プルルルルルッ

カチャッ

「わたしだ。」

「あっ、ゲンドウおじ様?」

「アスカ君か?」

「おはようございます。」

「おはよう。いつも礼儀正しいな、アスカ君は。」

「お褒め頂いて光栄ですわ、お父・・・じゃなかった、おじ様。」

「フフッ」

「あの〜、シンジお願い出来ます?」

「シンジ?」

「今日、アタシと出かける約束をしてたものですから。」

「はてっ?」

「?」

「シンジなら、もう外出したのだが。」

「えっ?」

「レイと一緒に。」

ピクッ

「なんでも、買い物に行くとかで・・・・・・」

「・・・・・・」

「もしもし?」

「そうですか。じゃあ帰ったらシンジに伝えてもらえますか。」

「いいとも。何だね?」

「お部屋、綺麗にして待っててねって。」

「うむ、伝えておこう。」

「それでは、失礼いたします。」

ガチャン

「フフッ、かましてくれるじゃないのシンジ。」

 


 

アメとムチ

 

                                                   present by ちひろ


 

「あ、綾波、あんまりくっついて歩くとさ、その〜」

「いいの!」

「いや、だから・・・」

「?」

「あのね、つまり・・・」

「あ〜、ひょっとして〜」

「何?」

「わたしのムネが当たってるのね。」

「へっ?」

「碇君のえっち!」

「なななな、何を!」

「じゃ、もっと押し付けちゃおうかなっ!」

「そうじゃなくて!」

「じゃ、な〜に?」

「人が見てるだろ。」

「そんなの、見せつけてやればいいのよ。こういう風に〜」

ギュウ〜

「綾波〜」

ヘナヘナ〜

「あ、碇君大丈夫?」

「うん、なんとか・・・・・・」

「これで鼻血拭いて。」

「ありがとっ」

「ねぇ、どこかで休んでいきましょう!」

「うん、そうしてくれるとありがたいよ。」

「ここに入りましょう!」

「綾波に任せるよ。」

 

 

 

「さっ、碇君、上着を脱いでっ。」

「うん・・・・・・あれ、うまく脱げないなぁ〜。」

「碇君、バンザイして。」

「こう?」

「ほらっ、簡単に脱げた。」

「綾波も脱ぎなよ。」

「じゃ、碇君が脱がせて。」

「うん。」

「碇君、手、震えてるわよ。」

「ごめん、うまくボタンが取れないんだ。」

「こうすればいいのよ。」

「あっ、ホントだ。」

「じゃあ、一緒にベッドに入ろう。」

「・・・・・・」

「碇君、緊張してるの?」

「うん・・・実は・・・初めてなんだ。」

「そうなの?」

「うん。」

「ホント?」

「ホントさ。」

「わたしもなの。」

「じゃ、ボクら、お互いビギナー同士なんだね。」

「よかった。初めてが碇君で・・・・・・」

「ボクもだよ、綾波・・・・・・」

「お互い、愛があればいいよね。」

「そうさ、ボクたちはお互い愛があるからここに居るんだよ。」

「碇君・・・・・・」

「綾波・・・・・・」

「碇君、最後まで手繋いでてね。」

「うん、約束するよ。」

「自分一人だけで終わっちゃイヤよ!」

「うん、最後は一緒だよ。」

「うん。」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・入ってるよ綾波。」

「イタッ!」

「ガマンして。」

「うん。」

「あ、綾波、スゴイよ、スゴイ締まり具合だ!」

「あっ!碇君、わたし・・・・・・」

「あ、綾波ー!」

「碇君、わたしヘンになっちゃうよ!」

「ボクもだ!」

「もう少しなの!」

「もうダメだ!」

「頑張って!」

「これ以上吸われたら!」

「あ〜!」

「うっ!」

「ハァハァハァハァ」

「綾波・・・」

「碇君・・・」

「大丈夫?」

「うん、何とか・・・」

「一人で立てる?」

「ダメみたい・・・」

「ほらっ、手を貸して。」

「アリガト・・・」

「いっぱい血が出たけど、痛くなかった?」

「碇君が手を繋いでてくれたから大丈夫よ。」

「そう、よかった・・・」

「でもわたし、頭が少しボーっとしている感じ・・・」

「ボクだってそうさ、綾波はよく頑張ったよ。」

「これで、よかったのよね。」

「そうだよ、ボクたちの愛の証が残るんだから。」

「そう思うと、碇君とやってよかったと思うわ。」

「ボクもだよ、また一緒にしようね!」

「うん!」

「なんか、ボクお腹空いちゃった。」

「実はわたしも〜。」

「おいしい店知ってるんだ。そこ行こうか。」

「うん、連れてって!」

 

 

 

「こちら黒ジャージ、美少女A応答願います。」

「こちら美少女A、どうぞ。」

「現在、ターゲットS、R共に献血センターを出た模様。」

「了解、引き続き監視せよ。」

「了解。」

 

 

 

「ここの五目せいろ飯はあっさりしたしょうゆ味で美味しいだろ。」

「うん、タケノコとかニンジンとか入ってておいしい。」

「肉類は一切使ってないから、食べやすいし。」

「碇君・・・・・・」

「なに?」

「優しいのね。」

「そ、そんな事ないよ。」

「ううん、碇君自身は気づいてないだけ。だって、わたしをちゃんとみていてくれてるもの。」

「そうかな?」

「そうよ!」

「そりゃあ、いつも一緒だしね。」

「ねぇ〜、碇君とお部屋別々になるってホント?」

「やっぱりマズイと思うんだ、ああいうのって。」

「どうしても〜?」

「そ、そんな目で見ないでよ。ボクだって・・・」

「ボクだってなに?」

「いや、何でもない。」

「ダメ!ちゃんと話して!」

「この前の事があるだろ。」

「・・・・・・」

「分かってくれた?」

「分からないわ。」

「あ、あのね〜。」

「どうして碇君は、あんな赤毛ザルに怯えてるのかしら?」

「それって・・・アスカの事?」

「他に誰かいて?」

「赤毛ザル、赤毛のサルねぇ〜、言われてみれば・・・・・・プッ!」

「わたし何か面白い事言った?」

「うん。よく観察してるよ、感心するなぁ〜。でも、一言付け加えさせてもらうとね・・・」

「なに?」

「狂暴が足りないよ。」

「・・・・・・」

「綾波?」

「キャハハハハハハハ!」

「そんなに可笑しかった?」

「もう最高〜。碇君、おもしろ〜い!」

「狂暴赤毛ザルがそんなに受けた?」

「だって、そのまんまなんだもん!」

「あっ、ホントだ!そのまんまだ!」

「でしょう!」

「アハハハハハハ!」

「クスクスクスッ」

「こんなに笑ったの久しぶりだよ!」

「わたしも〜。」

「さっ、あったかいうちに食べよう。」

「うん。」

「今はタケノコが旬だからおいしいよね。」

「碇君・・・・・・」

「ん?」

「ア〜ンしてぇ。」

「ア〜ン?」

「お口開けてぇ。」

「あ、はいはい。」

「はいっ!・・・・・・どお、おいしい?」

「うん、とってもおいしいよ、綾波。」

「碇君がおいしいって言ってくれて、わたし、うれしい・・・・・・」

「ボクも綾波に食べさせてもらってうれしいよ・・・・・・」

「碇君・・・・・・」

「綾波・・・・・・」

「じゃあ、今度は碇君が食べさせてぇ。」

「そうだね。」

「お口、このくらいでい〜い?」

「うん、綾波のちっちゃなお口がとってもかわいいよ。」

「もう、碇君たら!」

「ゴメンゴメン。」

「タケノコもちゃんと入れてね。」

「うん、じゃあ、お口開けて。」

「こ〜お?」

「うん、じゃあいくよ・・・ア〜・・・・・・ハッ!」

「碇君?どうしたの、キョロキョロして?」

「いや、何か今、背後にスゴイ殺気を感じたもんだから・・・」

「わたしはそんなの感じなかったわ。」

「おかしいなぁ〜、今にも襲いかからんばかりの凄まじいものだったんだけど・・・」

「気のせいよ、そんなの。」

「そうだよね、考えすぎだよね。」

「ゴメン碇君・・・」

「なに?」

「わたしちょっとお手洗い。」

「ゆっくり行ってきなよ。」

「うん、待っててね。」

「うん。」

トタトタトタッ

「ふ〜、綾波の後姿っていいなぁ〜。歩き方がなんかこうお淑やかで。」

「そうかしら?」

「そうだよ、どこかのお嬢様って感じだ。」

「そういうのが趣味なんだぁ。」

「いや、そういう訳じゃないけど、なんかね・・・」

「なんかって?」

「比べちゃうんだよね。」

「誰と?」

「アスカと」

「アタシと?」

「・・・・・・」

「それにしてもいい天気ねぇ〜。」

「そうだね。ポカポカあったかいよね。」

「ねぇ、シンジ〜」

「な〜に、アスカ。」

「アタシ、欲しいものあるんだけど〜」

「言ってごらん。」

「本皮を何枚にも重ねてよく鍛えぬかれたムチなんだけど〜」

「な、何に使うんだい?」

「お・し・お・き(はぁと)」

「だ、誰に?」

「もうっ!知ってるくせに〜。シンジのいぢわる〜」

「ハハハハッ、ゴメンよ。」

「ねぇ〜いいでしょう〜」

「ど、どうしようかなぁ〜」

「音がサイコーなのよ。電気も流れるの〜。ねぇ、いいでしょ〜」

「他のはダメ?」

「ダ〜メ!」

「しょうがないなぁ〜、一本だけだぞっ!」

「えっ、いいの〜?」

「アスカにはかなわないよ。」

「やった〜、シンジだ〜いスキ!」

「ハハハッ、そんなに喜んでくれてボクも嬉しいよ。」

「さっそく今夜、使わしてもらうねっ!」

「試し打ちってヤツ?」

「本打ちっ!」

「ハハッ」