも、腕を磨く為にも大変有効です。 全員のコスチュームやファニーウエポンを完全に揃え上げた暁には、まごうことなくゲームプレイの腕前の向上が見られることでしょう。 またすべてのコスチューム,ファニーウエポン,ミニゲームを揃え上げた後には、ルーレット選択であったパトルモードが自由に選べるようになります。

ミニゲーム

  グッズモードで獲得もしくは一定時間以上のプレイによって、落ち物パズルやブロック崩し,シューティング,ダンスゲーム等、七種類のミニゲームが用意されています。 各種対戦も用意されており、戦闘続きで疲れた時など軽い息抜きにプレイなさるのも楽しいことでしょう。 ミニゲームの為に特別に用意された画像等もあり、楽しめる要素が大変多く用意されています。

データベース

  ゲーム内や制作のために用意された各キャラクターの画像,惜しくも使用されなかったデータ,絵コンテ,音楽,音声,効果音,グッズモードで獲得したコスチュームを着用したキャラクターの姿等を一同に集めたファンサービスと評すべきモードです。 ゲームを進め、ノーコンティニュークリア等の各種条件が揃えば観賞可能なデータも次々と増えていくため、ゲームプレイの張合いとして重要な位置をしめています。 特にゲームプレイ時には観賞することが難しい背景の単独映像や、各キャラクターを自由な角度となモーションで観賞できることは、大変嬉しく思います。 また先に述べました通り、音楽の演奏プログラムもここに用意されています。 惜しむらくは操作性が大変悪く、特に音声データの様に次々にデータを追っていく場合にはあまりの操作性の悪さに途中放棄しかねない感も否定できません。
  また音楽モードでは曲目一覧の表示がありません。 選択曲目は右から左へと流れゆくように表示されるため、前半部分が共通である場合は目的の曲を探しづらくなっているのは大きな欠点です。 よってそれを補うため曲目一覧を第三主題にて用意いたしましたので、御活用ください。
  また発売元であるTAKARAや、開発元であるTAM−SOFTのWebURLが紹介されていますことも、このサイトを御覧になっている方はどうかお忘れなく。

第一主題 第二主題 第三主題 交響組曲 音楽院