エヴァ

■EVA WARS EPISODE 4■

新たなる旅だち 第1話

作・ミスター加藤さま


 

 

 

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EVA WARS EPISODE W 新たなる旅だち 第1話

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帝国軍のスーパー・スターデストロイヤーの激しい砲火を浴びながら、新共和国軍宇宙空母「バルファー」は必死に反撃していた。重ブラスター砲の砲火があたりを明るく照らし出している。

「巡洋艦「ファーレン」大破しました。」

「救助に「レミーダ」を回せ!TIEをなんとかしろ!」

「イエロー中隊全滅しました!」

「レッド中隊を応援にやれ!、残りはポイント23へ!」

「シールド、7パーセントまで低下!もちま・・」

オペレーターの報告の途中に艦が激しく揺れた。

「第7格納庫に被弾!」

「艦に残っている全部隊をだせ!」

「了解」

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「「全部隊発進せよ、繰り返す、全部隊発進せよ」」

碇シンジは脚を引きずりながら、自分のE−Wingがある第三格納庫に向かっていた。

艦が揺れるたびにふらついて壁に手をつきながらなんとか歩いている状態だ。

「くそ、僕らのせいで」

シンジは毒づき、格納庫のドアを開けた。

そのとたんに熱風と怒鳴りあう声がシンジを襲った。

「火災を消し止めろ、使える機はすべてだせ!」

「しかし、パイロットが!」

「だったらお前が乗れ、訓練で習ったろ」

「主任、それは・・・」

「がたがたうるさい、さっさと乗れ」

整備主任は部下を無理矢理A−Wingにのせ、機体を発射口から外に放り出した。

主任はため息をつくと、ここでようやくシンジの存在によろやく気づいた。

「坊主、なにやってる。さっさと脱出ポットで脱出しろ」

「主任、私も出撃します!」

「なに馬鹿なことをいっている。さっさと逃げろ、それに機体はマスター・スカイウォーカーの機体しか残っていない」

シンジはあたりを見回した、どうやら主任のいうとおりルークのX−Wingしか残っていなかった。

「だったら、ルークさんの機体で」

「馬鹿をいうな!、相手はスパースターデストロイヤーだぞ。ひよっこが戦える相手じゃない」

だがシンジは決心していた、これ以上逃げないことを・・

シンジは主任の止めるのを振り払って、ルークのX−Wingに飛び乗った、R2は自動操縦にして脱出しようとしていたようだ。

R2はけたたましく電子音を発したが、シンジは無理矢理手動操縦に切り替えた

そこへ主任が最後の忠告をしにきてくれた、どうやらあきらめたようだ

「訓練で習ったことを忘れるな、ただそれだけだ、R2行かせてやれ」

「主任早く逃げないと!」

「俺のことはいい、さっさといけ。」

R2が渋々承諾するのを聞いた主任は、シンジの叫び声を無視して機体の発射ボタンを押した。

シンジのX−wingは爆音とともに新共和国第8艦隊の宇宙空母「バルファー」から出撃した。

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「おい!ここからだせ!」

「うるさい!碇総督の命令だ!文句は指令に言え!」

「くそ!」

ハン・ソロは毒づくと床に座り込んでしまった。

「やはり信頼してはいけなんったんだわ、私のミスよ」

レイアは俯いたまま、悲しく言った。

「誰も君をせめたりしちゃいないさ」

ランドはそうなだめると、後ろを伺った。

「ルークの怪我は大丈夫だろうな」

「血はとまったわ、でもちゃんとした治療が必要よ」

「くそ、奴らは彼を殺すつもりか」

「いえ、おそらく彼らは殺すつもりはないわ、殺すつもりならいくらでもチャンスはあったわ」

「なるほど、なら飯は必ず出るな」

ランドはニヤリと笑うと、ルークのベッドの横に座った。

「そうね、出るわね」

レイアはそうつぶやくとうずくまってしまった。

「おい、相棒大丈夫か」

ランドはルークにそう声をかけた、するとルークはうめき声をあげて、上半身を起きあげた。

「ここは?どこだ・・・」

「みての通り地獄さ、彼らに裏切られたんだ。」

「そうか、帝国の連中もなかなか頭がいいな」

ランドは苦笑すると、相棒の上半身を支えた。

「うっうっう・・・」

「まだ起きるな、傷口が開くぞ」

「子供たちは?」

「空母「バルファー」にのっている、しかしいつまで持つか・・・」

「なにか脱出方法はないのか?」

ランドは力無く首をふった。

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碇ゲンドウのいるネルフ本部はすっかり帝国軍の将校で制御されていた、ネルフ職員は全員ぶち込んだので本部内には邪魔者は誰もいない。

とそこへ若い人類の将校がゲンドウの席の後ろにやってきた。

「碇総督、反乱軍の空母「バルファー」を沈めました」

ゲンドウはゆっくり椅子に座りながら振り返った、それはまさにパルパタイン皇帝やダース・ヴェイダーそのものだった。

「よろしい、大佐。反乱軍を完全に叩きつぶせ」

将校はうなずくときびすを返して自分の持ち場に戻っていった。

まもなくすべてが私の物になる、そうすべてが・・・・

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アスカとレイの乗るK−wingはブルー中隊とともに帝国軍のTIE−intercepterと激しいドッグファイトを展開していた。

「プロトン魚雷の弾頭がなくなったわ、シールドは70パーセントに低下」

「そんなの言わなくてもわかるわよ!」

アスカはイライラのためかレイに怒鳴った、いまさら遅いが一緒の機に乗ることを後悔していた。

護衛のE−wingの攻撃を受けて目の前のTIEのソーラーパネルが吹き飛び、火の玉となった。その破片はアスカたちの機に容赦なく降り注いだ。

「シールド50パーセントに低下」

相変わらずの無感情なセリフにアスカのいらいらはつのるばかりだ、こんな状況でよく平気でいられるわね。

と突然一機のX−wingが乱射をしながら猛スピードで突っ込んできた、たちまち3機のTIEが宇宙の藻屑と化した。

「あれはルーク・スカイウォーカーのX−wing?」

アスカが驚いた声を上げた。

「通信が入ったわ、ルーク機から」

「「アスカ、大丈夫?」」

その声はルークではなく彼女のよく知っている人物だった。

「馬鹿シンジ、いったいどこにいたの!それにその機はどういうこと!」

アスカは叫び声とも喜びの声ともつかない声で叫んだ。

「「ごめん、「バルファー」がやられてしまって。大丈夫、この機は必ずルークさんに返すよ」」

「わかったわ、「ビゼンド」がTIEの猛攻撃をうけているわ、ブルー中隊と援護に行くわよ」

「了解、各機続け」

「了解した、一番機」

「これからが、本番だ。」

シンジはつぶやくとブルー中隊とともに激しい戦闘に身を投じたのであった。

第2話に続く・・・

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あとがき

うーむ、やっぱ小説は難しい!この話はスターウォーズ本編と同じくエピソード4から始まります。エピソード1はスターウォーズの映画が公開されるころに発表の予定です。(日公開か米公開かは未定)

そのうちオープニングも作りますので気長にまってください。

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この話はフィクションです。実際のスターウォーズとは多少ことなるところがあります。

 

 

 

 

 

(つづく) 

 


(update 99/04/08)