〜 こちら、FM第3新東京ステーション 〜
present byちひろ
「さぁっ!やってまいりました、FM第3新東京のお時間です。」
「司会は、つよく!かわゆく!うつくしい!みんなの永遠のアイドル、惣流 アスカと、」
「家事全般なんでもおまかせの兼業主夫、碇 シンジでお送りします。そして、提供は、速い!安い!うまい!がモットーの赤城薬局と・・・」
「なにトロくさいしゃべりしてんのよ!時間がないんだから、そんなのあとあと!」
「でも、それはまずいんじゃないの?」
「アタシがいいってんだから、いいのよ!」
「じゃあ、早速いくわよ!今日最初のお便り、市内にお住まいのペンネーム”黒ジャージ”さんから。」
” はじめまして。
今日は、どうしても言いたいことがあって、お便りしたしだいです。
ワシの同級生に、すごく野蛮で狂暴な女がおるんです。
仮にAさんとしましょう。
こいつ、顔はいいけど性格最悪で、ワシなんか何度ぶっ叩かれたことか!
やっぱ、顔のいい女は性格が悪いってのは、ほんとうなんやなぁ
どうかこいつに、ガツーンと一発、言ってやってください!ホンマよろしくたのんます ”
「まぁ、よくいるのよねぇ〜自分が一番カワイイと思って、男どもからチヤホヤされていい気になってる、能天気な女が。こぉのアタシに勝てるとでも思ってんのかしら。」
「あの〜アスカ、それはちょっと違うんじゃ・・・」
「うっさいわねぇ、アンタは黙ってなさい!アンタはオマケなんだから、うんうん頷いてればいいのよ!」
「時間がないから、次いくわよ!え〜と、これも市内に住んでる、ペンネーム”カメラ小僧”さんから。」
” ぼくのクラスに今、いじめられっ子がいます。
そいつとは親友なので、なんとか助けてあげたいんですが、なにぶん、相手が悪い。
とんでもなく獰猛で、ワガママな女なんです。
手におえません。
彼に聞いたのですが、掃除、洗濯はもちろん、メシの支度までやらされてるとか・・・。
これでは、彼がかわいそうすぎます。
何か、彼を救う良いアドバイスをお願いします。 ”
「これは、ちょっとひどいわねぇ〜。こんな女、本当にいんのかしら?信じらんないわ。しっかし、このいじめられっ子ってのも災難よねぇ。こういう女に捕まってしまって。まぁ、これはアンタの運命と思ってあきらめなさい。」
「それじゃあ、全然アドバイスになってな・・・」
「シャラープ!!黙ってろって言ってんのがわかんないの。」
「ごっ、ごめんよ、アスカ!ボクが悪かったよ!」
「わかればいいのよ、わかれば。」
「では、本日3番目のおハガキ。市内に在住のペンネーム”えびちゅ”さんより」
” ハロー!ごきげんいかが?
わたしは、まだ20代の、お色気ムンムンの数学教師よ。
今、私のクラスに、すっごく仲の悪い、ふたりの女子生徒がいるの。
このふたり、毎日飽きもせずいがみ合ってて、ホント参ってるのよ。
もう、こっちは授業どころじゃないわ。
原因はわかってるんだけど、いち教師としてはどうしようもないのよ。
オ・ト・コよ。
二人して、おんなじ男子生徒を好きになっちゃったもんだから、もう最悪。
だけど、もっと最悪なのがこの男子生徒よ。
実は、モーホーらしいのよ。
わたしも、びっくりしちゃったわ。
でも、ショックよねぇ〜。
自分の好きな人がそういう趣味を持ってたんじゃ。
彼女らに知れたら、この男子生徒、タダじゃすまないわよ〜。
ああん!想像しただけで身の毛がよだつわ。
くわばらくわばら。 ”
「きゃ〜っ!これって男色家ってやつぅ?アスカしんじらんな〜い。」
「ホント、信じられないよね。」
「でも、もし、自分のオトコがこういう趣味持ってたら・・・」
「もってたら?」
「即、死刑ね。」
「アスカ・・・目がすわってるよ。」
「さぁ、気を取り直して、次のはがき・・・あらっ?これアンタ宛によ。ほらっ。」
「えっ!?・・・本当だ、めずらしいなぁ。」
「なに感心してんのよ。アンタ宛なんだから、アンタが読むのよ!」
「へっ?あっ、そうか、そうだよね。じゃあ、今度はボクから読ましてもらうね。住所は・・・書いてないなぁ、え〜、住所不定のペンネーム”K.N.”さんからのお便り。」
”やぁ、シンジ君元気かい?
えっ?僕は誰かって?
ふふっ、誰だろうねぇ。
ヒントはやったつもりだけど・・・
これじゃあ、わからない?
キーワードは、「シンジ君の一番好きなもの」だよ。
えっ、まだわからない?
もうっ、しょうがないなぁ、じゃあちょっとだけヒントを出すよ。
髪は白く、色白で、スタイル抜群の赤い目をしたナイスガイ。
やっと思い出したかい?
ボクも懐かしいよ、君と一緒に過ごした日々が。
ああっ、はやくキミに逢いたいよシンジ君。
シンジ君、どうしてキミはシンジ君なんだい!ほんとっ、食べちゃいたいくらいだ。
キミもボクと同じ気持ちかと思うと、いてもたってもいられなくなるよ。
あっ!そうそう、シンジ君を喜ばすとびっきりのニュースがあるんだ。
今度、引っ越すことになったんだ、君のマンションに。
ふふっ、心配しなくても大丈夫だよ、ちゃんとお隣だから。
これからは、四六時中いっしょにいられるね。
そんな、泣くほどうれしいなんて、ボクもうれしいよシンジ君。
じゃあ、ボクとシンジ君の再会を祝して、リクエスト・ミュージックをプレゼントするよ。
曲は、美皮ケンイチ「さそり座の男」。
こころゆくまで、堪能してくれ。”
「こらっ、シンジ!ちゃんと声出して読みなさい。なに、かお真っ赤にして!貸しなさい、アンタなんかに任してらんないわ!」
「え〜っ、なになに〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なっ、なによこれぇ〜!」
「やっ、やっぱりそうだよね!アスカもそう思うよね!」
「ひじょーにまずい事になったわ。敵はすぐそこまで迫ってきてるわ。」
「えっ?敵って誰が?」
「アンタねぇ〜、この手紙の主に決まってんでしょ!そんなこと言ってるとハメられるわよ!」
「ハメられるって?」
「ワナよ、ワナ!こうしちゃあいられないわ。シンジ!こっちもゲイ撃態勢を整えるのよ!」
「整えるったって・・・」
「フフンッ!アタシを誰だとおもってるのよ。惣流アスカ・ラングレー様よ!ぬかりはないわ!」
「あっ!リクエスト・ミュージックかけなきゃ。」
「人の話をきけぇ!んな不気味な曲流すんじゃないわよ!」
「だって・・・」
「だってもくそもない!・・・・・・聞いてるんでしょ、手紙の主。これは、アタシに対する宣戦布告とみなすわ!いいこと!耳の穴かっぽじってよ〜く聞きなさい!シンジに手を出す事、それはすなわちアンタの死を意味するわ。憶えときなさい。」
「さぁ、とっとと帰るわよ!」
「アスカ!まだ放送中だよ。」
「い・い・か・ら・来るのよ!」
「いてててっ!耳ひっぱらないでよ!」
「だいたい、アンタがいっつも・・・」
「アスカだってすぐ暴力を・・・」
「男は細かい事・・・」
「それとこれ・・・」
「シンジの・・・」
「いいだ・・・」
「なま・・・」
「あ・・・」
「・・・」
「プツン!」
「あぁ〜かわいそうなシンジ君。キミはいつもこんな事されているのかい。これじゃぁ、まるで御主人様に仕える奴隷じゃないか。人権をまったく無視してるよ、時代錯誤もいいとこだ。育ちの悪さがうかがえるね。でも、安心してシンジ君。それも、もうすぐ終わるからね。ぼくの愛でキミを守ってあげるよ。ふぅ〜、しかし、ここはシンジ君のにおいででいっぱいだ。この机もイスもベットも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こうしていると、シンジ君につつまれているようだ・・・あぁ〜だめだよシンジ君、そこじゃないだろう、意地悪しないでよ。ぼくの好きなとこ知っててそういう事するんだから。そう、そこだよ、すごいよシンジ君、最高だ。はぁはぁ、フフッ、今度はぼくがお返しする番だよ。さぁ、はづかしがらずに・・・」
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