この作品をESさんに捧げます------

 

 

                  Love me,Please love me

 

                                                          前編

 

 

 

 

 

 

「気持ちいい風・・・・・」

眼前に広がる紺碧の海から流れてきた潮風が、惣流・アスカ・ラングレーの頬を撫でる。

 

身に纏っている綿と麻とが60:40の割合で仕立てられた黄色いワンピースが、より一層

アスカの可憐さを際立たせていた。

 

「・・・・・・ほんと、そうだね・・・アスカ」

碇シンジは胸に僅かな疼痛を覚えながら答えた。

砂浜の上で風に乗って踊る黄色は、シンジにとって忘れ難い思い出だった。

 

 

「あなたがサードチルドレン?」

 

 

今でも鮮明に憶えている。

初めて会ったあの日の事。

 

 

シンジは汗で胸に貼りついたTシャツの首許を扇ぎながら、アスカの方へ歩み寄った。

 

 

裏手の雑木の茂みからは、まるで瑠璃を張るような声で鳥が鳴いているのが聞こえてくる。

 

アスカはそんなシンジの動きを一瞥しただけで、何も無かったかの様に前方の打ち寄せる

白い波に向かって歩を進めた。

 

木製のサンダルが透き通った海水に浸かる。

「あっ、冷たっ・・・・・」

予想以上の冷たさに思わずアスカは後ずさっていた。

「えっ・・・・・?」

とん、と音を立てて背中に何かがぶつかる。

何もない筈のその空間に、シンジの身体が在った。

気が付くと、アスカはそのまま後ろから抱きしめられていた。

 

「・・・・・シンジ?」

アスカは少し驚いたものの、そのままシンジの方へ体重を預けた。

そうする事で汗の臭い、シンジの臭いが微かに鼻腔を擽る。

今やそれはアスカにとって好ましいものへと変わっていた。

 

適度な陽射しも相俟って、危うくアスカはそのまま眠りに落ちそうになる。

その時になってようやく自分の胸にシンジの掌が添えられている事に気が付いた。

 

「・・・・シ・ン・ジ〜。いくら人影がないからってこんな場所で・・・」

目を瞑ったまま右の拳をゆっくりと持ち上げるアスカ。

「アスカは・・・嫌なの?」

耳許でささやく様にシンジが問い掛ける。

「嫌って言うか・・・・あ・・っ!?」

 

何時の間にかアスカの柔らかな臀部に、シンジの固く熱を帯びたものが押し付けられていた。

「バカシンジ・・・! あんた今何時だと思って------」

頬を薄紅色に染めながらも何とか抗議をしようとして後ろを振り向いたアスカの唇は、

柔らかいもので塞がれてしまっていた。

「んんっ!・・・・・・んっ・・・」

 

アスカは特に拒もうとはせず、軽く口を開きぎみにしてシンジの舌を受け入れた。

「んん・・・くっ・・・んむ・・・・・・・」

二人の舌は互いの熱を奪い合うかのように絡み付く。

シンジは自分の唾液をアスカの口の中に次々と流し込んでいた。

 

「ん・・・ぐっ、むぐっ・・・・ん〜っ!」

飲みきれなかった分がアスカの唇の端からこぼれ落ちて、砂粒に吸収されていく。

 

「ぷは・・・っ、ま、待ってよシンジ。ここじゃ全身日焼けしちゃうでしょ?」

漸くシンジを振りきったアスカは、濡れた唇を拭いながら口篭るように言った。

 

「ご、ごめん、アスカの・・・・そのワンピース姿を見てたら・・・何だか急に------」

「急に?」

「アスカの事・・・・抱きしめたくなっちゃって・・・・」

 

---------!!」

 

「ばっ・・・あんたナニ恥ずかしい事・・・・もおっ!」

羞恥と歓喜で首まで真っ赤になったアスカは、乱暴にシンジの手首を掴むと岩陰の

あるところまで一気に走った。

「うわちょっ、アス・・・・!?」

 

シンジは転びそうになりながらも、何とかアスカに付いて行く。波打際に残された

幾つかの足跡は、直ぐに押し寄せるおびただしい泡沫に掻き消されていた。

 

 

「はぁ、はぁ・・・何・・だよ、アスカ・・・・」

「女の子は色々大変なの! UVカットのクリーム、顔と腕にしか塗ってないんだからっ!」

「・・・・・・」

ようやく岩陰に入った途端、凄い剣幕で捲くし立てられたシンジはすっかり意気消沈

してしまっていた。

 

貧血質とも言える、そのおそらくは母親から受け継いだであろう冴え冴えとした白さの

顔立ちを持つ少年が浮かべた沈鬱な表情に、アスカは忽ち魅了されていた。

「ご、ごめん・・・そこまで気が付かなくっ・・・んんっ!?」

 

今度唇を塞がれたのはシンジの方だった。

アスカの小さな舌が大胆な動きで絡み付いてくる。

さっきのお返しとばかり、唾液をその舌に乗せて何度もシンジの口内に注ぎ込む。

 

「んん・・・っ、アス・・・・カ!」

喉仏を音を立てながら上下させ、シンジも何とか全部飲み干す。

その音を聞いて、ようやくアスカも唇を離すことにした。

 

「ふふっ、謝らなくっていいの。別に怒ってる訳じゃないんだから・・・」

そう言いながらアスカの手はショートパンツの上からシンジのものを撫でていた。

「・・・あれっ、シンジ・・・・どうしたの?」

さっき自分に押し付けられていた物体が跡形もなく消えていた。

 

「あ、うん。さっき少し驚いちゃったから・・・・」

「ふ〜ん、シンジって意外とデリケートなのねぇ。ま、いいか・・・えいっ!」

アスカはシンジのショートパンツがベルトレスなのをいい事に、一気に下着ごと足首まで

ずり降ろしていた。

 

「わあっ!? ア、アスカっ?」

其処には、すっかり小さくなって項垂れているシンジのものがあった。

「あははっ、可愛い〜っ・・・これって赤ちゃんのみたい・・・!」

 

その言葉でどれくらいシンジの心が抉られているかなど知りもせず、アスカはその小さく

縮こまったものを掌に載せたまま無邪気に微笑んでいた。

 

「し、しょうがないだろっ!? 勝手に小さくなったんだから・・・」

「・・・でもこれじゃあ何にもできないわねぇ・・・・・はむっ♪」

「ああっ・・・・!?」

いきなりアスカに根元まで咥えられて仰け反ったシンジは、危うくその場で後ろに倒れ

そうになる。それを引き留めたのは、腰にまわされていたアスカの白く細い両腕だった。

 

「ん・・・ひんじ・・・らいじょぶ?」

上目遣いで尋ねながら、アスカは口腔内のモノを丹念に舐め廻している。

 

砂浜に膝立ちになった状態で奉仕するアスカの胸元に、シンジの目は吸い寄せられていた。

 

其処には成熟しきっていないが故に鋭く張り詰めたアスカの青白い乳房が、その谷間が、

ちらちらと見え隠れしている。

 

シンジは己の指が下劣な動きをしようとするのを留めるのに神経をすり減らしていた。

 

 

 

 

口の中のものがまだ普段の半分にも満たない長さの為、アスカは余った舌先を伸ばすと

シンジの袋部分を下から持ち上げるようにして、ぴちゃぴちゃと舐め始めていた。

「ふわぁっ!? アス・・・カ!?」

初めての刺激にシンジは女のような声をあげてしまう。

 

「えへへ・・・ひもひいい?」

徐々に固さを増してきた陰茎に気を良くしたのか、アスカはわざと派手な音を立てながら

その桜色の小さな唇で青筋が浮き出し始めたものをしごきだす。

 

ジュポッ・・・・ジュプブッ・・・・!!

 

 

下品な音と共に自分の唾液とシンジの先走った汁が唇の端から溢れ出し、それは

黄色いワンピースに黒い染みを作っていた。

 

 

 

 

今や完全に尖りきったシンジのそれは、口腔内には収まりきらずにアスカの喉奥を

何度か軽く小突いている。

 

「んっ!・・・・んぐっ・・・・・!!」

半ば噎せながらも、アスカはまだ顔を見せきっていない先端に舌をこじ入れた。

 

「・・・・あっ! アス・・・カっ!!」

器用にくるりと舌を回すと、シンジのものはアスカの口腔内で完全に剥かれていた。

途端につるりとした剥き玉子のような感触が舌の上に広がり、アスカは陶然とする。

 

「はむ・・・・っ・・・」

露わになった亀頭の傘の部分に唇を引っ掛けると、アスカはようやく動きを止めた。

 

「ふうっ・・・・んふっ・・・・・」

口を塞がれている為に鼻で呼吸をしているアスカの額には、光る小さな汗の珠が

いくつも浮かび上がっていたが、その表情は満足げに緩んでいた。

 

その両腕は既にだらりと砂地に垂れ下がり、ワンピースの肩紐も右側は外れている。

 

シンジが自分のものを咥えさせたまま恐る恐るもう片方の肩紐を外すと、ストラップレスの

真っ白なアスカのブラが太陽の下に晒された。

 

「ん・・・ん・・・・・っ」

だが別段アスカも抵抗するような素振りを見せず、目を瞑ったまま未だにシンジのものを

おとなしく咥え続けている。

 

「アス・・・カ・・・」

中腰の体勢になって、今度は背中の方にあるブラのホックを外す。

 

「ん・・・・・」

アスカは身じろぎもしない。

乾いた音を立てて、あっさりとブラは砂地に落ちていた。

 

露わになったアスカの乳房は、興奮の為か先刻よりも少し赤みを帯びている。

目を瞑ってはいるものの、微かに紅く染まった頬が雄弁にアスカの心を物語っていた。

 

「さわるよ、アスカ・・・・?」

掠れた言葉と共にシンジの手は二つの白い丘陵に手を添える。

「ん・・・・ふっ・・・んうっ・・・!」

 

偶然、その指先がアスカの先端に触れた。同時にアスカの身体がビクンと跳ねていた。

「あっ、ゴメン・・・痛かった?」

その言葉にふるふると首を左右に振る。もちろんシンジのものは咥えたままだ。

 

「うあ・・・っ、アスカそれ・・・!」

根元に微妙な捻りが加わり、今まで体験した事のない快感がシンジを襲っていた。

 

「だめっ・・・もう出っ・・・!!」

言い終わる前に両手でアスカの頭を鷲掴みにすると、激しく喉奥目掛けて自分の

剛直を叩き込んでいた。

 

「んん〜ッ!・・・う・・・ぶぅっ!!・・・ひ、んじぃ〜!?」

 

もはやアスカの悲鳴もシンジの耳には届かない。

「うああぁっ・・・!」

苦悶の呻きにも似たものを上げながらシンジはアスカの口腔内で激しく弾けていた。

 

 

びゅくっ!・・・・びくんっ!!・・・びくっつ!

 

 

唇が触れている根元部分が凄い速さで上下に振動するのと同時に、舌の上に

載っていた先端から生暖かい液体がたて続けに飛び出してくる。

 

 

 

何度も。

 

何度も。

 

 

 

「んうっ・・・・んん〜っ!」

アスカは息苦しさに身悶えしながらも、口腔内を満たしていく大量の精液にシンジの

強い愛情を感じて恍惚とした表情を浮かべていた。

 

 

 

 

-------はぁっ、はぁっ・・・・・」

荒い息を吐きながら漸くシンジは己のものをアスカの口から抜き出す。

 

シンジのピンク色の先端とアスカの桜色の唇が、乳白色の糸で繋がっていた。

「んあ・・・・・」

アスカがゆっくりと口を開ける。

 

其処には液体というよりも、寧ろジェル状の白濁が溢れんばかりに溜まっていた。

 

白濁の隙間からはアスカ本来の健康的な桃色の舌が覗いている。

綺麗な紅白のマーブル模様がアスカの口の中に鮮やかに出現していた。

 

その光景を見て、シンジはまたもや下腹部が熱を帯びてくるのを感じていた。

 

 

 

 

ゴクッ・・・・・ゴクン・・・。

 

わざとその美しい曲線を描く首筋を反らしながら、アスカは卑猥とも言える音を

響かせてシンジの吐き出した精汁を次々と飲み込んでいく。

 

「ん・・・・ほら、あ〜んっ・・・・」

再びアスカが口を開けると、其処には可愛らしい舌が見えるのみだった。

 

それはシンジの精液を全て胃の腑に収めた事を意味していた。

 

 

 

「ね、飲んだわよ。ぜぇ〜んぶ♪」

悪戯っぽい微笑を浮かべながら、唇の周りについていた残りの精液もぺろりと舐めとる。

「シンジ・・・今度はアタシも・・・・」

そう言いながらアスカはシンジの手首に指を絡めて自分の方へと引き寄せた。

 

二人とも膝立ちの姿勢で向かい合って、お互いの瞳を無言で見つめている。

 

二種類の荒い息遣いと波の音だけが海岸を支配していた。

 

 

 

-----だが、それも長くは続かなかった。

 

「アスカ・・・・!」

「ん・・・・っ!」

多少乱暴にアスカは乳房を掴まれたが、これまでの行為が痛みを快感へと変えていた。

シンジはそのまま薄桃色の蕾を口に含むと、二つを交互に吸い始める。

 

ちゅっ・・・ちゅ・・・・っ。

 

 

「んふ・・・・シンジってば、いやらしいんだか・・・・ら」

自分の胸に吸い付き無心で先端を舐め続けるシンジに、わざと責めるような口調で

言ってはみたものの、アスカの膝は小刻みに揺れだし二つの蕾もすっかり固くなり果てていた。

 

「うん・・・・ごめん、アスカ・・・・・」

一方のシンジも謝りながらもその手の平は乳房を揉み続け、蕾を吸っていた筈の唇も

何時の間にかアスカの首筋へと移動させていた。

 

 

かぷ・・・・・っ。

 

「はぁんっ・・・・・!!」

弱点の一つである首筋を甘噛みされ、思わずアスカも喘ぎ声を漏らす。

 

そのままシンジの舌先はチロチロと円を描くように其処を舐めまわした。

「あっ・・・く、ダメ、それ弱いって・・・この前も言ったじゃ・・・・・」

 

同時に親指の腹で二つの蕾を軽く押し潰すようにこねる。

「ふあぁああっ・・・・・・」

 

 

内側から迸る愛情が、形となってアスカの腹部に押し付けられている。

其処に塗り付けられた先走りの液体が、陽射しの下で輝く軌跡を描いていた。

 

 

「もう・・・もう・・・・・」

「アスカ・・・・?」

ブラと同じ純白のショーツは水をかけられたかの如くアスカの下腹部に貼り付き、

赤味がかったブロンドの茂みをはっきりと浮かび上がらせている。

 

アスカは羞恥で更に赤くなりながらも、左手ですっかり回復したシンジのものを

優しく握ると、右手で自分のショーツの股間部分を僅かにずらして其処にあてがった。

 

「あっ!?・・・・アスカ?」

「いいからぁ・・・・・ふふっ・・・」

潤んだ瞳で悪戯っぽく微笑む。

 

 

つぷっ・・・・・。

 

微かな音と共にシンジの先端がアスカの中に潜り込んでいた。

「んんっ・・・・!」

「うああっ・・・・!」

二人は同時に歓喜の声を漏らした。

 

 

桃色の襞が優しくシンジの先端を締め付ける。

桃色の先端が激しくアスカの胎内を攪拌する。

 

 

「あは・・・入っちゃったね、アタシの中に・・・・」

「う、うん・・・・入っちゃった・・・・・アスカの中に」

 

 

まるで百舌鳥の誂えた贄のように彫像化している二人だったが、仔細に見れば

アスカの腰が僅かずつだが前方に突き出されていくのが見て取れた。

 

互いの指は相手の柔らかな臀部を掴んでいる。

 

 

 

 

少年と少女は鼓動を一つにしようと微細で淫靡な動きに耽溺していった-----。

 

 

 

 

 

                           

                                         

 

                                     TO BE CONTINUED

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

あとがき

 

 

よく考えたら「あとがき」を書くのは初めてでした。

みなさんはじめまして、へのへのです。

 

みゃあさんにお世話になっていながら今まで「エヴァもの」を書かなかったのは

ひとえに怖かったからです。

 

言うまでも無くエヴァには強い思い入れがあるのですが・・・・・(特にLASですが)

果たして自分にらぶらぶなモノが書けるのだろうか?

-------いや書けない!

 

そう思って滾る(?)想いをずっと封印していました。

 

いましたが・・・ESさんっ!

貴方のイラストを見た瞬間にこの話が浮かんでしまいました。

責任とって下さい。(嘘です・・・・浮かんだのは本当ですが)

 

禁断の領域に踏み込んだ結果、後編はらぶらぶLAS好きな方には

とてもオススメできないような内容になってしまいました・・・・。

 

いえ、本人はノーマルなLASのつもりで書いたんですが・・・・・・。

 

そんな訳で本来一つの話だったものをあえて前後編に分けてみました。

 

「らぶらぶ」じゃなくてもOK、の方はどうか後編も読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

では。