神秘の世界エルハザード

■禁断の世界エルハザード■

−シェーラと菜々美のある日の午後(初級編)−

作・みゃあ


 

 

「はぁ……く…んん…誠ぉ…」

 

ロシュタリア王宮。

水原 誠の部屋。

ちなみに、部屋の主は、研究室に入り浸っているため、現在ここにはいない。

代わりに、褐色の肌と燃える炎の色の髪をもった少女が、誠のベッドの上で身体を折り曲げるようにして、ひとり悶えていた。

 

「あぁ…くっ…誠…誠ぉ…あんんっ…」

 

普段、髪をまとめて逆立てているバンダナは外され、思いのほか長い髪が、白いシーツを真紅に彩っている。

汗の浮いた褐色の肌と、洗いざらしのシーツの白のコントラストが、美しくも淫らな雰囲気を醸し出していた。

服がはだけて、肌着がほとんど露出するというひどく扇情的な格好で、シェーラ・シェーラは、細くたおやかな指を敏感な部分に這わせる。

(注:この世界には基本的に下着がありません(笑)。が、最近は誠たちの世界観に影響されてか、スポーツブラにスパッツみたいな肌着をつけてるという設定です)

形の良い大きな胸を揉みしだく度に、シェーラは、びくんと全身を震わせる。

滑らかな肌触りの生地のスパッツの上から秘所をまさぐると、全身を痺れにも似た電流が駆け巡った。

 

こういうことに関しては、めっきり奥手のシェーラも、誠のこととなると歯止めが利かなくなる。

こんなことをしに来たわけではもちろんなかった。

ただ、誠に会いに来ただけだったのだが、今日も部屋はもぬけの殻だった。

八つ当たり気味にベッドに体を投げ出して、スプリングを軋ませている内に、妙な気分になってしまったのだ。

部屋に残る誠のニオイに触発されたのかもしれない。

 

「あ…っふ…だ…め…。や……ん…」

 

普段からは想像もできない可愛らしい、鼻にかかった甘い声を上げて、シェーラは、何かを堪えるように身体を「く」の字に折り曲げる。

自分の太股に挟み込まれる形になった手が、肌の熱さと、秘所に潤った泉の熱気を感じ取る。

 

「…あ…もう…すぐ……」

「……何やってんの、アンタ」

「!!!」

 

意識が白濁しそうになった時、突然背後から声が・・・。

文字どおり飛び上がって、シェーラは、ずざざざざっ!とベッドの端まで後ずさった。

 

「ふふ〜ん……(^ー^)」

 

にこにこにこ、と笑みを浮かべてそこに立っていたのは、もちろん陣内 菜々美だった。

 

「なっ、なっ、なっ、なっ…菜々美っ!な、なんでおめーがここにっ?!」

「なんで…って、ここ、誠ちゃんの部屋だもん」

「いっ、いっ、いっ、いつからそこにいたっ!!??」

「そうねぇ…『あぁ…くっ…誠…誠ぉ…あんんっ…』…っていうあたりから」

「………(真っ赤)」

 

し、しまったぁそういや、ここは誠の部屋だったんだ!

 

「ふぅ〜ん…シェーラって、結構、可愛く喘ぐのね(^ー^)」

「………(さらに真っ赤)」

「『あんっ』…だって、か〜わいい♪(くす)」

「ばっ、ばっ、ばっかやろうっ!!何言ってやがんでいっ!!」

 

よりにもよって、恋敵のコイツに、こんな弱みを握られるとは

こいつぁ、シェーラ・シェーラ、一生の不覚だぜ(>_<)。

 

「鍵くらい掛けなさいよね。あたしじゃなく、ファトラさんかアレーレだったら、即座に餌食になってるわよ」

 

意外とシェーラは無防備だから、あの二人にとってはいい「カモ」ね。

同じく、貞操を狙われる身として、一人、うんうん頷く菜々美。

その通りなだけに、何も言い返せないシェーラ。

たとえ二人でなくても、アフラあたりに見られたら、とことん笑われるに決まっている。

 

「アンタ…欲求不満なんじゃないの?…分かった。誠ちゃんが相手してくれないもんだから、寂しいんでしょ」

「(かぁ〜〜〜〜っっ)そっ、そんなわけねぇだろ、バカ野郎!」

「ふぅ〜ん…その割には……ココ、ぐしょぐしょだけど?」

「あぁんっ」

 

すたすた歩み寄ってきた菜々美に、いきなりスパッツ越しに敏感なところを撫で上げられて、シェーラは、思わず可愛く身悶えてしまった。

 

「あらら…見てよコレ」

 

シェーラのスパッツは、女性自身から分泌されたもので変色するほど濡れている。

菜々美の離した指と指の間に、粘液が細い糸をかけた。

 

かぁ〜〜〜〜〜〜っっ!!

 

平然と、目の前でそんなものを見せられて、シェーラは、爪先まで真っ赤になった。

菜々美は、いたずらっぽい笑みを浮かべて、指をぺろっと舐める。

 

「あーーーーっ!!な、何やってんだよ、オメェはっ?!」

「こぉ〜んなになっちゃってるんだもん。イっちゃう寸前だったんじゃない?悪い時に声かけちゃったわね」

「なっ、ばっ、そっ…」

 

声にならないシェーラ。既に褐色の肌は、全身朱色に染まっている。

 

「…よし。あたしがシテあげる」

「………はぁ?」

「なによ。文句あんの?言っとくけど、無料でやってあげようってのよ、この商売人の菜々美さまが」

「なっ、なにワケの分かんねぇこと言ってんだ。オメェ…本当は、自分がしたいだけなんじゃねぇのか!?……はは〜ん、オメェも誠に構って貰えねぇもんだから」

「…うるっさいわね。あたし『も』ってことは、やっぱりアンタだってそうなんじゃないの」

「う、うるせえっ!……って、な、何してやがんだっ!!」

「いちいちうるさいわねぇ。服脱いでるんじゃないの。それとも、服着たまましたいの?」

「そういう問題じゃねぇだろっ」

「いいから、さっさとするわよ!」

「バカ野郎っ!これじゃファトラと変わんねぇじゃ…んっ!んんん〜…」

 

こちらは正真正銘、地球式下着姿になった菜々美が、有無を言わさずシェーラの唇を塞いだ。

 

「(誠ちゃんがいけないんだからね…。こんな、いい女二人も放っぽって、研究ばっかしてるんだもん)」

 

菜々美は、自分に言い訳するようにそう言って、シェーラの舌を探し当てると、自分のそれに絡めて、吸った。

シェーラは、目を白黒させていたが、同時に、スポーツブラの上から乳首を弄ばれて、トロンとした目になる。

そのまま暫く、二人は舌を絡め合い、吸い合った。

次第に、菜々美の頬にも朱が差してくる。

 

「…飲んで?」

 

シェーラの口内に、甘い唾液を送り込む。

シェーラは、ぽーっとした表情を浮かべたまま、素直に、こくんと喉を鳴らした。

 

「ん…っく」

「うふ…あたしにもちょうだい」

「ん……」

「…んく…んん…あ」

 

送り込まれたシェーラの唾液を、ゆっくりと飲み干して、なおもシェーラの唾液を求めて、菜々美はシェーラの舌を吸った。

 

「んんっ…あん」

 

シェーラは、痺れるような快感に、僅かに眉を寄せて首を竦める。

しかし、菜々美は、追いすがるようにして唇を押しつけていった。何時の間にか、シェーラを菜々美が押し倒す格好になっている。

シェーラは、半身を起こしたまま、菜々美の舌を必死で追った。

 

結局、唇が離れた時には、二人とも顔は真っ赤で、目がうつろになっていた。

 

「ふふ…シェーラったら真っ赤」

「…お、オメェだって…」

 

二人は、熱っぽい視線を絡めて、もう一度口付け合った。

 

 

 

 

(つづく)

 

 


(update 99/07/04)