みゃあと偽アスカ様の説明らしきもの2(つう)でのみゃあさんの、『エヴァH』って実は逆行物じゃ無いのよ発言における一つの問題提起。もしくは逆行物に対するアンチ・テーゼ。

 

作者/林原兼実さん

 

 

 

 

『あなたは何を望むの?』

 

赤い海。赤い空。

 

全てが赤い色に包まれてしまった世界。

 

みんなL.C.L.に返ってしまった世界。

 

「僕は・・・・・」

 

少年は答える

 

「僕はもう一度やり直したい。

 

そしてみんなを守りたい」

 

そして・・・・・

 

 

 

 

 

祝。みゃあのお家における小説タイトルの最長不倒記録(笑)

みゃあと偽アスカ様の説明らしきもの2(つう)でのみゃあさんの、『エヴァH』って実は逆行物じゃ無いのよ発言における一つの問題提起。もしくは逆行物に対するアンチ・テーゼ。

 

 

 

 

 

『本日12時30分、東海地方を中心とした、関東中部全域に特別非常事態宣言が発令されました。

 

住民の方々は速やかに指定のシェルターに避難して下さい。

 

繰り返しお伝えいたします。

 

本日12時30分、東海地方を中心とした・・・・』

 

蝉の声と共に、物騒な内容のアナウンスが聞こえてくる。

 

その非常事態宣言とやらの影響で、目的の駅にたどり着く前に列車から降ろされた少年は人の気配のまったく無い駅前のロータリーでしばし呆然とする。

 

ふうーー。

 

とりあえずため息を一つ吐いて不幸に浸るのを止めると、電話でもかけようと公衆電話に向かう。

 

が、受話器の向こうから聞こえてくるのは、発信音ではなかった。

 

「特別非常事態宣言発令のため、現在全ての通常回線は不通となっております・・・・・」

 

先程のため息だけでは足りなかったのだろう。

 

少年はもう一度、さらに深いため息をつくのだった。

 

「やっぱり、来るんじゃなかった」

 

そんな呟きと共に。

 

遠く出から聞こえる爆音。

 

少し先に見える道路標識に目をやると、目的地である第3東京市まで13kmとある。

 

どうしたものかと思いながら、手に持っている写真に目を落とす。

 

少年が4歳のときに親戚のうちに預けたまま何の音沙汰もなかった父が、『来い』と一言だけ書かれたた手紙と共に、私が迎えに行くと同封してあった写真だ。

 

写真の中の美女は、明らかに標準よりも大きな胸に矢印がかかれてあり『ここに注目』と書いてある。

 

はあーー

 

少年は本日三度目のため息をつくと、アナウンスに従ってとりあえずシェルターに行こうと決心する。

 

そのとき、陽炎にかすむビルの屋上に、蒼い髪と紅い瞳が印象的な少女の姿が見える。

 

あれは・・・・・

 

 

 

バサバサバサ・・・・・

 

電線から一斉に飛び立つ鳥。

 

人気の無い街に響く、意外に大きな羽音。

 

「あれ、ここは・・・・・」

 

『碇くん。頑張って』

 

そんな声が聞こえたような気がしてシンジは振り返えった。

 

ビルの屋上にレイの姿を確認する事が出来た、がすぐに陽炎のように消えてしまった。

 

「ありがとう、綾波」

 

そう呟くと、シンジはその瞳に強い意思を込めた。

 

 

 

ズドオォォン!

 

突如として轟く爆発音。

 

吹き荒れる衝撃波にビルの窓が震える。

 

山の向こうから姿をあらわす戦闘機。

 

そして、第3使徒『サキエル』

 

 

 

猛然と攻撃を仕掛ける戦闘機。

 

サキエルはしかし、気にした風も無く悠然と進む。

 

だが、さすがに五月蝿く感じたのか、その腕から伸びた光の槍で戦闘機を打ち落とす。

 

その戦闘機はシンジに向かって落下してくる。

 

地上に激突すると同時に、襲い掛かる爆風。

 

「うわあ」

 

思わず目を瞑るが、爆風がシンジを襲うことはなかった。

 

「ごめん、おまたせ!」

 

ミサトの駆る青いルノーが、間に入り、爆風をさえぎったのだ。

 

開け放たれたドアの向こうに見える、ミサトの笑顔。

 

シンジはあまりの懐かしさに涙ぐみそうになった。

 

 

 

 

 

その後シンジは初号機に乗ると100%近いシンクロ率を記録し、サキエルに完勝した。

 

そしてさらに次々と襲い掛かってくる使途を倒していった。

 

「アスカ!」「シンジ!」

 

「綾波!」「碇くん!」

 

「父さん!」「すまなかった、シンジ」

 

量産機なんかも、ぺぺぺのぺ。

 

ゼーレのじい様たちも、けちょんけちょん。

 

こうして、サードインパクトは防がれた。

 

サルベージなんかも、したりして。

 

「あなた、シンジ」「母さん!」「ユイ!」

 

「アスカ!」「ママ!」

 

 

 

こうしてみんな、幸せに暮らしました。

 

 

 

 

 

めでたし めでたし

 

 

 

 

 

「あれ?ここは」

 

気が付くと、少年は砂浜にいた。

 

赤い海が広がっていた。

 

遠くに、巨大な人の形をしたものが崩れかかっていた。

 

蒼い髪と、紅い瞳を持つ・・・・・

 

そうだ。僕は父さんに呼ばれて第3東京市に向かって、途中の駅で降ろされて、彼女の姿をみて・・・・・

 

それからどうなったのだ?

 

大体ここは何処なのだ?

 

辺りを見回してみる。

 

少し離れたところに、赤い髪の少女が倒れているのを見つけた。

 

慌てて駆け寄ると、その少女を抱き起こす。

 

だが、その少女はすでに息をしていなかった。

 

その首には、赤い手形がはっきりとついていた。

 

うわああああぁぁぁぁあ!!!

 

恐ろしくなった少年は、叫びながら砂浜をかけていく。

 

やがて、砂に足をとられて転ぶまで、何処までも何処までもかけていくのだった。

 

(オチ)

 

誰か僕に、優しくしてよ。

 

 

 

 

(あとがき)

 

ああ、ギャグが書けない。

どうも、初めまして。林原兼実(はやしばらかねざね)と申します。

駄目だ、全然ギャグになってない。

(オチ)って書いたけど、全然落ちてないぞ。

みゃあさん、ごめんなさい。

こんな妙なものを投稿してしまって。

そして、読んでくれた皆さん広い心で見逃してやってくださいね。

ああ、未熟な作者に幸あれ。

では。

 

 


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(updete 2001/03/19)