−睦言シリーズ−
【自慰】
−3−

葛城ミサト
Written by Myaa



この作品はちび号さまの少女秘密結社に投稿させて頂いたものです。

もうお終いだ!

その言葉が頭の中をぐるぐる回っている。

そして、そんな彼の心にとどめを差すように、ミサトの冷たい声が響いた。

 

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「一体あなたってどういう子なの」

 

ミサトの声が、シンジには恐ろしく冷たく、厳しいものに聞こえた。

 

「どうしたらいいのかしら、まったく。私の下着を盗んで、しかもそれをそんないやらしいことに使うなんて・・・。しかも今日が初めてじゃないんでしょう?少しは恥を知ったらどうなの!シンジくん、あなたといたら下着がちゃんとあるかどうか、盗まれてやしないかって、しょっちゅう気にしていなくちゃならないじゃないの。それどころか、あなたみたいな人と一緒に暮らしていたら、いつ、どこで、何をされるか分かったもんじゃないわね。着替えをするなら、箪笥の中に入ってカギを閉めてからにしなくちゃね、これからは!」

 

ミサトは一気にまくしたてた。

無論本気ではない。それどころか、シンジに自分の下着を使って欲しい、という気持ちさえ心のどこかにはあった。

 

しかしシンジはそんなミサトの考えなど分からない。

暗闇の中でミサトの方を見詰め、ぶるぶる震えながら小さく泣き声を出した。

 

「ああ、お願いですミサトさん、もうしません。もうしません・・・本当に」

 

シンジは哀願した。

 

(可愛い・・・)

 

シンジを愛おしく思う心とは別に、彼が泣きながら震えている姿に欲情している、サディスティックな自分がいた。

シンジの震えに同調するように、ミサトもぶるっと身体を震わせる。

ただし、シンジが恐怖のためなのに対し、ミサトの方は快感からであったが。

 

ミサトは自分の意に反して、暫く無言でシンジを見下ろし続けた。

その間、シンジはしっぽを丸める子犬のような表情で、哀願し続けた。

 

「お願いだから、誰にも言わないでください。本当に約束します、もう二度とこんな真似はしません、ほんとに、もう・・・・・」

 

ミサトは震えた。

ショーツの中は、手も触れないのに溢れかえった彼女自身の蜜でぐっしょりだった。

これ以上はミサトの方が我慢できない。

 

ミサトは堪えきれなくなったように、からかうような調子を帯びた、低い笑い声を上げた。

急なことに、シンジはびっくりして目を見張る。

 

「嘘よ、やめなくてもいいの、シンジくん。どんどん今みたいにやってちょうだい」

「・・・・・え」

 

シンジは自分の耳を疑う。

今、ミサトはなんと言ったのだろう。

ミサトは身体の火照りからは考えられないような慈母のような笑顔を浮かべてシンジを見ていた。

あまりの変化に呆然としているのに気づいたのか、ミサトはさらに安心させるような優しい口調で言葉を続けた。

 

「ねえ、シンジくん・・・私たち、たった二人きりよね。私がいつもあなたを見ていたこと、知っていたかしら?」

「えっ、えっ?」

 

続いて、突然告白にも似た言葉を聞いて、シンジは益々パニックになる。

そこに、シンジの脳髄を蕩かすような、甘いミサトの声が続いた。

それは恐るべき誘惑だった。

 

「私・・・シンジくんが好きよ。あなたが望むことだったら、私なんでもしてあげる」

「み、ミサトさん・・・」

「ねぇ、シンジくんはどうかしら。・・・私のこと、好き?」

「あの・・・あの」

 

そこに多少の躊躇があったにせよ、この状況で首を横に振れるほど、シンジは男女の経験を積んでいなかった。

それどころか、彼は自慰に真剣な罪悪感を感じるほど、無垢な状態だったのだ。

シンジはしばらく口をもごもごと動かした後、こくりと恥ずかしそうに頷いた。

 

それを見たミサトはにっこりと微笑む。

陥ちた。

と、彼女の中のもう一人の自分が呟いたかどうか。

 

自慰を見られたショックと、ミサトの下着を自分の性欲処理の為に使っていた後ろめたさから、シンジはすっかりミサトのペースに乗せられたまま、それに気づかなかった。

 

ミサトは次に、彼の若い性衝動に火をつける動きに出る。

 

「ありがとう。でも・・・それなら、一人で慰めるなんて、つまらないことをする必要はないわよ、ね」

「・・・えっ?」

 

ミサトは妖艶に微笑みながら、ゆっくりとベッドの上、シンジの横に腰を下ろした。

わざと、肌が触れそうで触れない間隔を置く。

立ち上るミサトの「女」の匂いにシンジはくらくらした。

そして、この時はじめてシンジはミサトが薄い下着しか身につけていないことに気づく。

 

「み、ミサトさん・・・・!」

「ふふ・・・分かった?私もシンジくんが欲しいの・・・」

 

鼻と鼻が触れ合いそうな距離で、ミサトが囁く。

熱い吐息が、シンジの頬をくすぐった。

月明かりのみの暗闇の中、ミサトの漆黒の瞳だけが、濡れた宝石のように目の前にあった。

 

ドッドッドッドッ・・・・・。

 

シンジの鼓動が早い。

先ほどのがけっぷちの状態から、おかしな状態になったものだ。

しかし、彼にはそう考えるだけの気力がなかった。

 

気がつくと、そのまま吸い込まれるようにミサトと唇を合わせていた。

 

 

Neon Genesis EVANGELION

EpisodeXX:Onanie(3)

 

 

(つづく)


みゃあ@作者の後書きらしきもの

 

み・・・ミサトさんって・・・サ○!?(大爆)

し・・・シンジくんって・・・○ゾ!?(超爆)

うーん・・・今までにない展開だ(^^;。そしていつになくアブない。

そうか!

MisatoのMShinjiのS逆の意味だったんだ!!(大爆発)

基本的に私、男が女性をいじめる・・・というのは大嫌いなんですが、その反対はオッケイだったりします(をーい(゚〇゚;))。

うーん・・アブないこと書いてるな(^^ゞ。人格疑われるから止めておきましょう(笑)。

ま、まぁそれはともかく、これが新境地というものでしょうか(笑)。

違った意味でイヤラシイ気がする(^^ゞ。

次回以降もどうぞよろしく。