外伝「レイ母さんのアンニュイな午後」

作・みゃあ

 


 

碇レイ。

旧姓綾波。現在28才。

 

姓が変わったのは、碇シンジと結婚した故ではない。

自ら望んで、碇家の養女となった為である。

元々戸籍のなかった彼女が、14年前全ての事件が収束に向かった後、「碇レイ」となった。

事実を並べればシンプルなものだが、現実にはそこに様々な想いが介在したらしい。

 

現在レイはシンジの姉(義理の)ということになっている。

シンジのサルベージ以前は義妹ということになっていたのだが、帰還後、シンジ14才(実年齢)、レイ28才という現実を慮(おもんぱか)って義姉とした。

 

レイにとってシンジはかけがえのない存在である。

 

そういった評は、葛城ミサト初め大勢の関係者から聞けるが、これは実は正鵠を射ていない。

レイにとってシンジは「かけがえのない存在」なのではない。

自分の存在も含めた「存在の全て」であると言った方が正しいのである。

アスカ、シンジ、レイ。

そこのところを良く分かっていない者には、この三者の関係は永遠に理解不能であろう。

アスカはそれを敏感に感じ取っているからこそ、いつまで経ってもレイを警戒するのだし、レイはレイで敢えて微妙な距離をシンジとの間に置くのである。

 

しかしながら彼の14年に渡る不在中に、レイの中でシンジと同席を占めるに至った者が一人だけいる。

シンジの娘、惣流ユイカがそれだ。

 

彼女は血縁上はアスカの娘ということになるが(当然である)、精神的にはアスカとレイ、両者の娘ということも可能かもしれない。

無論アスカは否定したがるであろうが、ユイカが彼女を「レイ母さん」と呼ぶことからもそれは推察できる。

ユイカはアスカとレイの娘、というと問題が生ずるが、ユイカには母が二人いる、というと案外しっくりくるものだから不思議であった。

 

ともかく、惣流ユイカの存在は、碇シンジの(一時)消失という事態にあって、アスカそしてレイ、ふたりの喪失感を埋めたのである。

 

 

・・・・と、こういった哲学的(?)にしてアンニュイな思考に支配されるのは、レイの住む白亜のマンションの一室が、心地よい静寂に満たされている時であればこそだ。

 

碇レイ、28才。

本日、ネルフ特別休暇のため、目下部屋に一人。

 

「・・・退屈ね」

 

昔からは到底考えられない呟きが、彼女の口から漏れた。

 

簡素なレイの部屋。

必要なものを必要なだけ。

決して「空疎」ではない辺りが、彼女の14年間の成長を物語っている。

 

部屋の各所に配された暖色のいろどりや、部屋に調和した観葉植物に一輪挿し。

そこに人間的な暖かみが加わり、いるだけで落ち着ける雰囲気の部屋だ。

 

一人分の食器、一人分の調理器具、一人分の洗面用具に一人分の家具・・・。

しかし、ティーセットの中の紅茶カップだけは、彼女の分を含めて四客あった。

ウェッジウッドのティーカップ。

他に給料の使い途がないので、彼女はこういうところにいい物を選んだ。

4つのうち3つは昔からあるもの。

自分のもの、来客用つまりアスカとユイカのためのもの。

そしてつい最近揃えた真新しいのがひとつ。

無論それはシンジのためのものだった。

 

彼とユイカは学校の帰りにレイのマンションに立ち寄ることが多い。

もちろんレイが部屋にいる時に限るが。

それは彼女の静かな時間に、わずかな喧燥が混じる時である。

しかしその喧燥が、彼女には何物にも代え難い時間だった。

 

会話。

もっぱらユイカが喋る。

レイはもちろんシンジもなんとなくその声を聞いている。

ふと気がつくと、互いに見詰め合っていることがあり、ユイカに冷やかされたりする。

シンジは目茶苦茶にどもりながら否定し、レイは注意して見なければ分からないほど微妙な色の変化を目元に刻む。つまり頬がほんのりと赤らむのである。

 

アスカの場合は情熱的な彼女らしく、その変化も非常に分かりやすい。

かぁっ。という表現がぴったりくる。

比較してレイの場合はいかにも慎ましやかである。

ぽっ。

という音が聞こえてきそうな、見ているユイカの方が恥ずかしくて頬を赤らめてしまうような変化である。

そんな時がレイの一番幸せそうに見える瞬間であった。

 

しかし当然、このような平和が長続きすることはあまりない。

そういう雰囲気をどこから嗅ぎ付けてくるのか、職員会議をほっぽらかしてすっ飛んで来る人物がひとり。

言うまでもなくアスカである。

 

マシンガンのように扉を打ち付ける音が轟いたかと思うと、かつての使徒も真っ青という地響きを立てながらアスカがレイの聖域に侵入してくる。

挨拶もそこそこに、有無を言わさず二人の(特にシンジの)首根っこを引っつかんでひきずって行く。

彼女が口にするのはただ一言。

「どうもお邪魔さま!」

である。

そんな時、シンジより比較的余裕のあるユイカ嬢が目にするレイの顔は、うらめしそうな、もの欲しそうな、そんな感じだという。

 

近頃レイは、この時間を空けるためにスケジュールを調整しているという噂だ。

アスカが来る前に、二人に何杯紅茶を飲ませることができるか。

それは既に過酷な勝負と化していた。

 

碇シンジ。

色々な意味で、前途多難な男ではある。

 

 

Neon Genesis PAPAGELION

Outer-Episode:Rei’s Heart

 

 

「・・・退屈ね」

 

さて、今日何度目かの呟きを漏らしたレイである。

 

午後2時。

さすがに今日は二人が来るにはまだ早い。

洗いものも、洗濯物も掃除も終わっている。

何故か本棚の一角にある「お笑い漫才」の本をとって駄洒落を研究しようとして・・・やめた。

(先日シンジに「レイはもっと笑いを覚えた方がいいと思うよ」と言われたのだ。

・・・・・・どうも別の受け取り方をしているような気がする)

 

仕方なくベッドに横になる。

真っ白いシーツ。洗濯したばかりだ。

枕に顔を埋めてみる。

 

くんくんくん・・・。

 

先日シンジが鼻血を出した時、ここに横になったことがある(ユイカのチョコレートのせいだという話もある)。

そのせいか、まだシンジの匂いがするような気がした。

 

「・・・いい匂い」

 

うつ伏せに枕に顔を伏せ、目を瞑ったままふんふん鼻を鳴らす碇レイさん(28)。

ふと、先日のことが頭を過ぎった。

 

 

******************************************

 

「はい・・・碇くん」

「あ、ありがとう綾・・・レイ」

 

綾波・・・と言いかけたシンジは、ユイカに目で諭されて言い直す。

もう随分経っているのにも関わらず、無意識に「綾波」と呼んでしまう。

これはおそらくずっと変えられないかもしれない、とシンジ自身が思っていた。

 

レイは気にせず、シンジの前のカップにとぽとぽとティーポットから紅茶を注いだ。

ダージリンの良い香りが立ち上り、シンジの視界を淡く揺らす。

 

お茶にお茶菓子に、とかいがいしくシンジに世話するレイ。

表情はいつもとあまり変わらないものの、そのてきぱきとした動きは、鼻歌でも飛び出そうかという上機嫌そのものであった。

 

「・・・レイ母さん、嬉しそう」

 

ユイカの揶揄を含んだツッコミに、シンジは思わず一気に含んだ紅茶で舌を焼く。

レイはというと、ティーポットを手にしたまま硬直し、ほんのりと染まった頬を、上からかかる水色の髪で隠している。

 

「・・・何を言うのよ」

「そ、そうだよユイカ。いきなり何を言うんだよ」

 

思わず返事がユニゾンしてしまう二人。

 

「・・・ふ〜ん」

 

ユイカは半眼になって口の端をわずかに吊り上げた。

こういう表情は、ミサトにも、実の母アスカのようにも見える。

相手を茶化す時の顔だ。

 

思わず顔を見合わせ、同時に俯いて頬を染めるふたり。

 

まるで初々しい恋人同士を見る母のような表情でふたりを見やるユイカ。

彼女自身はレイもシンジも大好きなので、この二人が仲良くしてくれるのは非常に好ましい。

アスカに負けず劣らずやきもち焼きのユイカだが、相手がレイとなると話は別だ。

彼女はいつも憂いを含んだ表情をしていることが多いので、ユイカはシンジの側にいてにこにこしている叔母を見るのが好きだった。

 

無論、彼女の母親はむきになって両者に割り込むのだろうが。

 

「ちょっと、お手洗いお借りしま〜す」

 

普段レイ相手には使わないような敬語を口にするユイカ。

振り返りざま、

「ごゆっくり」

などと言うものだから、その直後シンジとレイは硬直してしまう。

ユイカとしては気を遣っているつもりなのだ。

 

泣かせる話である。

 

さて、ダイニングに取り残された二人の間には、にわかに沈黙の帳が落ちかかる。

この辺りは、昔から変わることのない二人の関係だ。

決して不快ではない沈黙が、静かに流れた。

 

「碇くん・・・」

「なに、あや・・・レイ?」

 

レイはちょっと戸惑ってみせた後、んじ・・・と上目遣いにシンジの顔を覗き込んだ。

かつてより幾分長くなった水色の髪が、白い輪郭を撫でる。

 

以前の一種近寄りがたい、存在の希薄なレイも、完璧な造形美を誇っていたように思うが、現在の彼女の美しさはそれとは比較にならなかった。

丸みを帯びた視線に表情。

憂いの代わりに、深い母性を感じさせる口元。

そして思わず引き込まれそうな真紅の瞳はいささかも変わることなく、穏やかさを加えていた。

 

ユイカを見る時のレイの表情が、シンジは好きだ。

それはアスカがそうする時の顔と、鏡に写したように良く似ていた。

実はシンジを見る時の瞳は、それ以上に真摯なものが含まれていたが、彼はそれに気づいていない。

 

「ユイカ・・・」

 

と呼ぶ時のレイの表情に、何より14年という歳月を感じるシンジだった。

 

何かを問い掛けるかのように、こく、と小首を傾げると、肩まで伸びた水色の髪が、ゆらり、と揺れる。

微笑みの気配すら浮かんだ目元は、シンジが覚えているレイとは別人のように色っぽかった。

 

綾波ってキレイだな・・・。

 

昔とほとんど変わらない少女の面影に見とれていたシンジは、慌てて咳払いする。

 

「お願いがあるの」

「なに・・・かな?」

 

非常にイヤな予感がするシンジ。

ユイカはまだ戻ってこない。

つまり二人きりである。

 

レイが僅かに身を乗りだした。

にじりっ、という音がシンジには聞こえたような気がする。

 

レイはいつも非常にラフな格好をしている。

自宅にいるのだからそれも当たり前で、それを言ったらアスカなどさらにラフな格好だ。

しかし、それがどちらも非常に目のやり場に困るものであることは違いない。

 

Tシャツ一枚(無論アンダーウェアはつけているにしても)から覗く白い肌。

髪が揺れるのに合わせて揺れ動くふくらみは、思った以上に大きそうだ。

彼女も28才という年齢なのだから当たり前なのだが、シンジにはどうしてもその事実が頭の中のレイの像と重ならない。

 

以前は冒しがたい雰囲気だったのが、今やそれがない。

まるで手を伸ばせば届いてしまいそうな距離に彼女はいるのだ。

 

一筋の汗を頬に伝わらせるシンジに、レイは真面目な顔で言った。

 

 

「ほっぺた・・・つんつんしてみても、いい・・・?」

「・・・・・・・・・・は?」

 

反応が返ってくるまで、およそ1分を要した。

まさに呆然・・・という顔のシンジに、レイは見本を示すように自分の頬をつんつんしてみせる。

そうなのだ。

レイは先日学校でアスカがシンジのほっぺたをつんつんしているのを見て、

(これ・・・私もやってみたい)

と思って、その機会を狙っていたのである!

 

「だめ・・・?」

「・・・・・・・・・・いや・・・・その」

 

何と答えて良いか迷ううちに、次第にレイの紅い瞳が潤んでくるような気がする。

シンジは自分の悪い予感が当たったのを知った。

 

 

 

 

 

ぷにぷに。

(はぁ・・・僕、何をやっているんだろう)

つんつん。

レイにほっぺたをつんつんされながら、シンジは思わず人生の意味に思いを致していた。

 

一方のレイは嬉々として、つんつんつんつん、つんつくつんとシンジのほっぺたを弄んでいる。

 

つんつんつん。

ぷにぷにぷに・・・。

 

シンジの頬は思いのほか柔らかい。

 

つんつんつん。

ぷにぷにぷに・・・。

 

(これ・・・楽しい)

 

突然童心に返り、一心不乱にシンジのほっぺたをつっつく碇レイさん(28)だった。

この後シンジはユイカに反対側のほっぺをつんつんされる羽目になるのだが、それは割愛させていただく。

 

 

******************************************

 

 

「碇くんのほっぺ・・・・・・柔らかかった」

 

思い出して、ひとり頬を赤らめる碇レイさん(28)。

 

アンニュイな午後。

部屋に一人。

おまけに独身。

 

これだけ条件が揃えば、おのずとすることも限られてこようというものである。

 

ところで、レイは14年前と比べ、見違えるほど感情豊かになった。

もちろんそれはあくまで、彼女のレベルでいえばの話だが、情操が増したのは確かである。

 

感情が豊かになれば、当然そこには肉体的な欲求も生ずる。

食欲があるように、当然ながら性に対する欲求も存在した。

ただ彼女の場合、それが常人と比して極端に少ないというだけのことである。

 

レイの場合それを感じるのは唯一つ。

シンジのことを考えた時だけである。

 

自慰については、リツコが教えようとして・・・その危険性に気づいた葛城ミサト(当時三佐)が替わって指導したという。

 

レイの場合、一般的に言われるような罪悪感をその行為に感じることはない。

性欲の顕現は体温の上昇を促し、思考能力・判断能力を著しく低下させる。

それを発散させるための行為にすぎない。

 

・・・と、以前は思っていた。

しかし、シンジ帰還に前後してその心境は著しく変化する。

相変わらず行為自体に罪悪感を感じることはなかったが、シンジを思い浮かべて行為に至ることに、ある種の後ろめたさを感じるようになった。

 

身体と心、双方がシンジを求めるようになることは分かっていた。

それはあの時から決定づけられたことだったのだ。

レイが、少なくとも表面上シンジにそうした素振りを見せないのは、別にアスカを気遣ってのことではない。

シンジを困らせるのがイヤだったからである。

シンジが困るのはアスカが顔を曇らせる時だ。

そしてアスカが顔を曇らせるのは、自分がシンジと接近する時である。

従って、自分はシンジに近づき過ぎてはならない、という図式がレイの中で出来上がるのだった。

 

所詮シンジが自分のところへ来ることは有り得ない。

自分がシンジと結ばれることも有り得ない。あってはならない。

それでもどこかに、彼の温もりを欲する心がある。

だからレイは姓を「碇」と改めたのである。

想いは残しても、現実的な危険性を断ち切るために。何より自分に言い聞かせるために。

 

しかし、このように全ての思考がシンジを中心に動くという辺りは、アスカもレイもどっこいどっこいであった。

 

さて。

そうこうする間に、レイは随分と昂ぶっていた。

昂ぶる、といっても彼女の場合声を上げたり、身体をよじらせたりということはない。

身体が火照り、各所に性的興奮時の微妙な変化が見られるくらいだ。

 

とはいえ、彼女も28才である。

やはり少女の頃とは微妙に違う。

それを抑え込むのではなく、解放する方を選択した。

 

「くぅん・・・・」

 

胸に伸ばした手が、レイに子犬が鳴くような声を引き出させる。

 

(碇くんの、手・・・)

 

こういう時くらい、そんな想像をしてもバチは当たらないだろう。

なんとなくアスカの怒った顔が浮かんで来て、それに反発するように指を動かす。

シンジのことを考えると、何故か彼が近くにいて、その身体を包んでくれているような感覚を得る。

 

服を着たままで、わずかに両手を蠢かせるレイの姿は、本当に自分わ「慰める」という感じで、淫靡さとは全く無縁だった。

彼女のシンジに対する想いのように、慎ましやかで純粋な行為。

 

レイの身体は、14才当時と比べても全く変わらない。

雪のように白い肌。つややかな張り。

均整の取れたプロポーション。無駄な肉は一切ついていない。

しかし、意外と着やせするタイプだったりするから分からないものである。

 

ジーンズに伸びた手が、静かに火照りの上をなぞって・・・

 

「碇く・・・ぅ・・ん・・・・」

 

耳を澄ましていなければ聞こえないような微かな声。

次第に紅潮してくる頬。

段々意識に霞みがかかって・・・

 

しかし、その神聖ともいえる行為は、突然の中断を余儀なくされた。

 

ピンポーン。

 

ドアベルが鳴った。

 

わたわたわた・・・・!

彼女が慌てるところなど滅多に見られるものではない。

おそらく生まれて始めてパニックに陥ったのではなかろうか。

 

着衣の乱れをあたふたと直し、今までで最速のレコードで玄関に出る。

 

「は、はい」

 

ガチャ。

 

間一髪。

ドアが開くと、少女の元気のいい声が上がった。

 

「こんにちは、おばちゃん・・・じゃなかったレイ母さん!」

 

ユイカが無邪気に微笑んでいる。

レイの微妙な心の動きには、まだ気づいていないようだ。

顔はいつものように静かだが、心臓は細波立っている。

 

「ユイカ・・・」

 

なんとか平静を保っていたのもここまでだった。

視線をさらに後ろにやると・・・そこには先ほどまで想像の中で抱き合っていた人物がいた。

レイは大きく目を見張った。

 

「・・・・碇くん・・・・」

「やあ、レ・・・・・・イ??」

 

笑顔のシンジは最後まで言い終わることができなかった。

 

ぽっ。

 

レイが可憐な頬を真っ赤に染めて視線を逸らした。

さらにうつむいてから、一度意味ありげな瞳を上げる。

 

「ご・・ごめんなさい・・・・」

「・・・え・・・」

 

そのままぱたぱたと、彼女にしては早足にバスルームへと消える。

 

「な・・・なんなんだろう」

 

伸ばしかけた手が空中で凍り付いている。

呆然とするシンジ。

それにしても、今綾波が見せた表情は・・・?

 

恥ずかしそうで、嬉しそうで、とても可憐だった。

そして何故か妙に色っぽかった、と感じたのはシンジの気のせいだろうか。

 

何時の間にか、ユイカがすぐ側で仁王立ちしていた。

 

「パパ、まさか・・・レイ母さんに何かしたんじゃ・・・」

「な、なに言ってるんだよユイカ!?」

 

ジト・・・。

まさにそんな感じの目でシンジを見やるユイカ。

完全に疑いの眼差しだ。

 

レイの「ぽっ」の破壊力は凄まじかった。

 

「シーンージー・・・・・・・」

 

どこからか、低い声が響いてきた。

この直後、碇シンジに大変な災難が訪れたというが、その話はまた別の機会に語ることにしよう。

 

 

一方当のレイ本人は、脱衣所で下着を替えながら、顔を真っ赤にしていた。

さらに、

(今日はおかずでも作って、碇くんのところへ持って行こう)

などと、かいがいしく考えるレイであった。

 

碇レイのアンニュイな午後は、こうして終わりを告げた。

 

 

 

(おしまい)


みゃあ@作者の後書きらしきもの

 

な・・・何が書きたかったんだ、私はっ!?

ああああああああああ・・・・ヒロポンさまごめんなさいぃぃぃぃぃ(T-T)。

恐れ多くもパパゲの設定を使った上に、このなわけの分からないものを・・・。

あうぅぅ、どこで間違ったのかなぁ・・・本当はもっと「レイ母さん」というかレイ(28)を強調した話になるはずたったのにぃ・・・(T-T)。

はぁ・・・オイラ、ダメダメな人間なんだぁぁぁぁぁ。

レイちゃんごめんなさい・・・もっと可愛く書いてあげたかった。

今度こそは・・・(毎回言っている気がする(-_-;))。

  


読んだら是非、感想を送ってあげてください。

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