ああっ女神さまっ

■For your love■

最終夜、ベルダンディー〜Promised Night〜(4)

作・大場愁一郎さま

ジャンル:X指定


 

 汗と愛液にまみれたベルダンディーは…螢一の布団の上でくったりしてしまった。絶頂の余韻に包まれ、深い呼吸を静かに繰り返している。

 螢一はベルダンディーを仰向けにさせ、彼女の乳房に触れながらキスして意識を呼び戻した。ボンヤリではあるが目を開けると、そっと口元を緩めてくれる。

「螢一さん…。わたし…どうなって…?」

「イッたんだよ。気持ちよかった?」

「あれが、イクって状態…。すごいんです、気持ちいいの、まだ…続いたまんまで…」

「まだ気持ちいいままなの?」

「はい…ああ、もっと揉んでください…あ、そう、強く…!気持ちいい…!」

 螢一はベルダンディーの乳房をわしづかみ、むぎゅ、むぎゅ、と力を込めて揉んだ。

 仰向けになっても型くずれしないドーム型の乳房は柔らかくすべすべで、それでいてみっしり弾力があって…ウルド同様あらゆる手触りは最高であった。贔屓目たっぷりではあるが、『ベルダンディーの胸』であるぶん、螢一はこちらの方に軍配を上げたかった。

 絞り込むようにつかんで、顔を寄せてしこった乳首に吸い付く。唇をすぼめてちゅうちゅう吸い、舌で乳首を押し転がして弄んだ。

「は、あああ…っ!!」

「乳首…感じやすいのかな?」

 ベルダンディーが胸を弾ませてよがるのを見て、螢一は彼女の乳首を指先に摘んでクリクリひねり、引っ張るようにしながら乳房を揺さぶった。たぽん、たぽん…と音立てて大きく波打つ。

「ふぁ、あああっ!も、もう…待てない…っ!」

 螢一の愛撫に身を任せて嬌声をあげるベルダンディーであったが、絶頂の余韻もさめやらぬうちにヴァギナは二度目のうずきを再開していた。腰の中を発信地に、どうしようもないほどの性欲が身体じゅうに拡がってゆく。

 淫魔にでもとり憑かれたのでは、と思うほどのリバティー・ベルの効果であった。思考は螢一と交わることを渇望し、肉体は自然とうずきはじめ、過剰な火照りは快感となって感覚野に溢れ返る。

 右手が太ももの間に滑り込み、くちゅ、くちゅ、とヴァギナを慰めるのも無意識下による行動であった。もう少しでもいじっていないといられない。

 劣情にも似た情欲と、失神しかねないほどの強い快感、そして淫らに成り果てた自分の姿にベルダンディーは気が狂いそうであった。彼女の内のモラルや貞節が悲鳴をあげているのがわかる。

「ベルダンディー、オレにさせてよ…」

「い、いえ…もう待てない…螢一さん、セックス…してください…!」

「も、もうかぁ…?うむむ、なんだかなぁ…」

 睦み合っている最中に自慰行為に走りだしたベルダンディーの右手を制し、自分から愛撫を申し出た螢一であったが…すっかり発情してしまったベルダンディーは違う意味で愛撫を拒んだ。即時の挿入を求め、そっと両脚を拡げる。

 螢一はどうにも調子が狂った。気持ちよくさせたいのに、彼女自身はもうすでに気持ちよくなっているらしい。なんとなく不満が残る。

「イッたばかりだろ?それなのに…?」

「それなのに、なんです!お願いだから入れてください!本当に待てないんですっ!」

 恥じらうことを忘れ、媚びた声で螢一を求めるベルダンディー。とりあえず螢一は彼女の後ろに回り、両膝を立たせてからその間に割って入った。

 シックスナインの体勢の時にも見たのだが、ベルダンディーの膣口には何者かが踏み入った形跡はなかった。一ミリほどの裂け目もなかった。

 彼女は紛れもないヴァージンなのである。女神の、しかも一級神の純潔を、螢一はまさに今、捧られんとしているのだ。

「本当にしちゃって…大丈夫?オレに気を使ってるんじゃないだろうな?」

「いえ、そんなことありません…。もう、螢一さんが欲しくてならないんです…。」

「もしかしたら、すごい痛いかもしれないよ?」

「わかってます…。でも螢一さんと一緒ですもの、怖くなんてありません…。」

 頑ななベルダンディーの態度に、あまりに恐れ多くて躊躇いがちであった螢一も覚悟を決めた。手探りでペニスの先端を膣口にあてがう。それだけで二つの性器は喜び合うようにヒクヒク動いた。ベルダンディーの本能は確かに結合を望んでいる。

 螢一はベルダンディーにのしかかり、布団に肘を突いて肩を抱いてからキスした。ベルダンディーもキスに応じ、螢一の首に両腕をまわしてくる。唇を重ね合うだけで、愛しさが二人の胸の間にどんどん膨れ上がっていった。

「重くない?」

「だいじょうぶです…この方が…安心できますから…。」

「じゃあ…するね?」

「はい…!」

 ベルダンディーがしっかとうなづき、目を伏せるのを確認してから…螢一は腰に力を込めた。処女膜に外圧がかかり、ツヤめく先端が細い膣口を押し広げる。ベルダンディーは螢一の背中に爪を立て、顔をしかめてうめいた。

「痛い…っ!!」

「お願いベルダンディー、少しだけガマンして…!」

「は、はい!気にしないで、突き入れてくださいっ!」

 螢一はなおも腰を進めた。女神の処女膜は拡がるだけ拡げられ、今にもちぎれてしまいそうなほどである。それでも螢一のペニスは、ぱんぱんに張りつめた先端の半分ほどしか埋没していない。

 螢一は苦痛に歪んだベルダンディーの顔を痛々しく見つめていたが、その耳元に小さく、ごめんね、とささやきかけ…ぎゅっ、と腰を強く突き出した。

ぷつっ…。

「ひっ…!!」

 処女膜の裂ける音とともに、ベルダンディーの瞳からぽろ、と涙が溢れる。

 処女膜を通過してしまうと、螢一のペニスはヌル、ヌルル、と滑らかに膣内に挿入されていった。狭く、デコボコした内壁に擦られながら押し込めるだけ押し込む。初めてのわりに柔らかくこなれていたのは、きっとリバティー・ベルの効果によるものだろう。

「入ったよ…入ってるよ、ベルダンディー…」

「あ…は…はい…!す、すごい大きい…!」

「そ、そんなに大きいかなぁ…まだ痛む?」

「いえ…痛かったのは一瞬だけでした…。今は…螢一さんが入ってきてることのほうがすごくって…いっぱいに押し拡げられてるの、すごくよくって…!」

 いくつか言葉を交わしている間にも、螢一のペニスはぬみゅ、みゅ、と女神の花筒を突き進み…根本近くまで入り込んでしまった。体位の角度のため、これ以上の侵入には少々無理が生ずる。

「ああ…けいいちさん…わたしたち、結ばれたんですね…。」

 膣口に今も残っている鋭い痛み。

 焦れた膣内を強く圧迫してくる圧倒的な存在感。

 最愛の男性の重み。鼓動。体温。息づかい。そして…大きな愛情。

 ベルダンディーはようやく苦痛の表情を消し、歓喜の笑みを取り戻すことができた。

「そうだよ…。オレ達いま、すごい深いところでひとつになってる…。」

 螢一は答え、ぴっちり繋がったままで再びキスした。舌をそっと絡めると…二人の結びつきは二倍になった。繋がった部分を介して感動が激しく行き来し、愛しさが胸の中…まばゆく爆ぜる。

「ベルダンディー、愛してる…っ!」

「けいいちさん、わたしも愛してますっ!」

 感動が螢一の愛欲を突き動かし、そろ、そろ、と腰を前後させた。グラインドのストロークは極めて短く、さざ波のようにくびれが襞の一部をくすぐるのみだ。

「痛くしてない?」

「入り口がまだ少し…。奥の方はぜんぜん大丈夫です…。螢一さんの思うように動いてください、きっとそれで…わたしも気持ちよくなれると思うんです…!」

 ベルダンディーのせつなげな言葉に、螢一は以前知人から聞いたあるエピソードを思い出していた。

 螢一が彼から聞いたところによると、初めての女の子の具合は『十歳は若返るほど気持ちがいい』ものらしい。

 しかしそれも一瞬のうちで、女の子の方は『痛い』やら『動くな』やら『抜いてくれ』やら大騒ぎだから浸っていられる余裕などない、というオチがあったのだが…。

 確かに感触的には最高であった。ウルドの内側も絶妙な具合であったが、申し訳ない話、すがりつきや襞の高さに関してはベルダンディーの方が勝っている。

 しかしベルダンディーは痛がりはしたものの、それは一瞬だけであった。動くな、とか抜いてくれ、とかは一言も発していない。それどころか思うように動いてくれとまで言っている。見た限りでは強がっているようにも見えない。

 女性によって個人差はもちろんあろうが、どう考えてもこの点だけは聞いていた話とまったく違っていた。

「ムリしてない…?本当に動いて大丈夫?」

「ムリなんてしてません、本当に気持ちいいんです…。ね、早く擦って…。深く、深くえぐってっ!」

 ベルダンディーは甘えた顔で懇願すると、螢一の腰に両脚をからめてきた。全身で螢一にしがみつき、彼からの寵愛を一身に受けようとする。

「じゃあ動くよ。痛くしたらいつでも言ってくれよな?」

「はい…早く…早くうっ!!」

 そこまで言うのなら、と螢一はゆっくり腰を引き戻していった。

 そこであらためて感じるのだが、ベルダンディーのヴァギナは本当にすがりつきと襞がすごい。

 襞のひとつひとつは細かく高く、ペニスのくびれにねちっこく絡みつき、強く泡立つように引っ掻いてくるのだ。そしてそれらがまるで握り込むように締め付けてくる…。

 螢一が童貞だったとしたら、きっと一往復しただけで無様に射精していたであろう。それくらいベルダンディーの膣内は快適だった。なるほど、十歳は若返るように心が弾んでくる。感動による動悸が凄かった。

 螢一はツヤツヤの先端が抜け出る直前で腰を止め、再びゆっくりと挿入する。ぬるるるる、と抵抗感は少なく、根本近くまであっさり入ってしまう。花筒に熱く包み込まれたペニスは再び逸り水を滲ませた。これだけ慎重に動いているのに気持ちよすぎる。もう終わりが見えそうだった。

「ベルダンディー…ベルダンディーのなか、なんて気持ちいいっ…!」

「わ、わたしもです…!ね、螢一さん、もっと早く動いてください、大丈夫です、痛くなんてありませんから…」

「えっ、も、もっと早く動くの?これ以上早く動いたら、その、出ちゃいそうだよ…。」

「お願いします、頑張ってください…。わたし、もっと気持ちよくなりたいっ!」

 愛しいベルダンディーにそう言われては引き下がるわけにいかない。

 螢一は肘を起こし、両手にベルダンディーの乳房をわしづかんで思い切りよく腰を振った。腰と下肢に相当な力を込めないと、ベルダンディーの膣はペニスを引き戻すことを許してくれない。その代わり押し込むときはすんなり奥まで受け入れてくれる。男の精を逃すまいと彼女の本能がそうさせているのだ。

 べちっ、ばちっと腰をぶつけては引き戻す、テンポのよい繰り返し。ピストン運動のストロークはかなり長かった。おかげでブチュッ、ブヂュッと粘つく音がすごい。

 そうしながらも乳房をつかんだ両手での愛撫も忘れない。柔肌に指を食い込ませつつ、強く揉む。螢一の手の平で若干余るベルダンディーの豊かな乳房は、腰を突き入れるたびにたぽんたぽん水っぽい音をたてている。指の間にしこった乳首を挟みながらこねるように揉むと、ベルダンディーはハフハフ熱い呼吸を繰り返した。

ぽた、ぽたっ…

 螢一は室内の蒸し暑さ、予想以上のハードワーク、めくるめく興奮による汗をベルダンディーの胸元に滴らせていた。

 しかし、つらくはなかった。むしろスポーツをしているような心地よい疲労がゆっくりと身体じゅうに拡がってゆく。爽快な感じであった。

「あっ!あんっ!け、けいいち、さんっ!いいです、気持ちいいっ…!!もっと、もっと早く、もっと深くぅ…!!うあ、あああっ!!」

 ベルダンディーは両手でシーツを握りしめながら、かわいらしい鳴き声を惜しげもなく螢一に聞かせていた。淫らなおねだりをしながら快感に打ち震える。腰はすっかり浮いていた。正常位はいつしか屈曲位へと変わっていく。

「あ、あれ、ベルダンディー…ここ、終点なのっ!?」

「は、はい…一番奥、突いてるみたいです…!ね、もっと乱暴に、もっともっとデタラメに動いて、けいいちさぁん…!!」

 乳房を放して四つん這いになり、鉛直に突き刺す螢一のペニスはとうとうベルダンディーの子宮口を探り当てた。とん、とん、と先端が膣の終わりにぶつかる。ペニスは根本までずっぽり埋まっていた。袋もベットリと愛液に濡れてしまう。

 それでもなおベルダンディーは…貪欲に螢一を要求した。両手を伸ばして螢一の頭を引き寄せ、夢見るような瞳で唇を重ねる。

 螢一はこの体位で最後まで走りきる覚悟を決め、できうる限りのピストン運動を繰り出した。飛び跳ねるように腰を引き、引力のヘルプも借りて深奥を叩く。ばくん、ばくん、と腰とおしりのぶつかる音まですごい。思わずヴァギナはギュ、と螢一を握り、擦れ合う隙間から愛液をぷぢ、と噴き出させた。

「うくっ…どう、ベルダンディーッ、感じるっ!?」

「あ、いいっ!いいですっ!!あ、あああっ!!熱い、熱くなって、弾けてしまいそうですぅ…!イク、イクゥ…!ああんっ、イク!イクッ!!あああああっ!!」

 悲鳴のようによがり鳴くと、ベルダンディーの腰が狂ったように激震を始めた。ぎゅぎゅうううっ…とペニスが前後できないほどに締め付けられる。

 セックス初体験にもかかわらず、ベルダンディーは繋がったまま達しようとしていた。螢一の懸命な動きとあいまって催淫果実は恐ろしいまでの効果を発揮し、ベルダンディーを絶頂へと押し上げたのだ。

 それに呼応して、螢一にも最後の瞬間が殺到する。

「うああっ、ベルダンディー…ごめんっ!!」

 立ち上がるようにしながら膨張しきったペニスをベルダンディーから引き抜いた途端、

ぶしゅっ!!びゅうっ!びゅっ、びゅる、びゅく…

 一瞬意識を失ってしまうほどの快感と同時に愛欲は暴発した。音立てて迸った精液はベルダンディーの上気した顔に、赤くなった乳房に、汗ばんだへそに大量に降りかかる。

「あ、あああ…」

びゅぷっ…。

 真上を向いた膣口から愛液を噴き上げると、精液にまみれたベルダンディーは仰向けに身体を戻し、ぐったりと伸びてしまった。ボッと顔を真っ赤にさせ、微かな痙攣を繰り返す。彼女はイッている真っ最中であった。

「ベルダンディー…」

 愛する女性と全力で交わり、最高の達成感と満足感に包まれて螢一はベルダンディーの横に並んで転がった。荒ぶった呼吸を落ち着かせるよう、何度も意識して深呼吸する。

 ここまで欲求が満たされたことは初めてであった。胸が空く、とはこんな状態を言うんだろうな、などと考えたりする。

「螢一、さん…」

 射精後の余韻でぼおっとしたままの頭にベルダンディーの声が聞こえてきた。

 螢一が視線だけでちら、と声の方を見ると、ベルダンディーは上体を起こして身体中の精液を指ですくい、ちゅぷ、と口に含んでいるところであった。困惑しきった顔で白濁の液体を舐め取りながらも…左手はまたしても性毛の奥に潜り込んでいる。

「あわわ、ベルダンディー、ごめんっ…!オレ、ガマンできなくって…汚しちまって…かけるつもりなんてなかったんだ、本当にごめん…」

「いえ、そんな…いいんです…」

 螢一は慌てて起きあがり、ティッシュペーパーでベルダンディーの顔から胸元からの精液を拭い取った。

 本来ならマスターベーションのように、この柔らかな紙の上に射精する予定だったのだ。

 しかしベルダンディーをどうしても満足させたくて、リミットぎりぎりまで射精の瞬間を堪えたがために思わず暴発してしまったのだ。おかげで絶大な快感を得ることができたが、もう少し遅ければ彼女の膣いっぱいに放出していたことだろう。

 さすがに無謀だったな、と螢一は深く反省した。

「気持ちよかったかい…?」

「ええ…まだ身体がフワフワして、実感がないんです…。気持ちいいままで、頭の中に霞がかかったみたいにぼうっとしてて…でも、その…またしてほしくなってきてるんです…。姉さんの言ってた、指が追いつかないって…このことなんですね…。」

「ちょ、ちょっと待ってよ!もう…うずいてきてるのか!?」

「そうなんです…!ね、螢一さん助けて!もう一回お願いします!このままやめられたら、わたし、本当に狂っちゃう…!!」

 迷子の子供のような目をして泣きじゃくるベルダンディー。つい先程までペニスが埋まっていた裂け目を螢一に差し出すよう、再び仰向けになり…ちゅぽ、と左手の中指と薬指を引き抜く。なんと指を二本も差し込んでいたらしい。

「ベルダンディー…」

「じ、自分でも恥ずかしいの、わかってるんです…。でも…もう螢一さんのが忘れられなくって…二本でも物足りないんですっ…!

 螢一は今さらながらリバティー・ベルの驚異的な効果に戦慄した。清楚可憐なベルダンディーを、まさかここまで淫乱に変えてしまうとは…。

「じゃあさ…悪いんだけど、まだ残ってる精液、吸い出してくれないか…?このまま入れたとしたら…ヘタすると妊娠しちゃうかもしれない。」

「…そうですね、じゃあ…もう一回…。」

 不要な妊娠を避けるためとはいえ、あまりにも不躾なお願いなのだが…ベルダンディーは陶酔するような表情で快諾してくれた。あぐらをかいている螢一の前に、そっと上体を起こして顔を近づける。

 くて、と萎えかけたペニスをつまむと、指先でぷにぷに揉んでみた。あれだけ怒張し、自分の中を深く深くえぐってくれていたのがウソのように和らいでいる。

「失礼しますね…。」

「う、うん…」

ちゅぴ…。

 ベルダンディーは愛おしむように舌を伸ばし、真っ直ぐ螢一のペニスを口に含んだ。舌の上で柔らかかった先端が、むくっ、むくっ、と大きくなってくる。摘んでいた幹にも血が巡り始め、徐々に熱と弾力を取り返してきた。

「元気になってきましたよ…螢一さんの…。」

「あ、ああ…。ごめんね、こんなことまでさせて…。罰があたりそうだ…。」

「そんな…。螢一さんのお気遣いに、せめてこれくらいはお応えしないと…。」

 あさっての方向を見ながら螢一は、あくまで健気なベルダンディーの頭を撫でてあげた。自分だって射精して間も無いというのに…ベルダンディーにフェラチオされてすっかり反応している。舌の動きが絶妙であるとはいえ、少々無節操な感じがして気恥ずかしく、どうにも申し訳がない。

ヂュ、ブヂュ、チュウッ、チュクチュク…

 完全に勃起した螢一のペニスを強く握ると、ベルダンディーはうっとりした表情でツヤツヤになった先端を頬張り、舌の上に乗せて頭を前後させながら強く吸った。管の中に残っていた精液がちび、ちび、と吸い出されてくる。

「ベルダンディー、あの…吸ったヤツは吐き出していいんだぞ…?」

「いえ、螢一さんの貴重な命ですもの、吐き出すなんてもったいなくて…ちゅ、むぐ、ちゅうっ…それこそ罰が当たります…。」

 ベルダンディーは吸い出した精液を、一滴一滴嚥下してくれた。親指でパイプをぎゅうぎゅう押して、最後の一滴まで吸い出し…んく、と飲み込む。

「これで、大丈夫です、たぶん…」

 上体を起こし、中指で唇を拭って微笑むベルダンディー。すっかり気力を充填してもらった螢一は彼女の前で拝むように両手を合わせ、深々と頭を下げた。

「まずかったろ…ごめんな、ベルダンディー!この通り!」

「そんな、頭を上げてください…。申し訳ない、と思われるのでしたら…ね、螢一さん…もう一回してください…もう待てなくなってるんです…!」

 女神は色欲に狂ってしまっていた。ベルダンディーはそう言うと、両脚だけでブリッジするように腰を浮かせ、潤みきった裂け目を螢一に差し出した。とどまることを知らないラブジュースが会陰をつたい、肛門を濡らしてシーツに滴り落ちる。

 裂け目は自らくつろぎ始めていた。媚びるようにくちゅ…と開き、螢一を誘う。

「お願い、お願いです…螢一さん、このまま…してください…!」

 

 

(つづく)

 


(98/10/26update)