FF7 ■「偏」愛■ 〜Perverseness〜(2) 作・みゃあ
マテリア。
星のかけらを鍛えたる――――――――――――
そう評されることもある、不思議な光彩を放つ魔石。
ユフィの中心部に半ば埋もれるようにして、それはきらり、と蠱惑的な光を放っていた。
「な………!」
見せつけるように両脚を開いた、突然のユフィの行動にクラウドは目を剥いた。
ゴクリ。
その気はないのに、渇きを感じた喉が勝手に音を鳴らす。
「(モ、モロに見てしまった………じゃなくて!!)」
「な……な、な、何を言っている。そんなこと、できるわけないだろうが!」
刺激的すぎる光景を視界から外して、クラウドは内心の動揺を隠すように大声を張り上げた。
とはいうものの、彼の顔は真っ赤で、全身は汗だくであった。
今や完全に目の据わってしまったユフィは、いたくプライドを傷付けられた様子である。
フンと鼻を鳴らすと、腹立ちまぎれに得意の言葉による攻撃を開始した。
「ふん……意気地なしめ」
「……な、なに?」
そのセリフを聞きとがめたクラウドは、余計なことを考えないようにユフィの顔だけを見詰めて聞き返した。
「腰抜けって言ったんだよっ!えらそーなこと言って、本当はあたしの体に触れるのがコワイんだろ?」
だんだん悪口の方向性がズレはじめる。
「あ、あのなっ……」
「分かった……クラウド……不能だな?そーかそーか、そーだったのか。どーりでこんな美少女がこんな姿しているのを見て、何とも思わないわけだ。やーいやーい、不能男!」
お下劣な悪口を言わせたらユフィの右に出るものはいないだろう。案の定、クラウドは一言も口を挟むことができずにいる。
「…………」
しかし、この時ユフィは気づいていなかった。
俯いたクラウドのこめかみが、ぴくぴくと小さく震えていることに。
「はっ!…それともまさか、クラウドって……ホモ?そういえばいつもバレットのおやぢと一緒にいるし、セフィロスにやたらこだわってるのもそのせい……?うげ…気持ち悪い」
「………よかろう」
「へ?」
いつの間にか、クラウドの震えは止まっていた。
「そこまで言うなら、取ってやる」
きっ、と顔を上げると、長い前髪で隠されていた表情が明らかになった。
魔晄を浴びた者の証である青い瞳に、炎が踊っている。
「ク、クラウ…ド?あ、あの」
完全に据わっている目で、じりじりと近づいてくるクラウドの迫力に、ユフィは思わず開いていた両脚を閉じる。
「……どうした、脚を開け。それでは取れん」
「ちょ…マジ!?は、はははは…やだなぁクラウド、本気になっちゃって。じょ、じょーだんだって、じょーだん」
しかしクラウドは答えない。ユフィの頬を一筋の汗が伝う。
この時ようやく彼女は気づいた。やってはならないことをしてしまったことに。
「ちょ、ちょっとぉっ……!」
(つづく)
みゃあの後書きらしきもの。
みゃあ「あうう…またとんでもなく間が開いてしまった(T_T)」
エアリス「4万記念って……もうそろそろ5万になるんじゃない?」
みゃあ「ぐさっ!」
ティファ「毎度毎度、遅筆よねぇ」
みゃあ「ぐさぐさっ!」
ユフィ「しかもなんだよ、これ?全然話が進んでないじゃんか」
みゃあ「それはユフィちゃんがいけないんですよぅ(;_;)。素直じゃないんだもん」
ユフィ「なに?あたしのせいだってーの?」
みゃあ「エアリスとかティファちゃんなら、もうとっくにクラウドとの熱いラブシーンになってるはずなのに……」
ユフィ「あ、あのなぁ」
みゃあ「まぁ、ようやく次からが本題ってことで…」
クラウド「それにしても…ひどい言われようだな、おい」
みゃあ「ははは……ま、まぁまぁ……次をお楽しみに」
はぅ(T_T)。
すみません、いつもくだらないもので……でも、今回のコレは書くの2度目なんです。違うのを後から書いて、間違って上書き保存しちゃって…全部ぱぁ。
うっうっう……今度からちゃんとバックアップ取ろう。