FF7

■こころとこころからだとからだ■

(1)The face〜AERITH〜

作・みゃあ


 

「ティファ!待ってくれ、ティファ!」

 

追ってくるクラウドの声を背中に感じながら、しかしティファは走る速度を緩めようとはしなかった。

 

それどころか、一層自慢の脚力にものを言わせて、クラウドを引き離しにかかる。

 

「……!………!」

 

急な加速に、たちまちクラウドの声が遠ざかっていく。

 

少女は、ルビーレッドの瞳に涙を一杯湛えていた。

 

時折、瞳の堤防が決壊し、幾筋もの流れとなって頬を伝う。

 

ティファは、月光を浴びて、時に黄金色の光を反射する黒髪をなびかせながら、涙を拭うことも忘れて駆けていた。

 

バカ!

 

クラウドのバカ!

 

溢れ出てくる激情は、言葉の代わりに涙の雫となって宙を舞う。

 

ただ、先ほど見た光景を忘れたくて、先ほどの言葉が信じられなくて、足元の大地を蹴りつける。

 

しかしそれは、クラウドに対する狂おしいまでの想いを確認する作業に他ならなかった。

 

好き。

 

いや、そんな生易しいものではない。

 

愛している。

 

そんな陳腐な言葉だけで語りきれるものではない。

 

こころとからだが求めるのだ。狂おしいほどに、あの人を。

 

だからこんなにも苦しくなる。

 

だからこんなにも悲しくなる。

 

クラウド!

 

声には出せない言葉が、ティファの胸郭の内で響き渡った。

 

 

「はあっ…………」

 

窓から差し込む黄金色の月光が、その女性の白い首筋を艶めかしく映し出す。

 

男の唇を喉元のあたりに受けたエアリスは、思わずその白い喉をのけぞらせて、微かなうめきを上げた。

 

「はっ……!」

 

クラウドの手が彼女の控えめな乳房に添えられると、エアリスは甘い悲鳴を漏らす。

 

クラウドの右手と左手が、それぞれ別の生き物のように蠢き、エアリスの両胸を揉みしだく。

 

併せて、唇は喉元から鎖骨、乳房へと下り、ついにはその頂きにある薄いピンク色の頂きに達した。

 

「あぅっ!」

 

彼の舌がその頂きを優しく転がすと、エアリスの背を電流が走りぬける。その甘美な衝撃は、彼女の中心部から発し、頭頂へと抜ける。

 

チュ……コロコロ……れろ……ちゅ……。

 

濡れた音が胸元から漏れるにしたがって、エアリスの快感はその度合いを増し、クラウドが静かに乳首に歯を立てた時には、思わず愛しい男性の頭を、その白皙の腕(かいな)でかき抱いていた。

 

ぴちゅ……。

 

エアリスは軽く達し、彼女の中心部にある泉から、新たな雫が溢れ出す。

 

「ん……は……」

 

いやらしい……。

 

新たな水脈の気配を感じたエアリスは、もぞもぞと内股を擦りあわせて一人赤面した。

 

内股を伝う雫は、今や洪水のように後から後から溢れ出してくる。

 

クラウドへの想いと、その愛する人が愛撫してくれているという事実が、エアリスのこころとからだを内側から濡らすのだった。

 

こんなに……。

 

下着には大きな染みが出来ているに違いない。触れずともそれが分かる。

 

しかし、今のエアリスにはそれがむしろ誇らしかった。

 

そう、これはクラウドに対する想いそのものなのだから……。

 

 

 

少女は一人だった。

 

幼いころからずっと……。

 

しかし。

 

唯一心を注いだ花たちと共に、ミッドガルの裏町を渡り歩いていた時、出会ったのだ。

 

自分を任せられる人……。

 

こころとからだを預けて悔いることのない男性と。

 

彼は自分を助け、そして誘(いざな)ってくれた。

 

優しく、温かい光の差す場所へと。

 

クラウドはエアリスにとって、光そのものであった。

 

闇を払い、弱い自分を包んでくれる光。

 

こんなに心の休まる居場所があることを、彼女は生まれて初めて知ったのだ。

 

だから、共にいれるだけで良いと思っていた。

 

彼のとなりには、いつも別の女性がいたから……。

 

彼女は真夏の太陽のように鮮烈で、早春の空気の如くさわやかな女性だった。

 

ティファ・ロックハート。

 

それが彼女の名前。

 

エアリスは、自分がクラウドのとなりを占めようとは思わなかった。

 

ティファも、自分と同じく悲しい過去を心のうちに隠している。

 

その彼女からクラウドを奪うことはできない。

 

優しすぎる少女は、そうして自分の心を抑制してきたのだった。

 

それが変化したのは、いつのことだったか。

 

それはきっと、セフィロスの言葉を聞いた時から。

 

「同族」という言葉を聞いた時から。

 

計り知れない孤独感と、喪失感。底無しの沼に引きずり込まれるような感覚がエアリスの心を支配した。

 

以来、エアリスは自分の心を偽ることを止めた。

 

それ以外、クラウドにすがる以外に、その恐怖感から逃れる術がなかったのである。

 

そしてエアリスは、思いの丈をクラウドに打ち明けた。

 

クラウドは少し驚いてから、しかし自分を受け入れてくれた。

 

エアリスは彼に抱かれた。

 

それは恐ろしく甘美で、幸せな行為だった。

 

彼が初めて自分の中に放った時、エアリスは女としての幸せを知った。

 

この期に及んでも、彼女はティファの代わりを務めるなどということは考えていなかった。

 

彼女の前ではいつも通りに接し、今日のように時折交わされる契りだけが、唯一の相違であった。

 

後に回想すれば、いずれ自分が消え行くさだめにあることを、その特殊な能力により敏感に察していたのかもしれない。

 

エアリスはただ、クラウドという唯一愛した男性の証を、自らのこころとからだに刻んでおきたかったのだ。

 

たとえ命の炎が燃え尽きても、彼に対する想いが、儚く消えて行かないように。

 

 

 

「あ……はっ……」

 

今、脳髄をとろかすような優しい愛撫に、エアリスは酔いしれる。

 

クラウドの愛撫は、いまや下腹部にまで達していた。

 

敏感な内股を、彼の唇がなぞるたびに、エアリスは小さな波に幾度も翻弄された。

 

クラウドの唇と舌が、彼女の中心部に達した時、エアリスは素直に彼を求めていた。

 

「クラウド……もう…我慢できないの。来て……」

 

荒い息をつき、瞳を潤ませながら両腕を差し出すエアリスに、クラウドは頷いた。

 

彼のたくましいものを目にして、彼女は相変わらず頬を染める。

 

ぬちゅっ!

 

クラウドを体内に迎え入れた時、エアリスは至福の中に身を委ねる。

 

もう何も分からない。

 

ただ、浅く、深く、自分の中を行き来するクラウドのからだの感触に酔う。

 

エアリスは、このままずっと溺れていたかった。

 

幾度となく、大小の波に飲まれ、その度に達していたエアリスは、クラウドの熱いほとばしりを子宮の入り口に受けた時、再び達した。

 

イクッ!

 

どくん、どくん……。

 

注ぎ込まれるクラウドの体液を思いやって、エアリスはまた濡れる。

 

その時だった。

 

ガタッ!

 

物音と共に、声にならない悲鳴が上がったのは。

 

我に返ったクラウドが振り向くと、戸口には黒髪の少女が立っていた。信じられないものを見て、表情を凍り付かせて。

 

「………!」

 

「ティ……ファ」

 

クラウドはかすれた声を出した。

 

その声を認識したためか、ティファは自失から戻った。

 

その時、力を失ったクラウドの分身がエアリスから抜け落ち、中から収まりきらない精液がどろりと溢れた。

 

それを目にした瞬間、ティファは背を向けて走り出していた。

 

「いやああああああああああっっっっ!!!」

 

喉もはりさけんばかりの叫びを発しながら。

 

「ティファ!」

 

慌てたクラウドは、即座に後を追おうとしたが、次の瞬間その動作が止まる。

 

彼はゆっくりと振り返り、サファイアの瞳でエアリスの瞳に視線を注いだ。

 

「いいの……行って、クラウド」

 

その時、エアリスは多くの言葉を望まなかった。

 

「エアリス……すまない!」

 

エアリスの気持ちを察したクラウドも、一言しか答えなかった。

 

そして後ろを振り返ることなく、クラウドは闇の中へと消える。

 

………。

 

………。

 

ふ…………。

 

完全に足音が聞こえなくなってから、エアリスはひとつ、ため息を漏らした。

 

本当は分かっていた。

 

なぜなら、クラウドは一度も自分の髪に触れてくれなかったから。

 

彼が髪に触れる女性は、ただひとり、ティファだけだったのだ。

 

エアリスは、自分が不幸になったとは思わなかった。

 

たとえ一度でもクラウドと結ばれたという事実を、彼女は宝物にしたかった。

 

今はただ、ティファの幸せを、この優しすぎる少女は祈っていたのである。

 

(つづく)

 


お・ま・け(或いはシリアスな展開に疲れたみゃあの暴走(笑))

 

<ちび号さまの「少女秘密結社」FF7ノーマル作品、TIFA02.JPGより>

 

クラウドの部屋で、お気に入りのピンクのフリルのスキャンティを見つけたティファ。

 

「ああ〜っ!!もうっ……信じられなあ〜い、クラウドったら!」

 

憤慨するティファ。

 

と、絶妙のタイミングで部屋に戻ってくるクラウド。

 

「あっ!?ティ、ティファ!」

 

「クラウド……なんなのよ、これはっ!」

 

振り向いたティファの手に握られているものを見て、クラウドは、やばいっ!という顔をする。

 

「い、いや、それは……」

 

にぢりよるティファ(笑)。押されて後ずさるクラウド。

 

「うわっ!」

 

どさっ。

 

背後のベッドにつまずいて、倒れ込むクラウド。

 

仁王立ちのティファに、クラウドは思わず汗タラ。

 

「……んもうっ!こんなの使って自分で慰めなくっても、言ってくれればいつでもシテあげるのにぃ(はぁと)」(お〜い(^_^;))

 

「えええっ!?(@_@)」

 

驚くクラウドを尻目に、ティファはあっという間に彼のズボンと下履きをずり下ろす。

 

「うふふ」

 

ぱくっ。(笑)

 

「ああっ!?」

 

ちゅっちゅっちゅっ……ぺろぺろぺろ……ちゅぱちゅぱ、れろれろ、ころころ、ぬちゃぬちゃ。

 

「う、うあっ!!」

 

びゅるるっ、びるっ…どくっ…どくっ…。

 

ちゅーーーーーっ!

 

「ああっ、ティファ!」

 

あっという間に射精させられてしまうクラウド。しかも、敏感になっているところを、残ったものまで吸い上げられて情けない悲鳴を上げる。

 

てゅぽん……。

 

「ん……」

 

こくっ。

 

「ふふ……おいし」

 

ティファは満足そうに微笑んだ。

 

「これからこんなことしたら、これくらいじゃ済まないわよ」

 

「あ、あう」

 

 

(おしまい)(なんじゃこりゃ(^^ゞ)

 

 


みゃあの後書きらしきもの。

 

みゃあ「はひー。(笑)ちかれたびー(笑)」

みゃあ「いやー、こんなアダルトな雰囲気書いたのは初めてだったんで苦労しました」

みゃあ「しかし、この新たなるジャンルを書くことができたのは、リクエストして下さったちび号さまのおかげ。本当にありがとうございました。お気に召したでしょうか?(どきどき)」

エアリス「…………(真っ赤)」

ティファ「ちょ、ちょっと!あたしたちの前で、よくこんな小説が書けるわね!(真っ赤)」

みゃあ「ありゃ、来てたんですか?」

ティファ「あなたねぇ。女性の方にこんな小説送り付けて、性犯罪者として捕まるわよ!」

みゃあ「い、いやそれは……。一応リクエストだし」

エアリス「…………(真っ赤)」

ティファ「だからって、こんなにえっちぃにするなんて、何考えてるのよ!しかも!あのおまけは何!?」

みゃあ「あ、あれは……自分にしてはあまりにもアダルティックな雰囲気に耐え切れず、つい…」

ティファ「………」

みゃあ「で、でも、エアリスはコレ気に入ってくれたよね?ね?自分では結構美しくエアリスを書けたと思うんだけど…」

エアリス「(真っ赤)……は、はい。ちょっとだけ……。(消え入りそうな声)」

ティファ「ちょ、ちょっとエアリス!だめよこの人の口車に乗っちゃ!今度はどんなすごいことしてくるか、知れたものじゃないわよ!?」

みゃあ「あ、だいじょぶじょぶ。次回はティファちゃんの番だから(はぁと)」

ティファ「そ〜いう問題じゃな〜い!!」

ユフィ「ちょっと!なんでアタシは出番がないんだよ!?」

みゃあ「ありゃ(^^ゞ。また厄介なのが来た。…だって、ユフィは指定になかったも〜ん」

ユフィ「むぐぐぐ……」

エアリス「あの……ユフィ、これに出たいの?」

ユフィ「え!?あ……いや、それはその……」

みゃあ「……いたずらもののユフィちゃん。おしおきされたいのかなぁ(ニヤリ)」

ユフィ「ば、ばか!そんなことやっていいのかよ!?」

みゃあ「だいじょうぶ。18禁ていう指定だったから何してもOK!」(うそです(^^ゞみゃあはそーいうの書けません。ギャグならいいけど)

ティファ「ドルフィンブロウ!!」

ユフィ「疾風迅雷!!」

バキャッ!×2

ティファ・ユフィ「この、女の敵!!」

みゃあ「あうぅぅぅぅぅぅぅぅ……(キラーン、と星になる)」

エアリス「あ、あの……大丈夫かしら?」