NEO ANTIQUE
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ガラスの国のアリス

豚の赤ちゃんを抱いたアリス

そこでアリスはその小さな生き物を下におろし、するとしずかにトコトコと森にむかっていったので、ずいぶんホッとしました。
「あれでおっきくなったら、しぬほどみっともない子どもになったでしょうね。でもぶたとしてなら、なかなかハンサムじゃないかな、と思う」
そしてアリスは、知り合いのなかで、ぶたになったほうがうまくやっていけそうな子たちを思いうかべてみました。
そして「もしちゃんとあの子たちを変えるほうほうさえわかれば――」
とちょうどいったとき、何メートルか先の木の大えだに、あのチェシャねこがすわっていたので、アリスはちょっとぎょっとしました。

ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」翻訳: 1999 山形浩生
ガラス彫刻元絵:ジョン・デニエル


遅刻兎

そこへいきなり、ピンクの目をした白うさぎが近くを走ってきたのです。
それだけなら、そんなにめずらしいことでもありませんでした。
さらにアリスとしては、そのうさぎが
「どうしよう! どうしよう! ちこくしちゃうぞ!」

とつぶやくのを聞いたときも、それがそんなにへんてこだとは思いませんでした(あとから考えてみたら、これも不思議に思うべきだったのですけれど、でもこのときには、それがごく自然なことに思えたのです)。
でもそのうさぎがほんとうに、チョッキのポケットから懐中時計(かいちゅうどけい)をとりだしてそれをながめ、そしてまたあわててかけだしたとき、アリスもとびあがりました。
というのも、チョッキのポケットなんかがあるうさぎはこれまで見たことがないし、そこからとりだす時計をもっているうさぎなんかも見たことないぞ、というのに急に気がついたからです。
そこで、興味(きょうみ)しんしんになったアリスは、うさぎのあとを追っかけて野原をよこぎって、それがしげみの下の、おっきなうさぎの穴にとびこむのを、ぎりぎりのところで見つけました。

ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」翻訳: 1999 山形浩生
ガラス彫刻元絵:ジョン・デニエル


女王アリスの王冠 女王アリス

アリスは、おっきなアーチになった戸口の前に立っていました。
そのアーチにはおっきな文字で「アリス女王」ということばがかかっていて、アーチの左右には呼び鈴のハンドルがついていました。
一つは「お客用呼び鈴」、もう一つは「召使い用呼び鈴」とふだが出ています。
アリスは思いました。
「歌が終わるまで待とうっと。それから呼び鈴を鳴らす――といっても――どっちをならせばいいのかな?」
札に書いてあることで、ずいぶん混乱してしまったのです。
「あたしはお客じゃないし、召使いでもないし。『女王』って書いたのがあってしかるべきよねぇ――」

ルイス・キャロル著「鏡の国のアリス」翻訳:(C)2000 山形浩生
ガラス彫刻元絵:ジョン・デニエル


堕天