オリジナル

■嘆くなり我が夜のファンタジー■

Another step2.「桐山涼子」

作・大場愁一郎さま

ジャンル:X指定


視線二 午後七時六分 桐山涼子の場合

 

ざっぱーん!

 くぅ〜…!やぁっぱフロだねぇっ!いい汗かいたあとにザブンと浸かるフロはなに

よりも気持ちいい。もう体中がだらしなくフニャけちゃうみたいにリラックスして…

はぁ…たまんない。夢見心地ってぇのかな、なんかもうこのまま眠っちゃいそう…。

 え、あたし?あたしは桐山涼子。高校三年生。気持ちよさそうだなって?そりゃそ

うだよ、なんたって今日は久しぶりに部活に顔出しして一汗かいてきたんだもん、そ

の後のフロが気持ちよくないわけないじゃん!

 部活?里中雅美みたいな弓道部かって?あ、雅美知ってんだ。でもあたしは雅美み

たいな清楚なガラじゃないからね。見てわかんない?くせっ毛を短くカットして、こ

れだけ日焼けしてんだよ?お、その通り!陸上部!

 あたしは元陸上部なんだ。ま、雅美知ってんならわかると思うけど、あたしだって

受験シーズンだから引退したってワケ。

 大概のフィールド競技はそれなりにこなすけど、得意としてるのは走り高跳び。自

慢じゃないけど走跳投記録会では三年間無敗を守ったんだよ。そう、男子相手でもね

 今日なんかもガンガン跳んだから…ふぅ、カラダのアチコチがギシギシ言ってるみ

たい。受験勉強ですっかりなまっちゃった。張り切りすぎて明日、筋肉痛になりそ

う…。

 ま、そんなことがあったからね、こうやってフロに入って体中を揉みほぐそうって

わけなんだ。フロはおとーさんが入った後だから言うことナシだし。

 え?気にしないのかって?バカだねー、一番風呂ってのは肌に与える刺激がメッ

チャ強いっての知らないの?それに親娘じゃん、一緒に入ろうってんならともかく、

残り湯なんか普通だよ?

 はぁ〜…ノーガキたれてたらどんどんリラックスしてきちゃった…。気持ちいいん

だけど…なんかどんどん疲れが出てきた。今まで忘れてたぶん、まとめて出てきたみ

たい…。

…そういえば…あいつも今日は朝からグッタリしてたなぁ…。よっぽどハードな勉強

しんのかな?それともサッカー部の日曜練習に顔出ししてたのかな?

 へ?あいつ?あいつってのは…ブクブクブク…ぷはっ…。むぅ…なんか照れる

なぁ。あいつってのはね、あたしと同じクラスの大場愁一郎のこと。えへへぇ、あた

しあいつにけっこう気があったりするんだよねぇ…う〜ん、青春!

 青春ったってまだ告白はしてないんだ。は?ば、バ〜カ、あたしをなんだと思って

んだよっ、あたしだって照れるし、恥ずかしがりもするんだゾ?それに…コンプレッ

クスだってあるし。もちろん普段はそんな素振り、絶対見せないけどさ…。

 ざばーっ…て立ち上がってるけど、ほら、あたしのカラダってワリと色黒でしょ?

その上にたっぷりと日焼けしてるし。

…言っとくケド、立ち上がったの、別に見せるためじゃないんだゾ?カラダ洗うため

に立ち上がったんだかんな…?

 しっとり湿ったすのこの上にあぐらをかく。カラダ洗うときにバスチェアーなんて

使わない。昔っからこうなんだもん。でも…これって色気からはほど遠いよなぁ…。

 フロオケに張ったお湯を鏡にぶっかけて曇りを取る。鏡にぐっと顔を近づけると…

ほら、この微かなソバカスが気になる。おまけにこのくせっ毛…。ヘタに伸ばすと失

敗したパーマみたいになるからイヤなんだよなぁ…。

 身長だってかなりある。全校集会とかで並ぶと、女子の列では決まってシンガリ

だ。ヘタすれば愁一郎ナミにあるかも。ナニ食べたらこれだけデカくなったのか

ねぇ。

 そのワリに…はぁ、悲しいくらいに胸がない。ゼイタクなんかじゃないよ、本当に

ぺったんこなんだ。身長が百七十四センチなのにバストが七十九のA…。なんでか

なぁ…なんで胸だけ育たんの?牛乳だって毎日飲んでるし、その、あの…よく揉んだ

りもしてるのに。

 恋をしてると女の子はどんどん女の子らしくなれるってどこかで見たけど、自分自

身を見ている限りではありゃウソだ。愁一郎のこと想えば想うほど…なんか男の子っ

ぽくなってるような気がする…。

 ええいやめやめ!せっかくいい汗かいていいフロ入ってるってのに、なんでブルー

になんなきゃならんのだ。とっととカラダと頭洗って、フロあがりに冷たいビールを

キューッて…!よし、決まり決まり!

 そうと決まればさっそくタオルにボディーソープを染み込ませて…っと。♪フンフ

ンフ〜ン…腕から肩からわきの下から念入りにごしごしと…。

 しかしビールって言えば、愁一郎もかなりアルコールにうるさいんだよね。学校で

あいつとおしゃべりしてると、よく新作とかの話題になるんだよな。

 ははっ、そういえば修学旅行のときに酒飲んでて…あたし達見つかってさ、正座さ

せられたんだけど…そんな飲酒正座組の中に愁一郎もいたっけ。懐かしいな、あの頃

から見てたんだなぁ…。

 くだらないけど忘れられない記憶を思い起こしながら…ごしごしごしとカラダの汚

れを洗い落としてゆく。胸元から背中から…つま先から、きっちり引き締まったふく

らはぎと太もも、ウエスト。そして…おしり、アソコ…。

「…なんか毛深くなってない…?」

 あたしのここって…こんなにボリュームあったっけ?夏からずっと薄着で寝てたの

が悪かったのかな…。うひゃあ、ボディーソープで固められるゾ。デーモン木暮の髪

みたいにツンツンに尖らせて…って、フロでなに遊んでんだ?わたしってけっこう長

風呂のほうだからいつもおかーさんに怒られるってのに…。

「愁一郎は…わたしのこと、どんな風に思ってんのかな?」

 寄り集めて固められたヘアーをクリクリいじりながらつぶやく。よくおしゃべりは

したりするけど…話しやすい友達程度にしか見てないかな。女の子らしいなんて…感

じてくれてんだろうか。

 シャワーをひねって体中の泡を流し、髪を濡らす。濡れた前髪をかき上げ、もう一

度鏡の自分とにらめっこした。

「あたしだって…女なんだゾ?髪の毛短いけど、背も高いけど、胸もないけど…れっ

きとした恋する乙女なんだゾ?」

 なんかせつなくなってきた。小さな胸の奥がズキズキ痛む。なんでかわかんないけ

ど…すごく焦れったい。何かはわかんないんだけど、何かしなきゃって気持ちになっ

ちゃう。

「愁一郎は…好きな娘いるのかな…。わたしがもし、好きって言ったら…どんな顔す

るのかな。喜んでくれるかなぁ…オイオイとか言って笑うのかなぁ…。」

 比べるのって無意味なことだって知ってるけど…あたしって雅美とかユッカみたい

に少しも女の子らしくないし、みさきとかチャキちゃんみたいにカワイクもできな

い。でも…愁一郎が好きって気持ちだけは本当だ。純粋な乙女心から来てるものなん

だ。ただそう伝えるのができないだけで…自分に自信がないだけで…。ホントは心も

カラダも、愁一郎を待ち焦がれてる。

「…エッチなことがしたいだけじゃないんだけど…男子はこんなとき、どうやって自

分を落ち着かせるのかな…。わたしみたいにすぐオナニーしたりしないんだろう

なぁ…。」

 実はわたし、かなりヤバイ性格なんだ。ちょっとしたイメージが簡単に引き金に

なっていつもいつもオナニーしちゃう。スケベなんだろぉなぁ。男子は性欲なんて

キッチリとコントロールできるんだろうなぁ…。

「こんな軟弱なわたし…愁一郎に支えてもらいたい…。これってゼイタクかな…?」

 シャワーのお湯でアソコを…クリトリスを刺激する。くすぐったくって腰はモジモ

ジしっぱなし。ほら、いつもこうなんだ…。理性はアッサリ欲望に飲み込まれちゃっ

て…もうやめられなくなっちゃう。わたし、スケベだよね…下品だよね…。

「誰もこんなことしてないよ…雅美も、ユッカも…みさきも、チャキちゃんも…」

 自責しながらも。わたし、膝立ちになってシャワーをまたぎ、真下からアソコにお

湯をかけ続けてる。無駄な水道代で我が家の家計を圧迫させるってのに…もうガマン

できない。愁一郎に見せてあげたいな、こんなカラダでも間違いなく女なんだってこ

と…。

「愁一郎…あたしのカラダ…魅力ないよね?胸だってないし、色黒だし、こんなに毛

深いし…。でもね、あたし…女なんだよ?愁一郎のこと、大好きなんだよ…?」

ちゅっ…。

 鏡の自分とキスするだけで…本当に愁一郎とキスしてるような気持ちになっちゃ

う。冷たいキスだけどかまわない。何度も角度を変え、舌を差し込もうとして…鏡は

あたしのよだれでべとべとになってしまう。

「もっとキスして…ん、ちゅ…はぁっ、愁一郎…」

 風呂場の中であたしの声、空しく響いてる。そっとシャワーを止め、右手をアソコ

に這わせてみた…。

「愁一郎…あたし、もうこんなになってる…。想うだけで…こんなになるんだよ?」

 そう。半ば四つん這い状態のあたしは…濃くなってるヘアーまでぬめらせるほどに

ヌルヌルに濡れていた。愁一郎のイメージとシャワーの刺激が…あたしを高ぶらせ、

アソコを酔わせたんだ…。

 膝立ちのまま、右手でそっとクリトリスをもてあそぶ。左手はぺったんこな胸を少

しでも大きくしようと懸命にモミモミしてる。膨らみは小さいけど…ほら見て、感じ

てくるとツンツンになっちゃうでしょ…?

「愁一郎…こんなあたしだけど…愛して…。」

 すのこの上であおむけになる。膝を立て、夢中でアソコをまさぐった。ここだけの

話、興奮しちゃうとわたしのアソコって、右側だけちょっぴりはみ出るんだよね。オ

ナニーばっかりしてるからカタチが変になっちゃったのかもしんない。

「入れて、愁一郎…入れてぇ…!」

 風呂場で鳴き声あげてナニ考えてんだろう。そう白ける理性を横目に、夢中になっ

てる意識はまだ誰も受け入れたことのないアソコへ…中指をゆっくり押し込ませた。

んっ…背中が背面跳びみたいにのけぞっちゃう…!快感に耐えるようきつく閉ざされ

たまぶたの奥には…愁一郎がせつなそうにあたしを見てる。

(涼子…涼子の中、すごい熱い…熱くって、とても狭いよ…)

「はぁっ、しゅ、愁一郎…!いま、あたし達、つっ、つながってんだよね…!」

 つながりたいのはホントだよ…?中指なんかじゃない、本物の愁一郎がほしいの

に…!それでも根本まで中指を挿入しちゃうと、そのままの体勢で少し休憩した。左

の胸をつかんだままの手のひらに怖いほど乱暴な鼓動が伝わってくる。

「愁一郎と…ひとつになってるんだよね…。あたし、嬉しいよ…」

 わたしのアソコ、言葉の意味を確かめて歓喜に打ち震えてるみたい。ヒクヒクヒ

クッて中指を締め付けて、ジクンジクンと感じてるの、わかる。愁一郎は…わたしの

中で感じてくれるかな…?女の子だって認めてくれるかな…?

(好きだよ、涼子…。オレの、オレだけの涼子…!)

「ああっ、好き!あたしも愁一郎が大好きなの!ね、動いて!感じてみて!」

 あ〜あ、独占欲。ヒロイン気分であたし、つながってる愁一郎に好き勝手なこと言

わせてる。そんなイメージに酔いしれてむせび泣くわたし…。ハタから見たらどんな

だろう。風呂場であおむけになってアソコに中指つっこんで…男の子の名前叫んでる

なんて。メッチャカッコ悪いよね…。

 んっ、あっ、あっ!中指、もうすごい締め付けてるっ。引き抜くと…あ、あっ…す

ごい感じる!これ、中指、もっと太かったら…もっともっと気持ちいいんだろう

なぁ…!

「あ、好きっ、好きなのっ!しゅ、愁一郎…くんっ!」

 うわっちゃ〜、くん、だって。こんなときに言葉で女の子を装ってもダメだよな。

でもでも、せめてセックスしてるときは…オナニーしてるときは少しでも女の子らし

く振る舞いたい。普段通りがいいんだろうけど、そうばかりもいられない瞬間っての

はあるハズだ。

 ずぷ、にゅぷ、ちゅぷって音たてながら…中指は激しくグラインドを繰り返して

る。その動きをイメージの愁一郎と重ねて…メチャクチャに胸を揉む。腰はすっかり

上を向き、放り上げられた両足は行き場をなくしたようにオタオタしてる。

「あ、イキそう…イキそうっ!愁一郎くん、あ、あたしでイッて…あたしの中で出し

てもいいからっ!」

 はぁ、中出しかぁ。こんなのに憧れてるの、あたしだけだろうなぁ。

 だってニンシンしちゃうんだよ?ヘタするとヤバイことなんだもん、男子がこんな

の望むワケないよね。なのにわたしは…愁一郎に中出しされること…願ってる。もし

かしたら心の奥底では、愁一郎と結婚したい、なんて思ってもいるのかもしれない。

 付き合いたいって望む果てには、そんな願望が隠れていてもおかしくないよね…?

それとも…あたしなんかとじゃ迷惑かな?

「愁一郎、こんな変態なあたしだけど…本気で好きなんだよっ。男みたいなカラダし

てるけど、きっと気持ちよくできるよっ!」

 だから…本当にセックスしてほしい。本当に愛してほしい。あたし、きっと応えら

れる。だから…だから、卒業しちゃう前に…!

「中出しして…愁一郎くん、あたし、いいから…中出しして…あ、ああっっ!」

 せつなくって…中指をきゅっと曲げようとする。うひゃ、スゴイところに当たった

のか、いま、メチャクチャ気持ちよかった!本気でイキそうっ!あううっ、も、もう

愁一郎の中出しであたしもイキたいっ!あたし、すっかり媚びた顔になっちゃって…

ん?

 ウルウルになってるあたしが顔を傾げたところに、おとーさんが使い切ったトニッ

クシャンプーの容器が置いてあった。几帳面にもリサイクルに出すつもりなのか、キ

レイにラベルをはがして、中まですすいであったりして…。

「これ…使えるかも…」

 おいおい…あたし、いまかなりヤバイことひらめいちゃった。セックスだけじゃな

くって…中出しまでシミュレーションしようとしてるっ!

 夢中で空き容器をつかむと、アソコから中指をひとまず抜いて(ちゅっぽん、なん

て音がした!)再び膝立ちの体勢になった。カランからオケにお湯を張って…ちゅ

うっと容器に吸い込ませる。体温より少し熱め、四十度くらいのお湯だ。愁一郎の精

子も…きっとこれくらい熱いんだと思う。保健関係の書籍を見てると、精液ってかな

り勢いよく噴き出すらしい。

 しかし…精子って、おしっこするところから出るワケでしょ…?その…男子には悪

いけど、汚くないの…?うむむ、男子のカラダってよくわからん!

 とにかく。あたしはいっぱいまでお湯を満たしたシャンプーの容器をじっと見つめ

て息を飲んだ。あたし…初めて中出しされようとしてる。

「愁一郎…好き…。いっぱい出して…。」

 ちゅ…って、容器にまでキスしなくてもいいだろうに…。しかし洗ってあるとはい

え、お湯なんて流し込んで大丈夫なのかな…?

 もしかしたら…あかちゃんできなくなったりして。…まさかねっ!そんなこと考え

てたら海水浴なんかどうなるんだよ!?フロのお湯だってたくさん雑菌がいるハズだ

し…うう、あたし、理詰めで理性を説得してる…。器用だなぁ。

 あたしは再びすのこの上にあおむけになった。そっとカラダを曲げ、アソコが真上

を向くようにする。とりあえずイク直前まで中指をグラインドさせ、イキそうになっ

たら容器の口を差し込み、そのまま…駆け抜けちゃおう。

「はあっ…愁一郎…きて。」

「涼子っ!まだあがんないのっ!?」

「ひっ…!?」

 おかーさん!?ヤッバ〜ッ!!あたし、真っ赤になってカラダを起こした。いつの

まにかおかーさん、しきりドアの向こうに立ってるじゃない!!曇りガラスごしとは

いえ、今のあたしのカッコ、見られてないでしょうね…!?

「いつもいつも遅いんだからっ!早くあがりなさいよっ!」

「はぁい。」

 うう、やっぱり怒られた…。でもでもっ!女の子なんだし長風呂に入ってノンビリ

して、念入りにカラダを洗うのはもっともなコトだと思わない!?フケツにしてる

の、あたし大っ嫌いなんだもん!

…あたし、オナニーしてて遅くなってんだよね。おかーさん、ごめんなさい…。あな

たの娘は貴重な時間と水道代を一時の快楽のために浪費しています…。

 そう反省しつつも…おかーさんが立ち去るのを確認して、あたしは体勢を取り直し

た。左手の指できゅっとアソコを開き、足の間から右手の中指をそっとあてがう。

「愁一郎…ほらね、間違いなく女でしょ…?あたしのここ、キレイ?ね、来て…。あ

たしのヴァージン、奪って…っ!」

 我ながらスゴイドラマ作ってるよなぁ。意を決し、中指を狭い穴に送り込むっ…!

ぬるるっ!

「あふっ!ふ、深いよぉ…愁一郎…あたしたち、ひっ、ひとつになれて…」

 イキかけてたアソコは…本当に狭かった。あたし、本当にヴァージンなんだけど…

いつのまにか中指がジャストサイズになってる(前は小指が精一杯だったんだけ

ど…)。みっちり包み込んで、きゅっきゅって奥に引き込もうと動くんだ…。

「動いて…。イキそうになっても、そのままちょうだい…」

 そうつぶやいて…中指を猛烈に抜き差しした。ぶちゅ、ちゅぷっ、ぶちゅって粘つ

く音と押し殺してるハズの声が…風呂場の中で混ざり合って響く。ひゃあっ!何度も

おしり、ビクビクッて痺れる…っ!それだけあたし、オナニーで感じちゃってるん

だ…。

「愁一郎…愁一郎が好きだからこんなことしてるんだよ…?嫌いにならないで…あた

しのこと、嫌いにならないで…!」

(ううん、オレはそんな涼子が大好きだよ…)

「はあ…、う、嬉しいよ…!あたし、今、最高に嬉しい…」

 つぶやく言葉はウソなんかじゃない。あたし…愁一郎をイメージしてメチャクチャ

に感じてて…泣きたいくらい感激してる。男子はもう愁一郎しかイメージできない。

愁一郎でないとオナニーできなくなってる。本当に…本当に好きなんだよ…?

「好き…好き…っ!イク、いくぅ…!ホントにイク、だめ、イク…!あ、愁一郎っ!

中で、あたしの中でイッて!中出し…中出ししてぇ…!」

 や、あぁっ…アソコ…抜けないくらい締め付けてくるっ!ホントにイッちゃいそ…

好き、好きだよっ、愁一郎っ!本気で好きなんだよぅっ!!

「おねがい、抜かないで…なか、なかで…」

 夢中であたし、つぶやいてる。アソコから強引に中指を引き抜くと、代わりにシャ

ンプーの容器を逆さに持って口の部分を挿入した。長さはそれほどでもないんだけ

ど、中指よりも若干太かったから少しだけ痛かった。

「痛っ…!い、イッて、愁一郎っ!あたし、あ、あたしのっ…!」

(出る、出るよ、涼子っ!!)

ちゅうう…ぷ、ぶ、じゅうう…

「あ、あ…」

…はぁっ…あ、あああ…

…シャンプーの容器をぎゅっと押さえると、お湯は勢いよくあたしの奥へ流れ込んで

きた。お湯は熱く、アソコの奥の奥に細く命中して…。

 愁一郎があたしの中で熱く熱く射精してるのをイメージしたまま…あたし、容器を

最高に締め付けてイッちゃった。くったり容器から手を離しても、お湯が半分ほど

残ってる容器はアソコにささったままだ。それくらい強く締め付けて、離すまいとし

てる。

『熱い…。すごすぎるよ…あたし、まだイッたままみたい…』

 イキまくってるような快感のなか、あたしはごろ、とカラダを横倒しにした。倒れ

た弾みで容器が抜けると…あたしのアソコ、流し込まれたお湯と一緒にぶちゅ、びゅ

びゅってしおを噴いた。お湯の中出しがよっぽど効いたのかな…こんなに感じたの

も、しお噴いたのも初めてだ…。すのこの上でぐったりして、イッた余韻の中、深呼

吸を繰り返す。

 あたし…フロで愁一郎と愛し合ったんだよね。それで…中出しされて、イッたんだ

よね。

「愁一郎、くん…大好き…」

 フロのお湯と、甘い汗と…愁一郎を想って溢れたラブジュースでベトベトのあた

し…。きっといま、風呂場の中はあたしのフェロモンでいっぱいになってる。

 いまのあたしなら…こんなふうにイッた直後のあたしなら、愁一郎もきっと…クラ

クラしてくれるよね?女の子って意識、してくれるよね?

 あはは…明日、女らしくなってるかどうか…聞いてみようかなー、なんてね?

 

(つづく)


(98/10/1update)