神秘の世界エルハザード ■大人の世界エルハザード■ 第一夜 誘惑の世界エルハザード(前編) 作・みゃあ
注:これはOVAエルハザード第一夜のラストと第二夜の冒頭、誠がアレーレに襲われる(笑)シーンを元に構成されています。CV:
水原誠・・・岩永哲哉
アレーレ・レレライル・・・小桜エツ子でお楽しみください(笑)
OVA第一夜のおはなし
県立東雲高校に通う普通の高校生水原誠は、謎の少女イフリータによって異世界エルハザードへと飛ばされてしまう。ひょんなことから同盟軍の盟主国ロシュタリアの王女ルーン・ヴェーナスが、バグロム(昆虫型の敵)に襲われている所を助けた誠と歴史教諭藤沢は、王都フリスタリカに招かれる。しかし彼らが招かれた本当の理由は、ロシュタリア第二王女ファトラと誠がそっくりだったことにある。現在ファトラは行方不明。同盟会議において諸国の代表を動揺させないため、ルーンは誠にファトラの代役を依頼するが、女装が嫌で誠は一端は拒絶する。しかし、次元を渡る方法として唯一の手がかりである「神の目」のことを聞くため、誠はしぶしぶ承諾したのだが・・・。
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「あ゛〜・・・疲れた。・・・僕は女やない、男なんや。男なんやぞ・・・可愛いことなんかあらへん」
誠は今日一日、女装したままファトラ王女として様々な行事に引っ張りまわされてくたくただった。精も根も尽き果てた様子で、ぐったりと誠はベッドに倒れ込む。
あまりに疲れているので、女装を解く元気もない。
誠はそのままうとうとと眠りについた・・・が。
もぞもぞ・・・。
不意に、何者かがシーツに潜り込んできた。
しかし眠り込んでいる誠は気づかない。
もそもそもそ・・・。
そのまま影は、誠の体を足元から這い登ってくる。
やがて誠に抱きつく格好となった影は、すりすりすりと頬をすりつけた。
その影は、まだ少女と呼べる年齢の女の子であった。
ごそごそごそ・・・。
そのまま少女は誠のシャツをめくり上げると、男性にしては色白な肌に舌を這わせ始める。
ペロペロペロ・・・。
「うぅん〜〜〜・・・ファトラさまぁ・・・すりすり」
「ん・・・」
どうやら少女は誠をファトラ王女と間違えているらしい。
盛んに誠の腹部に舌を這わせながらも、少女は右手を下へ下へと・・・。
「ん・・・なんや・・・?」
ようやく自分の置かれた状況の変化に目を覚ます誠。
しかし、まだ意識は朦朧としている。
なにやら気持ちの良い感触がしてくるが・・・・ん?
ん?
ん〜〜〜〜〜〜〜〜!!??
「な、あ、な・・・・」
見知らぬ少女が自分の半身に覆い被さるように寝そべっており、その手は下腹部を今まさにまさぐろうとしている。
誠はパニック状態に陥り、思わずワケの分からない言葉を口走っていた。
もぞもぞ・・・もぞ。
少女の指が、ついにその部分に到達した。
んふ。
少女は、ソコの熱く潤った感触を予測して、猫のような笑みを浮かべて鼻を鳴らす。
そして、その小さくもしなやかな指が谷間へと・・・
谷間へと・・・むにゅ。
むにゅ。
「むにゅ・・・むにゅむにゅ?」
あるはずのない異物感。
少女はしばらくその感触を確かめていたが、ふと顔を上げた。
じっ・・・。
じっ・・・。
誠と少女の目があった。
「あ・・・あは、あは・・・」
乾いた笑い(のようなもの)が誠の口から出た一秒後、少女がけたたましい悲鳴を上げた。
「いやーーーーーーーーっっ!!」
「いやーーーーーーーーっっ!!」
遅れること半瞬、誠の口からも悲鳴が上がり、二重唱となった叫びは王都フリスタリカの夜の空気に融けていった。
(と、ここまでがOVA本編のお話。うーむ・・・考えてみるとスゴイ話だ(^^ゞ)
「あぁ〜ん、ファトラさまぁん素敵ですぅ」
少女の悲鳴は途中から喜悦のものに変わっていた。
その猫のような大きな瞳をキラキラと(いや、ギラギラとかもしれない)輝かせて、誠の股間のものを再び見つめる。
「・・・へ?」
突然の少女の変貌ぶりに、誠は間の抜けた声を上げた。
少女はしかし全く構わず、誠のものに指を寄せる。
「ああん、ファトラさま。一体いつのまにこんな素晴らしいものを手に入れられたのですか?」
オイ。
そんなワケないやろ。
誠は自分の置かれた状況も忘れてツッコミを入れたい気分だった。
少女は下着の上から盛んに誠のモノをさすっている。
「ちょっと、キミ・・・」
「いや〜ん、いつものようにアレーレとお呼びください、ファトラさまぁ」
多少落ち着きを取り戻した誠は、毅然とした態度で呼びかけるが、アレーレと名乗った少女は、陶然とした表情で誠の顔を見上げるだけだ。
うふん、と蕩けるような笑みを浮かべると、突然誠の唇を奪う。
「むー!んーーっ!」
何なんや、何なんやこの子は!?
大体ファトラ王女と間違えてるんやったら女同士やないか!
一体ファトラ王女ってどんな人なんや!?
無論この時点では、ファトラが王宮中の女官を手込めにしている、とんでもなく無節操・無分別な凄腕の美少女ハンターであることなど知らない誠であった。
その性格の悪さ、見境のなさにおいては、あの陣内とどっこいというとんでもない人物である。
「・・ぷはっ!やめやっ!」
「あん、ファトラさまぁ・・・どうして」
無理矢理引き剥がされたアレーレは、恨めしそうな顔で誠を見上げる。
軽くウェーブのかかった紫色の髪は、前で大きく分けられて後ろでポニーテールにしている。
そして美少女と呼ぶに相応しい、わずかに潤んだキャッツ・アイ。
なんでこんな子が・・・?
改めて見直してみると、彼女は地球式でいけばまだ中○生くらいの年齢だ。
ごくノーマルな高校生の男子である誠には、理解不能の世界だった。
「あのな、キミ・・・」
「あぁん、アレーレですってば・・・」
「あのな、アレーレ。キミ一体何なんや・・・?」
「え・・・?まさか、アレーレのことお忘れになったんですか?」
信じられない、といった風に大きな目を更に見開くアレーレ。
「そやから、忘れたんやなくて・・・」
「そんな・・・ファトラさま」
「だから、ファトラ王女やないんやて。僕は水原誠や!」
ガガーーーン!!
その時のアレーレの表情を擬音にするとまさにそんな感じだった。
起こした上体をよろよろとよろめかせると、がっくりとうなだれる。
そんな少女の様子を見て、元来人の好い誠は悪いことをしたかな、と少し口調を改めた。
「いきなりは信じられんかもしれへんけど、僕は地球っていう異世界からこのエルハザードに飛ばされてきたんや」
努めて優しく、なだめるように言う誠。
しかしアレーレはうなだれたままだった。
「・・・分かりました」
「えっ?分かってくれたんか・・・」
いやに物分かりのいいコやなぁ。
誠がそう考えたのも束の間、アレーレはぐわばっ!っと誠に再び覆い被さる。
「きっと何かのショックで記憶が混乱してるんですね、ファトラさまっ!」
「違うて!」
全然分かっていなかった。
「待っていてください、アレーレがいつものようにご奉仕します。きっと思い出させてみせますわ・・・うふ、いつもと違うものがついてるし。楽しみ☆」
アレーレも流石はファトラの愛人だけあって、かなりの好き者だった。
「なんでそうなるんや〜〜〜〜〜っっ!!」
誠は、次々と訪れる不条理な出来事に抗議の叫びを上げたが、それは再びアレーレの唇によって塞がれてしまった。
そして、アレーレの細い指が、今度は本格的に誠の下腹部へと・・・。
(つづく)
みゃあの後書きらしきもの
ども、遅れましたがようやくエルハの一作目をアップいたしました。
いや〜、難しい難しい。
もっと思いっきりエッチなのになる予定が、やはり誠は常識家にしてしっかり者ですから。
どこぞの自閉少年と違って(笑)。
しかし、そうすると誠は受け身しかないなぁ(爆)。
ま、いいか。、CDドラマでは女装の世界とかチン(ピーッ)の世界とか、危ないことやらされてるし(笑)。
ホント、この物語って限りなく18禁ですね。
次回はアレーレ×誠編のクライマックスということで。
その次は三神官の前に、原作でしばらく出番のなくなるルーン王女を出そうかな・・・。
CDドラマではかなりおちゃめな彼女(笑)。結構アブないです。
ではでは、また次回お会いいたしましょう。