新世紀エヴァンゲリオン

■シンジとレイ、愛の日々■

(1)

Written By.みゃあ

 


 

「碇くん……責任、とってね」

 

ガチョーン……

 

その時のシンジの気持ちを擬音にするとこんな感じであろうか。

 

「責任とってね」

 

「責任とってね」

 

「責任とってね」

 

「責任とってね」

 

「責任とってね」

 

「責任とってね」

 

頭の中でリフレインするその言葉。

 

思わず麻痺したのーみそが事態を把握し始めると同時に、シンジの目は、目の前の少女の顔を捉えていた。

 

レイは、俯きがちにちらちらとシンジの顔を上目遣いに見ている。

 

彼女は上半身は制服、下半身は丸出しだ。(笑)

 

しかも股間と、その下のシーツには赤いシミが……。

 

目があった瞬間、レイの頬が紅色に染まった。

 

「ぽっ」

 

という音が聞こえてきそうであった。

 

その恥ずかしそうな顔を見た瞬間、シンジは再びパニックに陥った。

 

なぜ、レイは下半身丸出し+血のシミつきなのか?

 

「(責任を取る……責任?責任ってなに?ある人物に適した仕事?)」

 

それは『適任』。

 

「(ファンタジーにでてくる魔法でつくられたゴーレム?)」

 

それは『石人(せきじん)』。

 

「(ちがうちがうっ!そうじゃなくて…あ、綾波がエッチで朝ごはん代わりにおいしくて、股間にバナナが…それで毛がなくて、割れてるけど怪我じゃなくて…だぁぁぁぁぁっ!!何言ってるんだ僕はっっっ!!!)」

 

 

 

ぐわばっ!

 

「はーっ、はーっ、はーっ……」

 

チュンチュン…チチチチチ……。

 

「はっ!………ここは」

 

朝の穏やかな日差しが差し込んでいる。

 

ほんの少し開けられた窓からは、雀の声とともに清涼な空気が運ばれてくる。

 

「……夢……」

 

シンジは上半身を起こしたまま、左手で髪をかきまわす。

 

「なんだ……夢オチか…(ぼそり)」

 

ぐさっ!(←どこかで作者に突き刺さった音)

 

「そうだよな。僕と綾波が……なんて、あるはずないよ。ははははは……」

 

そう笑いかけた時、シンジは妙な違和感を感じた。

 

「ん?」

 

何故か下半身がひんやりとしている。

 

しかも、何やら生暖かい感触が……。

 

「ま、まさか……」

 

シンジは焦った。

 

まさか…まさかっ、僕は夢精したのかっ!?

 

夢精。

 

それはこの年頃の少年ならば誰もが経験するアレである。(ちなみに、作者は一度もしたことがない。ちょっとしてみたい気もする)

 

しかし。

 

ぐわばちょ、とめくった布団の中にあった…いや、いたものは……。

 

「…………」

 

「…………」

 

頭の中が真っ白になった状態のシンジは、ルビーのような真紅の瞳と目があった。

 

わずかに乱れた水色の髪。

 

ためらいがちにシンジの……を握る白く、細く、そして僅かに温かい手は。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ、あやっ………」

 

ぱちくりくり。

 

あうあう言っているシンジを見た少女は、幾度か瞬きを繰り返した。

 

「綾波ぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!???」

 

 

(つづく)


 

みゃあの後書きらしきもの

 

さて…と。

逃げよう(笑)。

本題に入る前に続いてしまった(^^ゞ。

いちおう前の作品を読まなくても分かる…と思う。(というより、読んでいても意味不明(爆))

さ〜て、次からが本題だ。