スレイヤーズ!
−SLAYERS!−

【One Day,One Night】

−ある夜のふたり<起・承>−

作・みゃあ
 


CV:
アメリア・・・鈴木真仁
ゼルガディス・・・緑川光
でお楽しみください(笑)

 

ゼルガディスは困っていた。

ロック・ゴーレムとブロウデーモンとのキメラにして、精霊魔術と剣の達人たる彼が困る、というのも滅多にないことではあるが。

さらに珍しいことには、彼は今滅多にお目にかかれない表情をしていた。

 

すなわち。

顔が赤い。

 

先程までリナとガウリィに付き合ってしこたま飲んでいたせいもあるだろう。

しかし、胸の動悸は酒のせいではない。

なにしろ、目の前にアメリアの真っ白い太股があるのだから。

 

アメリアは部屋に送ってきた途端、ベッドに寝そべって

「あついですぅ」

と言ってズボンを脱いでしまったので、止める暇もなかった。

相当酔っていたようだから無理もないのだが、ゼルガディスの方は、一気に酔いが醒めた気分だった。

 

白い・・・。

普段、巫女という立場柄、あまり肌を露出させないので知らなかったが、艶めかしい程に白いそこは、酔いのためほんのりと朱に染まって、少女のものとも思えない艶っぽさを醸し出している。

 

・・・んく。

 

思わず喉を鳴らしてしまうゼル。

 

「(こんなに可愛かったかな、こいつ・・・)」

 

普段の『正義・愛・勇気』という信念に燃える、というか暴走気味の姿しか見てないせいだろうか。

あどけない寝顔がやけに可愛らしい。・・・まぁ年齢からいけば当然なのだが。

しかし、そんなことを真剣に考えてしまう辺り、こいつも結構酔っているのかもしれない。

 

先程からやけに熱い。

酒が回ってきたのだろうか・・・。ゼルガディスともあろうものが。

 

なんだか妙な気分だ。

それなりに長いこと生きてきたが、精神年齢は青年のままである。

この身体のことがあるから、いままでこんなことを考えたことはなかったのだが・・・。

 

変だ・・・。

アメリアの寝顔を見ていると、引き込まれていきそうだ・・・。

身体の中心が熱く疼く。

 

どくん、どくん、どくん、どくん・・・

 

自分の動悸がやけに耳に付く。

頬の灼熱感が、次第に意識を白濁させて・・・

気が付くと、ゼルはアメリアの白い太股に誘われるように唇を寄せていた。

 

 

 

 

 

きっと魔が差したんだ。

本人は今の心理状態に、そう弁解するかもしれない。

しかし、目の前に横たわっているのがアメリアではなくリナだったらどうしたであろうか。

 

おそらく、毛布かけてやって静かに部屋を出たのではないだろうか。

やはり、どこかでアメリアに惹かれていたのだろう。

この、無垢でひたむきな少女に。

 

「アメリア・・・」

 

その証拠を示すかのように、ゼルの口から囁くような呟きが漏れる。

それは、緊張のためか興奮のためか、ひどくかすれていた。

直後、ゼルの唇がアメリアの内股に押しつけられた。

 

チュ・・・・。

 

「・・・・ん・・・・ぁ・・・・」

 

ぴくり、と脚が震え、かすかにアメリアが吐息を漏らす。

 

吸い付くような肌の感触。

熱い火照りが感じられる。

同時に、ミルクのような甘い香りと、むせ返るような女の子の香りが、ゼルの鼻孔の内を満たした。

それだけで彼の男性器は、痛いほどに張り詰める。

 

アメリアの匂いだ・・・。

 

ゼルは何故かその事実に強い興奮を覚えていた。

 

チュク・・・・。

 

「んぁ・・・・ふ・・・・・ぅん・・」

 

張りのある内股に唇を押し当てたまま、吸う。

アメリアの背が、今度ははっきりと分かるくらい震えた。

汗とは異なる湿り気を帯びた下履きから女の子の匂いが強くなる。

次第にゼルの吐息は荒くなった。

 

熱い息を漏らしながら、肌の最も薄く、敏感な内股に口付けを繰り返す。

吸う。

口付ける。

吸う・・・。

 

そのうちに、アメリアの肌はすっかり紅潮して湿り気を帯び出していた。

呼吸も、深く、浅くを繰り返している。

 

「はぁ・・・・・んん・・・・ぅん・・・・」

 

悩ましげな声が、ゼルの中枢を刺激する。

たまらなくなって、ゼルは身体を起こすと自分自身を今まで唇を当てていた部分に擦り付けた。

 

「・・・くっ・・・」

 

ビリビリと痺れるような快感。

意識が白くなりそうになる。

閉じていた目を開くと、目の前にアメリアの豊かな双丘があった。

 

「・・・・アメリア・・・・」

 

再び呼びかけると、ゼルは迷うことなくそこに手を伸ばした。

 

きゅっ・・・。

 

「んあっ・・・・・!」

「!」

 

ビクン、と身体を仰け反らせてアメリアが悲鳴を上げたので、ゼルは慌てて手を放した。

 

信じられないほどに柔らかかった。

自分の体のことがあるせいか、そこはもっと固いものとばかり思っていた。

ぎゅっと握り締めると、簡単に指が埋もれてしまったのだ。

 

ふわ・・・。

 

今度はずっとゆっくりと・・・静かに掌を載せた。

柔らかい。

そして温かい・・・。

アメリアの呼吸に合わせて、静かに上下を繰り返すのを見ていると、ゼルは胸が締め付けられるような気分になった。

 

「・・・ダメですよ、ゼルガディスさん・・・」

「!!・・・・アメリ・・ア。・・・・・気付いてたのか?!」

 

ぎょっとして顔を上げると、アメリアが大きな瞳を見開いていた。

 

「す、すまんっ・・・」

 

慌てて重ねていた身体を起こそうとするゼルの手をアメリアが押さえた。

そのまま、自分の胸にゼルの手を導く。

 

ふかっ・・・。

 

「ん・・・・。ほら、女の子にはもっと優しく触れなきゃ」

「そ、そうか・・・すまん」

 

顔を紅くしたまま、律義に謝るゼル。

アメリアはくすっと笑みを漏らした。

そのままゼルの手に掌を重ねると、ゆっくりと押し付ける。

アメリアの豊かな胸が、たわむように形を変えた。

 

アメリアが潤んだ瞳で手の先を見詰めている。

何時の間にか、ふたりは息がかかりそうな距離で見詰め合っていた。

 

「・・・最初はキスからです」

「・・・あ、ああ・・・」

 

嬉しそうに微笑むと、アメリアは瞳を閉じた。

一呼吸置いて、ふたりの唇が重なる。

ゼルガディスの唇は、アメリアが想像していた以上に柔らかく、温かかった。

 

やがて、唇を割って舌が絡まる。

 

「アメリア・・・」

「ん・・・ゼルガディスさん・・・」

 

いつしか二人は互いの名を呼び合いながら、きつい抱擁を繰り返していた。

 

 

 

(つづく)


みゃあの後書きらしきもの

 

ども、みゃあです(^^ゞ。

相変わらず18禁書けない病は克服し切れておらず、またまた惜しいところで続いてます(^-^;。

寝室用とのリクエストでしたが、まず思ったのが、

「スレイヤーズで寝室向!?どんなのだ、それわっ!(笑)」

ということでした。とーぜん原作の雰囲気は生かしたいわけで・・・。

まぁ、ゼルとアメリアならだいじょーぶだろーか・・・と思って話を考えたわけですが。

むー・・・寝室用だと、どうしてもマジな文体になっちゃいますねぇ。なんか既にスレイヤーズじゃなくなってますが・・・(^-^;。困った。

さらに、「ゼルから襲い掛かる」(笑)という設定にのたうち回りました(笑)。

私の中ではゼルってかなりの「ウブ」なんです(笑)。おちゃめなトコを見てると特に(^-^;。

というわけで、襲い掛かってみたもののアメリアにリードされつつ、次第に主導権握る、という複雑怪奇な展開になります(笑)。

どーも、イメージと違ったらすみません(^^ゞ。色々改良の余地がありそうですね。

こんなん全然違うわっ!!という場合、ご遠慮なくどうぞm(__)m。