ああっ女神さまっ

■Chocolate Cake & Darjiling Tea■

Goddess:URD「手淫」

作・みゃあ

ジャンル:X指定


この作品は泉信太郎さまのAnother Faceに投稿させていただきました。

 

 

くちっ……にちゅ……。

 

 

 

湿り気を帯びた、淫猥で、蠱惑的な音は、褐色の肌を包む白い布の下から発せられていた。

わずかに身体を揺らしただけでも、その部分は淫らな悲鳴を上げる。

 

いやらしい音……。 

  

褐色の肌を持つ女神、ウルド。

肉感的な二本の太股と、なだらかなスロープを描く腹部とが作り出すデルタを覆う布は、既にその下に隠された唇の色を透かしている。

 

普段と変わらぬ、森里家の自分の部屋。

普段と変わらぬ、タンクトップにジャケット。スリットの大きく入ったタイトスカート。

その姿のまま、股間だけをいやらしく濡らしている状態は、ひどくアンバランスで、そして官能的だった。

 

自分の股間の状態を想像したのか、ぴったりと媚肉に吸いついた下着の奥から、こぷっ、と新たな粘液が押し出されてくる。

下着の生地に阻まれた愛液は、それでも塞き止められずに、白い生地を冒しにかかる。

熱く潤った胎内から生み出された雫は、火照った襞と生地の間にせめぎ合い、一旦水溜まりを作ってから、押し出されるように、ぶぷ……、と滲み出した。

表面で弾け、勢いのついた熱いぬめりは、そのまま下着を伝って畳の上にぬかるみを作っる。

 

はぁ……ぁ……。

 

灼けるような熱い呼気を吐き出したウルドは、そこを思う様掻き回したくなる衝動をかろうじて抑えた。

 

「ダメ……まだ……」

 

熱にうかされたように、目元を紅く染め、発情したように瞳を潤ませたウルドは、そう呟くことで、僅かに残る自制心を取り戻す。

 

そうよ……まだ、これからだもの……。

 

震える指を、感覚が剥き出しになっている股間に導くと、その表面のぬめりを、ぬちゅり……とこそげ取る。張り出したボタンの上を指が通過すると、そこだけが別の生き物のように蠢いて、新たな蜜を湧き出させる。

彼女はそのまま、それを口元に運んだ。

 

ぬろ……。

 

薄い唇の間から覗いた真紅の舌が、細い指にねっとりと絡み付いた粘液を舐め取った。

 

「んふ……」

 

指を男性器に見立てて舌で絡め取ったウルドは、そのまま口内に導いてしゃぶり、自らの分泌した甘ったるい蜜を、鼻を鳴らして吸い取る。

 

こく…り。

 

ウルドの喉が微かに動いた。目尻がとろん、と落ち、酔った時のように視線が虚ろになる。

 

「は…ぁ……いやらしい味」

 

凄い濡れ方だ、とウルドは思った。

その蜜はまるでゼリーのように濃く、喉にからみつく。

 

ん……く…。

 

「フフ……あいつの精液も……こんな風に濃いのかしら……」

 

螢一の熱い強張りから口中にぶち撒けられる、粘ばつく雄のミルクを飲み下すところを想像して、ウルドは背筋を慄わせる。

そしてウルドは、そうすればその感覚が味わえるかのように、指を口内で執拗にねぶりまわした。

指がふやけそうになるほど吸っていた彼女は、しばらくしてようやく口から抜き出した。

ちゅぽ……、と音を立てて僅かに湯気の上がる人差し指が、紅い唇との間に唾液の細い橋を架ける。

 

そうする頃には、ウルドの腰の下は溢れ出す蜜でびしょ濡れになっていた。

ウルドは過剰なまでの反応を自覚する。

彼女の半身は、淫魔のごとき快楽中枢を備えているが、普段は抑制されていて表には現れない。

まるで今は、それが彼女の主人格を押しのけて現れているようだった。

 

「螢一……あんたのせいなんだからね……」

 

ぽーっと頬を染め、淫欲に身を任せたウルドは、ブラウン管に向かってそう呼びかけた。

その画面に映っているのは、民放の地上波でも衛星放送でもなかった。

そこに映し出されているのは、螢一の部屋である。

その中で、部屋の主は自身の昂ぶりを慰めている最中だった。

 

ウルドは雷の属性が顕著な女神である。

ために、彼女は電子をも操り、この手の機械を簡単に支配下に置くことができた。

その映像は、螢一の端末のディスプレイを通して見えるものだ。

いかにそういった能力を有しているとはいえ、普段のウルドならば、こんな「野暮」な真似はしないだろう。

この日は、文字どおり魔が差したとしか言いようがない。

 

偶然にも螢一の自慰シーンに出くわしたウルドは、その場で腰砕けになってしまっていた。

普段いくらからかいの対象にしているとはいえ、螢一が男であることは良く心得ている。

同じ屋根の下に三人もの女性(女神だが)と暮らしていながら、鋼鉄のような理性を保つ螢一には感心してしまう。

皆が寝静まった後に、独りで若い欲望を慰めるくらいは当然だろう。

それどころか、彼にとってはそれすらも罪悪感を伴うのかもしれない。

そんな螢一が可愛くて、愛おしくて堪らなかった。

 

ウルドは、画面の中の彼に見せ付けるように、腰を突き出して、淫らに揺り動かした。

そんなことをしている自分の姿に、余計に快楽中枢が刺激される。

 

それに呼応するかのように、画面の中で螢一も激しく分身を愛撫している。

 

「一人で……こんなコトして……螢一ったら、スケベなんだから……」

 

自分のことは全く棚に上げて呟くウルド。

そうすることで、これから行おうとしている行為を正当づけようとしているのかもしれない。

 

「あぁ……そんなもの使わなくても…あたしが……」

 

螢一が手にしているグラビア紙に目をやって、そこに映る裸体に嫉妬にも似た気持ちを抱いて呟くウルド。

自分の方が、胸も、ヒップだって豊かだ。

螢一がそんなものを見て興奮していることに、ウルドは苛立ちを覚えた。

そんなものを使うくらいなら自分が……などと考えながら、ウルドは服の上からその豊かな胸をまさぐった。

たっぷりとした量感のある膨らみを、下からこねるようにして揉みしだく。

 

「ほら……こんなに大きいのよ。それに、柔らかいわ……見てよ、螢一」

 

彼女はブラをつける習慣がないので、タンクトップの生地を直接押し上げる二つの頂がはっきりと見える。

ウルドがきつく揉み上げる度に、彼女の指の隙間から溢れ、突起をより顕著にいやらしく際立たせた。

 

「ああっ…!いいわ、螢一……そう、これはあんたのものなんだから、揉み回そうと、しゃぶろうと、好きにしていいのよ……?」

 

螢一の手が背後から回されているのを想像して、ウルドは誘うような言葉をブラウン管に向かって投げかける。

ふと、近くの鏡に映った自分の顔を見て、ウルドは顔を赤らめた。

 

媚びてるような、いやらしい顔……あたし、発情してる……。

 

螢一の顔を見ると、螢一のことを考えると、ウルドは身体の芯が切なく疼くのだった。

ハッ、はふ、ハッ、と、だらしなく舌を垂らし、快感を呼気に変えて吐き出す。

自分自身のその表情が、ウルドを余計に昂ぶらせる。

 

「あぁっ……螢一ッ、この胸でシテあげる……いっぱい挟んであげる!」

「だから、もっと…もっとシテ!ああっ、汚てもいいからぁっ、ぬるぬるにしてぇっ!」

 

いやらしい台詞を立て続けに発すると、ウルドはそれだけで達したように腰から下を痙攣させる。

そして、いよいよ我慢しきれなくなったのか、タンクトップの下から両手を潜り込ませ、直接乳房をしごくように揉み始めた。

 

「んああっ、そう……つぶれるくらいに揉みしごいてっ、揉み潰して!」

 

手の中で、変幻自在に形を変える褐色の双丘が、いやらしく揺れている。

両手が乳房を激しく揺らす度に、たぽ、たぷん、という音を響かせて、ウルドの聴覚を冒す。

 

「ぁ…ぁぁ……けいいち、凄いでしょ?……こんなに、乳首が立ってるよぉ……」

 

ふくらみの頂で固く張り詰めたしこりを、二本の指で挟んで転がしながら、ウルドはより快感を得ようと、腰をなまめかしく蠢かせる。

溢れ出す愛蜜で張り付いた下着が、勃起しきったクリトリスを擦り上げ、背筋に電流が走るような悦楽をもたらした。

 

「ぅぁぁ…っ、そんな、赤ちゃんみたいに吸わないで……あぁ、嘘、いいの。いっぱいしゃぶって、もっと吸ってほしいの……螢一の好きにして…ぇ」

 

螢一の舌が弄り上げるのを想像すると、それだけで張り詰めた乳首が弾けそうになる。

螢一以外の男を想っても、決してこうはなるまい。

先程からそれに気付いて愕然となりながらも、ウルドは止めることができない。

螢一の名を呟き、彼の手の感触や、舌の柔らかさ、そして固く張り詰めたペニスの味を想像しただけで、ウルドはいつでも、何度でも達することができた。

その度に、彼女の秘唇はひくひくと収縮を繰り返し、まるで小水を漏らしたかのように大量の蜜を溢れさせた。

ぼた、パタ……と、畳の上に弾けて淫靡な音を奏でる。

 

画面の中では、螢一もまた、控えめながら快楽の表情をその、幼さの残る顔に刻んでいた。

 

「や…ぁ…そんな、切なそうな顔、しないでよ……。螢一のそんな表情見てるだけで…もう、もうっ……!」

 

そして、また達した。

びく、びく、と全身をわななかせ、豪奢な銀白髪が揺れ動く。

彼女の額には玉のような汗が浮かび、うなじには煌く髪が絡み付いて、扇情的な光景を見せていた。

 

もはや、彼女の下着はその役を為さなくなっている。

 

「はぁ、ぁ、ぁ……」

 

ウルドはタイトスカートを後ろから捲り上げ、下着を秘部に食い込ませるように引き上げると、見事な曲線を描く、たっぷりとしたヒップを剥き出しにした。

両腕を背後に回し、前かがみになって、臀部を突き出すような格好になると、それを螢一の手に見立てて、いやらしくお尻を撫で回し始める。

両手を広げ、全体を包むように表面を撫でる。じっとりとした感触が、掌に絡み付く。

すごいボリュームと弾力を持ったその丘を、握るように両手で蹂躪する。

両方の肉を押し広げ、その中に埋もれているすぼまりを、画面に向けて晒す。

ひんやりとした外気に晒されたそこは、恥ずかしそうに収縮を繰り返した。

 

「螢一……あたしのお尻はどう?……感じる?ねぇ…」

「恥ずかしい……けど、ヒクヒクしてるの……」

 

ウルドがブラウン管に視線を向けると、螢一がしごき上げている彼の分身が大写しになる。

彼の温和な顔からは想像もできない、凶悪な肉の茎が、痛そうなほど張り詰めているのが分かった。

 

「あぁ…あたしのおしりで感じてくれてるのね……うれしい」

 

実際は、螢一からはこちらを見ることはできないのだから、そんなことは有り得ないのだが、今のウルドにとって、それは問題ではなかった。

彼の勃起が、自分の双丘の割れ目を擦り上げながら行き来する光景を、その感触を想像して、ウルドは熱い吐息を漏らす。

 

「そんなにしちゃって……。お口に頬張っただけで、爆ぜちゃいそうね」

 

ウルドは、螢一が自分の口の中で達するところを想像して、クスリと笑みを漏らす。

 

きっと、今よりもっと切なそうな顔をして、イっちゃうんだろうなぁ……。

 

できることなら、彼の迸りを思う様、喉で受け止めてみたかった。溢れかえる粘液を飲み下してみたかった。

 

螢一の精液…螢一の命の源……どんな味がするの?

ああ……シテあげたい。舌で弄って、精液を噴き出させてみたいのよ……。

 

「けいいち……螢一ィ……」

 

ウルドはうわ言のように繰り返しながら、行為に没頭していった。

 

 

 

(一応、つづく) 

 

 


■みゃあの後書きらしきもの

 

どうも〜、みゃあでございますぅ_(._.)_。
とんでもないところで切るなぁ、我ながら。
う〜みゅう……ウルドがすーぱーいんらん娘になってしまった(^-^;。
それもこれも、「アノ」シーンだけを書いてるからだな(=_=)。ここに至る経緯を書けば、もっと「らしく」なるんだけど……。ま、いっか(笑)
……本当は直接絡ませたかったんだけどね。やっぱりベルダンディーのことがあるしなぁ・・・。
二人の「睦み合い」ではないので、これは睦言シリーズではありません。

それにしても……難産でした(^-^;。
進まない、進まない。
一行書いては悶え……それどころか単語を一個書いては悩み(^-^;。
何やってるんでしょ、一体。
……こんなに18禁って難しかったかなぁ(・・;)。

ちなみに、このお話は前回の「スクルド、惑いの午後」と同じ時間軸内で書かれています。
ん……ということは?(^-^;

前回の感想&お答えは現在7通。あと3通ですが、今のところ全部の答えに1つずつ票が集まってます。つまり、どうなるかはこれからの3票にかかっています。
さぁ〜て、どうなるかな……。

それでは、次回もまたよろしくお願いいたします_(._.)_。

みゃあ拝 98.10.21

 


感想ください。