「おはよぉっす…」
始業のチャイムが鳴る少し前、大場愁一郎は誰にともなくそう告げて教室に入っ
た。普段の彼からは想像もつかないほど表情は暗く、口調も気味悪いくらい沈んでい
る。
「おはよ、大場くん。どしたの?」
「どしたぃ愁一郎、朝から元気ねぇな?」
自分の席へたどり着くまでに何人かの友達に声をかけられる。いつもと違う自分を
気遣ってくれる言葉にも、ちょっとね…と短く返すことしかできない。
椅子に座ってからも机に突っ伏し、両腕の中に顔を埋めて深々と溜息を…次いで大
きなあくびをした。
『大場くん、どうしたんだろ…。受験勉強ガンバリすぎてるのかなぁ…』
『そんなワケねえだろ?どうせ深夜番組にでも夢中になってたんだろうぜ?』
『朝からヘンなモンでも食ってきたんじゃねえか?ほら、アイツ変わったモン好きだ
からさぁ、きっとなんかの新製品でも試してみたんだ。』
そこかしこで交わされるいくつかの憶測が愁一郎の耳にも聞こえてくる。盗み聞こ
うとしているわけではないのだが、自分に関する噂や推測、非難中傷悪口雑言という
ものはおのずと聞こえてしまうものだ。
『そんなのだったらいいんだけどね…』
愁一郎は心中でも元気なくつぶやき、またひとつ溜息を漏らした。
元気がないのにはもちろん理由がある。夕べから今朝にかけて十回近くも自慰行為
にふけっていたのだ。しかも曜日を間違えてほとんど睡眠をとっていない…。
『最低だよな…はぅ…やっぱり学校休めばよかった…』
飽きもせずに溜息ばかりつく愁一郎。ここまでユウウツな気分になったのは初めて
であった。今日はおそらく『開店休業』状態のままだろう。
そんな愁一郎の姿を…単語帳をくりながら、おしゃべりをしながら、一時間目の予
習をしながら、そして隣の席から見つめている女の子がいた。彼女たちの視線には気
遣うような気配とともに、また違ったベクトルを有した光も込められていた…。
視線一 午後五時三十分 里中雅美の場合
「里中センパイ、お疲れさまでしたぁっ!」
「またご指導お願いしますっ!」
「うん、またね!気をつけて帰るのよ!」
ふふふっ!下級生から慕われるのってイイなぁ!わたしだってあんな頃はあったん
だよねぇ…。でもなぁ、わたしにもこんな日がくるなんて。うふふっ!嬉しい!
あ、ゴメンゴメン!浸っちゃってたね。わたしは里中雅美。高校三年生。
え?さっきの女の子?なぁに、それってわたしより彼女たちの方に興味あるってコ
ト?ははは、冗談よ、冗談!さっきのコはね、わたしの後輩。
詳しく言うと、わたしが夏まで主将やってた弓道部の後輩。夏までっていうのは受
験のために引退したからなの。で、今日は気分転換がてら久しぶりに顔出して一汗流
しつつ、将来有望な(あ、お世辞抜きによ?彼女たちけっこう上手いんだから。)後
輩に至らぬ指導を施してきたってワケ。あ、一応わたし、五段の腕前よ。えへへ、す
ごいでしょ?
それにしても礼儀正しいのよね、さっきのコ達。シャワールームだって先に使わせ
てくれるし、すすんで掃除はするし、さっきみたいにキチッと頭下げて挨拶して帰る
んだもん。なに?やだなぁ違うわよ!誰も強要なんてしてないわよっ!
と、いうわけで。シャワールームに更衣室、射的場の掃除も終わったし、わたしも
そろそろ帰ろうかなぁ…って思ったんだケド。へへへぇ…今日はね、特別な日なんだ
よね。
特別な日ってなにかって?聞きたい?う〜ん、思わせぶりに言ったわたしも悪いん
だけど…なんか恥ずかしいなぁ。
あのね?わたし、この弓道部で…二年生の頃から慣わしにしてるコトがあるんだ。
それっていうのもね、練習の最後に矢を十本用意して…練習のまとめってコトでそ
れを連続して射るの。そのうち九本以上…つまりアベレージ九十パーセント以上だっ
たら自分で自分にご褒美あげてるんだ。そのご褒美っていうのは…。
コホン!言葉にするのは恥ずかしいんでここまで。今日なんかすごかったのよ、久
しぶりに全射命中だったもんね!今日はとびっきりのご褒美あげなきゃ!
とか言ってるあいだに…お約束の場所、部室棟と本館との渡り廊下にある女子トイ
レ前に来てるんだもんなぁ。わたしって結構スケベなのかも…いや、実際そうかな?
さりげない風を装って中に入る…。ほっ、誰もいない。人がいるとご褒美、あげら
れないんだもんね。まぁ、時間帯も時間帯だから誰も来ないとは思うケド。
ウチの学校はバリアフリーが行き届いてて、ここも四つある個室のうち二つは洋式
トイレなのよね。そのうちの一つに入って…しっかりドアをロックする。はぁ、ここ
でご褒美あげるの…これで何回目かな?それよりも何週間ぶりだろう…。ううっ!な
んかもう待てなくなってるっ!意地汚いぞ、雅美!
ブレザーを脱ぎ、ネクタイも外してドアのフックにかけておく。もちろん愛用の
ディパックも一緒。で、スカートをまくり、ストッキングとショーツを膝まで下げ
て…フタを閉めた便器に腰掛ける。なんでって?だって…これからがご褒美の始まり
なんだもん…。
ブレザーに手を伸ばし、胸ポケットから定期入れをとりだす。マイメロディのお気
に入りのヤツだ。でもお目当てはマイメロディでも、ましてや六ヶ月ぶんの定期券で
もない。定期入れを開いた内側にある一枚のツーショット写真…。
わたしが腕にしがみついてるのは大場愁一郎くん。同じクラスで、わたしが二年生
の時から…ヒソカに憧れてる男の子。
この写真、すっごくラッキーだったのよね!卒業アルバム用にってアルバム委員が
生徒集めて学校の桜の木のところでたくさん写真撮ってたんだけど、たまたま大場く
ん、ひとりでボケッとしてたんだよね。あくびしてたから、きっと眠かったのかな?
それで大場くんのところに走り寄って、こっちこっちーって撮ってもらったヤツなの
!もちろんわたしの宝物!
ほらほら、このわたしの生き生きした顔見てよ…!自分で言うのもなんだけど、
すっごくいい顔してる。好きな男の子の側にいるだけで…こんなにかわいくなれるん
だなぁ。
それに比べて大場くんの照れたような顔っていったら…ぷふっ!カワイイって言っ
たら失礼かもしんないけど…いいんだよねぇ。
「大場くん…わたしね、今日すっごく調子よかったのよ…?」
写真の中の大場君に語りかけながらシャツのボタンを外してゆく。小声なんだけ
ど、すっかり期待してか…わたしの声、うわずっちゃってる。ご褒美ってゆうのは
ね…もうわかってるでしょ?その、あの…オナニー…することなの。大場くんをオナ
ペットにして…!
学校でするなんて…って思うでしょ?それが意外とスリルがあってゾクゾクして…
もうすっかりハマッちゃってるんだ!クセになるよ、これって。
ボタンを外しきってシャツの前をはだけ、ブラのホックも外してたくしあげると…
自慢のバストがぽよん、と現れる。みんなと比べるのって悪いことなんだろうけど…
クラスでも大きい方なのよ?カタチも真ん丸でドーム型だし、色だって真っ白だし、
乳首だってきれいなピンク色してるでしょ?あ、ダメよ。生唾飲んだって吸わせたげ
ない!
大場くんは…胸の大きい娘ってタイプかな?写真を乳首に押し当てたりして…大場
くん、おいしい?なーんて…うわぁ、これじゃ変態だよね!
「大場くん、わたし今日ね、パーフェクトだったんだよ?だから、ね…褒めてほしい
なぁ。大場くんからご褒美、ほしいなぁ…。」
写真を見つめながら左手でゆっくり胸を揉む。指先で乳首をクリクリして、はぁ…
すっかり大場くんにしてもらってる気分。
でもなぁ…。やっぱり大場くん本人からご褒美がほしい。こうやって学校のトイレ
でオナニーばかりしてるのって、たまんなく空しい。でも告白する勇気なんてない
し…。せめてみさきくらいの(みさきってのは辻ヶ谷みさきってゆうわたしの親友の
ひとりだ)行動力があればなぁ…。
「はぁ…大場くん…気持ちいいよぉ、おっぱい、おっぱいもっと触って…吸っ
てぇ…」
大場くんの写真見ながら胸を揉んでるだけで…ほら、こんなツンツンになっちゃう
の。こんなに張りつめてるの…大場くんの唇に吸われたらすごい感じちゃうだろう
な。
ぎゅっと左胸を持ち上げ、精一杯うなだれて…自分の乳首を吸う。それこそちゅう
ちゅう痛いくらいに強く吸う。わたし…なにやってんだろ…?おかしいよね、こんな
の…。しかもこんなことしてて感じちゃうんだから…本当におかしいよね。
「ちゅ、ちゅうっ…お、大場くん…もっと吸って…ちゅ、ちゅっちゅっ、ちゅうっ
!」
こっちも…右の方も乳首、立ってきちゃった…。わたし、すっかり大場くんとエッ
チしてるつもりで、左右交互にちゅぱちゅぱ吸う。だらしなくよだれをこぼしてベト
ベトにしちゃう。ほら見て…。谷間だってクッキリできるのよ?もしここに大場くん
の…挟んであげたら喜んでくれるかな?気持ちよくなってくれるかな…?
「わたしのカラダ…大場くんの好きなようにしていいよ…。胸でしたって、顔にかけ
たってかまわない…ホントよ…?」
こんなにまで大場くんのこと想ってるんだけど…やっぱり告白するのは怖い。フラ
レちゃったら自分がどうなっちゃうのかわかんないから。それは逃げてるだけなのか
も知れないけど…でも、どうしようもできない。
「大場くん、わたしって魅力ない…?」
せつなさが辛くって…また自分で自分の胸を吸う。空しいだけなんだけど…してい
ないといられない。ついばむようにして乳首を左右交互にちゅうちゅう吸ってるう
ち…わ、わたし、もうやめらんなくなっちゃう…。
「大場くん、キスして…大場くん…!」
ちゅ…と写真にキスする。今までわたし、定期入れがふやけちゃうんじゃないかと
思うくらいにキスしてる。唇に押しつけるように強くあてがい、強く吸い付く。
(里中…里中の唇も…胸も最高に美味しいよ…里中…)
「う、嬉しい、大場くん…ちゅ、はぁ…む…雅美って、まさみって呼んで…」
(まさみ…オレ、まさみが好きだよ…)
「わ、わたしっ…ちゅ…わたしもぉ…」
なに考えてんだろ、わたし。好き勝手なこと言わせて…。大場くんにだって憧れの
女の子、いるはずなのに。付き合ってる娘だっているかもしれないのに。
それに…こんなインラン女なんか、大場くん、好きになってくれないだろうな。わ
たしみたいなのよりも…明るくて元気なみさきや涼子(桐山涼子って陸上部の娘だ)
とか…ずっと女の子らしいユッカ(ユッカってのは倉敷有香のこと)とか…あ、もし
かしたらチャキちゃん(駒沢智秋ね)とは大場くん、席も隣どうしでよくおしゃべり
してるから…けっこう気があるのかもしれないな。
「でも…でも大場くん、せめて今だけは…」
今だけはわたしの恋人になってほしい。片思いのせつなさを…お、オナニーで逃げ
てるわたしだけど、精一杯優しくしてほしい。
「大場くん、わたし…わたしのここ…見て…。」
便器のフタ座ったままで両足をそっと開き、ヘアーの真正面に写真を持ってゆく。
そっと腰を前にずらし…すっかり濡れてるアソコを写真の大場くんにさらした。
うぅ…お尻にまでつたってってる…。すっかりご無沙汰だったもんな…もうべちょべ
ちょだよ…。
左手の中指でアソコ、くにゅって開いてみせる。あっ…指が触れただけで…ん…
もっと滲んでくる…。やだなぁ、怖いくらい感じてる。しかしトイレって…こんなこ
とするところじゃないんだけどな…。わたしってホント、悪い子だ。
(まさみ、触らせて…)
「いいよ、触って…大場くんになら…ヴァージンあげちゃってもいいの…」
(ほ、本当?)
「ホントだよ…だから、ね、たくさんいじって…。」
左手で胸を揉みながら…定期入れのカドを使ってアソコをまさぐる。そっと目を閉
じた奥では…イメージの大場くんが、わたしのアソコ…見つめながらグニグニいじっ
てる。
やだ…わたし、すっごいドキドキしてる。意識はしてないんだけど、高ぶった呼吸
と一緒に声が漏れちゃってる。大場くんに見られてると…いじられてると思うだけで
ゾクゾクして…あ、あっ!こ、腰が…浮いちゃうよぉ…。
「き、気持ちいいっ!大場くん、もっと強くして!」
定期入れのカドがクリトリスをちゅんちゅんつま弾く。わたしったらすっかり夢中
になって…腰をずらしきって便器の上でブリッジしてるような格好になってる。
あっと、このままじゃ髪がタイルについちゃう。手探りで集めて、小さくまとめて
横に流しておこう。この髪…おせっかいかもしんないけど、大場くんのために伸ばし
たの。けっこう長いでしょ?長い髪の方が女の子らしく見えると思って…二年生の頃
からずっと伸ばしてるんだ。もちろん手入れは欠かさない。髪も自慢のひとつなんだ
よね。
「大場くん…わたしの髪、撫でて…」
左手で襟足のあたりに指を入れ、そっと梳いてみる。少しは大場くん、わたしの
髪、意識してくれてるかな?こうやって梳いてくれたなら…どんなに安らげるだろう
なぁ。
(まさみ…まさみっ…!)
「あ、あっ!いたっ…大場くんっ!」
いたた…調子に乗って定期入れのカド、アソコに深く入れすぎた…。裂けてないか
な、すっごく痛かった…。
でも待てないのはウソじゃない。今すぐ大場くんに入れてもらいたい。ロスト
ヴァージンの覚悟はできてる。こんな風に…ちゅ…キスされながら…そっと、そおっ
と入ってきてもらうの…。大場くんになら、この痛みも耐えられる…と思う。ちょっ
と不安だけど。
「小指でも…あっ、やっぱり痛い…」
うぅっ、ここって左手の小指でもキツキツなのよ?お、男の子のって、もっとず
うっと大きいんだよね…?絶対に裂けちゃうよ、これじゃあ。
『みんな…オナニーしてるうちに拡がってくから大丈夫なのかな…?』
オナニーばかりしてると痛みも少なくなるのかも。もう少し小指、入れてみようか
な…。久しぶりだし、もしかしたらすごくイイかも…。
ず、ぷっ。
「ひ、きぃ…っ!」
やだ、わたしっ…声が出ちゃうっ!痛くって、でも気持ちよくって…なにより変な
気持ち…。大場くんとセックスしてる感じって…こんな感じかな?
「入ってるよ、大場くん…つながってる…!もっときて、深く、もっと深くぅっ!」
夢中で写真にキスする。左手の小指はヌルヌルのアソコにどんどん埋まってっちゃ
う。うわぁ、ここまで深く入れたの、初めて…!中ってこんなにゴツゴツしてるの
ね…。やだ、もう…声を抑えられないよっ!
「はあっ、や、ああっ!気持ちいいよ、大場くぅん…」
「誰!誰かいるの!?」
「今の声って…なんか女のよがり声みたいだったよね!?」
はっ…!?
慌てて息を殺す。まだ誰か部室に残ってたみたい…。どうやら女の子が二人ぐらい
トイレに入って来るみたい…あれっ!?今の声って…さっきの後輩のコ…!?うそ、
どうして?もう帰ったんじゃなかったの!?
「ね、さっきのヘンな声、確かにトイレの中から聞こえたよね?」
「あ、見て!閉まってる…。うわー、誰かここでオナッてんじゃないの?さっきの
声、絶対おかしいよ!」
うわぁ…どうしよう…。バレちゃう、学校でオナニーしてるの、あのコ達にバレ
ちゃう!隠そうとバタバタしたらもっとまずいし…やだぁ…お願い、あっち行って!
「ちょっと、誰!?トイレでヘンなことしてんじゃないでしょうね!?」
「ちょっと上から覗いてみようか?あとで里中センパイに伝えとくんだ!」
「そうね!誰なのか突き止めて、センパイからキッチリ言ってもらおう!」
ウソ!?やだやだぁっ!あのコ達、ジャンプしてドアの上に手をかけようとしてる
!だめ、見ないで!中にいるの、里中センパイ本人なのよっ!
そんな、ホントにどうしよう…!見つかったら絶対幻滅されちゃうっ!学校でオナ
ニーする女だって広まって…あのコ達はもちろん、大場くんにだって嫌われちゃう!
そんなのやだっ!ごめんなさいごめんさいっ!!わたしが悪いんです、反省してま
す…!!
あれ…?あきらめたのかな?どうしてもドアに手が届かなかったのか、悔しそうな
息づかいだけが聞こえる。
「もうっ!あと少しで届かない!」
「行こう。気持ち悪いよぉ。したい人は勝手にさせとけばいいじゃん。」
「…そうだね。学校でオナニーするなんて、そんな変態はウチの生徒じゃないよね!
あー気持ち悪い!!」
よかった、行っちゃったみたい…。助かったぁ…!
…でも最後のセリフ、効いたなぁ…。聞こえるように言ったんだろうけど、なんか涙
出てきた…。わたし、すごい情けない…。
わたしがここでオナニーしてるって知ったら…あのコ達、どんな顔しただろう。学
校でオナニーするような淫らな女だって知ったら…どんな気持ちになるだろう。真面
目な先輩って慕ってくれてるのに、わたしったらその気持ちを踏みにじるようなこと
してる…。
「はぁ…大場くん、なんとかして…わたし、辛いよぉ…」
いけないことしてるってのは今ので十分わかった。わかったんだけど…アソコはも
うジクジクうずいてる。大場くんの胸で泣けたら…今のわたし、どんなに幸せだろ
う。オレのためにこんなことするなって…抱きしめてくれたらどんなに嬉しいだろ
う。
「ん、く…ちゅ…」
左手の小指、もう抜きたくない。最後までしてしまいたい。声を殺すために右胸の
乳首を口に含む。写真は目の前で見つめたままだ。
『大場くん…こんなわたし、好きになってくれる…?』
音を立てないようにきゅうっと乳首に吸い付いたまま、小指はぷちゅ、ぶちゅ、と
アソコをかき混ぜてる。すごい気持ちいいよぉ…。セックスなら…大場くんとのセッ
クスならもっともっと気持ちいいんだろうなぁ…。したいよぉ、セックスしたい
よぉっ!わたし…本気で大場くんのこと好きなんだから…好きなだけおっぱい吸って
ほしい。飽きるまで(飽きられるもイヤだけど…)セックスしてほしい!
「ちゅ…気持ちいい?大場くん…」
(気持ちいいよ、まさみ…。淫らな女の子でも…オレもまさみのこと、好きだか
ら…)
嬉しい…。自分で言わせてんだけど、本当に嬉しくなっちゃう。本気で…大場くん
が欲しい。わたしったら…すっかり腰を浮かせてガクガクしてる。胸もアソコも…も
うメチャクチャに感じてるっ!
「大場くん…大場くんっ!」
だめ…どうしても声が出ちゃう…。またあのコ達が来るかもしれないのに、たまん
なくって声が出ちゃう!指の動き、止められない!
(く…まさみ、最高だよ…最高に素敵だよ…まさみっ…)
「う、嬉しいよ、大場くん!大場くんだって…すごい素敵よ…!」
なんか今にもイッちゃいそう…!わたしのアソコ、もう小指をすっごく締め付けて
る。気持ちいいとこんなになっちゃうんだなぁ…。男の子も気持ちよくなれるのか
なぁ。こんな窮屈なところに…固く大きくなったの入れるワケでしょ?痛くないのか
なぁ。
でもこの窮屈さに逆らうように押したり引いたりすると…頭の中がどんどんぼおっ
となってく…。わたし、今大場くんにピストン運動されてるんだ…!
(ああ、まさみっ!イクよ、このまま出すよっ!ああ、ま、まさみ…!)
「あ、ああっ!わたしもイク、イクッ!大場くん、このまま中に出して、ね、抜かな
いでそのまま…一緒にイこ、いっしょ、いっしょに…」
わたしムチャクチャ言ってる。あかちゃんの作り方知ってるうえで…中出しを求め
てる。で、でもホントにイキそ…!わたし、もう声を殺すことなんか忘れてる。トイ
レの中いっぱいにエッチな声あげてる。
これが弓道部の元主将だなんて…最低だよね。礼儀も精神修養もあったもんじゃな
いよね。後輩達からも、顧問の先生からも優等生って見られてるわたしが…学校のト
イレの中でオナニーして、イキそうになってる。洋式便器に背中を預けて、ドアに大
きく足を開いてアソコに小指を差し込んで…。
「おおばくん…嫌いにならないで、こんなわたし、嫌いにならないで…」
写真の中の大場くんに懇願する。大場くんの目が…なにか汚い物でも見ているよう
に思えたから慌てて唇で隠した。目をきつく閉じると、そこには優しく微笑む大場く
んがいる。大場くん…この焦燥感、なんとかしてよ…。カラダも心もせつなくってた
まんないっ!せめてカラダだけでも、あ、愛して…!
「あ、やああっっ!あ、お、おおばくんっ…!わたし、わたしっ!すき、好きだか
らっ!あ、だめ、イク、ホントにイクッ!いく、イクッ!イクゥッ!あっ!!ああ、
あ…」
びゅびゅっ、びちゃっ!
…っっ!!
…はあっ…はああっ…んく、はあ、あぅ…
…イッちゃった…いや、まだイッちゃってる最中みたい…。アソコ、小指をぎゅう
うって締め付けたんだけど、それも勢いよく吐き出すようにして…思いっきりラブ
ジュース噴き出した…。たくさんドアにかかったみたい…びちゃって聞こえたけ
ど…。
「すごい…まだっ…ここまで凄いの、初めて…」
余韻がすごい。イキッぱなしになってるのか、アソコからおなかの中からがビクビ
クしてて、ラブジュースがびゅっ、びゅって立て続けに噴きだしてるの、わかる…。
ああ…今のわたし、全身性感帯になってるみたい。足も、おしりも、おへそも、腕
も、もちろん胸も、髪の毛に至るまでくまなく感じちゃうんじゃないかな?あうぅ、
いま大場くんに抱きしめられたらわたし、もう一回はじめからイッちゃって失神し
ちゃうゾ…?
「よかったよ、大場くん…わたし、イッちゃったよ…?」
息も絶え絶えにつぶやくわたし。イキッぱなしのわたしを見てもらいたくって、ア
ソコに定期入れをあてがう(あ、冷たぁい…)。もう噴き出すのは治まったみたいだ
けど…うわ、大場くんに舐めてもらってるみたい…。
そっと定期入れを戻すと、写真の中のわたしと大場くん、わたしのラブジュースで
べとべとになっちゃってる。わたしのイッたときのラブジュースって白っぽいのね。
「…好き。」
個室の中を汗で熱っぽくさせ、ドアとタイルを愛液でびちゃびちゃベトベトに汚し
たわたしは…消える気配を見せない最高の余韻に浸りつつ、濡れた定期入れの写真に
もう一度だけキスした。なんの混ざりっ気もないわたしの味…大場くん、おいしいっ
て言ってくれるかな…?
大場くん。こんなエッチなわたしだけど…本当に大場くんのコト、好きなのよ…?
なんなら…なんなら明日、わたしの気持ち、直接伝えようか…?
(つづく)
(98/9/30update)