【嘆くなり我が夜のファンタジー】

step2

作・大場愁一郎さま


 とりあえず続きです。オリジナルですので興味のある方はどうぞ。

…ただし18禁ですのでご注意を。あと投稿者と登場人物は無関係です。

諸般の事情で原本のまま、投稿しております。

 

『嘆くなり我が夜のファンタジー Step2』

 

「はぁ…はぁ…んあ?」

 気が付けばベッドの中にいた。照明はつけっぱなし。枕元には英語の参考書がある。そっか、確かベッドに入ったまま英語の復習してて…あぁ、そのまま眠っちまったのか。

 てことは姉ちゃんは…みつき姉ちゃんは…?

…そうだよな、オレに姉ちゃんなんていないんだ。ちょっと待て、夢の中で夢見てたってことになるのかこれは?おいおい、意識は確かだろうな、もう一度確かめてみるか…

 まずオレの名前。大場愁一郎だよな。高校三年生で、サッカー部でMFやってた。家族構成は親父とおふくろと…そうだよ、ノンビリ屋の姉なんかいない。代わりにいるのは小うるさいナマイキな妹だ。ちなみに名前は大場なつき。今年高校受験で張り切ってる。

 ちぇっ、二回重ねて夢オチなんてありかよ、結局童貞は変わってねーじゃんか!辻ヶ谷ともみつき姉ちゃんともなんにもしてねーんじゃねえか!

「はぁ…空しい。」

 ゴロリと寝返りを打つ。空しさついでに寂しい。あ〜あ、かわいくってやさしくって楽しくって、ときにはエッチな彼女が欲しい。

 何が悲しくてスケベな夢を二重で見なければならないのか。きっとすべてはアホくさい受験勉強のせいだ。こんなものさえ無ければもっともっと青春を謳歌してるはずなのに。サッカーで県大会ベスト4に進出できただけの青春なんていらない。

「…おいおい、カンベンしてくれよぉ。」

 味気無い高校生活に苦悩しているってときに、オレの身体はどうしてこうもまぁイジワルなのかねぇ。我ながら情けない。

 どうしたのかって?わかるだろ、言わせるなよ。…パンツがぬめるんだよっ!

 フトンをはねのけてベッドから下りる。オレは股間から伝わる異変に憂鬱になりながら、そっとトランクスのウエストを開いてみた。

「あ、出てねぇ…ヌルヌルなだけかぁ。」

 恐れていた白濁の液は見当たらない。なんとかパンツを致命的に汚さずにすんだようだ。最後まで吐き出していなかったことに少しだけ安堵する。

 どうりでギンギンなままだと思ったぜ。しばらくしてないとはいえ絶倫すぎると思ったんだ。えっと…の、あ、やっぱ一ヶ月近くしてないんだ。受験勉強ばっかでそんなことしてられねーんだもんな。夢精しそうにもなるワケだ。

「さっきの夢みたいな展開だな。きっとたまってんだろぉなあ…」

 ベッドラックの目覚ましを見る。なんだ、まだ午前一時じゃんか。おまけに明日は…正確には今日だけど、日曜日。学校はもちろん休みだ。

 視線がなんとなくズボンのふくらみに落ちる。その形どおりにもりあがったところを指で弾いてみた。トントン、と固い音がする。かなり力強くいきり立っているようだ。

 オレは立ち上がり、どういうつもりなのか部屋のドアをロックした。ノブの真ん中のボタンを押し込むタイプのアレだ。ノブだけつかんで押し込むと、部屋の真ん中でおもむろにズボンとパンツを下ろした。硬直したままのアレは微かにケイレンしながら、なんかオレを媚びるように見上げいる。

「しようかな…今夜は昼まで眠ってるってことで。いや、やっぱダメだ、とりあえず拭いておくだけにしよう。ガキじゃあるまいし、してばかりいられるか!」

 ティッシュペーパーを二、三枚引き出し、夢の興奮を物語るぬめりをていねいに拭き取ってゆく。ようやくオレもオトナに近づけたみたいだ。これが以前のオレなら夢の余韻に任せて立て続けに二回、いや、三回ぐらいしてるんじゃないか、ためらいもなく。

 でも…姉ちゃん、か。あんなエッチな姉ちゃんなら欲しいかもな。妹のなつきなんかに比べたら百倍はマシだと思う。あのおっとりした姉ちゃんが不倫よろしくオレと激しく交わって…。果てには顔シャだぜ、しかもパイズリ経由!

「やばい…」

 バカだなオレはっ!なにがオトナになっただよ…夢の中の姉ちゃんを思い出してたら取り返しつかないとこまできちまったじゃないか!いまやコイツはテッカテカのガチガチ、痛いくらいにそそりたって、ほらほら、また潤んできやがった…。

「ええい、してやるっ!そうすれば落ち着くんだろっ!」

 夢の中でも現実でもオレは最低だ。自分自身に毒づくと、ゴツゴツに硬直した身体を握り締めてしごき始めた。左手でベッドに手をつき、うなだれて先程の夢を回想する。

 たっぷりした胸、とろけそうな内側。不倫に戸惑う素顔、確かなマゾッ気。

(うわ、どんどん出てくる…オレ、よっぽどたまってたのかな、それとも興奮してた…?近親相姦って状況に、オレ自身のサドッ気に…)

 オレはマトモだと思ってたんだけど、辻ヶ谷にしろ姉ちゃんにしろ、イジメて悦んでるようじゃ変態だよなぁ。思い出すだけでも興奮して、悲しいくらいに淫らな音が…自分自身のラブジュースの粘る音が止まない。オレの右手の中で擦られるコイツはどんどん硬直の度合いを強めていってる。

「…こんな味だっけ、姉ちゃんのラブジュース…」

 オレは完全にブッ壊れたらしく、粘液がまとわりついた右手の指を口に運んでいた。みつきの味を思い出そうとしていた。

 初めて味わう自分の体液はやはり美味しくはなかった。今までしたこともないようなハードな勉強で精神が異常をきたしたらしい。紛れもない変態だな、これじゃあ…。

 せつなさでため息が押し出されると、オレの意識は夢中モードに切り替わった。あともう少しで一ヶ月ぶりの解放が訪れようとしている。姉ちゃんの…みつきの火照った顔がまざまざと蘇ってきて…

「みつき、かけるよ…顔に、かおにっ…みつき、みつき…!」

 うわずったよがり声が室内に響く(かっこわりい…)。左手でティッシュペーパーを構え、熱くほとばしる衝撃に期待した瞬間。

「愁一郎っ!ちょっと数学教えてよ…」

 ドアが開き、数学の参考書とノートを抱えたなつきが室内に駆け込んできた。オレは最低最悪の格好のまま、一瞬で凍りついてしまった。

 そんなバカな!?ドアはロックしたはずなのに!まさか…まさかドアが完全にしまっていなかったのか!?ちょん、と押すだけで開くような位置になっていたのか!?そうか、そこまで確かめないでロックボタンを押しただけだったから…!

「ひ、ひきぃ…!!」

 なつきはメガネの奥の目を見開き、異常な光景を目の当たりして立ちすくんでいる。オレも信じられない致命的ミスに反応が遅れた。

「お、おとーさーんっ、おかーさーんっっ!!」

「ちっ!!」

 参考書とノートを放り捨てて身を翻したなつきの細い腰に、オレは舌打ちしてつかみかかった。なつきは両手をバタバタさせてバランスをとろうと努力したが、どしん、とドアに体当たりをかましつつ倒れた。それでようやくドアは閉まり、ロックもかかる。部屋の外には逃がさなかった。

「離せよ変態っ!!おとーさんとおかーさんに言い付けてやるっ!」

 いてて、こいつ涙声になってるクセして本気で殴りつけてきやがる。

 確かに今のオレは下半身裸で妹に組みついているわけだから変態呼ばわりされるのは仕方がない。だけど実の兄を本気で、しかもゲンコで殴るか?まったくガサツな女だ。ガキくせぇ顔して(要は童顔ってことだ)やることはハンパじゃない。

「少し落ち着けっ!姉ちゃんはもっとおとなしかったぞっ!」

「姉ちゃんって何のことよっ!ボケてんじゃないわよっ、このキチガイ!」

「うるせえっ!」

ぱしっ!

 罵声に熱くなりすぎたオレはなつきを平手でぶっていた。しかも兄妹ゲンカではすまされない力で、だ。これじゃあただの暴力じゃないか。すこぶる後味が悪い。

 左手で真っ赤になった頬を押さえるなつき。信じられない、といった顔だ。だが次の瞬間表情を改め、おとなしくなるどころかさらに逆上して盲滅法にオレの顔から腹からを蹴りつけ始めた。いて、ちょ、本気で痛いぞこれは。今度こそ夢じゃないようだ。

「なにすんのよっ!痛いじゃないっ!この、このおっ!!」

「…いいかげんにしろよっ!!」

 もうキレた。完全にキレた。このところ少年犯罪が多発しているが、オレも要注意人物としてマークされるかもしれないくらいにキレた。逆ギレだけど知ったこっちゃない。

 オレはなつきに覆い被さるとおさげ髪をひっつかみ、ひるんだスキをついてキスした。メガネが当たって痛かったが、そんなことなどかまっていられない。

 なつきは両腕をつっぱねて抗い、顔を背けてキスを拒んだが、オレはおかまいなしにキスを繰り返した。唇はもちろん、紅潮した頬にも、首筋にも。

 オレはそのままなつきご愛用の赤いミニーマウスパジャマの合わせ目に手をかけ、乱暴に引っ張った。あっけないくらい簡単にボタンが弾け、色気も素っ気もないスポーツタイプのTブラがむき出しにされる。

「やめてっ!どけっ、変態!何考えてんのよっ!!」

 なつきはどうやら違う意味で紅潮し、オレを罵りながら身をよじって逃れようとする。だがここで逃せば兄の沽券にかかわるというものだ。絶対に逃がすもんか!抵抗は激しいものの力の差は歴然としている。サッカー部のMFはダテじゃないんだぞっ!

 オレはなつきの右手を押さえ付けるとTブラをたくしあげ、胸のふくらみを暴き出した。夢の中の姉ちゃんほどではないがそこそこに成長している。いや…十五才にしてはかなりの巨乳なんじゃないか?生意気にもぷよん、と揺れたりしやがる。

「きゃああっ!!だ、誰かっ!犯されるぅっ!!」

「うるせえっ!!」

「あ、あむっ…や、誰かあっ!あ、んむ、ぷぁ、ああっ…!」

 まったくやかましい女だ。こうなったら力づくでおとなしくさせてやる。ジェンダーフリーがなんだってんだ、女は男に傅くものなんだよ!それにこいつは自分の妹だ。何をしようが勝手じゃないか、そうだろ?

 オレはなつきの顔からメガネを奪って投げ捨てると、顔を背けられないようにしっかり押さえつけて唇を重ねた。よく考えたらオレ、さっきのがファーストキスなんだよな。事実は小説よりも奇なりっていうけど、ホント小説みたいなファーストキスだ。なつきはどうなんだろう。もうキスはしたことあるんだろうか。

 身動きできずに唇を吸われる状況に観念したらしく、なつきのつっぱねる両手から力が抜けていった。両足もバタつかせなくなっていた。最初からこうしてればよかったんだ、面倒かけやがって。すすり泣きしたってもう遅い。お前はいつまでたってもオレにケンカで勝てることなんてないんだよ。

 口の周りがよだれでベトベトになるまでキスしているが、まだ唇は離さない。騒がれると厄介だからだ。噛みつかれることを考えて舌も入れない。何度も鼻で息継ぎしては、長く長くキスを続けてゆく。なつきも苦しそうに鼻でブレスするんだけど、頬にかかる息が妙にくすぐったい。

 オレはなつきの両足の間に腰を割り込ませ、剥き出しで強ばったままのモノをなつきの中心に押し当ててみた。わ、なつきのアソコ、ズボンごしでもすっげえ柔らかい。ふくらみを押しつけるようにそっと腰を突き出してみると、先端がぷにゅ、とズボンの真ん中にめりこんだ。

「ん、んーっ!」

 へへ、なつきのヤツ状況を把握して恥ずかしがってる。耳まで真っ赤になってきた。ざまあみやがれってんだ。これだけで感じてるみたいで、鼻息が荒くなってきやがる。

…みゅる。

 あ、こいつ舌入れてきた…!?さっきまでオレのこと変態とか言って蹴飛ばしてきたくせに、変わり身の早いやつめ。とんだエロガキだ。

 とはいえオレも初めてのディープキスを試してみることにした(うるせえっ、オレだってしたいんだよ!)。そっとなつきの口中に割り込ませたが、噛み付いてなどこなかった。むしろちゅっちゅっと吸ってくるように応じてくる。なかなか上手なキスだ。オレ、どっちかというとリードされてる。えっと、こうやって吸えばいいのか?オレもマネするようになつきの舌をちゅうっと吸ってみる。舌って意外と柔らかい。夢の中でも柔らかかったけど、やはり現実の感触はひと味もふた味も違う。

 オレ達はそのまま唇に吸い付きあいながら、ざらざらな舌の感触を交換しあった。どうでもいいけどこいつ、ポテチ食いながら勉強してたな。コンソメの味がするゾ。

 もういいかな、とオレから唇を引き離すと、密封状態だった口はちゅぱっと濡れた音を立てた。うわ、なつきのトロンとした顔!さっきまでとは別人のようだ。へえ、メガネをとるとまた違う顔になるもんだ。こっちのほうがかわいらしいよなぁ。コンタクトを勧めてみるか。

「なつき、お前キス上手いな。したことあんの?」

「え…う、うん…あるけど…ね、もうやめちゃうの…」

「なんだと?」

 こいつ今なんて言いやがった?オレはすごくいやらしい笑みを浮かべて聞き直した。したことあるってのも意外だったが、もうやめちゃうの、とは何事だ。

 オレに問い直されてふてくされるようにそっぽを向くなつき。顔を背けたってもう遅い。真っ赤な耳を見てくださいといわんばかりだ。間抜けなやつめ。

「もっとキスしてよ…かわいい妹のお願い、聞けないってーのっ?」

 恥ずかしいのをこらえて強がる口調がたまらない。なんだ、こいつも夢の姉ちゃんみたいに根はインランなんじゃねーか。もしかしてキス魔か?

 まぁせがまれたんならしょうがない。コンソメ味のキスにもう少し付き合ってやるか。とか言いつつオレ自身けっこう楽しんでたりして。しおらしいなつきってのも悪くない、いや、おおいに結構だ。

「じゃあしてやるよ。その代わりさっき見たこと、親父たちには内緒だぞ?」

「も、もちろん黙ってる…だから早くっ…」

 そっと目を閉じるなつき。そうやって唇を微かに開けてせがむなって。いや、嬉しいんだけどね。

 とりあえずオレはなつきを立たせ、ベッドに寝かせた。そうおとなしくなられると床の上でするのがどうにも心苦しくなったのだ。う〜、妹思いのいい兄貴だなぁ、オレって!優しい兄に感謝しろよ。

 オレはなつきと並んで寝そべり、背中を抱き寄せながらキスした。この安らいだ顔。よっぽどキスが好きなんだなぁ。どこで覚えたんだ、いったい。

 なつきは飽きることなくオレの舌を吸い続けた。ざらざらと擦れ合い、何度も唇の角度を変える。そして吸い付いて、擦れ合って…その繰り返し。ホントかわいい。いつもこうならいいのに。毎日かわいがってやらんでもないんだがなぁ。

 背中を抱いていた右手を、Tブラから剥き出しにされたままだったなつきの胸に押し当ててみた。少しすぼめた手のひらにちょうど収まるようなふくらみだ。指触りを堪能した後、ゆっくりゆっくり揉んでみる。

(うっひゃ〜!スベスベでやわらけぇ〜!!我が妹ながら、なんで女の子ってこんなやわらかい身体してんだっ!)

 あう〜、病み付きになりそう!いつまでも揉んでいたいくらい触り心地がいい。形も弾力も最高だ。テニス部らしいが、こんな巨乳でスイングするときに邪魔にならんのだろうか。

「おっぱい気持ちいいんだろ?先っぽかたぁくなってきてるぜ?」

「あ、こらぁっ…勝手に触るな…!気持ち、良く…んっ…なんか…ないもん…」

「じゃあなんで息があがってんだ、お前は?」

「か、かんけ…ない…んっ、はぁ…」

 なにが関係ないだ。おっぱいの上からでも心臓ドキドキしてんのわかるぞ。ほら、こうやって指先でクリクリするだけで身体よじらせるくせに。おっぱい全体が感じるんだな、きっと。

 オレは上目使いでにらんでくるなつきの右手を導き、激しく高ぶったままのオレの身体に直接触れさせた。そのまま手を取って握らせる。自分の手とは違う感触に胸が躍る。

「ひゃっ!な、なにするのよ!離してっ!汚いっ!」

「汚いってことあるかよ、ほら、なつきとキスしてるだけでこんなに固くなってヌルヌルしてきてる。オレ、なつきで興奮してんだぜ…?」

「あ、いっ…!やだ、ダメ!跡が残るじゃんかっ!あ、また…!ダメって言って…るのに!あ、いつっ…!」

 なつきの頬に唇をあて、強く吸う。くすぐったそうに身をよじると、もうそこには熱いキスマークが残っている。オレはなつきを仰向けにしてのしかかり、首筋から胸元からいくつもいくつもキスマークをつけていった。実はやってみたかったんだよな、これ!ひとつ付けるとどんどん付けていきたくなる。なんか女の子が自分色に染まっていくような気がして…くぅーっ、満足!

 しかもなつきだって拒むわりにまんざらではないようなんだ。ちゅぱちゅぱ吸い付くたびにブルブルッと身体を震えさせ、右手でオレの、握りしめてくるんだ。オレはなんにも言ってないんだぜ?なのにこいつときたら…汚いなんて言ってたクセに。

 少し休憩。なつきにばんざいさせてパジャマの上着とTブラをはぎとる。あらためて見ると、お下げ髪でぽーっとした顔がたまらんっ!今までなつきのこと、こんなふうに見たことなかったなぁ。いっちょまえに女臭さを漂わせてるし(夢の中の姉ちゃんと似た匂いだ。やっぱり早く気付いてたら、なつきをオナペットにしてたかもしんない。)、しっかり女らしく成長してたんだ。

「なつき、バストどれくらいあるんだ?」

「…は、はちじゅうご…。あ、バカッ!吸うなっ!」

 八十五!こんな童顔で八十五ってのは犯罪だぞ!お下げ髪で(お下げは1本だ)童顔でメガネッ娘で巨乳で、おまけにテニス部。ぜーったいヤバイって!!エロゲー…いや、百歩ゆずってギャルゲーにでも出てきそうな女じゃないかっ!あぁ、こんな妹を生み、育ててくれた両親に感謝(やばい、オレのほうこそ真性の変態だ…)!!

 そんな感動に震えながら、オレはなつきの胸にくらいついていた。唇をすぼめ、痛そうにしこった先端をちゅうっ、ちゅうっと強く吸う。もちろんなにか出るというわけではないが、なつきは激しくイヤイヤしながら何度も鳴いた。イヤがるわりにどうしてオレの頭を押さえつけるんだ?言ってることとやってることが合ってないんですけど…。

 オレは素晴らしい双胸を交互に吸い、舐め、歯をたてて苛みながらなつきのズボンとショーツに指をかけた。ずる、ずるっと引き下ろし、真っ白な尻を露出させる。あからさまにうろたえたなつきは思い出したように抵抗を再開した。

「ちょ、なにしてんのっ!?だめっ!やだ、離してっ!!」

「何をいまさらっ!」

 膝までずりおろしたショーツ(白と水色のストライプで、Tブラ同様色気も素っ気もないヤツだ)は真ん中がぬるつき、すごいところまで生えたヘアーがねとねとに寄り集まって光っている。なつきはオレの愛撫に酔いしれていたらしい。股間を覗き込まれて泣きそうなほど狼狽した。顔をみられまい、と両手で隠したりする。

「…ヌルヌルじゃん、このスケベ。」

「や、やあっ!言わないでっ…んっ、だめっ!あああっ!」

 耳元に口を寄せ、小さくつぶやいて耳たぶをくわえる。なつきはこんなところも性感帯なのかそれだけでむせび鳴き、腰をガクガクさせてよがった。びゅっ、ぴっと熱いしずくが太もものつけねからほとばしり、オレのベッドを汚す。しおふきってヤツか、おい!?あれって冗談とかウソとか演技とかじゃなかったんだ!本気で感じてんのかよ。くそ、オレだって気持ち良くなりたいっ!

「ひとりだけで気持ちよくなるなんてずるいっ!なつきっ!!」

「な、なによ…!」

 オレはなつきのおさげをつかんで頭を持ち上げると、ひょい、と後頭部にまくらをあてがって下ろした。そんな眼前にはちきれそうなオレの身体を突き出す。はは、間近で見たのは初めてなんだろうな、目を見開いて怯えてやがる。

「フェラチオしろよ。」

「フェラ…って、そんな…。あたし、したことない…」

「じゃあちょっとだけでいいから舐めてみろ。」

 もう妹だなんて思ってられない。いや、思えないくらいになつきはかわいくみえる。だから求めてしまったのだ。さっきだってイク寸前のところで邪魔が入ったのだ。なんか根本の辺りで不満がドロドロうねってるようだ。できることなら今すぐ出してしまいたい。

 なつきはそっと顔を持ち上げて舌を伸ばし、ちろ、と先っぽをひと舐めした。ぴくんと反応したことに驚いたのか、すぐに舌を引っ込めてしまう。なんだよ、これじゃあぜんぜんわかんないじゃん。舌の感触をもっと教えてほしい!

「どうしたんだよ、続きは?」

「も、もう舐めたよっ!これ以上はイヤ!」

「そりゃねーだろ!ひとりだけねっとねとになってたくせに!不公平だっ!」

「妹相手に何考えてんのよっ!」

「しおふいたくせにっ!このクジラ娘っ!学校で言い触らすぞ?」

「うっ…!」

 お、恥ずかしいのか気にしてるのか。バカだね、そんなこと言い触らすワケねーだろ?にもかかわらずさっきよりずっと真っ赤になりやがった。

 ふふん、こいつヤケ起こしたな。きゅっと目をつむり、積極的に舌を触れさせてくる。ちろちろ、からぺろぺろに格上げしてきた。ミルクをなめる犬みたいだ。

 うひゃあ…気持ちいい…っ!頼りないくらいに柔らかいし、ざらざらで…もう手なんかでしたくないっ!クセになっちまいそうだ!

「なつき、握って、頬張ってくれ…!」

 もうダメだ。最後までしてほしい。もう待てない。一ヶ月ぶりのヤツをなつきの口の中で出したい!夢の中は顔シャで終わったけど、現実はもっとすごいことになりたい!

 なつきは右手でオレのをぎゅっと握ると、大きく口を開けて誘ってくれた。うあぁ、口の中に入っていく…!あのナマイキばかり言うなつきの口の中に!本当は口もココも、こんなことするための場所じゃないんだけどなぁ。

 しかしこうしたくなる理由が、今夜身に染みてわかった。もう最高っ!口の中は舌で狭く、おまけにきゅっきゅっと吸い付くのだ。夢の中で姉ちゃんとセックスしたけど、やはり現実、こちらの方が気持ちいい。

(熱くて、狭くて、それに…悪いことしてるって感覚がたまんないっ!)

 予想以上に気持ちいいってことは予想以上に感じすぎてるってことだ。だから…なつきには悪いけど、なんの予告もなく、オレッ…!!

びゅるるっ!!びゅくっ!びゅっ、びゅっ…

「んんん…っっ!!」

 なつきに頬張られて一分もモグモグされてただろうか。あっというまだった。一ヶ月ぶりの濃ゆぅいヤツ、ありったけなつきの口中に出し切る。ためらいもなにもなく、腰が抜けそうなくらいに噴出してゆく。すげぇ、こんなにたまってたんだ…。

 名残を惜しみながらもそっと腰を浮かせ、悪寒に身震いしているあゆみから抜け出る。出し切ってから三十秒もたってるハズなのにまだガチガチのまんまだ。ぺち、とオレのヘソを打つと、飽きもせずに残りがにじみでてくる。ねとーっと糸を引いてなつきの頬に落ちた。

「悪い、なつき…なんにも言わずに出しちまって…」

 オレは興奮で息があがったままだ。うわずった声で謝ったが、なつきは返事をよこさない。やっぱり怒ってんのかな?

…ごくん。

 ごくん…?今の音、もしかして…なつき、お前まさかオレの…飲んでんの!?うわーっ、あんなの飲むか普通!?イヤ、でもなんかすげぇ嬉しい!満足っ!何も言ってないのにオレの、飲んでくれるなんて!

 本気でぜんぶ飲み干したのか、なつきはようやく口を開けて苦しげに外気をとりこんだ。弾む胸の上でおっぱいがふよふよ揺れる。

「なつき…お前、飲まなくても…」

「気持ち悪い…」

 うわー、涙目。泣かしちゃったよ、オイ!しかし気持ち悪いってのもわかる気がする。あんな生臭いの美味しいわけないよな。よく飲む気になったもんだ。手を伸ばせばティッシュだってあったんだ、吐き出しちまえばよかったのに。

 弁解するつもりでそう言って、顔についたのから口のまわりからをティッシュで拭いてやった。そうしたら惚けたまんまのなつき、なんて言ったと思う?

「…次、あたしの番だかんね。ここまでしたんだから…」

だって!なんて健気で、なんてかわいいヤツなんだ!こいつももう、兄妹だってこと忘れてる!ええ、ええ!言われずともしてあげますとも!かわいい妹に尽くすのもまた、兄貴冥利につきるってもんだ!

 オレは汗ばんだ上着を脱ぎ捨てて全裸になり、身体を重ねてキスした。舌をからめた後で、つい先程放ったばかりだったことを思い出した。うわ、マジで変な味。飲む飲まない以前に生理的に拒絶反応が起こるぞ、これは。

 しかしなつきのヤツ、すっかりしおらしくなっちゃって。ぎゅっと抱きつきながらキスしてくる。本当にキスが好きなんだなぁ。付き合ってやれば一晩中でもキスしてるんじゃないか?

 ははあ、わかったぞ?こいつ、口や唇が特に敏感な性感帯なんだ!さっき口の中に出されたときもホントは感じてたんじゃないのか?

 オレはしばし身体を離し、なつきの膝まで下ろされていたズボンを脱がしてやった。もちろんショーツもいっしょに、だ。はは、まだ恥ずかしいのか顔隠してやがる。キスが大好きでフェラチオだってしたくせに、ハダカを見られるのはイヤらしい。

 それにしてもこのカラダときたら何を考えているのやら。たわわに実って重そうな胸、美しくくびれたウエスト、テニスで引き締まった過不足のない尻と太もも…!あー、たまらんっ!!欲しい。本気でなつきを抱きたい。なつきを犯したい。

 オレはなつきを体育座りにさせ、背後で同じように腰を下ろした。オレより身長はもちろん低いんだけど、こうやって座ると背中、すげえ小さい。

 そんな背中と胸板を密着させるように寄り添い、わきの下から手を伸ばしてぷにゃぷにゃぽちゃぽちゃのおっぱいを手のひらいっぱいに楽しんだ。

 適度な重みと手触りが最高!揉み心地がいいんだよな!広げた指の間から溢れ落ちそうなくらいにやわらかい。そのくせ敏感そうな色をしているポッチはコリコリと固まってるし。へへへ、こうして見ると、すっかりホカホカの桜餅みたいになってる。

 もうだめだ、めくるめく欲望と純粋な愛しさで目が見えない。もう脳裏にはなつきを犯すことしか考えられなくなっている。首筋にキスしながらオレはなつきに求めた。

「なつき、しようぜ…」

「ダメ…あたしたち、兄妹だよ…?」

「お前本気でそう思ってる?よし、いいもの見せてやるよ。」

 もっとなつきを壊したい。オレはベッドラックに置いてあった二十五センチ四方のパブミラーを後ろ手で取り、なつきの前に置いてやった。自分のハダカを目の当たりにし、なつきのヤツ、ひきつったように真っ赤になる。

「やだ、やめてっ!」

「やめない。お、鏡の中にエッチな女の子がいるな。誰だろ?ね、なつき、あれ誰?」

「や、やなこと言わないでっ!あ、やだ、そこはっ!」

「なつき、ほらほら今度は股の間に指入れられてるよ。あんなドスケベは誰だ?」

 イヤなら見なきゃいいのに、なつきのやつ鏡に釘付けだ。己のただれた姿に興奮しているらしい。オレが滑り込ませた割れ目の中はもうベットベトだった。

 でもさ、なつきにイジワルしてるワリに、オレもそんな余裕ほとんどなかった。初めて触る女の子のアソコにメチャクチャ興奮してる。

 少しだけ右側の方がはみ出てるやわらかな肉の合わせめには予想を裏切らずにクリがある。穴もやっぱりふたつだ。あ、ここだな…なつきの入口。中指あてがっただけできゅっきゅって動く。もうあったかくてトロトロで、指がとろけそうっ!

「なつき、あーん。」

「あ…んむ、ちゅっ、ちゃぷ…」

 オレは指いっぱいになつきの体液を塗りたくり、くわえさせた。なつきは舌を伸ばしながらオレの指をくわえ、自らの体液を味わった。なつきの舌ってほんとやわらかい。指をくわえられるだけでオレ、すっかりご満悦!

 しかしなつきのラブジュースって、なんか白っぽいな。これが本物なのかな。オレもすくってひとなめしてみる。かすかに酸っぱい。匂いは…素敵ってことはないな、悪いけど。

「鏡の女の子、ここからエッチな液、たくさん出してるぜ?ね、あの娘、誰?」

「あ、あた…し…んっ!は、あああぅっ!やぁ、ああっ!」」

 なつきはオレの中指を第二関節まで受け入れて辛そうに顔を歪めた。痛そうにしてるけど、指はきゅうきゅう締め付けられる。抜き差ししてやるとその顔はもっともっと淫靡に歪んだ。なつき、自分ではわかってないんだろうけど、すげぇ声出してる。女の子だけの鳴き声だ。親父達が起きてくるんじゃないか?

「なつき、誰だって?おっきい声で教えてよ。」

「あ、あたしっ!えっちな娘、あたしっ!」

「おろ?」

 なつきは上半身をばたつかせると這うようにしてオレから逃れた。もしかして本気でイヤがってた?でもその予想は百八十度違っていた。逃げ出すのかと思いきや、なつきのヤツよつんばいの体勢でこっちを振り返った。

「しゅういちろぉ…入れて…待てない…」

 ドキン!ちょ、ちょっと待てぇっ!そ、そんな格好で求めるなんて、エロ小説じゃないんだからなっ!お、オレまでときめいちまうじゃんかよっ!

 しかしなつきのヤツ、心底スケベだったんだ!この照れくさそうで、でも待ちきれないといったせつなそうな顔…!いや、もしかして…オレがなつきをここまで淫らにさせちまったのか!?兄妹という関係を無視して肉体を、快感を求める変態に!

 でもまぁ…変態はこっちだって同じだよな。だってオレ、なつきの突き出された尻に、ウットリした素顔にいてもたってもいられなくなっちまってんだもん…。

「…するぞ?ホントにいいんだな?」

「うん…ほしい、はやく、はやくほしい…!」

 健気に足を突っ張って尻を高く突き出すなつき。オレは夢中でなつきの割れ目に見入ってしまった(生で見るのは初めてなんだ、いいじゃねえかよっ!)。うっへえ…なんてカタチしてんだよ、ココって。憧れてはいたけど、やっぱりキレイなモンじゃないんだなぁ。ねとねと濡れそぼってるのがどうにもいやらしいケド。

 オレはつばを飲み込むと膝立ちになり、右手でモノを握り締めてなつきの入口に照準を合わせた。みちゅっ…と先端があてがわれる。

 あったけえ〜っ!柔っけえ〜っっ!!よわったな、あごが震えちまう。ガラにもなく緊張してならない。みんな初めはこうなのかな?もう心臓バクバクしてるっ!

 童貞卒業の興奮に目眩がしそうだ。震える左手でなつきのすべすべな尻を撫で、そっと腰に両手をかける。あとはもう突き入れるだけだ。

「い、入れるぞ…?」

「うんっ…はやくきて…ひとつになって…!」

ずぽ、ぬぶぷぷぅっ…

 わ、わ、わああっ!入ってく入ってく!なつきの承認を得てオレは慎重に挿入を開始したのだが、わ、わあっ!すげ、すげえよっ!メチャクチャ気持ちいいっ!!

 この熱、このぬめり、このプリプリ感、このすがりつき!これが女の子なんだっ!!ホントどうしてこんなメカニズムを備えているんだろう。子孫を残したがるようにできてるって本当だ!手はもちろん、舌なんかよりもずっと気持ちいいっ!オレも思わずヘンな声あげちまった。

「あああ…なつき、気持ちいい、気持ちいいっ…!」

「おっきい、おっきいよぉ…!おっきくて、あ、ふ、深ぁい…っ!」

 ぺた…とオレの下腹となつきの尻が密着した。オレの、今なつきの中にぜんぶ納まってる。先っぽの辺り、すっげえ狭い。もしかしてここで行き止まりなのかな?

 見事にフィットして馴染んでくるなつきの内側の感覚にしばし浸り、ようやくオレに余裕が生まれた。そっと腰を動かしながら乾いた唇を舌で潤す。

「なつき、お前いま、オレと交尾してんだぜ?痛い?気持ちいい?」

「交尾って、やだあ…でもすごいっ、しゅういちろぉのほうが、ふか、い…!」

「…オレのって、まさかお前、したことあるのか!?」

「あ…や、そ、その…」

 返答に窮するなつき。おいおい、こいつとんでもねぇエロガキだな!いったいいつ、どこの誰としたってんだ?いや、怒ってもしょうがないか。モテないオレが悪いんだよな。くそ、妹に先を越されるなんてすごく悔しいっ!

「いやらしいヤツ。もうココ、たくさんくわえこんでんだ。」

「たくさんじゃないよっ!あたしの、か、彼氏だけ…。」

「いいねえ、付き合ってるヤツいるんだ!」

 意味もなく腹が立つ。妹に嫉妬してどうすんだよ?でも当たり散らさずにはいられなかった。そんな彼氏なんか忘れるくらいすごい所まで連れてってやる!

 オレはなつきの尻を指が食い込まんばかりにつかみ、猛然と腰を動かした。ぺち、ぺた、にゅち、ぽぷ、と非日常的な音が繰り返される。スパンスパンとかマンガに書いてあったけど、あれは誇大表現だったな。

「あああっ!いい、いいっ!」

 テンポの早いピストン運動に、なつきは大きめなおっぱいをぷるんぷるんさせてよがった。オレの動きにあわせるかのように締め付けも激しくなってゆく。離すまい、としているようだ。女性の本能なのかもしれない。

「なつきっ、お前の彼氏とどっちがいい!?」

「しゅういちろぉっ!しゅういちろぉのほうがいいっ!もっと、もっとぉ!!」

 酷いヤツだなオレって。妹犯してこんな質問するなんて、本気でヤバイ性格してる。なんかの小説に使えそうな状況だ。なつきもなつきで答えんなよな…。

 だがオレにそんな状況を楽しんでいるいとまは与えられなかった。我を忘れて腰を振ったもんだからもう限界が訪れそうだった。それに淫らな匂い、濡れた音、よがって鳴くなつきの姿がオレの絶頂を間違いなく早めている。

 オレは背後から手を伸ばしてなつきの胸をつかんだ。身体全体で女の子とセックスしている現実を感じたくてそうしたのだ。耳元にささやきかける。

「なつき…このままイクぞ?」

「…だめ、イッちゃだめ…あかちゃんできる…おとーさんたちにおこられる…!」

 よがりながらつぶやくように拒むなつき。よつんばいのまま一生懸命前に逃れるようとする。しかしその先は行き止まりだ。おさげ頭がごつん、とベッドラックにぶつかった。オレはなおも腰を止めない。痛々しいくらいに食い込ませたまま、中身を引きずりださんばかりに動く。ねばっこい音がすごい。

「このままやめちゃっていいのか?気持ち良さそうだぜ…?」

「だめ、だめぇ…」

「なにがだめなんだよ?やめてほしいの?やめてほしくないの?」

「…やめて…おねが…い…にいちゃん…ホントにおこられるよぅ…」

 あ、今こいつ、懐かしいコト言ってくれた。兄ちゃんなんて言葉、長い間聞いてなかったな。いつのまにか呼び捨てになってたんだもんな。ははぁ、そこからナマイキレベルが上がったんじゃね〜か?今さら兄ちゃんなんて言っても許してやるもんか!

「おいおい、なにがにいちゃんなんだよ?ここまでしておいて兄も妹もないだろ?このままお前の彼氏とできちゃった結婚でもすればいいじゃん。」

「そんなのやだよぉ…お願い、許して…なかだけは許してよぉ…あたし、これからはしゅういちろぉの…にいちゃんの言うこと、なんでもちゃんと聞くから…好き嫌いもしない。勉強もする。だから、ね…おねがい…」

 あらら、なつきのヤツしくしくベソかきはじめた。ホント、普段からここまでしおらしければなんにも言うことないのになぁ。

「じゃあ抜くぜ?」

「うん…ごめんね、ごめん…」

「そのかわり…」

「え?」

 泣きベソのなつきを見ているうち、中出しという最後の願望を果たせなかったオレに言ってはならない最低の願望が浮かび上がった。

「…そのかわり、う、後ろに入れさせてくれ…。」

 言った…。とうとう言っちまった。想像でもしたことのない、聞きかじっただけのアナルセックスを…あろうことか妹に、なつきに求めるなんて…。だがもう知らない。兄として幻滅されてもかまうもんか。なんでも言うこと聞くって言ったなつきが悪いんだ。後戻りできないくらいの変態だってことは、もう身に染みてわかってる。

「後ろって…おしり…?」

「…あ、ああ。なんでも言うこと聞くんだろ?それともこのまま出されたいのかよ?」

 そう言って意地悪く腰をもう一突きする。もうどうにでもなれってんだ、ヘタに妊娠されるくらいならそうならないようにするだけのことだ。いや、このまま中に出しちまってもいいかもしんない。イッちまうのは不可抗力だもん、そうだろ?

「あんっ!わ、わかったから抜いて、お…おしりでも…い、いいからっ!」

 なつきのやつ、ジュンジュン締め付けてよがりながらも泣いて拒む。やっぱり好きでもない男の中出しってのはイヤなものなんだろうなぁ。もっともオレは兄だからな、そういうレベルの問題じゃないのかもしれない。

 しかしなつきは…せつなさ紛れにオレの邪な申し出を許可してくれた。うう、オレはなんて最低な兄なんだ…。妹のアソコも、そして尻も犯し抜こうとしてるなんて!

 オレはモノの根本をしっかり押さえつけながら、慎重に慎重に腰を引いていった。よっぽどなつきの締め付けが強かったのか、中はほとんど密封状態になっていたらしく、引き抜こうとしても容易ではなかった。

 左手でなつきの尻を突き放す感じで強引に抜け出ると、つながっていた部分からはじゅぽん、とコルク栓の抜けるような音がした。抜け出たオレのは最高に張りつめた状態にあり、もし今根本を押さえつけてる指を離したとしたら即座になつきの背中や尻に向けて大噴出しちまうことだろう。

 納まっていたモノが無くなったなつきのアソコ、きゅっきゅっと行き場を無くしたように動いてる。ねば、とラブジュースはどんどん滲み出てきていた。

「さ、みつき。自分で開いて見せて。」

 もうヤケだ。できること全部やっちまおう。しかし…後ろって、やっぱ汚いんだよな…?入れたりしてお互い、大丈夫なのだろうか。

「…い、一回だけだかんね…?」

 そう小さくつぶやくとなつきは胸をベッドに押しつけ、両手できゅっと尻を開いた。尻の穴を男に差し出す気分ってのはどんなもんなんだろう?なつきのさらさらな尻は微かに震えている。それは不安のためか、それとも待ちきれない快感のためなのかはオレにはわからない。

 真っ白な肉の中にきゅっとすぼんだ桃色の穴…。他人のをマジマジ見たことは一度もなかったが、本当にこんな小さな穴に入るのだろうか。裂けたりしないのだろうか。

(これが…なつきの…。ダメだ、もう…っ!)

 オレは愛しさで吸い寄せられるように…なつきの穴にキスした。風呂に入ったあとだからか、臭いはいっさいしない。唇をすぼめてきゅうっと吸うと、なつきは両足を張りつめて熱っぽく鳴いた。

「はああっ…!へ、変態だよ、しゅういちろぉはっ!おかしいよっ!」

「ん、ちゅ…んっ、でも声は気持ちよさそうだぜ?」

「そ、それが…変態だって言ってんだよ…!あ、あああああっ!な、舐めちゃダメだってば!や、やああっ!!」

 なつき、ゾクゾクするほどの鳴き声あげてる。尻の穴を舐めるとそこまでもが性感帯なのか、またしてもアソコはびゅぴっとしおを噴いた。クリなんか、すっかり縮み上がっている。このまま続けたらそれだけでイッちまうんじゃないか?

 まんべんなく粘膜を舐めあげ、舌をとがらせてそっと押し込むとなつきは息も絶え絶えにせつない悲鳴をあげた。

「いいっ、イイッ!あ、あ…イク…ッ!」

「おっと、まだイッたらダメだぜ?」

 なつきが一人で登り詰める前にオレは唇を離し、なつきの尻をぴしゃぴしゃ叩いた。ぐったりしかけたなつきにもっと尻を開かせると、ラブジュースで濡れたままだったモノをよだれで濡れた穴に押し当てる。うわぁ…アソコと違ってすごく固い。本当にこんなところに入んのかな?まだ信じられない。こうやってあてがってるだけで、せっかく絶頂から遠ざかったってのにすぐイッちまいそうだ。

「さぁて入れるぞ?楽ぅにしてな。」

「待って、やっぱやめる…っ!入りっこないよ…そこってホントは入れるところじゃないんだよ?」

「やってみなきゃわかんないぜ?」

「わかるって…あ、ダメッ!やめてっ!!いたい!ホントにいたいってばっ!!」

 う…さすがに固くって入んない…。ヌルヌルになってて滑り込みやすくなってるとはいえ、穴に比べてモノははるかに太いのだ(自慢してるわけじゃないんだけど…)。ぎゅうぎゅう押し当てられるだけでちっとも潜り込もうとしない。

 オレはモノをしっかり握りしめて狙いを定めたまま、ずん、ずんっと何度も立て続けに腰を突き込んだ。体重をかけて突くたび、なつきはおさげの頭をフルフルして痛がる。痛がる声も…悪いけど興奮材料になっちまうっ!

「痛い!痛いいっ!!もうダメ!裂けちゃう…っ!」

「もっと力抜けよ!本気でムリヤリ差し込むぞっ!」

 オレだって痛いのだ。ガチガチに硬直したモノは腰を突き出すたびに負荷がかかり、折れちまいそうなくらいに痛い。思う通りにならず、ヤケになって腰を押しつける。

「はあぁ…ひっく、痛いよぉ…もうやめてよぉ…」

 歯を食いしばって痛みに耐えていたなつきは息することも忘れていたらしく、苦痛のうめきとともに深ぁく息を吐いた。

ずるっ!

 おっ!?急に柔らかくなって…うあっ、ぱんぱんの先っぽ、ぜんぶ潜りこんじまった!息を吐いた途端になつきから緊張が解けたのか、ぎゅうっと広がったかと思うとあっけないくらい簡単に挿入できた。ほらみろ、やっぱりヘタに痛がって緊張してたら入りにくいんだ!

「はああ…っっ!!うそ、は、入って…!つら、貫かれて…!!」

 突然の侵入になつきのヤツ、ぎゅうっとシーツを握りしめてもがく。緊張を取り戻したのか痛いくらいに締め付けてくるぞ!?ちぎれちまいそうなくらい痛い!!

「いてて…なつき、ちょっと締めすぎ…!」

「やだよぉ、広がっちゃう…おしり…広がっちゃうよぉ…!」

 お下げ髪がゆっくりと横に揺れる。本当に痛いんだろぉな。しかしせっかくここまで入ったのだから途中でやめたら悔いが残るってもんだ。なつきには悪いけど…残りぜんぶ、押し込ませてもらうっ!入ってしまったのだからさらに押し込むことは容易い。なつきの尻を両手でつかみ、体重移動の要領で…

ずぶぷぷぷぅ…っ。

 すげえ…。めちゃくちゃ狭い。特に入り口の付近は痛いくらいに締め付けてくる。気持ちいいとかそんな問題じゃない、とにかくアナルセックスしてるってことがとにかく凄い!パイズリや顔シャの比じゃないくらいに興奮しちまうっ!

「なつき、なつきの尻に…ぜんぶ入っちまった!オレ達、つながってる…」

「…あ、あたし、おかしくなったみたい…おしり、気持ちいいよぅ…!!」

「なに?痛く…ないのか!?」

「し、信じらんないっ!あ、アソコより気持ちいいようっ!!」

 信じられないのはこっちだぜ!?こいつ…あんなに痛がってたくせに、挿入を終えるとまた鳴き声をあげだしてるじゃねーか!なんてこった…兄妹そろって真性の変態だったなんて…。

 いま、オレの腰となつきの尻はぺたっと密着してる。つまりはなつきはオレのを根本まで受け入れてるってわけだ。その上でなつきは苦痛の泣き声ではなく、まぎれもない快感の鳴き声をあげてる。痛みが快感に変わったのか、それとも奥のどこかに感じてしまう部分があるのかはわからないが、なつきは今、尻に挿入されて完全によがっている。

「尻がアソコより気持ちいい?お前も相当な変態だよな?」

「へ、変態でもいいもんっ…!しゅういちろぉ、お願い、動いてっ!あたし、こんなに凄いの初めて…っ!」

「…よぉし、じゃ、動くからな?どうなっても知らねーぞ?」

「いいから早くっ!め、メチャクチャに…っ!」

 そう切望したとき、なつきはちら、とこちらを振り向いた。今までみたことのない淫らな笑顔が張り付いている。こいつはもうとんでもないイロキチだ。

 なつきの笑顔に誘われるまま、オレはピストン運動を再開する。ぐちゅ、ずちゅ、となつきの内側を確かめるように動く。

「ひゃあああ…っっ!すごいっ!くせに…くせになるようっ!!」

「…ん…なんか…」

 そう、なんか、なのだ。なつきがよがるわりにオレはそれほど気持ちよくない。締まりはすごいのだが、アソコほど快適ではない。ちょっと期待はずれだ。

 しかしアナルセックスはすることに意義がある。こんな淫らなことをしているという事実の方が大事なのだ。それに普通のセックスよりはるかにできるチャンスが少ないはずだ。よっぽどでないとできないことだぞ?へへへ、オレってラッキーなのかもね。ファーストキスにファーストセックス、そしてファーストアナルだなんて…!でももしかして…アナルセックスに喜ぶの、オレとなつきだけか?ええい、なつきに集中しよう!

 なつきはすっかり馴染んじまったのか、あんあん鳴きながらどんどん高まっていってるようだ。入り口の締め付けは加速するようにきつくなってゆく。

「うひゃあああ…っ!は、はみでるっ!もっと、もっと!もっとぉっっ!!奥の奥までかきまわして!あたし、もうこのまま壊れてもいいっ!愁一郎っ、もっと乱暴に扱って!!」

「なつき…」

 かわいい。オレ、完全になつきの虜になっちまってる。求められるまま、どこまでも応じてやりたい。オレはメチャクチャなストロークで、メチャクチャな角度からなつきの尻を穿った。本当にかきまわすような動きだ。小さな穴は内側が引きずり出されるようにはみ出、そしてまた押し戻される。こうされるのが本当に気持ちいいらしく、なつきは立て続けにアソコからしおを噴かせ、たっぷりとシーツの上にこぼした。

 妹と異常な部分で交わり、その感動と興奮がピークに達したオレは本当の最後の訪れを予感していた。なつきの尻の穴をさらに拡大するように終焉の膨張を示す。

「なつき…ここになら…出してもいいよな…?」

「待って、もう少し…もう少しガマンして…!イッちゃダメ、イッちゃダメだかんねっ!あたし、あたしイク…あ、お、おしりで…い、イッ…!!」

 なつきは鋭い声でオレの絶頂を制したが、それも束の間のことであり、両足がぴいんと張りつめ…そして淫らな鳴き声がか細くなって…ついにはぐったりして動かなくなってしまった。なつきのヤツ、とうとうイッちまった!しかも尻で!

「なつき…!!」

びゅる、びゅるるっっ!!びゅうっ!びゅ、びゅく…

『あははっ!早く行こうよっ、愁一郎!』

『バーカ、愁一郎!』

『愁一郎、ここってさぁ、どーやんの?』

 狭い最奥で思いきり飛沫いた瞬間、爆発的に真っ白になった頭の中で元気いっぱいに呼びかけてくるメガネをかけたなつきの笑顔が見えた。

 あの小ナマイキで、おしゃべりで、食いしん坊で…それだけどかわいくてしょうがないたったひとりの妹が尻を犯されて達してしまったなんて…。しかもオレはその妹の尻の中に…尽きることを知らないかのような大量の白濁を噴出させたなんて。

「なつき…」

 ふたりして脱力し、うつぶせでかさなるようにのびてしまう。はずみでオレの、なつきから抜け出てしまう。ずぽふっとか何とかヘンな音を立てて抜け出ると、そこからたちまち歪んだ愛情の証がトロリと溢れてきた。

 なつきの横にねそべり、オレは顔をのぞきこんだ。なつきは…余韻に浸ってるようで、心の底から満足したような顔してる。こっちまで微笑みたくなるような顔だ。

「にいちゃん…すごかったよ…キスして…」

 まだキスを求めてくるかねこいつは。数学習いに来たこと、きっとこれっぽっちも覚えてないんだろぉなぁ…。すっかり愛しさが増しちまったじゃないか!たまらなくって…優しく、深くキスに応じてやり、何度も何度もうなじを撫でてやる。

「にいちゃん…だい…き…」

 なつきがなにやら言ってるようだがもうわからない。オレ達はキスしたまま寄り添い、そのままスルスルと眠りに落ちていった…。

 

つづく。

 

 

感想らしき言い訳

…我ながら最低ですね。しかもまだ続きがあるなんて…。

伝言板を汚してしまったようです…。


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