普段から勝ち気な織姫は、まるで別人のようにしおらしく変わっていた。いつもは他人を見下すような厳しい視線を崩さないのだが、今ではその瞳もすっかり媚びたものになっており、上気した素顔は明らかに大神からの抱擁をせがんでいる。
そんな織姫の態度に大神は多少戸惑いながらも、自分の浅はかさに辟易していた。彼女の上辺しか見ておらず、恋煩いにせつなく胸を痛めている事実に気付いてやれることもできなかったのが情けなく、そして苛立たしい。
好意を抱いている相手の興味を引くためにわざと意地悪を振る舞うなど、子供ならずとも不器用な思春期の少年にでも見受けられる心理であるはずだ。もちろん自分自身もかつては通った道である。
織姫に対して苦手意識ばかり持ち、敬遠ぎみになっていたとは…隊長はもちろん保護者役としても失格だと大神は心中で自責する。
それを言うならレニに対してもそうではないのか。レニの想いを子供が抱くささやかな行為と侮っていたばかりに、今の今まで彼女を苦しめていたのではなかろうか。
「オレは…オレは、きみたちに…」
胸苦しさに、そううめくのが精一杯であった。織姫の眼前でレニを抱こうとしていたことが罪にすら思えてくる。
しかし、そう思うことはレニに対して罪になる。同道巡りの葛藤に陥り、大神がうなだれると…ふいにレニが寝台の上で膝立ちになった。
「…だったらソレッタ。きみも隊長を愛してみればいい。ボクは絶対きみに負けないだけ、隊長を愛するから…。」
ちゅっ…。
そう言うなりレニは大神の横からすがりつき、左の頬に唇を押し当ててきた。身を包んでいた毛布をハラリと落とすと、左手の指先で大神の乳首をいじってくる。
突然の愛撫に身を強張らせ、うなだれていた顔を上げた大神は…悔しそうに唇を噛み締めている織姫の瞳を見てしまった。見るからにレニの言葉に乗せられ、負けじ魂を奮い起こしてしまったようである。
「わっ、わたしだって負けまセーン!わたしはレニみたいな貧弱なカラダじゃないモン、もっとずうっと少尉さんを愛することができるはずデース!!」
ちゅっ…。
真っ赤になってそう叫ぶなり、織姫は寝台に駆け上がって大神の右側に飛びついてきた。大神の腕にすがりつくと、レニに倣うよう右の頬に熱く口づけてくる。どうやら緊張しているらしく、細いあごは震えていた。右腕にぴったり押しつけられてくる乳房も熱々で、強くたわむと驚くほどの鼓動が伝わってくる。
「れ、レニも織姫くんも、ちょっと落ち着いて…」
「隊長っ!」
「少尉サンッ!」
「わ、わわっ…!!」
どさっ…。
ひとつのおもちゃをめぐって姉妹喧嘩を始めたようなレニと織姫に、大神はされるがまま布団の上に押し倒されてしまう。そのまま両脇から二人に寄り添われ、裸の胸を密着されたまま顔を覗き込まれた。レニも織姫もせつなさいっぱいという風に瞳を潤ませ、真摯な表情で問いかけてくる。
「隊長は…ボクを愛してくれますよね?」
「少尉サン…今までの意地悪は愛情の裏返しなんデス!信じてくだサーイ!」
「ふ、二人とも…。でも、今のオレは…二人の気持ちにも気付かなくって…」
二人の視線から逃れるよう沈痛な面持ちで横を向く大神であったが、二人はそれを許さなかった。なおも強くのしかかり、二人して強引に大神の顔を起こさせる。
「だったら…だったら今すぐボクの愛に応えてくださいっ!あっ、あつかましいこと言ってるの、わかってるけど…隊長でないとだめだからっ…!!」
「少尉サンッ、素直になれなかったわたしも悪いんデスッ!だからっ…少尉サン、どうかお願い…お願いデスうっ…!!」
「ちょ、織姫くんっ…!」
ちゅっ…。
美少女二人の求愛と媚びた眼差しに狼狽しきった大神であったが、織姫は彼にとどめをささんとレニに抜け駆けて唇を奪った。織姫は怯える気持ちを押し殺し、大神に生まれて初めての接吻を捧げたのである。
「あっ、ソレッタずるいっ!ちゅっ、ちゅっ…」
「やんっ!もうっ、レニはさっきいっぱいしてたでショ…!!ちゅっ、ちゅちゅっ…」
「んっ!んんんーっ!!」
織姫にとって記念すべき最初の接吻は、数秒と持たずレニに水を差されてしまう。レニは織姫の顔を右手で強引に退かすと、この唇は自分だけのものだと言わんばかりに大神の顔を両手で押し抱き、狂おしく吸い付いた。
しかし織姫も負けてはおらず、両手でレニの身体を押し退けてから唇を奪い返す。大神は美少女二人からの接吻攻めに翻弄され、怖いほどの動悸を覚えながらただただ困惑するのみだ。
ちゅっ、ちゅっ…ちゅちゅっ、ちゅちゅっ…ちゅぱっ、ちゅむっ…
唇どうしが濡れる音。
愛しさにまかせて吸い付く音。
引き離されてのたうつ音。
接吻にまつわるおおよその音は大神の自室を満たし、途絶えることを知らない。
大神はそれらの音を遠く聞きながら、レニと織姫二人の口づけに分け隔てなく応えてやった。自責に苦悶していた表情も、今ではすっかりのぼせたように惚けている。間断のない唇の弾力に酔いしれていることもあろう。
レニの唇は小さく、弾力も儚げでどちらかといえば頼りないものである。
しかし彼女はついばむような接吻が大好きらしく、噛むように口づけては重なる角度を変え、何度も何度も繰り返しては確かめてくるのである。その感触があまりに心地よく、大神が同じように対応すると、ちゅぱっ、ちゅぱっ…と立て続けに貪ってくる。そのときに彼女が漏らす微かな鼻息はなんともいえず可愛らしい。
一方、織姫の唇は比較的ふっくらとしていて魅惑的なものであった。
はじめは不安に震えていたのだが、競うように奪い合っている間にすっかり馴染んできて…今では時間をかけて深く密着するのがお気に入りになってしまったらしい。ほとんど直交するように唇を重ね、そのまま軽く吸い付いて二人分の弾力に胸をときめかせるのだが、そのとき決まって喉の奥で小さくよがる癖がある。
密着を解いてからのはにかみ顔といったら、普段の凛とした表情からはとうてい想像しうるものではなく、そのぶん愛くるしさもひとしおだ。
「ああん…レニ、わたしよりたくさんキスしてマスぅ…。ん、ふぁ、ずるい…。」
「ソレッタはボクより長い時間、隊長とくっついてるじゃないか…。ん、んんっ…」
最初は仲悪く取り合いしていた二人も、今ではすっかり仲良くなって交代交代で大神と口づけを交わしている。一人が唇どうしで抱擁を重ねている間は、もう一人は胸板や肩口、首筋に吸い付いて焦れったさを紛らわしていた。
もちろん三人とも裸であるため、交代のときに身じろぎすると少女の柔肌が必然的に大神を愛撫してしまう。彼女達にそのつもりはなくとも、しっとり汗ばんで熱い二人の乳房が柔らかく押しつけられ、擦れるだけでも大神は気が遠くなりそうなくらいに興奮を募らせてしまうのだ。
大神ならずとも、おおよその男子であればこれほどまでの淫猥な状況下では骨抜きにならざるをえないだろう。思春期の少年であれば直接的な刺激を受けるまでもなく、唇や柔肌の感触、初々しい少女の匂いだけで精を暴発させてしまうに違いない。
「…レニ…織姫、くん…」
「あっ…や、んうっ…た、隊長…!」
「少尉さ…あんっ!あんっ…ふぁ、んっ、少尉さんっ…!」
むにょっ、ふにょっ…もみゅっ、もみゅっ…
陶然とした大神は二人の名前を呼ぶと、そのまま両手で少女達の乳房に触れた。左手はレニの慎ましやかな乳房を包み込み、右手は織姫のふくよかな乳房をつかむ。
そのまま丁寧にこね、揉むと…レニも織姫もせつなげに目を閉じて寄りかかってきた。二人とも乳房は過敏になってきているらしく、深い呼吸は上擦ったよがり声を乗せて肺腑の奥から吐き出されてくる。
丁寧に、丁寧に…大神は甘えるように寄り添ってくる二人の様子を確認しながら愛撫を続けた。よほど興奮してしまうのだろう、大神の掌の中、レニも織姫もすっかり乳首を勃起させている。
膨らみを撫で回すたびに乳首は手の平でこね回されるのだが、それがまた二人ともお気に入りであるようだ。レニはまどろむように目を伏せたまま大神に身を委ね、没入を中断された男根の切っ先を指先でムニムニ指圧している。織姫もレニに負けじとやっきになり、大神の胸板を何度も何度も舐め上げながら右手で彼の陰嚢を揉みこんできた。
「レニも、織姫くんも…乳首、弱いんだろ…?」
「うっ、うあっ…!!」
「ひうっ…!んっ、んふんっ!!」
きゅっ、きゅっっ…くに、くにっ…
いきり立つ性器への愛撫に打ち震えながら、大神は指先で二人の乳首を摘み上げた。ツンツンにしこった固い乳首をしごき、ひねりながら強くつねるとレニも織姫もかぶりをふってよがり鳴く。そのときのせつなげな表情といったら、もう可愛くて仕様がない。大神は二人に抱いている愛しさを怒濤の勢いで増幅させてしまう。
思わず理性を取り落としてしまうと、大神は無我夢中で両手を伸ばし、区別無く二人の尻を撫で上げた。少女の尻はまるまるとしていて、ざらつきひとつ無くつるんとしており…いつまでもこうしていたい衝動に駆られ、ゆっくりとその手触りを堪能してしまう。
中指から尻の谷間へ進めるよう淫らに撫でると、レニも織姫も照れくさそうに大神を見つめて吐息を震わせた。裸の胸どうしをぴっちり合わせるようにすがりついてきて、腰をピクンピクン震わせては甘ったるくよがる。
「やっ、隊長っ…!おしりっ…あっ、だめっ!だめっ…入れちゃ…!あっあっ、だ、だめって…言ってるのにっ…!!」
「いっ、いいっ…!少尉サンッ…や、あはっ!ひ、ヒップばっかり…や、そんなとこっ…わたし、だ、ダメぇ…!!」
なでなで、さわさわ…ぐいっ、ぐいっ…さわっ、さわっっ…
レニの尻も織姫の尻も甲乙付けがたいくらいに形がよい。それでも織姫の方がレニに比べて発育も良いため、谷の深さも臀部のまろみも申し分ないと言えよう。
谷間に忍ばせた中指で尾てい骨の裏を攻めるよう強く押すと、織姫はその美しい桃肉できゅんきゅん中指を挟んできた。翻った指先が肛門に触れてきても、彼女は逃れようともせず羞恥で泣きじゃくりながらイヤイヤする。想いを寄せている異性に絶体絶命の部位を愛撫され、胸の内圧は今にも張り裂けてしまいそうなくらいに高まってきた。
一方でレニの尻が不満なものであるかというと、そういうことは決してない。きめ細かな純白の柔肌で構成されている彼女の尻の手触りは格別であり、発育途上ということもあって、あっという間にそのすべてを撫で回されてしまう。多少強引に中指を肛門へ進めてもむずがるのみであり、身じろぎひとつしないところがなんとも健気だ。
「レニ…織姫くん…。かわいいよ、二人ともすごくかわいい…。」
「た、隊長…。」
「スタイルも良くって、きれいで…それに、いい匂いがする…。」
「少尉、サン…。」
「はは…オレ、気持ちよくしてあげようと思ってるのに…なんだか自分だけ楽しんでるみたいだなぁ…。あんまり二人の手触りが良いから…オレの両手、胸から尻から…もう止まらないっ…。」
レニと織姫それぞれの瞳を真っ直ぐ見つめながら、大神は感動の声を漏らしていた。愛しさがとうとう言葉になって溢れたのである。
美辞麗句のかけらすらない、聞きようによっては大変下品な言葉ではあるが、それは紛れもない大神の本心であった。文字通り大神は二人の少女に心酔しているのである。
そして、愛しさは言葉だけでなく形としても具現化している。
レニと織姫の二人がかりで愛撫されていた男根はすっかり愛欲の虜になってしまったらしく、逸り水を漏らすがままにしていた。
レニの小さな手で一生懸命に亀頭を揉まれ、巧みに幹をしごかれ…
織姫の長い指でねちっこく裏筋を撫でられ、激しく睾丸をもてあそばれ…
そんな愛撫の嵐に晒された果てに、大神の下腹部は自分自身が溢れさせた愛液でべとべとになっている始末であった。不甲斐ない話ではあるが、これ以上射精欲を堪えきることは不可能に思えるくらいだ。
レニも織姫も、大神の言葉が嘘偽りのないものであることはわかっている。大神は愛撫の念入りさを自嘲してはいるが、それこそが愛しさの現れに違いないのだ。もし愛情を偽っているのであれば、手を取り合って高みを目指そうとすることなくすぐさま男根の没入を遂げようとするだろう。
それになにより…大神の眼差しの柔らかさで彼の愛情の深さが窺い知れるというものであった。少しはにかんだ暖かい微笑はレニと織姫の想いを優しく抱き留めて包み込み、少しの揺らぎもなく信頼に応えてくれるのである。
ふるふる…
レニは大きな安らぎを胸いっぱいに感じながら、小さく首を横に振った。天使よりもまばゆく、幼い女神さながらに微笑んで大神を見つめる。
「いいんです、隊長…。ボクだって隊長に甘えてるんだから…。それに、隊長が求めてくれるんだから、ボクだってとても嬉しい…。」
「少尉サンにこうされて、その、すごく照れくさいケド…キライじゃありまセンから…。わたしだってもっともっと少尉サンを良くしてあげたい…いえ、良くさせてほしい…。」
レニに続き、織姫も思い詰めた口調で大神にささやきかけた。未経験というどうにもできない事実に気圧されてしまうのか、さすがに台詞の最後は持ち前の情熱をもってしても視線をそらさずにはいられない。照れて燃えるように紅潮している頬や耳朶を、無防備なまでに大神に差し出す格好になってしまう。
ぐいっ…
二人にそう言われ、大神は安堵の吐息を深々と吐きながら両手で彼女達を抱き寄せた。片手をそれぞれの背中に回し、強く抱き締める。横からのしかかるように仰向けとなっているレニも織姫も、抱き寄せられるなり一斉に唇を差し出してきた。
ちゅちゅっ、ちゅっ、ちゅぴちゅ、ぷちゅっ…
大神が心持ち頭を上げるとレニから率先して飛びつき、それに混ざるよう織姫が吸い付いてきて…三人は誰彼の区別無く口づけを交わして悦びを分かち合った。
大神とレニが…
レニと織姫が…
織姫と大神が…
そして三人いっぺんに唇をたわませ、舌をからめ、唾液を攪拌してゆく。もう三人とも顔じゅうベトベトだ。
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ…
心ゆくまで抱擁を捧げ合い、三人は顔を見合わせつつ荒い息を繰り返した。それぞれの瞳は、もう一秒も待っていられないことを明示している。
「レニ…織姫くん…」
「了解、隊長…」
「わかりましタ…」
指先でちょんちょん背中を突っつきながら大神が名前を呼ぶと、それだけでレニも織姫も意図を悟ったようにコクンとうなづく。二人とも照れくさそうにしながらよつんばいに身を起こすと、大神に尻を向けるようにして姿勢を入れ替えた。レニは慣れた手つきで大神の男根に指を絡め、もう一度だけ振り向く。
「隊長…このまま、最後まで…?」
「ああ、いいよ…。レニも織姫くんも心の準備は…ん?織姫くん…?」
レニも大神も過去にそれなりの経験があり、性器を赤裸々さらし合う格好にもさして動揺していないが…織姫は違った。男性の見慣れぬ部分を眼前にし、そして自らも陰部を丸出しにしてしまって羞恥のすすり泣きを始めてしまう。
勃起した男性器は、織姫にとっては醜怪な悪夢そのものであった。
太く、長く怒張して縦横に血管を浮かせている幹。
粘膜をはち切れんばかりに膨張させて雫にまみれている先端。
細かな性毛をいくつも蓄え、ふんにゃりと脱力している陰嚢。
自分にとっての陰門と同じようなものだとは思うのだが、どうにも拒絶反応が出てしまう。これだけ間近に異性の陰部を目撃したのが初めてということもあり、照れくささと気味悪さで錯乱をきたしてしまいそうだ。
しかもその照れくささは自らも性器を大神に晒していることで倍加している。
同性や異性はもちろん、織姫自身でも自らの陰部を確認してみたことはないのだ。レニに後れをとりたくない一心でついつい同じ格好になってしまったが、もはや身体中が燃え上がっているかのように熱い。恥じらいの涙はぽろぽろぽろぽろ、止めようと思っても止まってくれない。
「レニが…レニが羨ましいっ…。わたし…恥ずかしくってならないのにっ…。」
「織姫くん…」
折角よつんばいの格好になった織姫であったが、苦悶するようにうめくと両手で胸元と陰部を隠しながら縮こまってしまった。愛しさと恥じらいの板挟みとなり、いたいけなままであった想いがふくよかな胸の奥で悲鳴をあげる。
そんな織姫を痛ましげに見つめるものの、大神にはどうすることもできず、ただポツリと彼女の名前を呼ぶことしかできない。こればかりはいかに自分が上官であるとはいえ、絶対の命令とするわけにはいかないのだ。
しかし、レニの方は大神よりもはるかに淡々としていた。悔しそうに嗚咽する織姫を横目で眺めると、さして気にも留めない風に右手で大神の男根を真っ直ぐ上向かせる。
「…ソレッタがしないのなら別にいいよ。ボクが隊長を良くするから。」
そのまま織姫からの反応を待つこともなく、愛しげに男根の切っ先を見つめて小さな唇を押し当てた。右手でこさえた仮想の女陰で幹をしごきつつ、ちゅっ、ちゅっ、と小刻みに口づけを捧げる。可憐な唇は逸り水に濡れ、ニチャ、ミチャと淫靡な音とともに糸を引かせた。
ちぇろっ…。
レニは小さな微笑を浮かべて舌なめずりをひとつ、大神の愛液を味わうとなおも淫らに唇を重ねてくる。横目で織姫を見る瞳には、どこか勝ち誇るような光が揺らめいていた。
ニチャ、ニチュッ、プチュッ…チュッ、チュプッ、ムチュッ…
レニの唇が小さくたわみ、ついばみ、吸ってくると大神はそれだけで吐息を弾ませた。たくましくそそり立っている男根はシゴシゴとしごきたてるレニの右手の中でさらにさらに漲りを良くし、ビクンビクンと打ち震えてさらなる逸り水を漏出する。たまらず大神は布団から腰を浮かせ、だらしない声であえいだ。
「ああっ、レニ…いいよっ…!すごいっ、気持ちいいっ…!」
「ちゅぱ、ぷぁ…隊長…ボクにも、お願い…。」
「よおし…レニのちっちゃな裂け目、いじり抜いてやる…!」
大神の声に反応するよう、レニはよつんばいのまま振り返って小さく尻を振った。発育途上ではあるものの、肛門も淫裂もあるがまま剥き出して誘うその様はすこぶる魅惑的だ。
しかも恥じらった素顔で振り返り、控えめな声でねだられたらいかなる男も拒むことなどできないのではないか。清純なるものを汚す背徳感に中枢が刺激され、レニの純白の尻いっぱいに生臭い精液をぶちまけたい衝動に駆られることだろう。
それでも大神は懸命に暗い欲望を押し殺し、レニの求めに応えるよう理性を総動員させた。もはや射精欲は収まりを見せそうにないが、身勝手な行動だけは絶対に避けたいと心中に刻みつける。
独り善がりでは睦み合いとは呼べず、そして真の快感も得ることはできない。
大神はそのことを知っていた。レニが尽くしてくれるぶん、自分もレニに尽くしたい。
そっと左手を伸ばすと、大神はレニが赤裸々差し出しているぷっくりした陰裂に指を添えた。強く発情し、やんわりとくつろいで濡れてはいるが…彼女の秘肉は淫らにはみ出ることなく内側に納まっている。性毛も産毛程度しか生えておらず、きっと平静の状態では殻を剥いたゆでたまごに一筋の切れ目を入れたようにしか見えないのではないか。
その切れ目にぴっちり中指をあてがい、押し割りつつ指先を曲げると…くにゅ、というささやかな弾力ののち、第一関節は彼女の膣内に埋没してしまう。それだけでレニは愛撫に専念していた亀頭から唇を離し、おとがいを反らせながら狂おしく鳴いた。
「あっ…あっ、ああっ…!おっ、お願いっ、隊長…!もっと入れてえっ…!」
「レニって助平だね。いいよ、そんなレニも大好きだよ…。」
「うっ、うっうっ…!ふうんっ!や、いいっ…!あっ、だめっ、くじっちゃ…!!」
ぬる、ぬぷっ…ぬちゅ、ちゅぷぶっ、ぬ、るんっ…
淫魔に憑かれたかのように、レニは大きな声ではしたなく欲張る。大神は求められるがまま中指に力を込め、彼女の女陰の奥へと深く深く中指を埋めていった。
レニの膣内は予想以上に狭く、きゅうきゅう締めつけて中指の侵入を歓迎してくれた。プリプリとしている襞の群がネットリすがりついてくると、それだけでも強い射精欲が男根全体に満ちてくる。
…もし今レニと繋がったとしたら、数回と動けることなく無様に射精してしまうのではないか…。驚くほど熱を有している彼女の膣内で、男根は力強く脈動しながらとろけきってしまうのではないか…。
根本まで真っ直ぐ挿入し、指一杯にレニからの熱を感じつつ大神はそう予感した。めくるめくような興奮に唇を噛み締め、ゆっくりとレニの膣内をほじくり返してゆく。もはやレニはあごをわななかせ、ぎゅっと大神の男根を握りしめたまま愛撫に浸るのみだ。
「レニ、すっごい興奮してるんだろ?すごい熱くて、おしゃぶりしてるみたいにすがりついてきて…それにおつゆ、もう白っぽくなってきてる…。」
「ふぁあっ…!あっ、あっあっあああっ…!!きそ…きそう…きっ、きちゃいそうっ…!」
「レニ、オレにもしてよ。さっきみたいに…さっき以上に…」
「ふぅあっ、ふぁい…あ、や…りょうかい…いっ、ひうっ…!!」
ずぐんっ!ぢゅぐんっ!ぬぐんっ…!
レニの可愛らしいしぐさと声に微笑みながら、大神はできるだけ深く、強く中指を女陰へと突き込んでいった。さすがに行き止まりを小突くことはないが、それでも奥へ行けば行くだけきゅっ…と狭くなっている。しかも彼女は浅いところよりも深いところの方が感じてしまうらしい。鼻にかかった上擦り声で鳴きつつ、小さな尻をビクンビクン震わせてさらなる愛液を搾り出す。
それでもレニは一生懸命意識を保つと、大神に応えるためゆっくりと男根を構えなおした。ぬめってつやめく亀頭を潤んだ瞳で見つめ、ゆっくりと舌を這わせてゆく。
ちゅぴ、ちゅぴ、ちゅぴ…てろっ、てろぴ、れろっ…
決して長くはない舌を駆使し、レニは大神の男根を愛しさいっぱいに舐めあげた。鈴口を細かく舐めて逸り水を馴染ませ、表面積の広い表側に舌の腹を擦り付け、くねらせる。
そんな濃厚な愛撫に混じり…控えめな愛撫も加わってきた。ちろっ、ちろっ、とした遠慮がちな刺激に、大神はまばたきしながら顔を起こす。
「織姫くん…。」
そこにはレニと同じようによつんばいとなり、割り込んで覗き込むように男根を舐めてきている織姫がいた。幹はレニの右手がしごいているため、代わりに陰嚢が織姫の右手によって包み込まれてくる。
「レニに負けたくない…少尉サンに、気持ちよくなってもらいたい…わたしだって、ペニスを舐めるくらい平気…」
「ソレッタ…」
織姫は目を伏せたままそうつぶやき、左手の指先で男根の根本を摘みながら愛撫に集中した。横笛を吹くように唇で幹を噛み、太い管に口づけては亀頭の裏側でクッキリしている筋を舐める。かなり無理をしているようで、その愛撫は自棄を起こしたように濃厚だ。
先程から間断なく舌を翻しているレニはそんな彼女を不思議そうな目で見つめたが、織姫はその視線にも気付かぬまま夢中で男性器を舐め回している。そのうちレニも気にしなくなったのか、織姫と仲良く共同作業で愛撫に専念した。
ちょぴ、ちょむ…ちゅっ、ちゅぴちゅ、れるっ、れるっ、れろっ…
勃起しきりである大神の男根は美少女二人の舌と唇で翻弄されるがままだ。小さな二枚の舌は縦と言わず横と言わずあらゆる角度からまとわりつき、先端、くびれ、幹の別無くざらつきを擦り込んでくる。
レニがくびれをえぐるように舌の横で刺激すると、織姫は陰嚢を持ち上げてその裏側をまんべんなく舐め上げる。
また、織姫が裏筋に口づけながら大きく舌をくねらせると、レニは亀頭の表側をゆっくり焦らすようにして舐める。
その裏筋を境に二人は亀頭を半分に分け、それぞれ左右からついばみ、しゃぶり、滲みっぱなしの逸り水をすすりながら仲良く接吻する。
ちゅうっ…ちゅっ、ちゅぢゅっ…くみゅ、ぐねごね…ふぢゅ、ごくんっ…
大神の先端を介しながら舌を絡ませて深い口づけを交わし、逸り水でぬめる唾液を交換し、嚥下した。互いの喉が鳴る音に反応して視線を交差させると、とびきりの微笑をひとつ、じゃれるようにして鼻先をくっつけてからねちっこい口づけを交わす。
「うううっ…!!レニ、織姫くんっ…いいよっ、今にも出ちゃいそうだっ…!!」
美少女二人が織りなす淫靡の舞いに、大神はすっかり声を上擦らせてよがった。あごをのけぞらせて精一杯肛門をすぼめ、射精の誘惑に耐えると自分からの愛撫が中断していることに気付く。
ぐりい、ぐりいっ…ぬっぽぬっちょぶっちょ…
「んああっ!!んああうっ!!あっ、あんああんっ!!」
左手の中指は再びレニの女陰をほじくり始めた。柔らかな襞の具合を確かめるよう、第一関節を軽く曲げたまま手首を左右にひねる。熱いぬめりは指全体に一際粘っこく絡みついてきて、ぐにゅぐにゅと搾り込んできた。
その搾り込みに逆らうよう大きく中指を往復させると、レニは肛門すらもきゅんきゅんすぼめて甘ったるい声でわななく。その弾みで垂らしてしまったのだろう、大神は性毛にとろみがかった唾液がこぼれ落ちてくるのを感じた。
一方、右手の指先は織姫の裂け目に触れている。むっちりと隆起している外側の秘肉は容易く破けてしまいそうなほどに柔らかく、それを不埒者の蹂躙から保護するためか、ぷつぷつと生えている性毛も多めであった。指先で性毛をたどってゆくと、あっという間に肛門にまで到達してしまいそうなほどだ。
そして、その秘肉を押し退けるように腫れ上がっている内側の陰唇もまたとびきり柔らかく、充血しきって熱を孕んでいる。
発情液のほのかな白み。
焦燥が募った小陰唇の紅。
丸い尻から大陰唇を構成している柔肌の淡褐色。
これら三色の彩りは独特の匂いとも相俟って強烈な情欲を大神にもたらしてきた。
思春期に戻ったように大神は織姫の恥部を凝視しつつ、指先で彼女の秘肉を押し分けた。愛液にぬめりながら強く割り開き、ぷっちりと勃起した女芯から尿道口、そして膣口にかけてを丸見えにしてしまう。やはり膣口は淡い桜色の処女膜に縁取られていた。織姫の処女膜は儚いことこの上なく、粗暴に親指を押し込もうものならあっさりと破瓜を迎えてしまえそうである。
「織姫くんも…すごいことになってる…。」
「んんんっ…!!ふううんっ…!!」
猥褻な光景に大神が野暮な言葉を口にしてしまうと、織姫は恥じらいの涙を閉ざしたまぶたから再びぽろぽろと溢れさせ、その羞恥心を振り切るように一層激しく愛撫に励んだ。亀頭の右半分を唇に納めたまま、ぴちゃぺちゃ音立てて粘膜を舐める。
大神は中指の先で織姫の女芯に触れた。薄膜にくるまれたままの女芯はツンツンに緊張しており、くりくりゅこね回すと織姫はかぶりを振って身悶えする。よほどせつなさが募っているらしい。これだけ固くなっている理由もわかる。
なおも大神は容赦なく織姫の女芯を指先でいじった。ぬめりに任せて押し転がし、上から引っかけるようにして弾くと汗ばんだ淡褐色の尻がびくびくとさざめく。伸ばした薬指で開かれたままとなっている秘肉の奥からは精製したての愛液がトロッ…トロッ…と漏れ出てきた。彼女の小さな洞穴は、きっとキツキツの溶鉱炉と化しているのだろう。
「織姫くん…はしたないよ、こんなに漏らしちゃ…。小指で栓をしてあげる…。」
「ダメッ!ダメエッ!!いっ、今はダメッ、おかしくなっちゃいますウッ!!」
「レニは…もうオレの中指を根本まで受け入れてるんだよ?」
「え…」
くにゅ…と大神の小指が膣口にあてがわれると、織姫は硝子窓を震わせんばかりの甲高い声で拒んだ。破瓜を怖れてのことではなく、今までに経験したこともない大きな快感に不安を覚えたのだ。
それでも織姫は大神の言葉に一瞬我を取り戻すと、隣で同じように男根を舐め回しているレニを見た。レニは幼さの残る中性的な素顔を恍惚とさせ、後ろの方から聞こえてくるぬかるんだ音に合わせて小さくよがり鳴いている。感涙と唾液で火照った頬はすっかりべちょべちょだ。
「レニ…気持ち、いいの…?」
「うん、うんっ…!あっ、ふあ、ごめんソレッタ…ちょっとだけ…!!」
「あっ…やだ、レニッたら…!!」
かぷっ…ちょぶ、もぐっ…
レニの幸せそうな表情にあてられ、羨望の意識に包まれた織姫は大神への愛撫を中断してしまう。するとレニは素早く男根をひったくり、なんの躊躇無く小さな唇の奥へと飲み込んでしまった。長くて太い男性器にいやらしくむしゃぶりつき、陶然とした目で根本を見つめるレニに織姫は思わず顔を背ける。
愛情は愛欲を生み、口寂しさをも催させる。レニはそれに屈し、思わず暴走してしまったのだ。かつて研究陣に強要された口技であるが、今は愛しい大神のために誠心誠意、真心を込めて捧げる。
ぐりゅぐみゅ…ぶっちょ…ぶっちょ、ぶっちょ、ぶっちょ…
できるだけ深く男根を飲み込み、口内をいっぱいにしてから逸り水を舌の上に馴染ませる。亀頭を舌の腹でくるむように整えると、レニはゆっくり頭を上下させていった。柔らかな銀髪がフワフワと揺れ、きゅっとすぼめた唇から唾液と逸り水が漏れ出てくる。
「レニ…そっと、そっとでいいよ…喉の奥まで突くと、苦しいだろ…?」
「ふあ、ふぐぅ…ひょうはい…」
レニの動きは緩慢であるものの、振幅はかなり大きい。くびれが抜け出てしまうくらい頭を持ち上げては、今度は先端が喉の奥を突き上げるまで頭を振り下ろすのである。
しかしその動きはやはり無理をしているらしく、時折小さくむせたりするので大神は頼りない声で気遣った。レニも安堵するように応答し、動きを緩くする。
大神としては、実はもうほんの少し油断しただけでも暴発させてしまいそうなのだ。
あまり動きを大きくされ、何度も何度も喉の奥で外圧を加えられてはたまらない。そういう意味合いも込めて、大神はレニに声をかけたのである。余裕さえあれば正直な話、このまま黙っていたことだろう。
それだけレニのしゃぶりつきは心地よかった。こうして動きが少なくなったとしても、小さな唇で亀頭をくるまれ、悩ましくしごきたてられては本能が錯覚を起こしてしまう。即ち、もうすでに膣内に没入しているものと判断し、勢い良く射精を遂げようと肉体をそそのかしてくるのである。
肉体的な快感はもちろん、レニに逸物を頬張ってもらっているという実感だけでも十分果ててしまいそうなのだ。普段から無口であり、決して感情を表に出さないレニがこれだけ愛欲を露わにして男性器にむしゃぶりついているなど、その変貌ぶりによる差異もまた大神の興奮をかき立ててくる。
「ああっ、レニ…だめだ、もうっ…もう出るうっ…!!レニ、待ってレニッ…!!」
「ふん、ふん、ひうっ!うふうんっ!!ううん、うん、ふん…」
ぢゅぽ、ぬぼっ、ちゅぽっ…ちょぶ、のぶっ、ちょぶっ…
大神は男根いっぱいに満ちてくる圧倒的な射精欲に我慢の限界を悟り、切羽詰まった声であえいだ。射精欲は男根の勃起を極めさせ、レニの小さな口内をさらに窮屈にさせてしまう。
レニからの愛撫を振り切るよう、そして同じだけの高みに到達できるよう、女陰を引っかき回している中指もその動きを目一杯速めた。熱々の愛液はもはや潤滑するまでもなく掻き出されるがままとなってしまう。
それでもレニは大神の男根を解放しなかった。今すぐにでも達してしまいそうな中指の動きに身震いしてよがり鳴き、膣が急激に締め上がってゆくのを感じながらも…さらにさらに激しく頭を上下させてゆく。口いっぱいに太く、固くなった男根をしゃぶり尽くしてしまう勢いで舌をくねらせ、このまま口内射精を望むように激しくしごき立てた。
「だめ、だめえ!レニ、やめて…!!」
「…?ぶ、ぷ…ぷぁ、ソレッタ…?」
「織姫…くん…?」
ふいにレニの頭が押さえつけられ、持ち上げられるようにして大神の男根から引き離されてしまう。見るとそこには泣きベソをかいた織姫がいた。レニも大神も一様に名前を呼び、その真意を探ろうとする。
織姫は反り返るようにしてへそを打ち据えた大神の男根を手にすると、レニの唾液に濡れた亀頭に優しく優しく口づけた。
「お願い…レニ、一緒に…。わたしも少尉サンを気持ちよくしてあげたいの…。独りぼっちはやっぱりイヤ…。だから…どうかお願い、三人で…」
「ソレッタ…ごめん、独り占めしちゃって…。じゃあ一緒に…隊長と…」
「織姫くん、それじゃあ…続き、するね…?」
織姫がうなづくのを確認し、まず大神から愛撫を再開した。右手の小指全体を淫裂に添わせてまんべんなく潤し、指先を膣口にあてがって…そっと押す。
ヌ、ルンッ…。
まるでぬくめた高野豆腐に指を突き立てているかのような、ごくささやかな抵抗感を通過しただけで小指は処女膜を傷つけることなく女陰の中へと滑り込んだ。背筋に電流が走ったように、織姫はビクンッとおとがいをそらして異物感にあえぐ。
「わ…織姫くんもまた…熱くって、きついっ…。」
「ひっ、ひんっ、ひいいっ…!!あ、やだ、だめ…だめっ、だめだめえっ…!!」
なにがどうだめなのかは不明だが、織姫は身体中をさざめかせながら大神の男根によがった上擦り声を聞かせた。それでも一心に舌を伸ばし、幹に添って上から下からまんべんなく往復して舐め尽くす。大神とともに果てたい気持ちは、今や身体中いっぱいに満ちてきているのだ。
それはレニも同じであるらしく、大神からの執拗な愛撫で吐息を不規則にしながらも、それに後れをとるまいと夢中で亀頭の先端をしゃぶった。唇だけで何度もしごき、ぴっちり口づけてはチロチロと舌先で鈴口を攻め立てる。
「ああんレニぃ、わたしも先っぽ、させてくださぁい…」
「ソレッタ、ちゃんと半分こだよ…?」
ちゅっ、ちゅっ…ちゅちゅっ、ちょむちょむ…むにっ、にゅむっ…ちゅうっ…
唇の柔らかみを大神の幹にくまなく押しつけながら、織姫もソレッタも競うように亀頭を目指した。織姫もレニも唇で噛むように先端を味わい、逸り水を舐め取ってはどちらからともなく口づけする。同性どうしであるにも関わらず、二人は角度を付けて唇を重ね、舌を絡めて愛撫の名残を確かめ合った。
「んっ…ちゅ、ソレッタ…キス、好き…?」
「ちゅちゅっ…くねゅ、ちゅぷっ…はい…好きでぇす…レニ、は…?」
「ボクも好き…ソレッタの唇、ふっくらしてていい気持ちだぁ…。」
「レニだって、素敵…ちっちゃくて、柔らかいでぇす…。」
ちゅっ、ちゅっちゅっ…ちゅぷっ…ちょぷ、ちゅぷ、ちゅぢゅっ…
レニと織姫は大神を慕う者どうし、賛辞の言葉を捧げながら口づけの悦びを交わした。こうして少女の唇はそれぞれで抱擁を楽しみはじめたが、それでも大神は二人の愛撫から見放されてしまうことがない。
しご、しご、しご…にっちゅにっちゅにっちゅ…むにゅっ、むにゅっ…
織姫は果敢にも右手で大神の男根を握りしめ、搾るようにしてくびれをしごき立てた。逸り水から唾液からですっかり濡れている亀頭は彼女の掌で強く揉まれ、幹はさらなる勃起を強いられるよう伸びやかに摩擦され…興奮に満ちた性器によって精製される発情した血潮は大神の身体中を熱く巡り、中枢を絶体絶命の窮地にまで追い込んでしまう。織姫の情熱的な愛撫は的確に射精を急かしてしまうのだ。
みゅっ、みゅっ、みゅっ…ころん、ころん、みゅっ、みゅっ、みゅっ…
レニは左手の中で大神の陰嚢を愛撫していた。大神の新しい命が、このみっしりと質量のある睾丸いっぱいに凝縮しているのかと思うとそれだけで愛しくなってしまい…何度も何度も転がしては揉み、転がしては揉み、を繰り返してしまう。ふにゃりとしている陰嚢丸ごと下から押し上げるようにし、荒々しく押しこねると男根の根本がビクンビクン蠕動するのが感じられた。
その蠕動は大神の肺腑から本能にも似たよがり声を吐き出させる。少女二人の温もりを指いっぱいに感じながら、彼は限界の訪れを予感した。
「ああっ、あっ…!!でるっ…出るよっ…レニ…織姫くんっ…!」
「出してっ…少尉サン…!精子、出してっ…!」
「隊長…ボク達でっ、ボク達で射精してえっ…!」
ちょぴ、ちゅぷ、ちょぷっ…ぺろ、ぺろっ、ぺろっ…
織姫もレニも大神の声に嫌悪の念を抱くことなく、とどめとばかりの愛撫を重ねてゆく。
これ以上の道草を食うことなく、このまま大神の絶頂を誘わんと二人して亀頭を接吻まみれにし、両側から包み込んでしごくように舌をくねらせる。
なんとも言えず柔らかく、かつざらざらとして生ぬるい二枚の舌にくるまれると、大神の男根はとうとう射精欲に支配された。怖気すら漂うほどの焦燥が亀頭を満たし、大神はのけぞりながらよがり鳴く。
「あっ!あああっっ…!!」
びゅるるっっ!!びちゃちゃっ…!!
「きゃっ!!」
「うあっ!!」
どぴゅっ!どぷっ!どくん!
「うっ…!うううっ…!!」
「あ…や…精子…」
「熱い…隊長の…」
びゅっ、ぴゅ、ぷっ…
「はあっ、はあっ、はあっ…あ、うあ…ああっ…」
「…なっ、生臭ぁい…」
「でも…隊長の…命の、味…」
誉れ高き日本男児にあるまじき嬌声を上げながら、大神は乱暴なほどに射精を遂げた。
久方ぶりに迎えた絶頂は、ほとんど塊に近い黄ばんだ精液をも力強く噴出させていた。なおかつ我慢に我慢を強いた後の射精であるから、その量も目を見張るものがあった。
絶頂感を通過した理性が羞恥心を思い出してなお、男根はたくましく脈動して精を飛沫かせる。肉体は恥じらう意識を余所に、出せる限りの精液を体奥から送り出したのだ。
勢いや量に比例してか、絶頂の余韻も物凄い。心地よい倦怠感に包まれながらも、胸は幸福感に満ち満ちていた。予想以上の充足ぶりに、大神は恍惚とした表情を崩すことができない。ただただ虚空を見つめ、荒い息を繰り返している自分自身すらもどこか違う世界のもののように感じて悦にいるのみだ。美少女二人の女陰に差し込んでいた指も、両腕の脱力に合わせてぬぷんっ…と抜け出てしまう。
まさに気持ちいいの一言に尽きた。否、今はそれ以外に考えることができない。
法悦の波濤が堰を決壊させたかのごとく噴き上がった精液は…最後の最後まで誠心誠意、覗き込むようにしながら愛撫を捧げてくれたレニと織姫の顔じゅうをドロドロにしている。それはもうまぶたから頬、鼻先、唇、おおよそ顔を構成している部分で濡れていないところは皆無であった。
つづく。
(update 00/03/12)