新世紀エヴァンゲリオン

■ふたりの宴■

 

Written By.みゃあ

 


 

ちゅぴっ…………。

 

 

……ちゃぷ。

 

 

ほの蒼い月明かりの差し込む部屋に、湿った音が響いていた。

 

もし、それを聞く者があったならば、その中に淫靡な響きを覚えたかもしれない。

 

しかし、この時観客は、中天の弓張月だけであった。

 

 

「ふっ………ぅむ………」

 

くぐもったようなうめき声。

 

「は………ふぅ………」

 

そして、断続的に漏れる歓喜のあえぎ声。

 

 

真っ白なシーツの敷かれたベッドの上では、二人の少年が、優美な純白の花のごとく、全裸で絡み合っていた。

 

線の細い、黒髪の少年は、砂色の髪の少年の股間に顔を埋めている。

 

湿った音はそこに源を発していた。

 

ちゅぷ……じゅ……。

 

こくり。

 

「……はっっ!」

 

黒髪の少年の喉が音を鳴らす度に、たまらず砂色の髪の少年は、白皙の喉をのけぞらせる。

 

黒髪の少年の頭は緩やかにグラインドし、口内にくわえこんだモノを、その薄紅色の唇で締め付けた。

 

その口内では、柔らかく滑らかな舌が、もう一人の少年のモノを愛おしげに這い回っている。

 

「……はぁ……いい…気持ちいいよ、シンジくん……」

 

砂色の髪の少年は、心底気持ち良さそうに喉を鳴らした。

 

そして、黒髪の少年の頭を、優しくかき抱き、さらさらとしたその黒髪を愛しげにかき回した。

 

「ん………」

 

シンジは、わずかに顔を上げると、漆黒の前髪の間から嬉しそうな顔を覗かせた。

 

やがてシンジの口の動きはスピードを増した。

 

行為を誉められたことが、本当に嬉しかったらしい。

 

「ああっ……シンジくん…シンジくん…!」

 

砂色の髪の少年、カヲルは、シンジの髪を梳きながら、悦びの悲鳴を上げた。

 

その声を聞いて、シンジは一層技巧を凝らし出す。

 

 

シンジとカヲル……。ふたりは男同士であったが、嫌悪感などは全く感じなかった。

 

あるのは、互いを愛しいと思う気持ちだけだ。

 

シンジは、自分の最も大切なひとのモノを愛しいと思い、彼を悦ばせたいと行為に没頭する。

 

カヲルは、自分の最も信頼するひとの、想いの篭もった愛撫に無防備に身を委ね、彼からもたらされる痺れるような快感に浸る。

 

 

愛しい……。

 

愛しい……。

 

 

カヲルのしなやかな身体には不釣り合いの、逞しいモノ。

 

大きく張り詰め、先端からは先触れの雫がとめどなく滲み出てくる。

 

シンジは、その神聖な雫を掬い取り、舌の上で味わった。

 

少し青臭いようなその雫は……カヲルの味がした。

 

 

自分の唇が、自分の舌が、カヲルを悦ばせている。

 

そう考えるだけで、シンジの背中を痺れにも似た電流が走りぬけるのだ。

 

シンジの脚の間では、既に彼のものが堅く勃起していた。

 

その先からは、やはり前触れの雫が溢れ、収まりきらないそれが、シーツに小さなシミをつくる。

 

少しでも触れられたら、簡単にイってしまいそうだった。

 

「(カヲルくん……)」

 

シンジはカヲルのその白くたおやかな指で、自分の分身を擦り、しごき、思い切り放出させて欲しかった。

 

彼の雪のような掌の上に、やはり白い体液をぶちまけたかった。

 

そしてそのままぬめった手で、二度目の放出を導いて欲しい。

 

………。

 

しかし、今はカヲルを満足させてあげたい。

 

彼のこわばりを含み、しごき、しゃぶり、彼の温かいミルクを喉の奥に噴き上げて欲しい。

 

どろどろに濁った白い精液を、思い切り飲み下してみたい。

 

カヲルの歓喜の絶頂を眺めながら……。

 

当然ながら、男同士の間に子は産まれない。

 

それは、それでも愛するひとの分身を体内に受け入れたい、というシンジの愛だった。

 

 

愛している……。

 

愛している……。

 

 

万感の想いを込めて……シンジはカヲルのモノを愛撫した。

 

 

「はっ…あっ、あっ……シンジくん…シンジくん……!!」

 

カヲルの声が、切羽詰まったものになってきた。

 

シンジの喉を傷めてはいけないと抑制するのだが、自然と腰が動いてしまう。

 

シンジは喘ぐカヲルを見て、そしてひとつ頷いた。

 

「シンジくん……っっ!」

 

このまま出して。

 

そのシンジの意思表示に、カヲルは一気に高まった。

 

背筋を痺れる感覚が駆け上る。

 

思わずシンジの頭を抱え込んでしまう。

 

シンジはグラインドを早め、口内の舌を狂ったように躍らせた。

 

手は、昂ぶりの下で緊張度を増して行く袋を優しく揉みしだいている。

 

「あっ……ああああああああああああああっっっっっっっっっっ!!!!シンジくんっっ!!」

 

びゅくんっ!

 

そして、シンジの待ち焦がれたものが、口内にむせ返るほど注ぎ込まれた。

 

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みゃあの後書きらしきもの

 

…………。

もう、お婿に行けないっ!(爆笑)

 

あーあ…とうとうヤっちゃいましたよ。これでみゃあも完全にぶっ壊れたな。(^^ゞ

 

う〜〜〜〜ん。

こんだけ書いといてなんですが、この小説は「倒錯」じゃありません。…そのつもりです。

男同士の間で、倒錯ではない愛は存在するか?

というのが一応のテーマになっています。(どこにある、どこに?)

 

どうもヤヲイというと、精神的に負の方向に向かうものが多いような気がしますが、

みゃあの場合、そーいうのは書けません。特に痛いのとか酷いのとかは全然ダメ。

……っちゅうわけで。男同士なら、かえって何書いても怒られないだろう(笑)と思い、

今回の作品と相成りました。

一応続いてますが、ヤメロ!最低!とかいう声が多ければ(ありそう(^^ゞ)即座に打ち切ります。よって、一応一話ごとに区切りをつけますのでご了承ください。

 

では。みなさん、みゃあを誤解しないでね(笑)。みゃあはやっぱり女性が好きです(爆)